JPS6014675B2 - ネジ締付装置における増締角の定量的減少方法 - Google Patents

ネジ締付装置における増締角の定量的減少方法

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JPS6014675B2
JPS6014675B2 JP54056092A JP5609279A JPS6014675B2 JP S6014675 B2 JPS6014675 B2 JP S6014675B2 JP 54056092 A JP54056092 A JP 54056092A JP 5609279 A JP5609279 A JP 5609279A JP S6014675 B2 JPS6014675 B2 JP S6014675B2
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JP
Japan
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screw
motor
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torque
tightening
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JP54056092A
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芳和 林
修 四方
正知 足立
弘忠 杉浦
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Nitto Seiko Co Ltd
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Nitto Seiko Co Ltd
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、モータの駆動によりドライバービットにてネ
ジを縦付け、該ネジが所定のトルク設定値又は所定の変
位(ここで変位とはワーク表面とネジ座面との距離をい
う)に達するとモータの駆動を断つトルク又は変位のコ
ントロール機能を有したネジ締付装置に関し、詳しくは
かかるネジ縦付装置において不可避的に生じる増締めを
定量的に減少させる方法に関する。
一般にネジ締め作業においては増締めは不可避的に生じ
るものであるが、その量が多いとネジの首とび、あるい
はワークとして合成樹脂材のように軟質のものを使用し
た場合はワーク側のネジ山のつぶれ、更にはワークの破
壊を来す。
従って増締めは極力少ないのが望ましく、そのためトル
ク又は変位のコントロールを行なうことが必要である。
しかしながら、この種のコントロールは増締めを減少す
る一助とはなるものの、極めて大ざっぱで定性的もので
あり、ネジ、ワークの種類、縦付け器具によって異なる
増締め量を定量的に把握し、減少させるというところま
では望むべくもない。殊に、ワークとして鉄、非鉄金属
から合成樹脂材へ移行してきた昨今においてはこのよう
な定性的なコントロールではワークの損傷、破壊等の事
故が続出するおそれが高く、より精密で正確なトルク又
は変位のコントロールが要求される。この点にあって本
発明者等は増締めが、モータの駆動を断った時点でビッ
ト系が保有する運動エネルギーに基づいて起り、かつそ
の量(増締角)夕はネジ、ワークの性質、種類、縦付け
器具等によつて定まるという認識に立ち、増締角を具体
的、定量的に求め得る理論を確立したものであり、本発
明はかる理論に基づいてなされたもので、新規かっこの
種の分野において極めて有用な増締角の定量的な減少方
法を提供しようとするものである。次に、本発明者等に
よって確立された理論を説明し、続いて本発明の実施例
を述べる。
今、ネジ締め作業においてモータ、例えばDCモータの
電源をしや断したとするとその時点のビット系の保有エ
ネルギーETは、次式で与えられる。E丁=キー……m ・=ずr色 但し、のoは角速度、1は慣性モーメント、mはビット
系質量、rBは等価荷重半径である。
ここでビット系とはモータのロータ、ドライバービット
、及びロータ軸とドライバービットの間に設けられてい
る歯車等の動力伝達部を含む回転系を・泰指す。一方、
竜嫁しや断時点(@=@。
)における鯛力Pは、P=k・券・Pi・仏 .・・
.・・‘21で与えられている。但し、kはネジ材固有
のバネ定数、仏は摩擦係数、Piはネジのリードピッチ
である。尚、■はネジが縦付希望トルク値又は縦付け希
望変位に達した位置を基準(■=0)とし、その位置か
ら余分に縦付られた角度則ち増締角を指す。‘21式の
榊力に基づいて■=■。
から△■変位する為のビット系の仕事量は、ネジの等価
荷重半径をrFとすると、△Ew=P・AI=P・rF
・△@ で与えられる。
この場合■2 =0、即ち綿付中のネジが締付希望トル
ク値又は変位に達したとき電源をしや断したとし、その
時点から■=■まで変位する間の仕事量Ewを計算する
と、となる。
一般に増締めが起るのは、前記ビット系の保有エネルギ
ーETが上記【3}式の仕事量Ewに用尽されるため(
ET=Ew)であるから、‘1’、‘3’式より次式を
得る。■=Kノ丁・w。
……■但し、 K=ノk‐P≧芋‐rF …‐‐‐【51即ち、
{41式はネジ締付装置において不可避的に発生する増
締角■がk、Pi、ム、rFを含むネジとワークとによ
って一律に定まる定数Kと、ビット系の慣性モーメント
1と、露源しや断購いかえればモータの駆動を断った時
点のビット系の角速度との3要素によって影響されるこ
とを意味する。
尚、前記定数Kは、風式から計算で求めることもできる
が、次の‘7)式に基づいて実測データから簡単に求め
ることができる。即ちネジのトルクTrは、Tr=P・
rF ””“【61で与えられ
るが、この■式に前記‘21、‘51式を代入すれば、
K2=T登 仙州を得る。
従って、使用するネジ、ワークの種類、材質毎に増締角
@と縦付トルク値nrとのデータを作っておけば、該デ
ータからKを簡単に求めることができる。第1図は、本
発明者が実測し、統計々算によって求めたデータである
図中Xは平均値、十36、一36は競計々算から求めた
上下限値である。使用したネジはュニクロバインドネジ
であり、スプリングワッシャ等のバネ材は併用していな
い。ワークは4肌鉄板を用い、焼入れを施こしている。
孫入れを施こした理由はデータにネジだけの特性が表わ
れるように考慮したためである。しかし実際上は作業形
態に即したデータ(例えば続付作業においてネジにワッ
シャを鉄め、ワークとして合成樹脂材を用いるなら、そ
の条件でのデータ)を取れば必要かつ十分である。また
締付トルク値Trはバネ式フルスケール20k9・肌の
トルクドライバーによって測定した。この図から、縦付
希望トルク値である5k9・抑の点Aから、点Bまでは
ネジは弾性体として作用するが、点Cから点Dの範囲に
達すると塑性変形を起し、点Eに至ると百とびを起して
いることがわかる。
従って増締角は最大、点Bまでの範囲(■≦20o)に
抑える必要があり、その範囲における平均値xのこう配
からKの値を求めると、K=0.技紙となる。またこの
範囲(■≦20o )における上限+36のこう配から
はK十=0.448が、下限−36のこう配からはK‐
=0.M5が求められる。次に上記【4}式におけるK
は前述の如くデータから求めた数値を利用するとして増
締角を減少させるための具体例を説明する。
第一実施例(トルク設定値を縦付希望トルク値よりも4
・さく設定する。
)増締角■:第1図において、縦付希望トルク値5k9
・弧に対しlk9・弧の誤差を認めるとする。
すると、■は同図の平均値xから200 =2.9
0 ■ニ(11,9−5)k9・伽 となる。
慣性モーメント1:一般的に使用されているネジ締め装
置において試算した結果、1=8.球k9・脚・sec
2を得た。
この値は使用するドライバービット、モータの種類特に
ロータの重量及びロータ軸とドライバービットを連結す
る動力伝達部の構造によって多少変動はあるが、幸L、
【4ー式の関係式において増締角に対しては平方根でし
か効かないため、多少の値の違いは無視できる。角速度
の。
:K=0.53〆 ■=2.ぴ 、1=8.58k9・
側・sec2という前掲の数値を【41式に代入しての
。 =1.84ラジアン/秒(毎秒0.3回転)を得る
。つまり、■を2.90に抑えるためにはモータの駆動
停止時点のドライバービットの角速度を0.3回転/秒
となるようにモータを速度制御し、あるいはロータ軸と
ドライバービットの間に減速機構を介在させる等の措置
をする必要があることがわかる。この場合、減速機構を
介在させれば、前記1の値が多少変動するから注意を要
する。一方モータの速度制御は既知の各種方法により行
なうことができ、1への影響は比較的少ない。ところで
上記計算に用いたKの値は平均値xに基づくものであり
、信ぴよう性はあるが、ネジ、ワークの個々のバラッキ
も考慮してK+、K‐についての増締角@を算出する。
■+:K+ノー・凶。
ニ2.630■・ =K−ノー・の。
=3)480これらの増締角による縦付トルク値Tr+
、Tて‐を第1図から求めると、Tr十二6,1k9・
抑 Tr−二5.84kg・肌 を得る。
即ち、ネジ、ワークの個々のバラッキを考慮すれば6±
8柚9・弧の範囲に締付けることができる。これは丁度
縦付希望トルク値5k9・肌に対してlk9・弧のゲタ
をはし、ているものであり、従ってトルク設定値を予じ
め4X9・抑付近に設定しておけば全てのネジを5k9
・肌に対して十0.1k9・抑、一0.16k9・地の
範囲(約5%幅の精度)で締付けることができることと
なる。トルク設定値は例えばポテソショメータ等のトル
ク設定器を調整することにより簡単に行なうことができ
、従ってこの実施例は最も簡単に実施できる方法である
。第二実施例(モータの速度制御) 第2図に示す構成とする。
図中ブロックAはモータMの速度制御部、ブロックBは
表示部である。Aの中で、1,2はポテンシヨメータか
らなるトルク設定器で、1は例えば4k9・抑等のよう
に縦付希望トルク値5k9・肌より低い値p,に設定し
てあり、2は締付希望トルク値p2に設定してある。3
はストレィンゲージ等のトルクセンサ、4はバツフアア
ンプ、5,6はコンパレータで、5はバッファアンプ4
の出力Siが前記p,値と一致したとき出力c,を発し
、6はSiがp2値と一致したとき出力c2を発する。
7は前記出力c,,c2及び後述する回転検出部、タイ
マー等の信号を演算処理して電極弁8、モータ駆動部9
を制御する論理回路である。
前記電極弁8はネジ締め作業開始、終了時に切換えられ
、シリンダを伸縮作動してネジ締付装置を下降(作業開
始)、上昇(作業終了)させる。モータ駆動部9はモー
タMを駆動するための安定化電源、あるいはロータ軸に
敬着されたブレーキ等が彩用されている。1川まモータ
Mの回転検出を行なう回転検出部で、タコジェネレータ
、あるいはスリットを適当間隔おきに切った円板をロー
タ軸等に取付け光源と受光器とを円板を介して対置した
構成が用いられる。
11はコンパレータ6の出力c2によって作動されるタ
イマーで、タイムアップ信号は論理回路Tを介して電極
弁8に加えられる。
このタイマ11の遅延時間はコンパレータ6の出力c2
が発せられた時(即ち、実際の締付トルク(Si)が締
付希望トルク値(p2)に一致した時)からモータMが
現実に停止する時までの増締め期間に設定してある。こ
の構成において、トルクセンサ3によって検出される縦
付トルクSiがトルク設定器1の設定値より低い場合は
、論理回路7、モータ駆動部9によってモータMが高速
回転させられる。
例えばモータ駆動部9として低圧、高圧切換端子付きの
安定化電源を用い、それを論理回路7の制御信号によっ
て切換え高電圧をモータMに加えるようにする。次に前
記Siがp,と一致すると論理回路7によってモータ駆
動部9が低圧側に切換えられる等して制御され、その結
果モータMは低速回転に移行する。この時の回転は回転
検出部10によって検出され、論理回路7を経て負帰還
されるため、速やかに低速回転に移行し、かつ一定回転
に維持される。またこのときの低速回転によるドライバ
ービットの角速度は第1の実施例で述べたのoの値に等
しいかあるいはそれ以下となるように調整しておく。こ
の調整はモータとドライバービットの間に10:1ある
いはそれ以上の減速ギャ‐を介在することによって十分
可能である。一方、前記Siがp2と一致すると、論理
回路7、モータ駆動部9によってモータMは、電源をし
や断され、あるいはブレーキが作用される等によって駆
動を停止される。
駆動停止後はその時点で保有するビット系の運動エネル
ギーによって増締めが生じるが、その角度@は、の。が
前述の如く■をなるべく小さな値とするように選ばれて
おり、しかもK、1は予じめ計算することができるため
、定量的に把握される小さな角度(第一実施例で述べた
ように土36の範囲で多少のバラッキキはあるが、やは
り小さな角度)である。尚、この構成において、トルク
設定器2のトルク値を第一実施例の如く締付希望トルク
値よりもゲタの分だけ低い4k9・cのと設定すること
もできる。その場合、トルク設定器2の設定値は更に低
い値に設定する必要がある。次に第2図中Bにおいて、
12〜15はトルク設定器で、12は例えば6.5k9
・弧に、13は5.5k9・抑に1 4は4.5k9・
弧に、1 5は3.5k9・抑にトルク値が設定してあ
る。
16〜19は前記バッファアンプ4の出力Siがそれぞ
れの一方の入力端に接続されたトルク設定器12〜15
の設定値より高し、か低いかを検出するコンパレータ、
20は前記タイマ11がタイムアップするタイミングで
作動される論理回路で、前記各コンパレータ16〜19
の出力信号を演算処理して、モータMの停止瞬時におけ
る締付トルクが5.5〜65k91仇の範囲にあればラ
ンプ21を、4.5〜5.5k9・伽の範囲にあればラ
ンプ22を、35〜4.5ね.奴の範囲にあればランプ
23を点燈し、3.5k9.の以下あるいは6.5kg
・抑以上であればNGランプ24を点燈する0と共に、
外部出力ライン25に警報出力を発するという動作を行
なう。
尚、図中26はネジ締めスタート部である。尚、上記各
実施例では全てトルクコントロール機能付きのネジ縦付
装置において本発明を適用した例を示したが、本発明は
これに限定されるものではなく、トルクセンサの代りに
変位を検出する手段を、トルク設定器の代りに変位を設
定する手段を備えた変位のコントロール機能付きのネジ
縦付装置においても適用できることは勿論である。ここ
で変位を検出する手段としては例えば、発光器と受光器
をワーク表面上方に対向して設け、ネジが適当量締付け
られたときネジ頭部による光しや断によってネジの変位
を検出するようにした構成を用いることができる。この
発光器と受光器による変位検出手段であれば、ワ−ク表
面に対する該検出手段の高さが変位を設定する手段に相
当し、従って変位設定手段としては別途に何等器具、装
置等を用いる必要がない。以上説明したように、本発明
はモータ停止時のドライバビットの持つ角速度があらか
じめ決められた所定値に達するようにモータの速度制御
を行うように構成しているため、ドライバビットの持つ
慣性‘こよる増締角を所定角度内に押えることができ、
最終稀付けトルクを所定範囲内に確実に収めることがで
きる等の利点である。それ故にワークとして合成樹脂材
を使用しても、ワーク側のネジ山のつぶれ、破壊等は略
完壁に近い状態に防止することができ、昨今のネジ締め
作業における不良防止を飛躍的に発展させる有効な手段
となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は増締角と締付トルクとの関係を示す実測値に基
づく平均値を示す図、第2図は本発明の方法を実施する
一例を示すブロック図である。 第1図第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 モータの駆動によりドライバビツトにて、ネジを締
    め付け、該ネジが所定のトルク設定値よりも低い設定値
    にまたはワーク表面に対するネジ座面の変位が所定値よ
    りも小さい変位に達するとモータの駆動を断ち、ドライ
    バビツトのその時の持つ慣性によりネジを増し締めして
    ネジを所定値または所定変位に達するようにしたトルク
    または変位のコントロール機能付きのネジ締付装置にお
    いて、 モータの駆動が断たれた時点のドライバビツト
    の角速度ω_0を 許容誤差から許される増締角Θと、
    ネジ材固有のバネ定数、リードピツチ等を含みネジとワ
    ークとによつて定まる定数Kと、ドライバセツトの持つ
    慣性モーメントIとから得られる関係式Θ=K√(I)
    ω_0 により算出し、この値になるようにモータの速度を制御
    したことを特徴とする増締角の定量的減少方法。
JP54056092A 1979-05-07 1979-05-07 ネジ締付装置における増締角の定量的減少方法 Expired JPS6014675B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6213797A (ja) * 1985-07-10 1987-01-22 Sanyo Electric Co Ltd 扇風機
JPH02103773U (ja) * 1989-01-28 1990-08-17
JPH0674190A (ja) * 1993-07-30 1994-03-15 Sanyo Electric Co Ltd 送風機

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JP6200811B2 (ja) * 2014-01-06 2017-09-20 東芝キヤリア株式会社 オープンショーケース

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5112499A (ja) * 1974-07-22 1976-01-31 Shibaura Eng Works Ltd Shimetsukesochi

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