JPS6013657A - 熱可塑性樹脂製梱包用中空バンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱可塑性樹脂製梱包用中空バンドに関するもの
である。

従来のポリプロピレン製の汎用梱包バンドは、単に矩形
断面のダイスから溶融押出した後、これを冷却固化及び
延伸したもので、バンドは比較的固く、梱包時にダンボ
ール箱等の被梱包物に喰い込んだり、傷付けたりし、更
には梱包後の荷役作業時にバンドを持つ手を切ったり痛
めることがあった。

上記の問題を解決するために、発泡剤を添加し、溶融押
出し時に発泡剤を分解して発泡させた発泡バンドが提供
されているが、この発泡バンドはバンド中に小さな泡が
無数に断続的に存在し、このため充分な破断強力を得る
ことができない。また、梱包用バンドの大部分は自動梱
包機に使用されているが、その際、バンドには長さ方向
の剛性が請求される。

バンド−に長さ方向の剛性がないと、バンド送り時にア
ーチ通過性が悪く送り不良の原因となる。

梱包ラインが無人化及び高速化している昨今では自動梱
包機への機械適性が、バンドの基本物性と同様非常に重
要である。ところが、発泡バンドは長さ方向の曲げ剛性
が小さいために自動梱包機への機械適性が劣り、梱包不
良発生率の点で問題があった。

本発明は係る従来の欠点を解決り゛べく鋭意研究した結
果なされたもので、その目的は破断強力が人ｄ’　＜、
剛性があって自動４１ｆｌ包（茂適性に優れ、かつ軟ら
かで手触りの良い梱包用中葉バンドを提供ηるにｄりる
。

即ち、本発明によれば、長手方向に延伸配向された熱可
塑１り樹脂製梱包用バンドにおいて、該ハンドは長手方
向に平行しかつ相互に仕切脚によって分離された多数の
中空部を有し、該中空部の仙断面積が該バンドの全横１
り１面拍の２０％〜８０％で、しかも該中空部の見掛け
ＩＱみが０．３〜０゜７ｍ／ｍである。

このような本発明の中空バンドで、は、成形時に表面部
分も中央部分も冷却が均一に行なわれるため、表面ＢＢ
分と中火ｆ）１５分とで分子の配向にムラが生ぜず、延
伸配向性に優れ、破断強力の大きいバンドが容易に得ら
れる。これに対し、汎用梱包バンドは単に矩形の断面の
ダイスから溶融状態で押出し冷ＪＪＩ固化す−るため、
表面部分と中央部分とでは冷却速度が異なるため結晶状
態が表面部分と中央部分で異なり、そのため中空バンド
に比べ延伸配向性が劣り、破断強力が充分量ないものと
考えられる。尚、発泡バンドはバンド中に小ざな泡が無
数に断続的に存在し、これが欠陥となって切断し破断強
力が出ない。

上記の理由から本発明の中空バンドでは、その単位樹脂
部所面積当りの破断強力は汎用梱包バンドの１．３〜１
，５倍、また発泡バンドの１．５〜２．０倍もの高い値
が得られた。従っ−Ｃ中空バンドは汎用梱包バンドの６
７〜７７％、発泡バンドの５０〜６７％の樹脂材料で同
一の破断強力が得られることになり、樹脂材料の節減と
ロストタウンが達成されるとともに単位長さ当りの小ｍ
がや￥くなり、バンド自体の荷扱いが容易となる。

また、本発明の中空バンドの場合は長び方向に平行した
多数の仕切脚が入ってｄ５す、また樹脂部断面積の割り
には見掛は厚みが大ぎくできるためにハンドの長さ方向
の曲げ剛性は大きく、自動イ１（１包機への機械適性が
優れている。

更に中空バンドは空気中間層があるために、バンドの幅
方向の剛性は小さく、全体として軟らかいので、梱包時
に被梱包物を傷イ」（プることもなく梱包後の何役作業
１［１）にバンドを持って−５１手を切ったり手を癌め
ることがない。これにヌリし、発泡バンドの場合は破ｆ
ｔ１ｉ強力の点、及び製造上の問題から発泡倍率は１．
５（８（空間部所面積比は全体の３５％）以上は上げる
のが困ｔｌＩであるが、中空バンドの場合は破断強力及
び製造上の安定性も（０れているので用途に応じ空間部
の比率を幅広く任意に変えられる。この特徴は手動梱包
用として使用される場合に更に石川なものどなる。

梱包用バンドの大部分は自動梱包（幾で使用されるが、
手動梱包用としても多く使われている。例えば熱溶着機
構のｆ」いた手動引締感による梱包。

手動引締（幾と月械機とを使った金具シール梱包。

スピードスト−ツバ−やバックル梱包、更には手結び梱
包と手動梱包にも多くの方法がある。これらいずれの揚
台も、梱包作業時に手でバンドを梱包物に巻イ」（プ引
っ張るという操作を行なうために、自動梱包機用の場合
より更にハンドの軟らかさ、手触りの良さが要求される
。従っ″Ｃ１破断強ツノが大ぎく空間部の比率を幅広く
任意に変えられ、嵩高で軟らかく手触りの良い中空ハン
ドは手動梱包用にも従来のバンドよりはるかに適してい
る。更に中空バンドは、その断面形状の特異性ノ〕目ら
金具シール強力、スピードストッパー−及びバックル強
度さらに結んだ時の結節強度が優れている。これは、従
来のバンドか金具シール、スピードストッパー、バック
ル及び結び目のシール部が滑るため強力が出なかったの
に対し、中空バンドは局部的な集中応力に対し潰れるた
めに滑りが発生せず昌いシール強力が得られるのである
。

以上要約すると、中空バンドは汎用梱包パン１〜及び発
泡バンドに対し次の様な特徴を持っている１゜■単位樹
脂部所面積当りの強度が優れている。

■長さ方向の剛性があり、自動１１ｉ１包槻への１幾械
適性が優れている。

０幅方向の剛性は小さく、バンドは軟らかく手触りが良
い。

■空間部の比率を幅広く任意に変えられる。

σ）金具シール強力、スピードストッパ−強力及び結節
強力か優れでいる。

ここで、本発明の中空バンドの断面形状について説明づ
る。

中空バンドの断面形状は第２図〜第４図に示ずが如く種
々あるが、いずれの断面形状にしても上下のバンドライ
ナ一部１−１間に多数の中空部２が仕切脚３によって画
成され、中空部は全断面軸の２０〜８０％で、見掛（プ
厚みは０．３〜０．７ｍ／ｍであることが必要ぐ、すｌ
に樹脂部所面積は上と下、また左と右が同一であるのが
好ましいことを見出した。

すなわち、中空８１＋が全断面積の２０％未満の場合は
、充分イ１単位樹脂部所面槓当りの破…ｉ強力が１！１
られり′、Ｊ：／こ軟らかさが不充分で梱包時に梱包物
を傷つ【）たり荷役時に手を切ったり手を痛めたりする
。他方中空部が８０％を越える場合にはバンドは個れ易
くなり、自動梱包懇の送り［−１−ター及び引締め１］
−ターで押えられた時に漬れるためにバンドの長さ方向
の剛性が低下し、送り不良の１〜ラブルが発生しやづく
なる。

一方、見掛（プ厚みが０．３ｍ／ｍ未満の場合にも、長
さ方向の曲げ剛性が小さくなり、送り不良の発生により
自動梱包機への機械適性が低下りる。

逆に見掛は厚みが０．７ｍ／ｍを越る場合に（よバンド
は長さ方向に曲がり癖が付きやすくまた折れやすい。す
なわち、バンドは紙管に巻いて供給されるが紙管に巻い
た状態の巻き癖が残りやづく、自動梱包機で梱包する際
、ハンドはチャンバー内に留め込まれるがその時に折れ
やすい。これが送り不良及び引締め不良の原因となり機
械適性が低下する。

樹脂部所面積が上と１Ｚで異なる場合には、断面積の大
ぎい面を内にして幅方向に反り返り、ｈ］と右で異なる
場合には断面積の大きい側を内にして長さ方向に蛇行す
る現象が発生し、いずれもハンド送り及び引締め不良が
発生し一１’　ｔ　＜なり、自動梱包機への機械適性が
低下し好ましくない。

尚、本願明細用に記するバンド断面積、樹脂部所面積、
空間部ＶｉＪｉ面積比、破断強度、長さ方向剛性、折れ
にくさ、全自動４１１包（幾通性、幅方向剛性、金具シ
ール強）ｊ、スピードストッパー強ツノ、結節強ノ〕、
潰れにくさ、長さ方向面がり癖、及び長さ１う向蛇行の
測定は各々次のＪ：うに行なった。

・バンド断面積（よ一定長のバンド小用を密度勾配管で
めたバンドの見掛り比重で除してめた（但し、中空バン
ドは拡大写真より実名１すによりめた。）。樹脂部所面
積は一定長のバンドの重量を、ホラ１〜プレスにてバン
ドを溶融・脱泡してめた真比重で除してめ、空間部断面
（ｉ比はバンド断面積と樹脂部所面積の差からめ）Ｊｏ
・破断強度の測定はチトツタ間２００　ｍｍの試料を２
００　ｎ１ｎｌ／分の引張速度で伸長さけ、破断時の強
度をめた。

・長さＩｊ向の剛性と折れにくさは長ざ８０　ｍｍの試
料を支点間４−７　ｍｍの２つの支点間に乗せ、その中
央に第３の支点を当てて、第３の支点を１００ｍｍ／分
の速度で干けていった時の最大応力を長さ方向の剛性と
し、その時の歪みを折れにくさとした。

ターな４つち、最大応力が大きいもの稈長さ方向の剛性
は大きく、その時の歪みが大きい程折れにくしλバンド
である。尚、自動梱包機適性からは各々１１ＣＨ］以上
、５．５ｔｎｍ以上が必要である。

・全自動梱包機適性は、アーチ刈払１０１０００Ｗｘ８
００ＨのＤ礼金自動梱包機を用い、３００　ＷＸ　２５
０　ｌ−Ｉ　Ｘ　５００　Ｌの木箱を２０００回梱包し
、その時に発生した不良回数で調べた。全自動梱包用バ
ンドとしては不良発生回数が０であることが要求される
。

・巾方向の剛性は長さ３０…１ｎの試料を、＋１］方向
に垂直に立て１０ｍｍ／分の速度で圧縮して折れ曲がる
時の最大応力を幅方向の剛性とした。この１１］方向の
剛性の小さいもの程被梱包物に喰い込／υｌどり、傷イ
」（）たすすることもなく、バンドを１屋っだ時も軟ら
かく感−しられる。

・金具シール強力は、厚み０．４ｍｍ、長さ２７゜５ｍ
ｍの汎用オープンシールを４＝ｌ　Ｅ　Ｉｆｆて′シー
ルしｌこ試１１を破断強力と同一方法にて測定し、スピ
ードストッパー強度はスピードストッパーでバンドの両
端を固定した試料を、また結節強度は手結びした試料を
破断強度と同一方法にて測定した。

・潰れにくさくユ自動梱包機の送りローラーや引締めロ
ーラーでの圧縮時の漬れと、解放後の回復とを判断する
ために、圧縮回復率を測定した。ずなわら、バンド全幅
に半径５ｍｍの円柱で最大圧縮加重２０Ｋｇ、圧縮及び
回復速度０．５ｍｍ／分での圧縮ヒステ１ノシスカーブ
をめ、この時の歪みと回復率から潰れにくさの判定を行
なつｌζ。

尚、自動梱包機適性からは歪みと回復率は０゜５５ｍｍ
以下、５０％以上が必要である。

・長さ方向の曲がり癖°は直径２００　ｍｍの紙管に巻
いて一週間放置したバンド２ｍを２ｍの高さから吊ｌノ
床面からバンド端までの距離を測定してめた。自動梱包
１幾適性からは３００ｍｍ以下であることが必要である
。

・長さ方向の蛇行は、バンド２ｍを水平な台の上に密着
さけて置いた時の最大蛇行量を測定してめた。自動梱包
機適性からは５０　ｍｍ以下が望ましい。

〈　実施例１　〉 Ｍｌ（メルトインデックス）が３のＰＰ（ポリプロピレ
ン）を原料とした本発明の第２図に示した断面形状の中
空バンドとＡ社汎用Ｐ　ｌ）バンド、Ｂ社発泡ＰＰバン
ド、及びＣ社発泡ＰＰバンドとを比較検問したところ、
諸特性は表１の通りで、中空バンドは樹脂部所面積、寸
なわら中位長さ当りの重量が汎用ＰＰバンドの６７％、
発泡Ｐ　Ｉ）バンドの７１％及び５６％であるにもかか
わらず破断強ノｊは汎用Ｐ　Ｉ）バンドと同等で発泡１
）　Ｐバンドより大きい値を示している。また、長さ方
向の剛性も大きいために自動梱包機への機械適性も発泡
ＰＰバンドより優れている。

更に横方向の剛性は汎用１）　Ｐバンドよりはるかに小
ざく発泡ＰＰバンドより小さいため軟らかく被梱包物へ
の喰い込みがなく荷役作業時の適性も優れている。

表　１ 〈　実施例２　〉 Ｐバンド及びＡ社の発泡ＰＰバンドどを比較検問した結
果を表２に示す。この結果、中空バンドは樹脂部所面積
すなわち単位長さ当りの重量が汎用ＰＰバンドの６９％
、発泡ＰＰバンドの６０％であるにもかかわらず、汎用
Ｐ　Ｐバンド及び発泡１〕Ｐバンドより金具シール強力
、スピードストッパー強力、結節強力とも優れている。

表　２ また手動梱包作業性も、中空バンドは軟らかく手触りが
良いためにいずれのバンドよりも優れている。

尚、樹脂による差は小さく断面形状による差がはるかに
大ぎい。

〈　実施例３　〉 Ｍｌが３のＰＰに炭酸カルシウム微粉末を３％添加した
原料で、空間部所面積比を変えた本発明の４種類の中空
バンドを比較したところ、空間部所面積比が１８％の中
空バンドは中位樹脂部所面積強度が３３Ｋｇ／−と充分
ではなく、軟らかざも不充分である。逆に８２％の中空
バンドは圧縮歪みが大きく回復率も悪いため自動梱包機
への機械適性が良くなかった。他方２５％及び７５％の
中空バンドは実用上全く問題がなかった。

表　３ ＱＱ− 〈　実施例４　〉 ＭＩが３のＰＰに、炭酸カルシウム微粉末を３％添加し
た原料で見掛は厚みを変えた本発明の４種類の中空バン
ドを比較したところ、見掛【プ厚みが０．２５ｍ／ｍの
中空バンドは長さ方向の曲げ剛性が小さく送り不良の発
生により自動梱包適性が良くなかった。

逆に０．７５％の中空バンドは、長さ方向に曲がり癖が
つきやすく、折れやすいために送り不良が発生した。他
方０．３ｍ／ｍ及び０．７０１１１１１１の中空バンド
は全く問題なかった。

表　４ 〈　実施例５　〉 ＭＩが３で、ＰＥを３％含むＰＰ−ＰＥランダム共重合
体を原料とし、バンドの樹脂部所ｆｆ１ｉ　Ｖ４／Ｊ＜
上と下で異なる中空バンド及び左と右で異なる［１１空
バンドと、上と下及び左と右が同一゛ぐある本発明の中
空バンドを製作し比較した。断面積カー上と下で異なる
中空バントは巾方向に反り返り、左と右とで異なる場合
には、長さ方向に蛇行するために送り不良となり自動梱
包機適性が著しく悪ｈＸつだ。他方上と下及び左と右が
同一である中空）＼ンド（よ全く問題なかった。

表　５ 〉１；印：１００回梱包テスト中の不良回数向、巾方向
の反りはバンドの両側端を結ぶ線の中心とバンド表面の
中央との間の距離として８１つだ。また、長さ方向蛇行
はバンドの長さ２ｍの間にお【プる円弧状弯曲の程度を
、その円弧の弦の中心どバンドの弯曲側側面の長さ方向
中心との間の距離どしてム１っだ。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明に係る中空バンドの代表例を示すもので
、第１図はその斜視図、第２図はその断面図、第３図、
第４図はその他の異形断面例である。尚、図中符号は次
の通りである。 １・・・・・・・・・・・・・・・バンドライナ一部特
許出願人　宇部日東化成株式会社 代　理　人　弁ｍ！十　−色健輔 第１図 第２図 第３図 ノ 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）長手方向に延伸配向された熱可塑性樹脂製梱包用
   バンドにおいて、該バンドは長手方向に平行しかつ相互
   に仕切脚によって分離された多数の中空部を有し、該中
   空部の横断面積が該バンドの全横断面積の２０％〜８０
   ％で、しかも該中空部の見掛（プ厚みが０．３〜０．７
   ｍ／ＩＩＩであることを特徴とする熱可塑性樹脂製梱包
   用中空バンド。
2. （２）前記中空部の上下及び左右端を画成する樹脂部の
   肉厚がそれぞれ実質的に同一であることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記、載の熱可塑性樹脂製梱包用中空
   バンド。