JPS6011210A - 安定化された過炭酸ナトリウムの製法 - Google Patents

安定化された過炭酸ナトリウムの製法

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JPS6011210A
JPS6011210A JP11365483A JP11365483A JPS6011210A JP S6011210 A JPS6011210 A JP S6011210A JP 11365483 A JP11365483 A JP 11365483A JP 11365483 A JP11365483 A JP 11365483A JP S6011210 A JPS6011210 A JP S6011210A
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伊藤 芳郎
Makoto Kusakabe
日下部 良
Akihiro Hashimoto
橋本 昭広
Eiji Usu
薄 栄司
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は貯蔵安定性に優れた過炭酸ナトリウムの製法に
関する。
過酸化水素と炭酸ナトリウムとを種々の方法で反応させ
ることによって得られる過炭酸ナトリウム(2Na2C
O3−3HzOt)は低温漂白性能に優れた、また無公
害性の酸素系漂白剤として、あるいはその酸化性を利用
した諸用途に広く使用される物質であるが、その原料と
なる物質等から混入を余儀なくされる痕跡量の金属、そ
の他の共存によって貯蔵時に於ける安定性が著るしく左
右され易いと言う本質的な欠点を有しておシ、高温度、
高湿度等の貯蔵条件によっては悪化傾向をさらに顕著な
ものとする問題点を有している。
この実用上の問題点を改善するために従来がら数多くの
安定化法が提案、実施されており、その内容も多枝に阜
るが、過炭酸ナトリウム中に持ち込まれる有害金属類を
低減させるために原料物質を精製して用いる方法、貯蔵
時の外的影響1例へば水分や異物から過炭酸ナトリウム
をシールデングするためにその結晶又は粒子を不活性々
物質にょシ被籾する方法、あるいは種々の安定化剤を添
加し、混入共存する有害金属をマスキングするなどの手
段により無害化する方法等におおよそ概括することが出
来る。
仁の内で第3の方法は工業的な有利さ及びその有効性か
ら実質的に必須の方法となっており、この目的のための
安定化剤として従来、ケイ酸化合物。
マグネシウム塩、無機リン酸塩あるいはエチレンジアミ
ンテトラ酢酸(EDTA)、ニトリロトリ酢酸 ′(N
TA)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)
、ヒドロキシカルボン酸類、ポリホスホン酸類などのよ
うな有機キレート剤のいずれかを単独又は併用して用い
る仁とが提案されており、これらの安定化剤を使用する
ことによって短期間の、あるいは低温、低湿度状況下で
の貯蔵安定性は一応実用上の使用に耐え得るものとガっ
ている。しかしながら従来既知の方法によった場合には
長期に亘る。あるいけ高温高湿度の状況下に貯蔵された
場合では本質的に安定化効果が不充分であるかまたは長
期間に亘シその安定化効果を維持せず結果として満足し
得る効果を期待することが出来なかった。
本発明者らは、これらの点に鑑み、高温高湿度の状況下
でも経時安定性に優れた過炭酸ナトリウムを製造するこ
とを目的として鋭意研究の結果、次の三群成分、アミノ
酸類あるいはアミノ酸類から構成される化合物とポリホ
スホン酸類及びケイ酸塩あるいはマグネシウム塩、又は
リン酸塩からなる安定化剤を併用し、過炭酸ナトリウム
中に含有させることによって、予期し得なかった高度の
貯蔵安定化効果が得られることを見い出し、本発明を完
成するに到った。
すなわち、本発明は、過炭酸ナトリウムに後述する(A
)、 @および(0群の安定化剤を、それぞれ少なくと
も1種以上含有せしめることを特徴とする安定化された
過炭酸ナトIJウムの製法に関する。
つまシ本発明によって安定化された過炭酸ナトリウムは
(A) 、 @ 、 (C)各群から選ばれた少くとも
3種以上の安定化剤を含有する。
本発明に於て使用される安定化剤(イ)群としては、2
個以下のカルボキシル基を有する脂肪族及び芳香族アミ
ノ酸もしくはその塩類、または該アミノ酸のオリゴペプ
チド、ポリペプチドあるいはタンパク質であシ、例へば
グリシン、グリシルグリシン、アラニン、バリン、セリ
ン、トレオニン、シスチン、メチオニン、プロリン、ア
スパラギン酸。
グルタミン酸、リジン、タウリン、アントラニル酸、ア
ミノ安息香酸、アルブミン、プロプリン。
グルテリン、プロラミン、カゼイン、ゼラチン。
ペプトンなどであり、タンパク質についてはそれらの所
在名称から卵タンパク、乳タンパク、大豆タンパク、小
麦タンパクなどと総称されるものであって良い。
安定化剤(13)群としては、 次の構造を有するポリホスホン酸 N (CH2PO3H,)s 。
CH,C(OH)(PO,H,)2゜ (H,O,PCH,)2N (CH2) 、、 N (
CH2PO3H,)2(n=2〜6)。
’(I−1,0,PCI、)2N(CH,)nN(CH
2)nN ((n−1〜2) ならびにその塩類であシ、例えば、 アミノトリ(メチレンホスホン酸)(NTP)。
1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(H
EDP)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン
酸)(EDTP)、ヘキサエチレンジアミンテトラ(メ
チレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メ
チレンホスホン酸)等である。
安定化剤0としては、オルンケイ酸ナトリウム。
メタケイ酸ナトリウム、各種水ガラスなどのケイ酸塩、
硫酸マグネシウム、塩化マグネシウムなどのマグネシウ
ム塩、オルソリン酸、ピロリン酸。
メタリン酸、トリポリリン酸、ポリメタリン酸などのア
ルカリ金属又は1価陽イオンから成るリン酸塩が挙げら
れる。
以上の安定化剤は各群からそれぞれ少くとも1種以上を
選択し使用されるがこれらを過炭酸ナトリウムに含有せ
しめる方法としては過酸化水素と炭酸ナトリウムとから
過炭酸ナトリウムを生成させる反応段階で添加する方法
、あるいは二次的に過炭酸ナトリウムの結晶または粒子
に混練もしくは被株するような方法、これらを併用する
方法などで実施される。
過酸化水素と炭酸ナトリウムとは発熱を伴って過炭酸す
)IJウムを生成するが、この際過酸化水素の一部は無
効に分解して損失となるばかシで々く、場合によっては
充分な活性酸素を有する過炭酸ナトリウムを得ることが
出来ない事態を招くことがある。これらを回避し過酸化
水素の収率を向上させるためには過炭酸ナトリウムを生
成させる工程で過炭酸す) IJウム及び過酸化水素は
必要充分な程に安定化されていることが望ましく、この
目的のために安定化剤の少くとも1成分以上は過炭酸ナ
トリウムを生成させる過程で添加使用される。本発明に
於てこの目的に添加される(6)および0群の安定化剤
は原料炭酸す) IJウムに対しそれぞれo、ooi〜
2.0重量パーセント、および0.01〜2.0重量パ
ーセント、好ましくは0,05〜0.5重量パーセント
、および0.1〜1.0重量パーセントであり、0群の
安定化剤ではケイ酸塩、マグネシウム塩、リン酸塩につ
いてそれぞれSi、Mg、Pとして0.01〜0.4重
量パーセント、0.005〜0.2重量パーセント、 
O,,0,05〜0.5重量パーセントである。これら
の安定化剤は過炭酸ナトリウムを母液中から反応晶析に
よシ生成させる方法にあっては炭酸ナトリウム、過酸化
水素とともに連続あるいは断続的に母液中に添加し、炭
酸ナトリウムと過酸化水素とを噴霧乾燥するなどの見掛
上母液を介在させずに反応を行う方法にあっては原料と
同時に安定化剤を噴霧する方法で過炭酸す) IJウム
中へ含有せしめる。
かくして、生成した過炭酸ナトリウムは、望む場合に於
て湿潤状態のまま、もしくは乾燥の後さらに安定化剤を
混練、被覆等の手段によシ含有せしめるが、通常これら
の操作には一般的々混合機。
捏和機などを用いるか、あるいは安定化剤を結晶又は粒
子に噴霧し乾燥するなどの方法によって行われ、その方
法は安定化剤を均一に分散分布させうる手段であれば特
に方法の如何によって安定化効果が損われることはない
過炭酸ナトリウムは、通常取扱いの容易な粒状もしくは
顆粒状として用いられるため、必要な場合にはさらに押
出し造粒、転勤造粒、攪拌造粒。
破砕造粒、打錠などの公知の造粒手段によって所望の形
状、物性を有する過炭酸す) IJウム粒を形成させる
がこの際、過炭酸ナトリウムの貯蔵安定性に悪影響を及
ぼさない一般的な結合剤、例へばカルボキシメチルセル
ロース(CMC)、ポリビニルアルコール(PVA)、
でん粉、デキストリンなどを用いることができる他炭酸
ナトリウム。
重炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、などを希釈剤とし
所望の活性酸素含有量を有する過炭酸ナトリウムを得る
こともできる。これらは安定化剤を混練する過程で安定
化剤とともに添加しておくのが有利である。
このような工程を経て乾燥された過炭酸ナトリウムには
、(A) 、 (B)および0群の安定化剤についてそ
れぞれ0.001〜2.0重量パーセント、0.01〜
2.0重量パーセント、およびケイ酸塩がSiとして0
.01〜0.4重量パーセント、マグネシウム塩がMg
として0.005〜0.2重量パーセント、リン酸塩が
Pとして0.005〜0.5重量パーセントの割合で実
質的に含有される。
本発明によれば従来、公知の安定化剤を使用した方法で
は得ることの困難であった長期に亘シ、あるいは高温高
湿度の状況下でも優れた貯蔵安定性を維持する、過炭酸
ナトリウムを得ることが出来るのみならず製造に際して
原料物質の精製を特に必要としないなど実用上、工業上
大きな意義を有するものである。
次に本発明を実施例、比較例をもって説明するが、本発
明はこれらに限定されることな〈実施することが出来る
実施例1 炭酸ナトリウム13.1重量%、過酸化水素2.5重量
係、グリシン0.05重量%、HEDP(1−ヒドロキ
シエチリデン−1,1−ジホスホン酸)0.1重量%の
組成を有する母液50Aを用い、攪拌を行いながら炭酸
ナトリウム15.0kg/ hr、、 60重量%過酸
化水素9.951/hr、。
グリシyO,025kg/ hr、、HEDP O,1
34kg/hr、、3号ケイ酸ナトリウム0.045k
g/ hr、。
硫酸マグネシウム0.037 kg/ hr、の速度で
連続的に反応容器へ供給し、反応温度を20℃に維持し
ながら、40分の滞留時間をもって連続的にスラリーを
抜出し、遠心沢過を行いケーキf??別後、r液を循環
する方法で7時間の連続反応を行った。得られた過炭酸
ナトリウムは乾燥の後、貯蔵安定性を測定した結果、第
1表に示すような優れた貯蔵安定性を示した。なお貯蔵
安定性は試料2gをスチロール容器に入れ開放のまま4
0℃、80%相対湿度状態に放置し。
残存する有効酸素を測定する方法で行った。
比較例1 炭酸す) IJウム13,1重量%、過酸化水素2.5
重量%、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)0.1重
量%の組成を有する母液50A!を用い、これに炭酸ナ
トリウム15ゆ/ hr、、 60重量%過酸化水素1
0.61/ hr、 、 3号ケイ酸ナトリウムo、o
 45kl?/hr、 、硫酸マグネシウム0075k
p/hr、、 BDTAo、134に!?/ hr、の
速度で供給した以外は実施例1と同様に6時間の連続反
応を行って得られた過炭酸す) IJウムの貯蔵安定性
は第1表に示したごとくであった。
比較例2 比較例1におけるEDTAに代夛EDTP(エチレンジ
アミンデトラ(メチルホスホン酸))を使用した以外は
比較例1と同一条件下で7時間の連続反応を行い得られ
た過炭酸ナトリウムの貯蔵安定性は第1表に示したごと
くであった。
第1表 実施例2〜19 炭酸す) IJウム13.1重量%、過酸化水素2.5
重量%の組成を有する母液501を用い、炭酸ナトリウ
A 15.0 k、9/ hr、 、 60重量−過酸
化水素10.611 / br、、 3号ケイ酸ナトリ
ウム0.060kg/ hr、、硫酸マグネシウム0.
044に9/hr、の速度で供給しながら同様の連続反
応を行い、遠心分離によって得た水分13.0重量係、
Si0.028チ、Mg O,034チを含有する過炭
酸ナトリウム結晶に捏和機を用いて、さらに以下に示す
安定化剤を混和し、乾燥の後、これらを試料として第2
表および第3表の結果を得た。々を有効酸素残存率は4
0℃、80%相対湿度、開放状態での14日後の値を示
した。
第2表 第3表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 過炭酸ナトリウムに、下記に示される(ト)。 0および0群の安定化剤を、それぞれ少なくとも1棟以
    上含有せしめることを特徴とする安定化された過炭酸ナ
    トリウムの製法。 (A)群 2個以下のカルボキシル基を有する脂肪族及
    び芳香族アミノ酸、もしくけその塩類二または該アミノ
    酸のオリゴペプチド。 ポリペプチド、またはタンパク質、および変性タンパク
    質。 但)群 体の構造を有するポリホスホン酸N(CH2P
    O3H2)s 。 CH,C(O)l)(PO8H2)2゜(H,03PC
    H2)2N(CH2)nN(CH2PO3H2)2(n
    =2〜6)。 (H,O,PCH2)、N (CH2)n N (CH
    2)nN (CH2PO,H2) CH2PO3H2(
    n=1〜2) ならびにその塩類。 0群 ケイ酸塩、マグネシウム塩およびリン酸塩。 2、過炭酸ナトリウム中に含有される(ト)群の安定化
    剤が過炭酸す) IJウムに対しo、ooi〜2.0重
    量パーセントである特許請求の範囲第1項記載の製法。 3、過炭酸す) IJウム中に含有される(ハ)群の安
    定化剤が過炭酸す) IJウムに対し0.01〜20重
    量パーセントである特許請求の範囲第1項記載の製法。 4、過炭酸ナトリウム中に含有される0群の安定化剤が
    過炭酸す) l)ラムに対し、8i、Mg。 およびPとしてそれぞれ0,01〜0.4重量パーセン
    ト、0.005〜0.2重量パーセントおよび0.80
    5〜0.5重量パーセントである特許請求の範囲第1項
    記載の製法。 5、炭酸す) IJウムと過酸化水素とを水溶液中での
    反応によシ、過炭酸ナトリウムを生成させるに際し、に
    )、@および0群の安定化剤の少なくとも1種以上を、
    該水溶液中に添加する特許請求の範囲第1項記載の製法
    。 6、炭酸す) I/ウムと過酸化水素とを水溶液が介在
    しない状態で反応させ、過炭酸ナトリウムを生成させる
    に際し、(A)、σ3)および0群の安定化剤を少なく
    とも1種以上を、反応時に添加する特許請求の範囲第1
    項記載の製法。
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