JPS6011529B2 - ガス絶縁電気装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ガス絶縁電気装置、特にガス−空気終織部（
把ｒｍｉｎａｔｉｏｎ）の支持装置に関する。

圧縮ガス絶縁送電線は、安全性を高めることの必要から
、架空電線用の所要の線路用地の獲得難から、また大都
市化が進み電気エネルギーに対する儒要が増大したため
電力負荷が一層大きくなったことから、近年使用規模が
増々増大している。ガス絶縁送電線は、一般的には、中
空の外側シース、該外側シース内に配置された内部導体
、該導体を支持する複数の固体絶縁スベーサ、および外
側シースに封入され、内部導体を外側シースから絶縁す
る六弗化硫黄のような圧縮ガスから成る。線上の各区画
部を分離するためには、送電線の長さに沿って適宜間隔
でガス障壁部を設けてもよく、また米国特許第３５１５
９３９号に開示されているように粒子トラップを設ける
ことも知られている。今日までに布設されたガス絶縁送
電線の大部分は、一般に、発電所の出入口線（ｇａにｗ
ａｙｓ）または埋設高電圧送電線として使用されている
。

そのような施設にあっては、ガス絶縁送電線は、架空電
力線に接続され、次いでそれによって必要とする場所に
エネルギーを伝える。ガス絶系粛送電線の架空電力線へ
の接続は一般にガスー空気終端部を介して行なわれる。
それらの終端部は、一般に、架空電力線の高さにほゞ等
しい高さに位置している。そのため、終端部は地上から
垂直に配置されている。この垂直に配置された終端部は
、したがって、ガス絶縁送電線に相互接続しなければな
らないが、大部分の施設にあってはこのガス絶縁送電線
は一般に水平に配置されている。このようなタイプの施
設にみられる１つの不利益は、高い位置にあるガス−空
気終端部を支持する必要があることである。

つまり、終端部は地上から離れて配置されているために
、適宜の支持装道を使って終端部を必要な高さの位置に
保持しなければならない。しかしながら、ここで問題が
生じる。すなわち、略々水平に配置した送電線は送電線
自体の熱駒彰張のために、一般に長手方向則ち水平方向
の移動がみられることである。したがって、空気終端部
を支持するためには、その終端部を単に垂直に支持する
ばかりでなく、その水平方向艮０ち長手方向の移動をも
許容し、送電線の熱膨張をも補償するようにしなければ
ならない。従来の装置は、この点に関し、頂部に大きな
関口を有する直立した構造を採用している。そのような
構造の装置は終端部より垂直方向下方の低い位置に配置
され、送電線と水平に配置された送電線との接続部が前
記支持装置の関口を貫いて伸びている。この支持装置の
閉口は送電線よりも大きく、また送電線自体の水平方向
の膨張による接続部の長手方向の移動を許容できる距離
よりも大きい。終端部の外側胴部を次いで支持装置の上
に載せてそれを高められた位置に保持するのである。こ
のようなタイプの支持装置の欠点は、高価なことである
。三相送電システムの各相を架空送電線の場合のように
通常の空気間隔だけ離した場合、各ガスー空気終端部を
支持するためには別個の装置を利用しなければならない
。そのため、建設費および必要とする材料は高価となり
、したがってガスー空気終端部を支持するためのより経
済的な支持装置を提供することが望まれている。かくし
て、本発明によれば、中空の絶縁胴部、該絶縁類同部内
に配置された終端導体、前記絶系劇同都内にあって前記
絶縁導体を支持する支持装置、および前記絶奉謝同部内
に封入され、前記終端導体と絶黍劇両部とを電気的に絶
縁する第一の絶縁ガスを備え「垂直に配置されたガス絶
縁終端部と、外側シース、該外側シース内に配置された
内部導体、前記外側シース内に該内部導体を絶縁支持す
る支持装置、および前記外側シース内に封入され前記内
部導体を前記外側シースから電気的に絶縁する第二の絶
縁ガスを備えたガス絶縁送電線と、前記ガス絶縁終織部
と整列した第一端区分、前記ガス絶縁送電線と整列した
第二端区分、前記第一端区分において前記絶黍劇薗部に
固着されかつ前記第二端区分において前記外側シースに
固着された外側ハウジング、該外側ハウジング内に配置
され、前記第一端区分において前記終端導体に固着され
、前記第二機区分において前記内部導体に固着された中
間導体、および前記外側ハウジング内に封入され前記中
間導体を前記外側ハウジングから電気的の絶縁する第三
の絶縁ガスを備えた中間部材と、ベース部、前記外側ハ
ウジングに固着されてそこから外側に伸びたフレーム部
材および前記ベース部上で該フレーム部材を摺動支持す
る装置を備え、前記終端部を支持する装置とを備えたガ
ス絶縁電気装置が与えられる。ガス絶縁中間部材は終端
部および送電線と整列した端区分を備えている。

それぞれの区分はその端部において互いに固着され、ま
たそれぞれの区分の内側に配置された各導体も電気的に
接続されている。この終端部は、ベース部、外側ハウジ
ングに固定された外方に伸びているフレーム部材、およ
び該フレ−ム部材を該ベース部上に支持する摺動支持装
置を備えた支持装置によって支持されている。次に、本
発明を、例として、添付図面を参照して説明する。

第１図は、垂直に配置したガス−空気終端部１０、水平
に配置したガス絶縁送電線１２、およびガス絶縁中間部
材１４を示す。

中間部村１４は第一端区分１６および第二端区分１８を
有し、第一様区分１６は終端部１０と整列し、一方第二
端区分１８はガス絶縁送電線１２と整列している。この
ガス絶縁送電線１２は、円筒状で中空の外側シース２０
、外側シース２０内に配置された内部導体２２、および
内部導体２２を外側シス２０内に絶縁支持する送電線１
２の長さに沿って間隔を設けて配置した支持絶縁体２４
を含む。内部導体２２および外側シース２０は共に、例
えば、アルミニウム等の良導電体材料から作られ、内部
導体２２は一般に接地されている外側シース２０よりも
高電位にある。六弗化硫黄がその代表例である絶縁ガス
２６が外側シース２０内に封入され、内部導体２２を外
側シース２０から電気的に絶縁している。ガス−空気終
端部１０は、中空の長く伸びた絶縁類同部３２、絶縁類
同部３２の中心軸３６に沿って伸びた中央終端導体３４
、および絶縁類同部３２内に封入され通常は六弗化硫黄
であってよい絶縁ガス３８を備えている。

絶縁網嵐部３２は、磁気またはェポキシ樹脂で作っても
よく、外側表面４２に沿って複数のスカート部４０を備
え、普通は円錐形のテーパを有する断面を示す。絶縁胴
部３２は、端部４４においてフランジ環４６に取り付け
られる。このフランジ環４６は、中央閉口５０が形成さ
れてほゞ平面をなす円筒形のベース部材４８と、ボルト
５４等によってベース部村４８に固定された長手方向の
延長部５２とから成る。この長手方向の延長部５２は絶
系談同部３２の端部４４の外側表面５６に近接して配置
される。長手方向の延長部５２と端部４４との間にはセ
メント５８が介在していて、端部４４を固定することに
よって絶縁類同部３２を長手方向の延長部５２に固定す
る。ベース部材４８および長手方向の延長部５２は導電
体材料で作られ、通常は接地電位に在る。ベース部材４
８に取り付けてあるのはコロナリング６４であって、こ
れは中央終端導体３４によって生ずる電界の所望の形状
のものとする作用を行なう。終端部１０の上方部の構造
は、絶縁織同部３２も上端６８に接合された金属環６６
、および金属環６６と中央終端導体３４の上端７２とに
取り付けられた上部金属キャップ７０から構成される。

この上部金属キャップ７０１こは終端コネクタ７４が取
付けてあり、終端部１０‘こ接続される架空電線の端部
を受け入れる。適宜のコロナリング７６および７８が接
続線８０，８２によって上部金属キャップ７０に接続さ
れており、したがって、それらは中央終機導体３４の上
端７２に接続されている。下側のコロナリング８４は支
持線８６によって長手方向の延長部５２に接続され、し
たがってそれは接地されている。中間部材１４はェルボ
形をしており、そのためその第一端区分１６は終織部１
０に整列しており、また第二端区分１８はガス絶縁送電
線１２に整列している。

この中間部材１４は外側ハウジング９０、外側ハウジン
グ９０内に配置された中間導体９２、および中間導体９
２を外側ハウジング９０から電気的に絶縁する、外側ハ
ウジング９０内に封入された六弗化硫黄であってよい絶
縁ガス９４を備えている。外側ハウジング９０は第二端
区分１８の位置でガス絶縁送電線１２の外側シース２０
に固着され、また同じ端区分において中間導体９２がガ
ス絶縁送電線１２の内部導体２２に固着されている。こ
のような固着は、例えば各部材を熔接するなどして行な
うことができる。一方、外側ハウジング９０は、第一様
区分１６の位置で、終端部１０、より詳しく言えば、ベ
ース部４８に直接に、または終機部１０１こ関連したハ
ウジング部を介して、または第１図に示すように終端部
１０を所望高さにまで持ち上げるのに利用する延長部９
６を介して固着してもよい。この延長部９６は終端部１
０および第一端区分１６の両方に整列しており、一端が
ベース部４８に固着されているとともに中間部材１４の
第一機区分１６の位置においては外部ハウジング９０１
こ固着されている外側包囲体９８から成る。この外側包
囲体９８の内部には延長導体１００が配置され、それは
中央終端導体３４および中間導体９２に取り付けられて
いる。この外側包囲体９８の内部には絶縁ガス１０２が
導入され、延長導体１００を外側包囲体９８から電気的
に絶縁している。外側包囲体９８内のこの絶縁ガス１０
２も六弗化硫黄でよい。延長部９６は、終端部１０を架
空電線に近接して配置させるのに必要な高さを与えるよ
うに作用し、中間部材１４の外側ハウジング９０を絶縁
胴部３２に取付けるのに使用される。一方、延長導体１
００は中間導体９２を中央終端導体３４に取付けるのに
使用される。終端部１０、延長部９６、中間部材１４お
よびガス絶桑粛送電線１２はいずれも例えば六弗化硫黄
のような絶縁ガスを使用して、接地された外側の各部材
から高電圧導体を電気的に絶縁していることから、その
ような各部材内の絶縁ガスはいずれの他の都材内の絶縁
ガスと連絡していてもよい。

あるいは、必要ならば各部材内の絶縁ガスを他の部村内
の絶縁ガスから隔絶してもよく、これは高電圧破壊のよ
うな事故が万一起こったときにそれに隣後する部材の汚
染を防ぐのに望ましい。各種部材の間でガスを蓮通させ
るかどうかは、設計者の要望に基づく設計上の問題であ
る。支持装置１０６は、終端部１０を支持する作用を行
なうとともに、図中、矢印１０４で示す方向に起こるガ
ス絶縁送電線１２の熱膨張および成長を補償する作用を
行なう。

この支持装置１０６は、物理的にその位置に固定される
ベース部１０８、中間部材１４の外側ハウジング９０に
物理的に固着されるフレーム部材１１０、およびベース
部１０８上のフレーム部材１１０を沼動可能に支持する
装置１１２を備えている。フレーム部材１１０は、間隔
を設けた位置において外側ハウジング９０に溶接された
複数の金属リブ１１４，１１６を含むものであってもよ
く、金属リブ１１４，１１６は、中間部村１４より垂直
方向に低い位置に配置されたほゞ水平に配置されたプレ
ート１１８に溶接等によって物理的に固着される。第２
図および第３図に示すように、プレート１１８は水平方
向に伸びた複数の溝１２０を有し、またベース部１０８
は、ベース部１０８から上方に伸びて溝１２０を貫通す
るボルトのような複数の垂直方向に伸びた堅固なアンカ
ー装置１２２を有する。ボルト１２２はそれに固定した
カラー１２４をプレート１１８の位置より低い位置に有
し、これらのカラー１２４とプレート１１８との間には
軸受パッド１２６を設ける。プレート１１８はこの軸受
パッド１２６上に載せられ、例えばナット１２８のよう
な手段によってボルト１２２から垂直方向に引き上げら
れないようにしている。テフロン（商品名）のような材
料から作られてもよい軸受パッド１２６は、プレート１
１８が支持されたま）この軸受パッド１２６に沿って摺
動できるような接触面を与える。プレート１１８とボル
ト１２２は、フレーム部材１１０を垂直方向に支持する
とともに、同時に中間部材１４および終端部１０のガス
絶縁送電線１２の熱膨張等による水平方向に移動を可能
にする。

つまり、中間部材１４が水平方向に移動する場合、それ
に固定されたフレーム部材１１０およびプレート１１８
もまた水平方向に移動するが、アンカーボルト１２２は
ベース部１０８の所定位置に固定されたままである。し
かし、ボルト１２２は溝１２０を貫いて伸びており、そ
のためプレ−ト１１８は、ボルト１２２が溝１２０内に
配置されたままでも、摺敷することができ、したがって
、プレート１１８はそのような水平方向の移動が可能に
なるのである。垂直方向の支持はカラー１２４および軸
受パッド１２６によって与えられる。以上のように、本
発明に係る装置はガスー空気終端部を支持すると共に相
互連結した送電線の熱膨張をも補償することが理解され
よう。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部断面で示す本発明に係るガス絶縁電気装置
の側面図、第２図は終機部支持装置の詳細図、第３図は
熱膨張が補償される状態を説明する水平に配置したプレ
ートの平面図である。 １０・・・・・・終端部、１２・・・・・・ガス絶縁送
電線、Ｉ４・・・・・・中間部材、１６・・…・第一端
区分、１８・・・・・・第二端区分、２０…・・・外側
シース、２２・・・・・・内部導体、２４・・・・・・
支持絶縁体、２６，３８，９４・・・…絶縁ガス、３２
・・・・・・経績協同部、３４・・・…中央終機導体、
９０・・…・外側ハウジング、９２・・・・・・中間導
体。 ＦＩＧ．１． ＦＩＧ．２． ＦＩＧ．３．

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 中空の絶縁胴部、該絶縁胴部内に配置された終端導
   体、前記絶縁胴部内にあつて前記終端導体を支持する支
   持装置、および前記絶縁胴部内に封入され、前記終端導
   体と絶縁胴部とを電気的に絶縁する第一の絶縁ガスを備
   え、垂直に配置されたガス絶縁終端部と、 外側シース
   、該外側シース内に配置された内部導体、前記外側シー
   ス内に該内部導体を絶縁支持する支持装置、および前記
   外側シース内に封入され前記内部導体を前記外側シース
   から電気的に絶縁する第二の絶縁ガスを備えたガス絶縁
   送電線と、 前記ガス絶縁終端部と整列した第一端区分
   、前記ガス絶縁送電線と整列した第二端区分、前記第一
   端区分において前記絶縁胴部に固着されかつ前記第二端
   区分において前記外側シースに固着された外側ハウジン
   グ、該外側ハウジング内に配置され、前記第一端区分に
   おいて前記終端導体に固着され、前記第二端区分におい
   て前記内部導体に固着された中間導体、および前記外側
   ハウジング内に封入され、前記中間導体を前記外側ハウ
   ジングから電気的に絶縁する第三の絶縁ガスを備えた中
   間部材と、ベース部、前記外側ハウジングに固着されて
   そこから外側に伸びたフレーム部材および前記ベース部
   上で該フレーム部材を摺動支持する装置を備え、前記終
   端部を支持する装置とを備えたガス絶縁電気装置。 ２ 前記フレーム部材が水平方向に延びる開口を有し、
   水平に配置されたプレートを含み、また前記フレーム部
   材を支持する前記装置が、前記プレートの前記開口を貫
   いて外方に伸びる堅固なアンカー装置および前記ベース
   部と前記プレートとの中間で前記アンカー装置に固着さ
   れた保持装置を備えた前記ベース部を含み、前記プレー
   トが前記保持装置によつて支持されている特許請求の範
   囲第１項に記載のガス絶縁電気装置。 ３ 前記終端部および前記中間部材の前記第一端区分に
   整列し、垂直に配置されたガス絶縁延長線部を含み、該
   ガス絶縁延長線部が、前記絶縁胴部および前記外側ハウ
   ジングの前記第一端区分に固着された外側包囲体、該外
   側包囲体内に配置され、前記終端導体および前記中間導
   体の前記第一端区分に固着された延長導体、および該外
   側包囲体内に封入されて該延長導体を前記外側包囲体か
   ら電気的に絶縁する第四の絶縁ガスを備えた特許請求の
   範囲第１項または第２項に記載のガス絶縁電気装置。 ４ 前記第一、第二、第三および第四の絶縁ガスが互い
   に流体連通関係にある特許請求の範囲第３項に記載のガ
   ス絶縁電気装置。 ５ 前記第一、第二および第三の絶縁ガスが六弗化硫黄
   ガスである特許請求の範囲第４項に記載のガス絶縁電気
   装置。 ６ 前記終端部が六弗化硫黄−空気終端部である特許請
   求の範囲第５項に記載のガス絶縁電気装置。 ７ 前記フレーム部材が前記外側ハウジングに溶接され
   た特許請求の範囲第１項ないし第６項のいずれかに記載
   のガス絶縁電気装置。