JPS6012280B2

JPS6012280B2 - 航空機におけるフラツプ位置指示制御装置

Info

Publication number: JPS6012280B2
Application number: JP14123779A
Authority: JP
Inventors: 正夫高田; 悦章大塚
Original assignee: Fuji Heavy Industries Ltd
Current assignee: Subaru Corp
Priority date: 1979-11-02
Filing date: 1979-11-02
Publication date: 1985-03-30
Also published as: JPS5667700A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は航空機におけるフラップ位置指示制御装置に
関する。

航空機ではフラップについてその位置を指示する指示器
又は指示灯と、フラップを作動させる制御装置が必要で
ある。

パイロットがフラップ位置を確認し、目的の位置へフラ
ップを作動させる必要がある。しかして、従来の装置と
してはＣＥＳＳＮＡ４１４に配設されているものがある
。

これはフラップ位置の指示を機械式に行なうもので、フ
ラップモータからの索に連動してその動きを直接計器板
に指示させると共に、フラツプ制御（フラップモータ）
はフラップ位置プリセレクトスイッチをパイロットが操
作することによりＵＰ・ＤＯＷＮ用のりミットスイッチ
を介してフラツプモータが作動されるようになっている
。しかしながら、このＳＥＳＳＮＡ４１４の装置は素と
ロッドをフラップ制御のロッドへ綾続し、フラップの位
置を直接的に指示するために部品点数が多く、フラップ
モータの制御リミットスイッチの取付けがフラツプ指示
器とは別に取付けられているので調整が多くなるといっ
た欠点がある。また、フラップ位置の指示に３線式のセ
ルシン（セルシンモータ）を用い、フラツプモータの
回転をトランスミッタからフラツプ計器へ送信するＣＥ
ＳＳＮＡ４２１に配設された装置があるが、セルシン式
のために指示器及びトランスミツタを使用しているので
コストが高く、フラップモータの近くにトランスミッタ
を作動させる機械的な部品が必要になりフラッブモータ
の価格が高くなるといった欠点がある。さらに、フラッ
プ位置指示系統とフラップ制御系統が別々になっている
ので調整に手間がかかると共に、フラツプスイツチはモ
ーメンタリスイツチなので手を離すとその位置でフラッ
プは止まり、パイロットはフラップを作動させている間
、指示器をみながら制御しなければならないといった欠
点がある、この発明の目的は上述の如き欠点のないフラ
ップ位置指示制御装置を提供することにある。以下にこ
の発明を説明する。

先ず、この発明を適用することのできるフラップ作動機
構について説明する。

第１図において、Ｆ，Ｆは左右の高揚力発生用フラップ
であって、公知のように図示を省略した主翼Ｗに付設さ
れている。

これらのフラップＦ，Ｆは、機体中央に設けた駆動装置
としてのモータＭによって駆動される。モータＭはその
両端に出力軸を有し、これらの出力軸には可榛性伝動軸
２，２が連なっており、各可榛性伝動軸２は公知のよう
にフラップアクチュェータ３に接続されている。フラッ
プアクチュェー夕３は後述のように内部にゥオーム及び
ウオームホィールを有し、これらによって減速が行なわ
れ「その出力側はらせん軸４に連なっている。そして、
このらせん議４の回転によって後述のようにフラップＦ
，Ｆが前後及び上下に変位する。フラップＦは、第２図
に示すように主翼Ｗの下側に付設される。

前述のフラップアクチュェー夕３は主翼Ｗの適当個所に
軸２２により枢着され、その内部には、可操性伝動軸２
の末端に連なるウオーム２３と、それにかみ合うウオー
ムホイール２４が設けられてる。フラツプアクチュェー
タ３の出力軸２５は前述のらせん軸４に連なっており、
したがって、モータＭの回転によってらせん軸４も回転
する。らせん軸４にはナット２６が螺合し、このナット
２６に設けたピン２７は揺動アーム３０の先端の最孔３
１内に挿入されている。

揺動アーム３０はその基端が主翼構造に設けたフラップ
位置検出のためのカムボックスの枢軸３２により枢着さ
れている。一方、前記ナット２６はフラップＦの前端部
に前記ピン２７を介して枢着されている。したがって、
モータＭの回転につれてらせん軸４が回転させしめられ
ると、ナット２６がらせん軸４に沿って後退し、このた
めフラップＦの前端部は仮想線で示す位置に後退する。
一方、図示を省略した公知のフラップ誘導機構（フラッ
プレール）によって、フラップＦの後端縁は下降する。
ここにおいて、この発明では第２図〜第５図に示すよう
に揺動アーム３０の枢軸３２に係合するフラップ位置検
出機構１００を設け、第６図に示す如き回路系でフラツ
プの位置指示制御を行なっている。すなわち、フラップ
位置検出機構１００は上方が空胴となっている直方体形
状のカムポックス１０１を有し、このカムボックス１０
１の対向側板間には枢軸３２に連動するカム軸１０２が
配設されている。しかして、カム軸１０２の中途部には
２枚のカム１０３及び１０４が取付けられており、これ
らカム１０３及び１０４に係合するりミットスイッチ１
０５，１０６及び１０７，１０８がカムボックス１０１
の他方対向側板にそれぞれ配設されている。また、フラ
ツプＦのＵＰの状態を検出するためのりミットスイッチ
１０９が、主翼後桁にブラケットにより取付けられてお
り、これらリミットスイッチ１０５〜１０９の出力は第
６図の回路系に入力されるようになっている。すなわち
、リミットスイッチ１０６〜１０９はそれぞれａｌ〜ｃ
ｌ及びａ２〜ｃ２の端子を有し、リミットスイッチ１０
５は端子ａ〜ｃを有すると共に、フラップ制御スイッチ
１１川ま端子ａｌ〜ｃｌ及びａ２〜ｃ２を持っておりそ
の端子ｃｌは電源に接続されている。また、表示ランプ
１１１〜１１３はそれぞれ電源＋Ｖｃｃに接続されると
共に、表示ランプ１１１の池端子はリミットスイッチ１
０９の端子ａｌに、表示ランプ１１２の池端子はリミッ
トスイッチ１０７の端子ａ２に、表示ランプ１１３の
他端子はリミットスイッチ１０６の端子ｂｌにそれぞれ
接続されている。さらに、フラップモータＭを駆動する
ためにリレ−１１４及び１１５が配設されており、リレ
ー１１４の一端はリミットスイッチ１０９の端子ａ２に
、池端はフラップ制御装置１１０の端子ａｌ及びリミッ
トスイッチ１０７の端子ｂｌにそれぞれ接続され、リレ
ー１１５の一端はリミットスイッチ１０６の端子ａ２
に、池端はフラップ制御スイッチ１１０の端子ｂ２及び
リミットスイッチ１０８の端子ａｌにそれぞれ接続され
ている。なお、リレー１１４及び１１５はそれぞれ接点
ａｌ〜ａ４を有し、リミットスイッチ１０６〜１０８は
橋動アーム３０の位置、つまりフラツプ角度に対応して
動作するようになっており、これはカム１０３，１０４
の取付位置を調整することによって行なわれる。ここに
、リミットスイッチ１０５は警報用に用いるランデイン
グホーン（ＬＡＮＤ川ＧＨＯＲＮ）で、リミットスイッ
チ１０６はランデイング３５ｏ（着陸３ず）で、リミッ
トスイッチ１０７はテークオフ１４ｏ（着陸１４ｏ）で
、リミットスイッチ１０８はテークオフ１〆でそれぞれ
動作するように予め調整される。また、フラップ制御ス
イッチ１１０はフラツプＵＰの場合には図示の如く端子
ａｌ，ａ２側にそれぞれ接続され、ランディングの場合
には端子ｂｌ，ｂ２側にそれぞれ接続され、テ−クオフ
の場合には端子ｂｌ，ａ２側にそれぞれ接続されるよう
になっている。さらに、表示ランプ１１１〜１１３は第
７図Ａに示す計器板の操作表示部１３０１こ、同図Ｂで
示すような配列で設けられている。図において、１３１
はデイムスイツチを、１３２はカウル（ＣＯＷＬ）フラ
ツプスイツチを、１３３は計器照明用のマスタースイッ
チをそれぞれ示している。なお、フラップＦはＵＰ位置
が上限位置となっており、次に離陸用のテークオフの１
ヅ，１４０があり、最下位層として着陸用のランディン
グ３５０の位置が定められている（第５図参照）。

このような構成において、定常時（フラップＵＰの状態
）における各リミットスイッチ１０５〜１０９及びリレ
ー１１４，１１５の接点状態は第６図のようになってお
り、かかるフラツプＵＰの位置からフラツプ制御スイッ
チ１１０をテークオフにすればスイッチ１１０の端子は
ｃｌ→ｂｌ→ｃ２→ａ２となり、またリミットスイッチ
１０９は接点ｂｌ，ｂ２がそれぞれ接点ａｌ，ａ２に切
換えられ、フラップ下降用のＩＪレー１１５が動作しも
その接点ａ３−ａ４がａｌ−ａ２に切換えられるのでモ
ータＭが駆動され、フラツプＦが下降する。

かくして、揺動アーム３０を介して枢軸３２及びカム軸
１０２が回敷し、フラップＦがテークオフ１〆の位置に
なった時にカム１０３を介してリミットスイッチ１０８
が作動してその競点がａｌ，ａ２からｂｌ，ｂ２にそれ
ぞれ切換えられる。したがって、表示ランプ１１２が点
灯し、リレー１１５が遮断され、モータＭは停止する。
また、フラツプＦがテークオフの状態からフラツプ制御
スイッチ１１０をランデイングにすると、、スイッチ１
１０の端子ｃｌ→ｂｌ→ｃ２→ｂ２を経てリレー１１５
がリミットスイッチ１０６の端子ａ２，ｃ２により電源
に接続されるので、モータＭはさらに同方向に駆動を続
け、フラツプＦが１４ｏの位置になった時、リミットス
イッチ１０７が作動してその接点がａｌ，ａ２からｂｌ
，ｂ２にそれぞれ切換えられる。したがって、表示ラン
プ１１２が消灯し１１１が点灯し、遂にはランディング
３５０位置に達する。この時、リミットスイッチ１０６
が作動し、その接点がａｌからｂｌに、ａ２からｂ２に
それぞれ切換えられるのでリレー１１５が遮断され、モ
ータＭも停止する。この時、表示ランプ１１１が消灯し
、表示ランプ１１３が点灯になる。さらに、このランデ
ィング３５ｏ位置からテークオフ１４ｏの直にする場合
、フラツプ制御スイッチ１１０をテークオフにすると、
スイッチ１１０の接点はｃｌ→ｂｌ→ｃ２→ａ２に切換
わってリレー１１４が通電され、その接点ａ３一ａ４が
ａ１−ａ２に切換えられる。これによりモータＭは上昇
方向に駆動し、遂にはフラップＦがテークオフ１４ｏ位
置に達する。この時、リミットスイッチ１０７が作動し
て図示の接点状態に戻るのでリレー１１４が遮断され、
モータＭの駆動も停止される。この時、表示ランプ１１
２が点灯される。さらに、このテークオフ１４０位置か
らフラツプＵＰの位置にする場合に、フラップ制御スイ
ッチ１１０を図示の如きＵＰ位置にするとＩＪミット
スイッチ１０９が図示と逆の接点状態になっているので
、リレー１１４を介してモータＭが同方向に駆動される
ことによりフラップＦが上昇し、遂には所定のＵＰ位置
に達する。

この時、リミットスイッチ１０９が図示の接点状態に切
換えられるので、点灯されていた表示ランプ１１１が消
灯になると共にモータＭの駆動も停止となる。以下、Ｕ
Ｐ位置からランディング３５ｏ位置にする場合、この
ランディング３５０位置からＵＰ位置にする場合も同様
である。なお、リミットスイッチ１０５はフラツプＵ
Ｐ位置より１７ｏ下降した位置で作動してその接点が閉
じ、フラップＦをランディング位置にしなにいで脚を下
げた場合に警報をＱ島らすうになっている。

また、表示ランプ１１１‘まフラップＦの作動中には常
に点灯し、表示ランプ１１２又は１１３が点灯した
時に消灯する。以上のようにこの発明によれば「カム
機構及びリミットスイッチで構成されたフラツプ位置検
出機構によりフラツプの位置指示とフラツプモータの制
御を行なうようにしているので、制御指示位置の調整、
保守が容易であると共に、ランプによる指示表示を行な
っているので安価、軽量で信頼性が高い。

なお、上述の実施例ではカムに係合するスイッチ手段と
してリミットスイッチを用いているが、リミットスイッ
チは近接スイッチ等をも含むものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を適用することのできる高揚力装置の
全体配置を示す一部省略斜視図、第２図はフラップ作動
機構とフラップ位置指示制御装置との関連図、第３図は
この発明によるフラツプ位暦指示制御装置の配設構造を
示す平面図、第４図はその斜視図、第５図はアームの作
動位置とカム及びリミットスイッチとの関係を示す機構
図、第６図はこの発明による回路構成例を示す図、第７
図Ａ，Ｂはその発明に用いる表示ランプの配設例を示す
図である。Ｆ・・・・・・フラップ、Ｍ・・・・・・モータ、Ｗ・
・・…主翼、２・・・・・・可榛性伝動軸、３・・・・
・・フラップアクチュェータ、４……らせん軸、２６・
・・・・・ナット、２７・・・・・・取付ピン、３０・
・・…揺動アーム、３１・・・・・・長孔、３２……枢
軸、１００・・・・・０フラツプ位置検出機構、１０１
・・・・・・カムポックス、１０２・・・・・・カム軸
、１０３，１０４……カム、１０５〜１０９……リミッ
トスイッチ、１１０……フラップ制動スイッチ、１１１
〜１１３・・・…表示ランプ、１１４，１１５……リレ
ー。弟Ｊ図弟２図弟う図第４図 ※○図第６図第７図

Claims

【特許請求の範囲】

１フラツプを動作させるために主翼に枢着されたフラ
ツプアクチユエータの回転駆動される出力軸にらせん軸
を連結し、このらせん軸にナツトを螺合し、このナツト
に設けたピンによつてナツトをフラツプの前端部に枢着
し、ナツトの前記ピンに一端が係合され、他端が主翼に
付設したフラツプ位置検出機構に設けたカム軸に枢着さ
れた揺動アームを備え、フラツプアクチユエータの出力
軸の回転に伴なう前記ナツトの進退による揺動アームの
回動に応じて前記カム軸が回転する際にカム軸と共に回
転するようにカム軸にカムを設けるとともに、カムの回
転に伴つてカムに順次係合するようにカムに隣接して複
数のリミツトスイツチを設け、カムとリミツトテスイツ
チは、フラツプがとる複数の所定位置に対応するカム軸
の回転位置でリミツトスイツチがカムによつて動作させ
られるように相互に関連させ、さらにリミツトスイツチ
の動作によつて付勢されるフラツプの上昇または下降制
御用のリレーと、リレーの付勢に応じてフラツプアクチ
ユエータの回転とその方向を制御する回路と、リミツト
スイツチの動作に応じて動作中用、離陸用および着陸用
の表示ランプを点灯または消灯する回路とを備えること
を特徴とする航空機におけるフラツプ位置指示制御装置
。