JPS6012912Y2 - 内燃機関の吸気加熱装置 - Google Patents

内燃機関の吸気加熱装置

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JPS6012912Y2
JPS6012912Y2 JP3136880U JP3136880U JPS6012912Y2 JP S6012912 Y2 JPS6012912 Y2 JP S6012912Y2 JP 3136880 U JP3136880 U JP 3136880U JP 3136880 U JP3136880 U JP 3136880U JP S6012912 Y2 JPS6012912 Y2 JP S6012912Y2
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JP
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intake air
heating element
heating device
internal combustion
combustion engine
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JP3136880U
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敏彦 猪頭
健 野村
均 上村
誠幸 阿部
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株式会社日本自動車部品総合研究所
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はセラミックの発熱体を用いた内燃機関の吸気加
熱装置に関するもので、加熱効率にすぐれた上記装置を
作業性容易に製造することを目的とするものである。
チタン酸バリウム等のセラミック(以下、PTCセラミ
ックという)は、これに通電すると発熱し、所定温度に
達すると電気抵抗が急激に増大する。
そして所定温度(キューリ点)以下の温度では大電流を
許容して瞬時にキューリ点に達し、キューリ点以上の温
度では電気抵抗が極めて大きくなって小電流しか許容し
ないために過熱することなく、キューリ点前後の温度に
自己温度調整する。
従って、PTCセラミックの発熱体を、空気と混合して
燃焼室に送られる燃料の霧化促進のための加熱手段とし
て用いれば、冷間始動時でも瞬時にして燃料を加熱する
ことができるので、排気ガスや機関冷却水による加熱手
段よりも有利である。
PTCセラミックの発熱体を用いた吸気加熱装置の一般
的構造は、内燃機関のスロットル弁直下で吸気管が各気
筒へ分岐する部分に、少くとも一部を熱伝導性良好な金
属板により構成したケーシングを該金属板が吸気管内に
露出するように設置してこの金属板を加熱面兼電極とな
し、ケーシング内には金属板の裏面にPTCセラミック
の発熱体を密着させるとともに、発熱体を電極板を介し
てばね等の緩衝部材により支持して発熱体を上記金属板
の裏面側に圧接せしめている。
そして、発熱体は通電することにより発熱してこれと接
する金属板に伝熱し、吸気管に流れる混合気中の未霧化
の燃料は加熱面をなす上記金属板に接触することにより
霧化されるのである。
ところで上記加熱装置において、燃料の加熱効率を良好
にするためには、発熱体の熱を燃料の加熱のみに消費し
て、吸入空気の加熱や吸気管壁へ逃げる無効の熱量を可
及的に少なくすること、加熱面をなすケーシングの金属
板とPTCセラミック発熱体との密着性を良好にして発
熱体の熱量を有効に金属板に伝熱させること、および脆
いPTCセラミック発熱体の破損を防止することが要求
される。
本考案はこれ等の要求にこたえるものである。
即ち、本考案の吸気加熱装置は積層構造の筒状前であっ
て、その内筒を発熱面となし、該内筒が混合気の通路と
なるように吸気管内に配設することにより未霧化の燃料
滴液は壁面流となって内筒面を流れ、従って未霧化や燃
料を効果的に加熱することができる。
また本考案の吸気加熱装置は、内筒の外周面に接するP
TCセラミック発熱体を分割部材により構成するととも
に、更にその外周の電極板および緩衝部材を径方向に変
形または移動可能となし、かつ最外周の外筒の内周面お
よびこれに接する電極板または緩衝部材の外周面とをテ
ーパ面により嵌合するように構成したもので、外筒を覆
嵌するときに内筒と外筒との間にある発熱体、電極板お
よび緩衝部材に締付は力が作用して内筒と発熱体とが強
く圧接され、従って発熱体の熱を有効に内筒へ伝熱する
ことができる。
また、外筒を覆嵌するときに同時に上記締付は力が作用
して緊密な一体構造にできるので装置組立て作業が容易
である。
また積層体内に緩衝部材を介在せしめることにより、そ
の緩衝作用により発熱体の破損を防ぎ、また積層部材の
厚みのむらや相互間の寸法精度のばらつきを吸収し、緊
密な圧接状態が保持できる。
以下、本考案の実施例について説明する。
第1図ないし第4図に示す第1の実施例において、気化
器1および吸気管2はそれぞれのフランジ部3.4にお
いてボルトにより連結されている。
気化器1のベンチューリ部に開口する燃料供給口(図示
路)から供給されるガンリン燃料は吸入空気と混合され
、気体器1の通路を通りスロットル弁5を経て吸気管2
まり内燃機関の燃焼室(図示路)に供給される。
吸気管2においてスロットル弁5の直下位置には、上記
フランジ部3.4間に挟着支持せしめた吸気加熱装置A
が配設され、該装置Aは空気およびガソリン燃料混合気
の通路を構成している。
加熱装置Aは、内筒6、PTCセラミックの発熱体7、
緩衝部材8、電極板9、外筒10の5層構造を有してい
る。
内筒6は導電性良好な金属例えばアルミニウムの薄板よ
りなり、筒部6aとその上端縁に一体に形成したフラン
ジ部6bを有する。
発熱体7はチタン酸バリウムを主成分とする焼成体で、
特に第2図に示すように筒体を縦半割りとした分割部材
7a、7bとよりなり、上記筒部6aの外周面に圧接さ
れており、両部材7a、7bの対向端面間には若干の間
隙70a、70bが設けである。
なお、発熱体7の両面には銀ペーストが焼付けられてい
る。
緩衝部材8は金属細線織物、例えばステンレスウールよ
りなる帯状体で、発熱体7の外周に巻回され、両端面間
には若干の間隙80が設けである。
電極板9は例えばアルミニウムの薄板で、筒体を縦半割
りとした分割部材9a、9bの対向端面間に若干の間隙
90a、90bが設けである。
また電極板9の外周面は第1図に示すように、上方向へ
径が拡大するテーパ面に形成されている。
外筒10は筒部10aおよびその上端縁に一体に形成し
たフランジ部10bとよりなり、耐熱かつ電気絶縁性の
合成樹脂、例えばエポキシ樹脂で構成されている。
なお、セラミック材を用いてもよい。
そしてこの外筒10は、筒部10aにおいて電極板9の
外周に覆嵌されている。
また第1図に示すように、外筒10の内周面は上方向に
径が拡大して、上記電極板9の外周面と共通のテーパ面
を形成しており、下端には軸心方向へ突出するフランジ
状の受は部10cが形成されている。
しかして上記の筒状積層構造体は、内筒6、発熱体7、
緩衝部材8および電極9よりなる筒状体を、外筒10の
中に上方から押し込むことにより得られる。
この場合、電極板9および外筒10の接触面がテーパ状
に形成されているのでくさび作用によって半径方向への
力が生じる。
しかも、筒状となした発熱体7、緩衝部材8および電極
板9はそれぞれ分割構造であって、分割部材が相対移動
して径方向へ径が縮小され得ることにより内筒6方向へ
締付けられ、互に緊密に圧接されることになるのである
なお内筒6、発熱体7、緩衝部材8、電極板9の下端は
外筒10の受は部10cにより支持され、接着されてい
る。
上記のように構成した吸気加熱装置Aは、吸気管2の上
端開口にその内筒6が気化器1の通路と連続壁面を形成
するように設置される。
即ち、内筒6および外筒10のフランジ部6a、 10
a間に絶縁部材11を介設してフランジ部10の座に設
置し、フランジ部6aの上にガスケット12を設け、こ
の積層状のフランジ部をビス16にて吸気管2のフラン
ジ部4の座に固着し、このように固着された積層状のフ
ランジ部を介して気化器1と吸気管2とをボルト締め固
着する。
電極板分割部材9aの上縁には横方向に電極端子9cが
延設されており、外筒フランジ部10bに設けた溝(図
示せず)内に設置された装置外部に突出している。
そしてこの電極端子9cはリード線13によりスイッチ
14を介してバッテリ15の正電極に接続されている。
また内筒6はビス16、吸気管2を介して接地されてい
る。
なお、電極端子9cの取出口には絶縁材17が充填され
ている。
また、吸気管2の底壁内には機関冷却水の通路18が設
けられている。
上記の如く吸気管2に配設された吸気加熱装置Aにおい
て、内燃機関を始動する。
に当ってキースイッチ14をONすると、バッテリ15
の正電極と電極端子9cとが導通され、電流は電極端子
9c、電極板分割部材9a、緩衝部材8、PTCセラミ
ック発熱体7、内筒6、ビス16、吸気管2へと流れて
接地される。
なお本実施例においては電極板分割部材9bは通電され
ないため電極として作用せず、支持板の役割を果してい
る。
このとき、抵抗体たるPTCセラミック発熱体7で電力
が消費されて発熱し、瞬時にキューリ点温度(150℃
)に達し、この温度を維持する。
そしてこの熱は発熱体6と密着した内筒6に伝熱される
気化器1から供給される燃料の一部は、特に機関始動時
は充分に霧化されず、未霧化燃料液滴が気化器1の通路
壁面を液膜となって流下し、更にこれに接続する吸気加
熱装置Aの内筒6を流下する。
しかしてこのとき、発熱体1から伝熱された内筒6によ
り加熱され、霧化されて吸入空気と良好に混合し、機関
の燃焼室に供給されるのである。
このように本考案の吸気加熱装置は、加熱面を筒状に形
成して混合気吸入通路としたことにより、壁面液膜流と
なった未霧化燃料液滴のすべてが内筒面を流下すること
になり、極めて効率よく未霧化燃料を加熱することがで
きる。
また、吸気加熱装置自体も、上記の如く外筒10を覆嵌
するときに、内筒6と外筒10との間にある各部材が締
付けられ、内筒6と発熱体7との接触が緊密になされる
ので、伝熱が良好に行なわれる。
また、外筒10を覆嵌することによって、各部材が圧接
された一体構造とすることができるので、組立作業が容
易となる。
また同時に外筒が断熱作用をもつので、内筒6以外への
放熱も防止されるのである。
更に発熱体と電極板との間に緩衝部材を設けたことによ
り、その緩衝作用で発熱体の破損が防止される。
発熱体の厚みのむらや、発熱体と電極板の対向面に寸法
精度のばらつきがあってもこれを吸収し、外部からの強
い締付力で発熱体が破損することがなく、発熱体と電極
板は緩衝部材を介して均一に圧接される。
更にまた装置使用時においてに緩衝部材は発熱体と電極
板の熱膨張差を吸収しに発熱体の内筒に対する圧接力が
過大または過少になるのを防止する。
第4図および第5図は第2の実施例を示すもので、上記
実施例とは、電極板9と緩衝部材8の位置が置き換えら
れ、箔状の薄い電極板9が発熱体7に接し、その外周に
緩衝部材8が設けられている。
そして緩衝部材8の外周と外筒10の内周とはテーパ面
により嵌合している。
その他の構造は上記実施例と実質的に同一であり、また
同様の作用効果を奏する。
なお、本実施例において、緩衝部材8は箔状の電極板9
を介して発熱体7に圧接されており先の実施例と同様に
発熱体保護作用をなす。
なお、上記各実施例においては、電極板9を複数の分割
部材(一方の分割部材は支持体として作用する)により
構成したが、これを一体の帯状に形成して発熱体7また
は緩衝部材8の外周に巻回し、対向端縁間に間隙を設け
る構造としてもよく、この場合には径方向に変形して巻
締り可能である。
また筒状の電極板の上下いずれかの端縁から縦方向に複
数の切欠きを設け、電極板を径方向に縮小可能としても
よい。
緩衝部材8については上記実施例では帯状のものを巻回
して対向端縁間に隙間を設けたが、緩衝部材はそれ自体
弾力性を有しである程度の変形が可能であるので、一体
構造の筒状体としてもよい。
なおまた、上記各実施例では吸気加熱装置を気化器の直
下に設けたが、機関吸入孔の近接位置に設けてもよく、
この場合には機関の気筒数だけ吸気加熱装置が必要であ
る。
また本考案の吸気加熱装置は、燃料噴射弁式の燃料供給
装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は第1の実施例を示すもので、第1
図は縦断面図、第2図は第1図の■−■線に沿う矢視断
面図、第3図は第1図の■−■線に沿う矢印端面図、第
4図および第51図は第2の実施例を厨子もので、第4
図は縦断面図、第5図は第4図の■−v線に沿う矢視断
面図である。 A・・・・・・吸気加熱装置、1・・・気化器、2・・
・吸気管、6・・・内筒、7・・・PTCセラミック発
熱体、8・・・・・・緩衝部材、9・・・電極板、1o
・・・外筒、15・・・・・・バッテリ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 吸入空気に燃料を混合させて吸気管により燃焼室に供給
    するようになした内燃機関において、金属板よりなり燃
    料の加熱面を形成する内筒と、所定温度で急激な抵抗値
    増大を示す正の抵抗温度特性を有するセラミックよりな
    り上記内筒の外周面に圧接した発熱体と、いずれかを内
    側に配して上記発熱体の外周に積層した電極板および緩
    衝部材と、最外周に覆捩した合成樹脂またはセラミック
    よりなる外筒とを有し、上記発熱体は複数の分割部材に
    より構成するとともに、電極板および緩衝部材を径方向
    に変形または移動可能に構成し、上記外筒の内周口とこ
    れは対接する電極または緩衝部材の外周面とを共通のテ
    ーパ面に形成して嵌合せしめてなる吸気加熱装置を、そ
    の内筒が混合気の通路を形成するように上記内燃機関の
    吸気管内に配設固着したことを特徴とする内燃機関の吸
    気加熱装置。
JP3136880U 1980-03-11 1980-03-11 内燃機関の吸気加熱装置 Expired JPS6012912Y2 (ja)

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