JPS6011075Y2 - コ−クス乾式消火設備におけるコ−クス装入装置 - Google Patents

コ−クス乾式消火設備におけるコ−クス装入装置

Info

Publication number
JPS6011075Y2
JPS6011075Y2 JP10005781U JP10005781U JPS6011075Y2 JP S6011075 Y2 JPS6011075 Y2 JP S6011075Y2 JP 10005781 U JP10005781 U JP 10005781U JP 10005781 U JP10005781 U JP 10005781U JP S6011075 Y2 JPS6011075 Y2 JP S6011075Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coke
red
hot coke
cooling gas
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10005781U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS587848U (ja
Inventor
貴 川井
隆之 宇津
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP10005781U priority Critical patent/JPS6011075Y2/ja
Publication of JPS587848U publication Critical patent/JPS587848U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6011075Y2 publication Critical patent/JPS6011075Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coke Industry (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コークス乾式消火設備におけるコークス装入
装置に係り、特に、赤熱コークス移動層の断面の粒度分
布を、温度分布として検出し、この検出値により複数個
に分割された赤熱コークス投入口、各々の開閉弁の開度
を制御して、移動層内に赤熱コークスを供給しつつ、移
動層の通気抵抗を均一化できるコークス乾式消火設備に
おけるコークス装入装置に関するものである。
従来、この種のコークス乾式消火設備におけるコークス
装入装置としては、第1図に示すものが一般に知られて
いる。
aは、コークス乾式消火塔であり、その頂部には、赤熱
コークス投入口すが設けられると共に、その底部には、
切出口Cが設けられ、頂部から底部へ赤熱コークス移動
層dが形成されている。
この消火塔aの赤熱コークス投入口すには、これより上
方に延出されて、赤熱コークスを消火塔a内に投下する
ためのシュートeと、その上方に赤熱コークスを一時収
容するためのホッパfが一体的に設けられている。
これらシュートe乃至ホッパfは、一連にその径が投入
口す側より漸次拡大されたファネル状に形成されると共
に、その上下両端部に開口部g、hを有している。
また、これらシュートe乃至ホッパfの内側で、これら
開ロ部g、h間には、ホッパfよりシュートeを介して
消火塔a内へ投下する赤熱コークス量を調節すべくゲー
トiが設けられ、このゲートiはこれに連設された駆動
装置jによって、開閉駆動される。
シュートeの平端部開口部りは、赤熱コークス投入口す
を介して、消火塔aの内部の移動層dに臨むと共に、ホ
ッパfの上端部開口部gは上方に臨んでいる。
この上端部開口部g上方には、コークス炉より搬出され
る赤熱コークスを収容しつつ、これをホッパf内に供給
するためのパケットkが位置され、このパケットにの下
端部には、ホッパfの上端部開口部gに臨む開口部1が
形成されると共に、この開口部1にはパケットによりホ
ッパf内へ供給する赤熱コークス量を調節すべく開閉装
置mが設けられている。
従って、コークス炉より移送される赤熱コークスは、パ
ケットkに投下され、一時収容された後開閉装置mが開
放されてその下方のホッパf内に投下される。
ホッパfに投下された赤熱コークスは、消火塔a内での
消火状況に応じてゲートiが開放され、シュートe及び
赤熱コークス投入口すを介して、消火塔a内に供給され
る。
他方、このコークス消火塔aには、底部に冷却ガス導入
口nが設けられると共に、上部に排気口pが設けられ、
赤熱コークス投入口すから投入される赤熱コークスが、
切出口Cに向かって赤熱コークス移動層dを形成しつつ
、降下流すると共に、移動層dの下流側である冷却ガス
導入口nより冷却ガスが吹き出され、移動層d内の上流
側に向流して、赤熱コークスを消火するように構成され
ている。
ところで、コークス消火塔の操業に際して、コークス炉
から搬出され移送される赤熱コークスは、細粒分と粗粒
分とから戒っており、これら細粒分及び粗粒分は、その
移送中乃至それらをパケットkに投下する時に、各々が
振り分けられ偏よって集合する傾向があり、第2図に示
す如くパケットに内の粒度分布状況は、細粒分と粗粒分
とが主にパケットにの流れ方向に沿って、各々並行な層
を形成することが知られている。
従来例にあっては、パケットにより投下される赤熱コー
クスは、その直下に連続的に形成されたホッパf乃至シ
ュートeを介して、唯一の赤熱コークス投入口すから供
給されていたため、パケットに内の粒度分布状態が、は
ぼそのまま消火塔a内の移動層dに再現され、この移動
層dは細粒分と粗粒分とが振り分けられ、粒度の希薄な
部分と濃厚な部分とが、移動層dの流れ方向に沿って並
行な分布状態となっていた。
従って、移動層dの下流側より吹き込まれる冷却ガスは
、赤熱コークス移動層dの粒度の希薄な部分に集中的に
向流され、移動層d全体に均一に向流されず、赤熱コー
クスは不均一に冷却消火されてしまった。
これに対処するために、移動層d下流側に設けられた冷
却ガス導入口nより、大量に冷却ガスを吹き込むことが
考えられるが、このように大量に冷却ガスを吹き込むこ
とは排ガスの温度を低下させる結果となる。
しかし、赤熱コークスを冷却ガスで消火するに際しては
、冷却ガス量を必要最小限に抑えつつ、消火効率を高め
ると共に廃熱を高温にて回収することが望まれている。
また、従来赤熱コークス移動層dと、これに向流する冷
却ガスとを互いに長い距離接触させるために、消火設備
全体が大型化される傾向にあった。
本考案は、従来のコークス乾式消火設備におけるコーク
ス装入装置の問題点に鑑み、これを有効に解決すべく創
案されたものである。
本考案の目的は、赤熱コークス移動層の断面の粒度分布
を温度分布として検出し、この検出値により複数個の赤
熱コークス投入口各々の開閉弁の開度を制御して、移動
層に赤熱コークスを供給しつつ、移動層の断面の粒度分
布を均一化でき、冷却ガスが移動層に均一に向流できる
ようにして、赤熱コークスを均一に冷却しつつ、消火で
きるコークス乾式消火設備におけるコークス装入装置を
提供することにある。
次に、本考案に係るコークス乾式消火設備におけるコー
クス装入装置の好適一実施例を、添付図面に従って詳述
する。
第3図に示す如く、コークス乾式消火塔1は、その中央
部2が厚肉の中空円筒状に形成され、その両端部である
頂部3及び底部4は、漸次縮径されてファネル状に形成
されている。
この頂部3には、上方に臨んで赤熱コークスを消火塔1
内に投入するための赤熱コークス投入口5・・・が複数
個並設されている。
この赤熱コークス投入口5・・・上方には、コークス装
入装置6が設けられている。
このコークス装入装置6は、主に赤熱コークスを一時収
容するためのホッパ7と、このホッパ7から連続的に垂
下延出され、ホッパ7から供給される赤熱コークスを、
消火塔1内に移送するための複数個のシュート8・・・
と、ホッパ7とシュート8・・・との間に介設され、ホ
ッパ7より供給される赤熱コークスの供給量を調節する
ための開閉弁9・・・とから構成されている。
第4図に示す如くホッパ7及びシュート8・・・は、そ
れらの周側部10,11・・・に稜線を有しない中空筒
体状に形成され、それら周側部10.11・・・に、赤
熱コークスが滞留しないように構成されている。
第3図に示すようにホッパ7は、その上端部12から下
端部13に亘って、漸次縮径されてファネル状に形成さ
れると共に、第3図及び第4図に示す如く、複数個のシ
ュート8・・・はその上端部14・・・が、ホッパ7の
下端部13に束ねられて連続的に形成され、これらシュ
ート8・・・は、その上端部14・・・より下端部15
・・・に亘って、漸次縮径されてファネル状に形成され
て、各々の下端部15・・・が赤熱コークス投入口5・
・・の内側より、消火塔1内の赤熱コークス移動層16
に臨むように構成される。
特に第4図に示す如く、複数個のシュート8・・・の上
端部14・・・により形成される稜線部17・・・には
、これらを上方より覆うべく三角柱状の仕切板18・・
・がホッパ7の下端部13中心に向かって下方に傾斜し
て設けられ、ボッパフの下端部13とシュート8・・・
とを滑らかに接続して、ホッパ7よりシュート8・・・
へ流下する赤熱コークスが、開閉弁9・・・近傍に滞留
しないように構成されている。
これらホッパ7とシュート8・・・との間で、シュート
8・・・毎に介設された開閉弁9・・・はシュート8・
・・側に展開自在に構成され、これら開閉弁9・・・に
は、各々これらを開閉駆動するための駆動装置19・・
・が連設されている。
また、複数個のシュート8・・・と、それぞれの投入口
5・・・との外方にはこれらを外部と遮断すべく、各シ
ュート8・・・の径方向外方でこれらを連続的に覆うス
カート部20が、各シュート8・・・に亘って設けられ
ると共に、このスカート部20に沿って、この下端部2
1を水中に保持する水封トラス22が、消火塔1の頂部
3に設けられている。
これらスカート部20乃至水封トラス22は、赤熱コー
クスが消火塔1内に投入される際に、シュート8・・・
と投入口5・・・の間隙部より外部へ流出しようとする
ダストと、消火塔1内の圧力変化を防ぐように構成され
ている。
他方、第3図に示す如く、赤熱コークス消火塔1の底部
4には、何方に開口され、消火塔1内で冷却されつつ、
消火された赤熱コークスを切り出すための切出口23が
設けられている。
消火塔1の頂部3及び底部4に設けられた赤熱コークス
投入口5・・・と、切出口23との間には消火塔1内に
充満する赤熱コークス移動層16が形成されている。
従って、赤熱コークス投入口5・・・より投入される赤
熱コークスは、移動層16内を漸次降下し、切出口23
へと移送されて切り出されることになる。
ところで、消火塔1の底部4に形成される縮径部側壁2
4には、この周方向に沿って冷却ガス導入口25が設け
られている。
この冷却ガス導入口25には、図示されない冷却ガス供
給系が接続されている。
従って、冷却ガス供給系より供給される冷却ガスは、冷
却ガス導入口25から消火塔1内へ吹き出され、移動層
16内を降下してくる赤熱コークスを消火しつつ、与え
られた熱により移動層16の上流側へと上昇してゆくこ
とになる。
他方、消火塔1の中央部2の周側壁26上方には、この
円周方向に沿って一体的に円環状の排気管27が形成さ
れ、この排気管27には、これに沿って排気口28・・
・が多数設けられている。
また、この排気管27には図示されない廃熱回収装置等
が接続されている。
従って、冷却ガス導入口25より吹き出され、移動層1
6内を上昇してくる熱せられた冷却ガスは、排気管27
に設けられた排気口28・・・に吸入され、廃熱回収装
置等へ送られることになる。
更に、冷却ガス導入口25の上流側で、消火塔1の中央
部2周側壁26にはこの周方向に沿って、所定の間隔を
隔てて多数の冷却ガス吹込口29・・・が設けられてい
る。
これら冷却ガス吹込口29・・・には、周側壁26内に
、この周方向に沿って一体的に形成された円環煙道30
が連設されている。
この円環煙道30には、第5図に示す如くこの周方向に
沿って、適宜仕切壁31が設けられ、円環煙道30は複
数の室32・・・に区画分割されている。
これら室32・・・には、各々独立した冷却ガス供給管
33・・・及び流量調節弁34・・・を介して、図示さ
れない冷却ガス供給系が接続されている。
従って、冷却ガス供給系から供給される冷却ガスは、流
量調節弁34・・・及び冷却ガス供給管33・・・を介
して、円環煙道30に形成される室32・・・に至り、
この室32・・・から冷却ガス吹込口29・・・を介し
て、赤熱コークス移動層16内に噴出されることになる
ところで、円環煙道30は複数の室32・・・に分割さ
れているので、各々の流量調節弁34・・・を制御する
ことにより、冷却ガスを噴出させる冷却ガス吹込口29
・・・を指定でき、赤熱コークス移動層16を部分的に
も、全体的にも冷却することができるように構成されて
いる。
一方、第3図に示す如くこの消火塔1には、移動層16
の断面の温度分布を検出し、この検出値から移動層16
の粒度の希薄部分と濃厚部分との粒度分布状態を演算す
る手段である移動層粒度分布検出手段35が設けられて
いる。
この検出手段35は、主に上部温度検知器36・・・、
下部温度検知器37・・・及び制御部38とから構成さ
れる。
上部温度検知器36・・・は、冷却ガス吹込口29と排
気口28との間に、周側壁26に沿って多数設けられる
と共に下部温度検知器37・・・は、冷却ガス吹込口2
9下方近傍で冷却ガス導入口25の上流側に、周側壁2
6に沿って多数設けられる。
本実施例にあっては、第6図に示す如く、上部温度検知
器36・・・及び下部温度検知器37・・・は、円環煙
道30に形成される室32・・・に相応させて位置され
ている。
第3図に示す如く、こられ温度検知器36・・・、37
・・・には、切換スイッチ39を介して制御部38が接
続される。
この制御部38は、制御プログラム部41.演算制御部
42、温度比較部43及び冷却ガス流量制御部44とか
ら構成されている。
上部温度検知器36・・・の検出値と下部温度検知器3
7・・・の検出値は、電気信号として切換スイッチ39
に供給される。
切換スイッチ39は、上部温度検知器36・・・の検出
値と、下部温度検知器37・・・の検出値とを選択的に
通過させて、次段の温度比較部43へと、上部温度検知
器36・・・又は下部温度検知器37・・・の検出値を
供給することになる。
温度比較部43は、検出値と予め設定された設定温度と
を比較して、消火塔1内の赤熱コークス移動層16の断
面温度分布即ち、断面粒度分布としての温度偏差値を検
出し、この偏差値を次段の演算制御部42へと供給する
ことになる。
この演算制御部42は、次段の制御プログラム部41と
関連して動作されると共に、供給された温度偏差値を供
給して冷却ガス流量制御部44を介して、冷却ガス吹込
口29・・・に連設された流量調節弁34・・・を作動
させるように構成されている。
即ち、赤熱コークス移動層16の断面温度分布の検出値
と設定温度との比較による温度偏差値により、設定温度
以上の温度を有する移動層16部分に、冷却ガス流量制
御部44により制御された流量調節弁34・・・を介し
て冷却ガス吹込口29・・・より冷却ガスを噴出させて
集中的に冷却し、移動層16内の温度分布が均一に設定
温度以下となるようになされている。
また、演算制御部42は、次段の制御プログラム部41
よりフィードバックされる複数個の開閉弁9・・・の開
閉順序値と、前段の温度比較部43から供給される温度
偏差値とを、順次蓄積的に記憶しつつ、これらの値を演
算して最適な開閉弁9・・・の開閉順序値を、次段の制
御プログラム部41へ供給することになる。
従って、この演算制御部42では、以下のような動作が
、順次連続的になされるように構成されている。
即ち、消火塔1内に赤熱コークスを投下する際になされ
た開閉弁9・・・の開閉順序値と、数時間後その時に投
下された赤熱コークスが形成した移動層16の断面が温
度検知器36・・・、37・・・に至って検出された温
度分布状態、即ち粒度分布状態による温度偏差値とを比
較検討して、その赤熱コークス投下時のホッパ7内の粒
度分布状態を推定し、これを考慮して移動層16内の断
面の通気抵抗を均一化すべく開閉順序値を演算して、そ
の結果を制御プログラム部41に供給するようになされ
ている。
即ち、この演算制御部42には、開閉順序値と温度偏差
値とが対応的に、順次蓄積的に記憶されるので、過去の
事実と照合しつつ演算して最適な次回の開閉順序値を制
御プログラム部41に供給し得るように構成されている
この制御プログラム部41は、前段の演算制御部42よ
り供給された開閉順序値により、次段の開閉弁駆動制御
部40を動作させると共に、その値を前段の演算制御部
42ヘフイード・バックするように構成されている。
開閉弁駆動制御部40は、駆動装置41・・・と共に開
閉弁の駆動制御装置46を威し、前段より供給される開
閉順序値に従って駆動装置19・・・を駆動し、赤熱コ
ークスをホッパ7よリシュート8・・・乃至赤熱コーク
ス投入口5・・・を介して、消火塔1内に投下するよう
に構成されている。
以上の構成の作用につにて述べる。
第3図に示す如く、コークス乾式消火塔1の操業中に際
しては、制御部38の演算制御部42が供給する開閉順
序値に従って制御プログラム部41が動作され、開閉弁
9・・・の駆動制御装置46である開閉弁駆動制御部4
0、駆動装置19・・・により開閉弁9・・・が駆動さ
れると、ホッパ7内に収容されていた赤熱コークスは、
開閉順序値に従って開閉される開閉弁9・・・を通過し
、シュート8・・・及び赤熱コークス投入口5・・・を
介して、消火塔1内に流下する。
これに際して採用される開閉順序値は、それまでに蓄積
的に記憶された、下部温度検知器37・・・が検出した
赤熱コークス移動層16内の断面温度分布より検出され
た温度偏差値と、制御プログラム部41からフィード・
バックされた開閉弁9・・・の開閉順序値とが、演算制
御部42で演算処理されて得られたものである。
このようにして、消火塔1の頂部3上方に設けられたコ
ークス装入装置6から、赤熱コークスが投入される一方
、下部温度検知器37・・・によって検出された温度分
布、即ち粒度分布によって得られた温度偏差値により移
動層16内に、設定温度以上の部分が検出されたならば
、演算制御部42は、冷却ガス流量制御部44を動作し
て流量調節弁34・・・の開度を調整して、設定温度以
上の部分を集中的に冷却、消火することになる。
例えば、第6図及び第7図に示す如き状態について説明
すると、赤熱コークス移動層16において、上部温度検
知器36・・・近傍では、I、 II、 III、 I
V部はほぼ同様な温度状態にあるが、下部温度検知器3
7・・・近傍では、I、 I[r部はほぼ設定温度であ
り、■部は過冷却部、■部はほとんど冷却されていない
状態を呈している。
このグラフから推定できることは、■部は冷却ガスの透
過性が良好で粗粒分が大部分を占めており、■部は冷却
ガスの透過性が劣悪で、細粒分が大部分を占めていると
いうことである。
従って、この断面を形成した赤熱コークスの投下時にお
いて、ホッパ7内では、■部に相応するシュート8上方
に粗粒分が集中的に堆積し、■部に相応するシュート8
上方に細粒分が集中的に堆積していたと推定できること
になる。
これら推定要素を演算制御部42に時系列的に蓄積記憶
させることにより、最近の移動層16の温度分布、即ち
粒度分布を下部温度検知器37により検出すれば、ホッ
パ7内のコークス粒の堆積状態を推定し得、これと今ま
で記憶された開閉順序値とを比較検討して以後の開閉順
序値を設定すれば、ホッパ7内のコークス粒の粒度分布
を、流れ方向に沿って積層的に形成できる。
即ち、開閉順序値が細粒分を多量に有する■部に相応す
る開閉弁9を集中的に開放するように与えられると、ホ
ッパ7内で■部に相応する開閉弁9上方の赤熱コークス
が集中的に消火塔1内に投入され、ホッパ7内に残留す
る赤熱コークスの移動が生じ、比較的開放度数の少なか
った、■部に相応する開閉弁9上方の粗粒分を多量に有
する赤熱コークスが、■部に相応する部分に流下移動し
て、断面がほぼ粗粒分で形成される層を形成される。
この作用を利用して、ホッパ7内の粗粒分と細粒分とを
流れ方向に沿って積層させることができ、可及的に消火
塔1内の赤熱コークス移動層16の断面の粒度分布を積
層的に均一化させることができ、赤熱コークスを均一に
冷却、消火できることになる。
また、下部温度検知器37・・・近傍に至った第7図の
如き温度分布を示す赤熱コークスに対しては、演算制御
部42が■部に対して集中的に、冷却ガスを噴出すべく
冷却ガス流量制御部44を介して、流量調節弁34・・
・の開度を調節することになる。
以上のような作用が繰り返し行なわれることになる。
ところで、上部温度検知器36・・・の検出値は時折採
用され、演算制御部42で下部温度検知器37・・・の
検出値と比較され、赤熱コークスの移動層16全体での
冷却状況を監視できるようになされている。
このようにして、赤熱コークス移動層16内の断面粒度
分布の不均一な状態を温度分布として検出し、これを開
閉弁9・・・の開閉順序値と照合して最適な開閉順序で
開閉弁9・・・を開放でき、ホッパ7内の断面の粒度分
布を均一化して、可及的に移動層16の断面の粒度分布
を積層的に均一化でき、移動層16内を向流してくる冷
却ガスにより均一に冷却、消火することができる。
また、消火塔1内の移動層16の温度偏差値に従って、
設定温度以上の部分に必要最小限の冷却ガスを集中的に
噴出でき、消火塔1の消火効率を高めることができると
共に、廃熱回収率を低下させることなく十分に消火する
ことができる。
従って、赤熱コークスと冷却ガスを直接接触熱交換させ
る移動層16を必要以上に長く形成しなくとも良く、消
火塔1の高性能化乃至小型化を遠戚することができる。
また、本考案にあっては、ホッパ7に下端部13に仕切
板18・・・を設けたことと、ホッパ7及びシュート8
・・・の周側部10.11・・・を稜線を有しない形状
にしたこととにより、ホッパ7乃至シュート訃・・を流
下する赤熱コークスはこれらに残留することはない。
更にまた、第8図に示す如く複数個の赤熱コークス投入
口5・・・を形成したことにより、シュート8・・・よ
り流下する赤熱コークスは移動層16上面部45で平坦
化される。
即ち従来Aの如く堆積していたものが、本実施例にあっ
てはBの如く投入口と同等の複数個の小さな堆積が得ら
れるため平坦化するので、この上面部45と消火塔1の
頂部3との間に形威されるデッド・スペース47が削減
され、消火塔1内容積を有効に使用することができ、消
火塔1を小型化できると共に、消火塔1の頂部3をファ
ネル状ではなくフラット状に形成することも可能となる
尚、消火塔1の底部4の切出口23を複数個に分割し、
これらの切出順序を制御することも考えられる。
即ち、設定温度よりも低い部分では一回の切出量を多く
しつつ、その切出度数を少なくし、設定温度よりも高い
部分では一回の切出量を少なくしつつ、その切出度数を
多くするようにする。
従って、設定温度よりも高い部分では移動層16の降下
流が活発になると共に、その移動に際して間隙部が多数
生じ、冷却ガスの通過が促進されることになる。
以上、要するに本考案によれば、以下の如き優れた効果
を発揮する。
(1)赤熱コークス移動層の断面粒度の不均一な分布状
態を温度分布として検出腰これを開閉弁の開閉順序値と
照合して最適な開閉順序で開閉弁を開放でき、ホッパ内
の断面粒度分布を均一化して、可及的に移動層の断面粒
度分布を積層的に均一化できるので向流してくる冷却ガ
スにより均一に冷却、消火することができ、コークスの
品質向上を達威し得る (2)移動層の温度偏差値に従って、必要最小限の冷却
ガスを集中的に噴出できるので、消火塔の消火効率を高
めることができると共に、廃熱回収率を可及的に向上で
きる (3)移動層の断面粒度分布が均一化されるので、赤熱
コークスは、全域に亘って順次円滑に冷却され、移動層
を必要以上に長く形威しなくとも良く生産性が増大する
と共に、消火塔の高性能化乃至小型化を遠戚できる
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のコークス乾式消火設備におけるコーク
ス装入装置を示す側断面図、第2図は、パケット及びホ
ッパにおける赤熱コークスの堆積状態を示す側断面図、
第3図は、本考案に係るコークス乾式消火設備における
コークス装入装置の好適一実施例を示す系統図、第4図
は、第3図におけるホッパの平面図、第5図は、第3図
における■−V線矢視図、第6図は、上部温度検知器又
は下部温度検知器の設置箇所の一実施例を示す概略図、
第7図は、移動層の一断面の温度分布を例示するグラフ
、第8図は、コークス乾式消火塔上部の赤熱コークス堆
積状態を示す概略図である。 図中、5は赤熱コークス投入口、9は開閉弁、16は赤
熱コークス移動層、23は切出口、25は冷却ガス導入
口、28は排気口、35は移動層分布状態を演算する手
段である移動層粒度分布検出手段、46は開閉弁の駆動
制御装置である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 頂部に、赤熱コークス投入口を、底部に切出口を有し、
    頂部から底部へ赤熱コークス移動層を形成すると共に、
    底部に冷却ガス導入口を、上部に排気口を有し、上記赤
    熱コークス移動層に冷却ガスを向流させて、消火させる
    コークス乾式消火設備において、複数個に分割された赤
    熱コークス投入口と、これら投入口にこれを開閉すべく
    設けられた開閉弁と、該開閉弁の駆動制御装置と、上記
    赤熱コークス移動層の断面の温度分布を検出腰この検出
    値から移動層のコークスの粗粒と細粒の偏析によって形
    成される移動層分布状態を演算する手段とを備えて、該
    演算手段の信号を前記投入口の開閉弁の駆動制御装置に
    送り、該駆動制御装置により前記投入口の開閉弁の開閉
    を調整することにより切出しコークスの温度を均一化さ
    せるように構成したことを特徴とするコークス乾式消火
    設備におけるコークス装入装置。
JP10005781U 1981-07-04 1981-07-04 コ−クス乾式消火設備におけるコ−クス装入装置 Expired JPS6011075Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10005781U JPS6011075Y2 (ja) 1981-07-04 1981-07-04 コ−クス乾式消火設備におけるコ−クス装入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10005781U JPS6011075Y2 (ja) 1981-07-04 1981-07-04 コ−クス乾式消火設備におけるコ−クス装入装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS587848U JPS587848U (ja) 1983-01-19
JPS6011075Y2 true JPS6011075Y2 (ja) 1985-04-13

Family

ID=29894768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10005781U Expired JPS6011075Y2 (ja) 1981-07-04 1981-07-04 コ−クス乾式消火設備におけるコ−クス装入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6011075Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS587848U (ja) 1983-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6253465B1 (en) Multi-chamber fluidized bed-carrying classifier
JP2996963B1 (ja) 流動層乾燥・分級装置
JPH01121687A (ja) 熱いばら荷を冷却するための火格子冷却機
RU2373469C2 (ru) Способ и холодильник для охлаждения горячего зернистого материала
JPS6011075Y2 (ja) コ−クス乾式消火設備におけるコ−クス装入装置
JP2000310489A (ja) 空気供給装置およびこの空気供給装置を備えた高温粉粒体冷却設備
JP3037680B1 (ja) 多室型流動層分級装置
CN110668719B (zh) 一种竖式水泥熟料篦式颗粒分级冷却机及冷却方法
JP5135959B2 (ja) 高炉への原料装入方法及び原料装入装置
JPS6234978Y2 (ja)
JPS58110453A (ja) グレ−ト式エアクエンチングク−ラ
JPS5925011B2 (ja) 焼結鉱冷却設備
JPS6241554B2 (ja)
JPS62129685A (ja) クリンカク−ラ内部水スプレ冷却装置
JPH09169552A (ja) グレートプレート及び該グレートプレートを備えた焼塊冷却装置
JPS5914716Y2 (ja) ペレタイジング設備のシ−ル装置
JP5109417B2 (ja) ベルレス高炉の原料装入装置および原料装入方法
JPH02167392A (ja) コークス乾式消火設備の冷却塔ガス出口フリュー
JPH0647000Y2 (ja) コークス乾式消火設備の冷却塔ガス出口フリュー
JPS6129708Y2 (ja)
JPH0248800Y2 (ja)
JPH09196574A (ja) クリンカクーラ
JPH07268342A (ja) コークス乾式消火設備におけるコークス排出装置
JPH0559014B2 (ja)
KR20020042893A (ko) 소결온도의 조절이 용이한 소결장치