JPS6014759Y2 - 選繭器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、格子状に区画された膜の各室で作られた面
を荻の下方から照射して不良面を透視検出し、不良面を
農から排出するために使用する選繭器具に関する。

ここで不良繭とは、うす繭、汚染繭、死菌等の毛羽取り
の際他の正常面を汚すものをいう。

従来の選繭は、第１図に示すような各室で繭が作られた
肢１を、第２図に示すように環状蛍光灯２のような照明
器具が内蔵された照射ボックス３の半透明板４上に載置
して、薮１を下方から照射して透視検出し、手により一
つずつ摘み出して不良面を排出していた。

しかしこの方法の場合、薮１の全面を下方から照射しな
がら透視検出するため、目が疲れやすい上検査ミスも生
じやすかった。

また、手で１つずつ摘み出すため不良面の排出作業性も
効率的でなかった。

この考案は、上記不具合を解消できる選繭器具を提供す
ることを目的とする。

この考案の選繭器具は、荻の少数列のみを照射可能な照
射部を備えた照射ホックス上に肢のスライド機能を設け
るとともに、照射部の荻のスライド方向外側に不良繭脱
繭用の櫛歯を設けることにより上記目的を連成する。

以下、この考案の一実施例を第３〜４図に基づいて説明
する。

照射ボックス１０は、萩１の長手方向の少数列（通常２
〜３列）のみを照射可能な照射部１１を備えている。

具体的には一対の環状蛍光灯２，２が反射面仕上げされ
た傾斜板１２上に並設され、環状蛍光灯２，２上方は遮
光板１３が形成され、その前方に照射部１１が形成され
ている。

また照射ボックス３の底部には傾斜板１２に対向して反
射板９が設けられ光線方向を照射部１１方向へ向くよう
になっている。

また、照射ボックス１０の上端両側には一対のレール１
４が配設され、レール１４上に滑走可能なスライド枠１
５が配設されている。

さら（；、照射部１１の肢のスライド方向外側に不良繭
脱繭用の櫛歯１６が設けられている。

なお、上記実施例では検査をしやすいように照射ボック
ス１０を手前側へ若干傾斜させであるが、必須ではない
。

次に、上記実施例の使用態様を説明する。

まず、環状蛍光灯２をオンとして照射部１１を照射状態
とする。

このとき検査者の目には直接光が当らない。

次に、スライド枠１５に被検査葭１をセットして照射部
１１で２〜３列ずつ照射して検査しなから荻１をスライ
ドさせていく。

このとき、不良面を検出したら、繭押棒１７で不良面を
下方へ押出す。

この状態では繭は絹糸を介して荻とつながっているが、
櫛歯１６により絹糸が切断され予め配置されている不良
繭収納箱１８に落下する。

この考案の選繭器具は、上記のような構成なので下記の
ような効果を奏する。

（ａ） 選繭に際し、肢の少数列のみを照射して行な
うので、目が疲れず検出ミスも生じにくい。

（ｂ） 選繭における親画に際腰押出棒により下方へ
押出された面を櫛歯で葭から切り離して行なうため、従
来の一つずつ手で摘み出す場合に比して不良面の排出作
業性も良好となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は繭が作られた肢の斜視図、第２図は従来の選繭
用照射ボックスの断面図、第３図はこの考案の選繭器具
の一例を示す斜視図、第４図は第３図における選繭器具
のＩＶ−ＩＶ線断面図である。 １・・・・・・荻、２・・・・・・環状蛍光灯、１０・
・・・・・照射ボックス、１１・・・・・・照射部、１
４・・・・・・レール、１５・・・・・・スライド枠、
１６・・・・・・櫛歯、１７・・・・・・繭押棒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 格子状に区画された肢の各室で作られた面を膜の下方か
   ら照射して不良面を透視検出し、該不良面を荻から排出
   するために使用する選繭器具において、萩の少数列のみ
   を照射可能な照射部を備えた照射ボックス上に履のスラ
   イド機構を設けるとともに、照射部の萩のスライド方向
   外側に繭押棒で下方に押出された不良面を脱繭する櫛歯
   を設けた構成の選繭器具。