JPS60147328A - 二重断熱膜 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ビニールシートを二重にして，膜と膜との間に空気の層
を作るようにすれば，断熱性の優れた二重断熱膜が得ら
れる。もし，こういうものが，安く作れて，手軽に入手
できるようになれば，広い分野で利用されるようになる
はずである。

例えば，体の表面を膜で覆つて日向に横たわり汗を流し
て健康と美容に役立てるという方法がある。これに二重
断熱膜を使えば，膜を透して入つた光が体の表面の温度
は高くなるが，熱は逃がさないので，膜で覆つた内側の
温度はサウナ風呂のように上昇する（３図）。１枚の膜
では効果がないが，二重にすれば発汗作用が活発になる
。

登山用のテントも１枚より二重膜構造の方が良い。冷た
い風が強く吹いても，二重であれば，熱があまり奪われ
ないので防寒には好都合である（５図）。

農業にも使える。このような膜で地表を覆つてやれば，
地熱の発散が防げるので霜枯れの心配がなくなる。盆栽
に被せれば（４図）冬でも花が咲くに違いない。

まだまだ用途はいろいろある。窓枠にはめる断熱ボード
だつて作れる。しかし現在，このような二重断熱膜を使
つている例はどこにもない。これは，こういう二重膜を
作ることに問題があるからである。２枚のシートを合わ
せて溶接し，空気を入れて脹らますというやり方では，
針穴ひとつで全部がだめになつてしまう。大抵，溶接の
所から空気が漏れてしまうが，これを防ぐには厚い膜を
使わねばならない。不経済である。不良率を下げるには
膜の材質の気づかいも必要だ。このために光の透過率の
良くないものを使わねばならないとなると用途も限られ
てしまう。また，使用するときには全体に空気を吹き込
まねばならないから大変な苦労である。実用的だとはい
えない。

そこで，梱包のときに使うクツシヨン材のように，初め
から空気を入れてある二重膜を使うことも考えられる。

だが，これでは容積が大きくなり過ぎて運搬や保管に不
便である。例えば，１０ｍ四方の畑の表面を覆うのに使
う膜の全容積は，およそ２ｍ３にもなつてしまう。これ
では登山用のテントにも不向きである。もつと悪いのは
，膜の内圧を適当に調整することができないということ
である。圧力を上げて，膜が自立するようにするといつ
た細工ができないので，使うときには，膜を支える柱の
ことも心配しなければならない。とても不便である。

このような難問を全部解消したのが本発明の二重断熱膜
である。１図のように薄い膜で作つたポリ袋（１）の内
側に，少し厚手の膜で，口の字形に作つた細長い袋（２
）を入れて置くだけの簡単なもので，使うときには中に
入れた袋に空気を入れるだけである。入れると２図のよ
うな形になり，外側の袋の膜と膜の間に空気の断熱層が
生じて，立ち所に二重断熱膜ができてしまう。

細長い袋に空気を入れるだけであるから，吹き込む空気
量はわずかでいい。外側の袋に穴があいても使用上は全
く問題にならなり。もし，口の字形の袋に穴があいてし
まつたとしても，それだけを外側の袋から取り出して，
新しいものと交換すれば良い。一部を取り換えるだけで
また使えるから経済的である。交換も簡単にできる。外
側の袋と違つて，口の字形の袋は材料もあまり要らない
から，厚手の膜で作つてもコストが高くなり過ぎること
もない。膜を厚くして，吹き込む空気圧を高くすれば細
長い袋の部分は支柱代わりになる。

自立するので支柱なしで使用できる。これで，嵩張らな
くて支柱も要らないテントが作れる。

空気栓を抜いて置くと自然にしぼんで容積が小さくなる
。空気が抜けないようになつている断熱膜の，２０分の
１以下の容積になることは間違いない。これは，運搬す
るのに２０台のトラツクが必要なところを，空気が抜け
るようにした二重膜では１台のトラツクで済むというこ
とである。保管に２０棟の倉庫が必要なのに，１棟の倉
庫で間に合うということである。

このように，本発明による二重断熱膜は使う側から見て
も，作る立場で考えても，商品の流通やアフターサービ
スの面からしても大変に都合のいいものである。外側の
袋は薄い膜のものでもいいから，作る費用もわずかで済
む。材質にも制限はない。何でも使える。だから，農業
，省エネ，スポーツ，美容と健康などのあらゆる分野に
役立てることができる。

これは従来に全く例のないものである。

【図面の簡単な説明】

１図と２図は二重断熱膜の例を表わす一部断面図である
。空気を入れる前の状態を表わしたものが１図で，２図
は空気を入れて脹らましたときのものである。（１）は
外側のポリ袋の膜で（２）はポリ袋に入れてある，口の
字形をした細長い袋の膜である。３図と４図と５図は本
発明の応用例で，３図は二重断熱膜を三つ組み合わせて
作つた太陽熱利用の発汗促進カバー，４図は盆栽や畑の
畝などに被せて使うようにした霜枯れ防止膜を表わして
いる。５図は登山用の防寒テントに応用したものである
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ２枚の，薄い膜と膜との間に挟んである細長い袋に空気
   を入れて脹らまし，これで両方の膜面を押し離して隙間
   を作り，２枚の膜面の間に空気の断熱層を設けるように
   した二重断熱膜。