JPS6013001Y2 - 太陽熱集熱回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、太陽熱を集熱する回路中に設けたストレージ
ダンク内に膨張タンクを収容することによって太陽熱を
効率的は熱交換できるようにした太陽熱集熱回路に関す
るものである。

□゛ □通常、太陽熱集熱回路中には、開放型又
は密閉型の膨張タンクを設けて熱媒体の熱膨張を吸収す
るようにしたいる。

しかし、この種の膨張タンクは、タンク自体に放熱作用
があるため、集熱した貴重な太陽熱を放熱して多大のエ
ネルギーロスを発生させる原因にもなっていた。

・。本考案は上記膨張タンクの
放熱作用に着目し、従来の欠点を解決するためになされ
たもので、膨張タンクをストレージタンク内に設け、こ
の膨張タンクによって一面では熱媒体の膨張を吸収する
する作用を行なわせ、他面では膨張タンクの放熱を熱交
換に利用し、もって太陽熱集熱回路φ熱損失を極力減少
させて太陽熱を効率曲番＝集熱しミかつ、機構の簡易化
を図ることを目的としたもめである。

□′−以下に本考案
の各実施例を図面に従って詳述する。

第１図は本考案の第１実施例を示す説明図であり、図中
１は太陽熱コレクタ、２はストレージタンク、３はスト
レージタンク２内に収容した開放型の膨張タン゛りで、
表面積を大きく形成するか、または放熱用フィンを同タ
ンク３の回りに一体に形成したものである。

膨張タンク３内には、警報器４と連動した浮子５を設け
、膨張タンク３内の液面が低下したときに、浮子５゛と
連動した警報器４が警報を発するように設けられている
。

なお、この浮子５は、放熱を防止するために断熱材で形
成されている。

６は一端を太陽熱コレクタ１に他端を膨張タンク３の上
部に連通した戻り管で、この戻り管６は太陽熱コレクタ
１を集熱した熱媒体（例えば水、油など）７を膨強タン
ク３内の流入するためのものである。

８は一端を太陽熱コレクタ１に他端を膨張タンク３の下
部に連通した往き管で、この往き管８は、熱交換された
熱媒体７をコレクタ１に送るための回路であり、この往
き管の途中には循環ポンプ９を設けている。

１０はストレージタンク２の上方に饅けた給湯管、１１
は給湯管９の先端に仮付けた給湯栓、１２は空気抜き弁
、１３は給水管である。

次に、上記第１実施例の作用について説明すると、太陽
熱コレクタ１で高温度に温度上昇した熱媒体７は、戻り
管６を通って膨張タンク３の上部より流入するが、膨張
タンク３は、その表面で熱交換を行なうために、熱媒体
は次第に冷却して重くなり、自然に下部より流出する。

循環ポンプ９は、往き管８に達した熱媒体を太陽熱コレ
クタ１に送る。

集熱回路運転中、上記の順序で熱媒体７が、□継続的に
膨張タンク３内を通ると、膨張タンク３の外面で熱交換
作用が行なわれるので、ストレージタンク２内の液体は
、順次加熱され、ストレージタンク２の上部の給湯管１
０より高温度の湯を供給することができる。

又、集熱回路内の熱媒体が不足した時に、浮子５が膨張
タンク３内の液面を検知し、下限液面まで下がったとき
に、浮子５に連動した警報器４によってブザー、ランプ
等の警報を出す。

第２図は本考案における第２実施例を示す説明図で、本
例は戻り管６と膨張タンク３の間に放熱管１４を設けた
例であるが、他の構成は第１実施例と同一であるので、
第１実施例と同上符号で表わした同一部分については説
明を省略する。

本例の場合において、高温度の熱媒体７は放熱管１４を
高温度に加勢し、その熱がストレージタンク２内の水と
熱交換され、更に膨張タンク３によって熱交換されてネ
トレージタンク２内の液体が順次加熱される。

第３図は本考案にわける第３実施例を示す説明図で本例
は、膨張タンク３と往き管８の間に放熱管１６を設け、
かつ膨張タンク３の内部下方に導入された熱媒体が直接
放熱管１６に流れるのを防止するための邪魔板１５を設
けた例で、他の構成は第２実施例と同一である。

第３図の場合、高温度の熱媒体７は、膨張タンク３の下
部より流入し、邪魔板１５により強制的に対流現象を生
じさせて膨張−タンク３の熱交換作用を助長させ、次い
で膨張タンク３の下部より放熱管１′６を通り、熱媒体
７の熱交換を行なう。

上記の各実施例から明らかなように、本考案は熱交換部
を持つ膨張タンクをストレージタンク内に収容して、太
陽熱コレクタと膨張タンクとを熱媒体の戻り管と往き管
を以″″ｃ接続し、ストレージタンクを給湯管と接続し
たものであるから、従来の膨張タンクによる無駄な放熱
をなくして集熱した太陽熱の熱損失を防止でき、太陽熱
を効率的かつ有効に熱交換することができると共に、膨
張タンクは、ストレージタンク内の熱交換器としての機
能も兼用するので、集熱回路ρ構造を、よ：り一層簡易
にすることができる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案における斉実施例を示したもので、第１図
は第１実施例を示す系統率叩図、第２図は第２実施例を
示す系統説明図１．第３図は第３実施例を示す系統説明
図である。 １・・・・・・太陽熱コレクタ、２・・・・・・ストレ
ージタンク、３・・・・・・膨張タンク、６・・・、・
・・戻り管、７・・・・・・熱媒体、訃・・・・・往き
管、ｐ・・・・・・循環ポンプ、１４・・・・・・放熱
管、１６・・・・・・放熱管。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 熱交換部を持つ膨張タンクをストレージタンク内に収容
   して、太陽熱コレクタと膨張タンクとを熱媒体の戻り管
   を往き管を以て接続し、□ストレージタンクを吸湯管と
   □接続したことを特徴とする太陽熱集熱回路。 ゛ ゛ □