JPS6015002B2 - 農家用自動秤量装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は農家用自動秤量装置の改良に係り、この種の秤
量装置では昇降機に吊設した貯留タンクの排出口部に設
けた開閉弁と、台秤の秤村に設けた計量用スイッチとを
関連的に作動するように連結して台秤上に搭載した包装
用容器に穀物を流下し計量的に供給する装置である。

そこで本発明は、該貯留タンクに補給用劃室を設けて穀
物包装における秤量精度を向上し、また貯留タンクの排
出口部に設けた開閉弁と、昇降機吐出樋に設けた切換弁
および過剰穀物を流下する溢流筒に設けた開閉弁とをそ
れぞれ関連的に開閉するように連結し、機内における穀
物の流動を円滑化して作業館率を大幅に増進する装置を
開発し提供せんとするものである。本発明を実施例図に
ついて説明すると、図中符号１は合板２の一側に立設し
た昇降機で、該機１の上部吐出側に吐出樋３を装架して
その先端に貯留タンク４を吊設し、該タンク４の側部に
過剰穀物を流下させる溢流筒５を袋設し、これら３，４
，５を一体的に形成してある。

そこで、前記貯留タンク４であるが、該タンク４の内部
にその糟壁と略同形状の区劃部６を立設して大容量の糟
室７と並列状に４・容量の補給用劃室８を形設し、また
該タンク４下端の排出口部９には円弧状に回動してその
口部を開閉する開閉弁１０が枢着してある。

また、前記吐出樋３には、該樋の先端部に板状の切換弁
１１を枢着し、昇降機１から吐出された穀物を貯留タン
ク４に流出する給穀口１２と吐出穀物を溢流筒５に流出
する樋底面に設けた排出口１３とを交互に開閉するよう
にに形成してある。また溢流筒５には貯留タンク４の糟
室７および劉室８に供聯合されて過剰した穀物を溢流筒
５に流下させるための溢流口１４を設け、該口１４下側
に溢流口１４から流出する穀物により上下作動する作動
板１５を枢着し、この板１５の裏面に警報器１６と接続
したスイッチ１７が取付けてあり、溢出する穀物が板１
５面を流下するとスイッチ１７が閉成して警報を発する
ように連結してある。また該溢流筒５下端の排出口部１
８には、円弧状に回動してその口部を開閉する開閉弁１
９が枢着され、また前記貯留タンク４の下側壁部にはソ
レノィド２０が取付られて隣設した係止用鈎村２１に連
結され、前記開閉弁１０を手敷用ハンドル２２を操作し
て開口すると、開閉弁１０‘こ設けた突片２３が前記鈎
好２１に係合して固定され、また台秤２４の秤杵２５に
付設したスイッチ２６が所定重量で閉成すると前記ソレ
ノィド２０が作動して前記弁１０の突片２３の係合を離
脱し、貯留タンク４の排出口部９を閉塞するように形成
してある。次に、前記貯留タンク４の開閉弁１０と前記
吐出樋３の切襖弁１１および前記溢流筒５の各連動機構
について説明すると、貯留タンク４下端の開閉弁１０１
こ設けた支村１０ａと、昇降機１上部に装架した吐出樋
３の切換弁１１に設けた支杵１１ａとは連結杵２７によ
り連結され、また前記貯留タンク開閉弁１０の支杵１０
ｂと前記溢流筒５の開閉弁１９に設けた支村１９ａとは
連結村２８により連結され、前記貯留タンク４の開閉弁
１０が排出口部９を閉塞すると吐出樋５の給穀〇１２お
よび溢流筒５の排出口部１８はそれぞれに運動して開□
し、また前記排出口部９が閉口すると、吐出樋３の排出
口１３側は閉口し、給穀口１２側と溢流筒５の排出口部
１８はそれぞれに閉塞するように形成してある。なお、
２９は溢流筒５から排出される穀物を昇降機１の供給部
に返還するために流下管、３０は昇降機１の下部に設け
た供給ホツパーである。本発明は上述のように構成した
から、貯留タンク４下部の開閉弁１０を閉塞し、原料穀
物を昇降機１に供給して該装置を駆動すると、穀物は昇
降機１の吐出樋３に錫穀されその先端部の給穀口１２を
介して貯留タンク４の大容量の槽室７に流下して供給さ
れ、所定の時間を経過すると穀物は区劃壁６の上端を溢
流して補給用劃室８に流入して該劃室８に充填し、さら
に過剰した穀物は溢流口１４を介して溢流筒５に流出す
ることになる。

この流出穀物はその壁部に設けた作動板１５に当接して
スイッチ１７を押圧し、警報器１６は鳴動する。そこで
ハンドル２２を操作して貯留タンク４の開閉弁１０を開
くと、該弁１０の突片２３は係止用鈎村２１に係合して
固定され、該弁１０１こ連結杵２７，２８によりそれぞ
れ連結された切換弁１１および開閉弁１９はそれぞれ運
動して吐出樋３では樋底面の排出口１３を開放して給穀
□１２側を閉塞する。また溢流筒５の排出口部１８では
開閉弁１９を閉塞する。そこで吐出樋３に楊穀された穀
物はその底壁面に設けた排出口１３を介して溢流筒５に
流下し該筒に一時的に貯留され、他方、貯留タンク４に
おいては下部の排出口部１０から穀物が流出して、下部
の台秤２４に上戦された包装用容器（図示されていない
）に流下して供給される。一般に、漏斗状のタンクでは
、槽内穀粒層の中央部位は流下し易く、ために中央部は
速流して壁体寄りの周囲部は遅流する。また屈折部を有
する細長状の前記劃室では穀物の流出は極度に遅流する
ことになる。従って、本装置の貯留タンク４では大容量
の槽室７側の穀物が下部に設けた包装用容器に先に遠流
して排出され、づ・容量の補給用劃室８の穀物は４・量
ずつ遅流して所定重量になると、前記秤杵２５に設けた
スイッチ２６は閉成して前記鈎杵２１を作動し、突片２
３は離脱し開閉弁１川ま自重により降下して閉塞するの
で、補給用劃室８を設けてない従来装置に比して包装用
容器における秤量精度は大幅に向上する。このようにし
て、貯留タンク４の開閉弁１０が閉塞すると、上部の吐
出樋３の切襖弁１１は運動し、その底壁面の排出ロー３
は閉塞して給穀□１２を閉口し、また溢流筒５では開閉
弁１９が連動してその口部を開口する。そして吐出樋３
に錫穀された穀物は貯留タンク４の各室７，８にそれぞ
れ供給されると共に、溢流筒５に一旦貯留された過剰穀
物は流下管２９に排出されて昇降機１供給部に徐々に返
還されることになる。このように、本発明による装置は
、簡単な構造で、かつ簡潔な操作により、機内の各槽部
および流路の穀物量をそれぞれ適宜に調節して極めて円
滑に流動させるため、砕米の発生や回敷部の故障は完全
に防止でき、また包装穀物の秤量精度を向上させると共
に、その作業能率を大幅に増進するなどの顕著な効果を
奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を例示し、第１図は本装置を一
部切欠して断面を表わした側面図、第２図および第３図
は各弁部の運動機構を示し一部切欠した側面図である。 １・…・・昇降機、２・・・・・・合板、３…・・・吐
出樋、４・・・・・・貯留タンク、５…・・・溢流筒、
６・・・・・・区劃壁、７・・・・・・槽室、８・・・
・・・劃室、９・・・・・・排出口部、１０…・・・開
閉弁、１０ａ……支杵、１０ｂ…・・・支村、１１・・
・・・・切換弁、１１ａ・・・・・・支杵、１２・・・
…給穀□、１３・・・・・・排出口、１４・・・・・・
溢流口、１５・・・・・・作動板、１６・・・・・・警
報器、１７……スイッチ、１８・・・…排出口部、１９
・・・・・・開閉弁、２０・・・・・・ソレノィド、２
１……鈎杵、２２……手動用ハンドル、２３……突片、
２４…・・・台秤、２５・・・・・・秤村、２６・…・
・スイッチ、２７・・・・・・連結村、２８・・・・・
・連結杵、２９・・・・・・流下管、３０・・・・・・
供給ホッパー１。第１図 第２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 台秤の一側に立設した昇降機の上側部に吐出樋を装
   架して該樋の先端部にその内部に補給用劃室を設けた貯
   留タンクを吊設し、また前記劃室の側部に過剰穀物を流
   下させる溢流筒を装設した装置において、前記昇降機吐
   出樋の先端部に切換弁を枢着してその樋端に設けた貯留
   タンクに連結する給穀口と、その樋底面に設けた溢流筒
   に連絡する排出口とを交互に開閉できるように形成し、
   前記貯留タンクの排出口部に設けた開閉弁と前記吐出樋
   の切換弁とを関連的に開閉するように連結した農家用自
   動秤量装置。 ２ 前記溢流筒の排出口部に設けた開閉弁と前記貯留タ
   ンク排出口部に設けた開閉弁とを関連的に開閉するよう
   に連結した特許請求の範囲第１項記載の農家用自動秤量
   装置。