JPS6014Y2 - 軽便白粉 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、−回の使用毎に廃棄される紙白粉のような軽
便白粉に関する。

従来のこのような軽便白粉は、薄く且つ柔軟なシート片
の片面に化粧料を塗布して附着させてなるものである。

しかして、上記のように構成されてなる軽便白粉では、
シート片の片面に塗布した化粧料の耐着性が悪く、シー
ト片に少量の化粧料しか附着させることができないため
、一枚の軽便白粉によって化粧料の塗布できる面積がご
く狭い範囲に限定されて、効率的な化粧が行えないこと
と、シート片の片面に油性分の多い化粧料を附着させて
た場合では、化粧料の油性分がシート片に滲透して反対
側の他面に滲出するため、シート片の他面を使用して顔
面の汗を吸収して押えたり、脂を取り去ることができな
くなるなどの欠点があった。

本考案の目的とするところは、このような従来の欠点に
鑑み、シート片に対する化粧料の耐着量を増し、一枚の
軽便白粉による化粧料の塗布面積を拡大することにより
効率的な化粧がなせると共に油性分の多い化粧料を塗布
して附着させた場合でも、化粧料の油性分がシート片に
滲透して反対側の他面に滲出するのを防止できて、シー
ト片の他面を使用して顔面の汗を良好に吸収して押えた
り、脂を確実に取り去ることができる軽便白粉を提供す
ることである。

本考案の軽便白粉の特徴とするところは、和紙、合成紙
、発泡ウレタン等のような薄く且っ柔軟なシート片の片
面に、綿又は合成繊維からなる適宜厚さのフロック加工
層を設け、該フロック加工層に化粧料を塗布して附着さ
せたことである。

以下、本考案の好適な実施例を図面について説明すると
、１は薄く且つ柔軟なシート片で、このシート片１は和
紙、合成紙、発泡ウレタン等から形成されている。

２はシート片１の片面に設けられた適宜厚さのフロック
加工層で、綿又は合成繊維から形成されている。

３は該フロック加工層２に塗布して附着させた化粧料で
、例えば、亜鉛華、澱粉、タルク、硼酸、香料等を適宜
に混合したものよりなっている。

しかして、本考案は上記した構成であるから、使用に際
し、シート片１のフロック加工層２を設けられていない
他面を顔面に押し当てて、顔面の汗を吸収したり、脂を
取り去る。

次に、シート片１の片面に設けたフ［１ツク加工層２に
塗布して耐着さぜた化粧料３を顔面に押し当てて軽く叩
く心持ちで摩擦することにより、化粧料を塗着する。

このよ・うに本考案は、和紙、合成紙、発泡ウレタン等
のような薄く且つ柔軟なシート片の片面に、綿又は合成
繊維からなる適宜厚さのフロック加工層を設け、該フロ
ック加工層に化粧料を塗布して耐着させてなるのて、従
来品のようにシート片の片面に直接化粧料を塗布して耐
着させるものと較べて、フロック加工層の吸着力により
、化粧料の雨着性が良好となり、シート片に大量の化粧
料を耐着せしめて塗布面積を大巾に拡大できるため、一
枚の使用によって効率よく化粧が行えると共に油性分の
多い化粧料を塗布して耐着させた場合ても、化粧料とシ
ート片との間に介在するフロック加工層が余分の油性分
を吸収して、化粧料の油性分がシート片に滲透して他面
に滲出するのを防止するため、シート片の他面を使用し
て顔面の汗を吸収して押えたり、脂を取り去ることも容
易且つ確実に行うことができる。

また、化粧料とシート片との間に介在するフロック加工
層はシート片に適度の厚みと重量を附与させて使用に際
してつまみ易くする一方、使用時においてはフロック加
工層のクッションにより化粧料とシート片の他面の顔面
に対する当りを柔らげることができるため、使用域も著
しく向上する。

尚、本考案の軽便白粉は、従来の紙白粉と同様に、数葉
を表紙と共に綴じれば、携帯に便利なものとなり、また
、パウチバックと呼ばれる包装形態をとれば、フロック
加工層に塗布する化粧料として乳液やローション等の液
状のものを使用することも可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示す要部の縦断面図である。 １・・・・・・シート片、２・・・・・・フロック加工
層、３・・・・・・化粧料。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 和紙、合成紙、発泡ウレタン等のような薄く且つ柔軟な
   シート片１の片面に、綿又は合成繊維からなる適宜厚さ
   のフロック加工層２を設け、該フロック加工層２に化粧
   料３を塗布して附着させてなることを特徴とする軽便白
   粉。