JPS6011035Y2

JPS6011035Y2 - 漁用氷運搬用フォ−クリフト

Info

Publication number: JPS6011035Y2
Application number: JP8973581U
Authority: JP
Inventors: 英治有田
Original assignee: 西部冷機工業株式会社
Priority date: 1981-06-16
Filing date: 1981-06-16
Publication date: 1985-04-12
Also published as: JPS57203098U

Description

【考案の詳細な説明】（考案の技術分野）本考案は漁用水運搬のためのフォークリフトに係り、殊
に漁用水の積卸しや運搬に適したフォークリフトの構造
に関する。

（考案の背景）漁船は大量の氷を積載して出漁する場合が多い。

このため一般に漁港には製氷施設が設けてあり、ここで
製造された氷を漁船へ運び込むようになっているが、漁
期には出漁する船も多く、大量の氷を短時間で漁船に運
び込まねばならない。

そのためには、氷の運搬手段としてフォークリフトを利
用することが考えられるが、従来のフォークリフトは漁
用水を対象として設計されていなかったため、かかる製
氷施設においてはフォークリフトの有する作業性能を十
分に発揮させることができなかった。

（考案の概要）本考案は上記事情に鑑みてなされたものであって、本考
案の目的は漁用水の積卸しや運搬に適したフォークリフ
トを提供することにある。

このために本考案は、フォークリフトのマストに、該マ
ストから前方に突出する水平支杆を昇降自在に取付ける
とともに、該水平支杆の下方にパケットを昇降自在且つ
角度調節自在に取付け、また該水平支杆に沿って前後方
向に摺動する可動杆にアームを回転自在に軸支し、該ア
ームの先端にアタッチメントを角度調節自在に取付けて
漁用水運搬用フォークリフトを構成腰更に上記アタッチ
メントの前部と後部に、それぞれ爪部を該アタッチメン
トの横方向に沿って並設し、前部の各爪部と後部の各爪
部を互いに位置をずらして千鳥状に下方に向って突設し
たものである。

このように構成することにより、上記アタッチメントに
より漁用水を上記パケットに簡単に積卸しできるように
し、殊に上記爪部の作用により、氷の積卸し時や運搬時
に該氷をアタッチメントによりしっかりと係止できるよ
うしたものである。

（実施例）以下、図面に沿って本考案の実施例の説明を行つ。

第１図は漁用氷１の斜視図であって、その形状は先細の
梯形であり、先端両側にはテーパ１′が形成されている
。

第２図は床上に段積みされた上記氷１をフォークリフト
２に積込み中の側面図であって、フォークリフト２の前
部には荷扱装置３並びにパケット４が取付けられている
。

第３図は上記荷扱装置３の側面図、第４図は同部分平面
図、第５図は同部分正面図であって、５はフォークリフ
ト２の前部に立設されたマストであり、該マスト５に上
下方向に摺動自在に装着されたブランケット６に、フォ
ーク７の上端がピン８にて回転自在に軸支されており、
マスト５に配設された油圧シリンダ９の動作によりフォ
ーク７に載荷されたパケット４を第３図鎖線にて示すよ
うにピン８を中心に適宜回転できるようになっている。

またパケット４の底板の先端には、氷１と氷１の間への
差込みをよ（するために、鋸刃状の爪４′が突出形成さ
れている。

マスト５には、水平支杆１０が上下方向に摺動自在に前
方に突出して取付けられている。

この水平支杆１０に内蔵されたロール１１に、可動杆１
２が載置されており１、可動杆１２は油圧シリンダ１９
の動作により、水平支杆１０に沿って前後方向に移動す
るようになっている。

この可動杆１２の下部にはフレーム１３が突出形成され
ており、フレーム１３にはアーム１４の後端部が摺動自
在且つ回転自在に取り付けられている。

また、アーム１４の略中央部には可動杆１２に支持され
た油圧シリンダ１５のピストンロッドが連結されており
、この油圧シリンダ１５の動作によりアーム１４はその
後端部を中心に回転できるようになっている。

アーム１４の先端にはアタッチメント１６が軸着されて
いる。

このアタッチメント１６の前部ト後部には、爪部１６．
’、１６２’が該アタッチメント１６の横方向に沿
って鋸刃状に並設されている。

各爪部１６□′、１６゜′は下方へ突出して形成されて
いるが、前部の各爪部１６１′と後部の各爪部１６゜′
は、第６図に示すように互いに位置をずらして千鳥状に
突設されている。

また、アタッチメント１６の後部上端には、アーム１４
に取付けられたポルト１７の先端が枢着されており、ナ
ツト１８の操作によりアタッチメント１６のアーム１４
への取付は角度を適宜調節できるようになっている。

本装置は上記のような構成より戊り、次に漁用水の積卸
し運搬作業の説明を行う。

製氷施設にて作られて床上に段積みされた氷１をフォー
クリフト２に積込む場合は、パケット４先端の爪４′を
段積みされた氷１と氷１の間に位置させるとともに、可
動杆１２を前方に突出させ（第２図参照）、油圧シリン
ダ１５を動作させてアーム１４を時計方向に回転させ、
アタッチメント１６の爪部１６□′、１６□′を氷１の
表面に噛込ませる（第３図口参照）。

次に、そのままの状態で油圧シリンダ１９を動作させて
可動杆１２を後退させ、氷１をパケット４に掻寄せる（
第３図口参照）。

この場合、前述のように氷１の先端両側はテーパ１′と
なっているので、パケット４先端の爪４′を容易に氷１
と氷１の間に位置させて、氷１を破損することなくスム
ーズにパケット４に掻寄せることができる。

ここで、仮にアタッチメント１６の前後の各爪部１６□
′、１６□′が互いに千鳥状にずらすことなく形成され
ているとすると、各爪部１６．’、１６２′が氷１上を
滑った場合、後部の爪部１６゜′の爪跡に前部の爪部１
６１′が入り込み、各爪部１６、’、１６□′は容易に
氷１上を滑って氷１の掻寄せは不能となり、また氷１の
表面を不要に傷つけることとなる。

しかし、本爪部１６□′、１６゜′は上記のように前後
の各爪部１６．’、１６゜′を互いに位置をずらして千
鳥状に形成されているので、このような問題は生じず、
各爪部１６１’−１６゜′により氷１をしっかりと係止
することができる。

さて、氷１のパケット４への積込みが終了したならば、
パケット４上の氷１をアタッチメント１６の爪部１６．
’、１６゜′で押さえたまま、フォークリフト２を運転
して漁船へ運搬する。

そして、氷１をパケット４から取卸す場合は、アタッチ
メント１６の各爪部１６１’、１６゜′を氷１に噛込ま
せたまま、可動杆１２を前方に移動させればパケット４
上の氷１はパケット４から押出されてパケット４から卸
される。

このように氷１をパケット４に載せて運搬する際や、パ
ケット４から取り卸す際にも、アタッチメント１６の爪
部１６．’、１６□′は上記のように形成されているの
で、氷１をしっかりと係止でき、殊に氷１をパケット４
から取り卸す際に、爪部１６．’、１６゜′が氷１上を
滑って氷１を不要に傷つけるのを防止できる。

（考案の効果）以上説明したように本考案によれば、漁用氷１をフォー
クリフト２のパケット４に簡単に積卸してきるものであ
り、殊にその際にアタッチメント１６の前後に互いに位
置をずらして千鳥状に突設された爪部１６．’、１６゜
′により氷１をしっかりと係止して係止することができ
るから１、氷１の積卸し作業や運搬作業を能率よく行う
こができ、その際爪部１６．’、１６゜′が氷１上を滑
って該氷１を不要に傷つけることがない等の効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであって、第１図は漁用
水の斜視図、第２図は積込み中の側面図、第３図は荷扱
装置の側面図、第４図は同部分平面図、第５図は部分正
面図、第６図はアタッチメントの正面図である。２・・・・・・フォークリフト、３・・・・・・荷扱装
置、４・・・・・・パケット、５・・・・・・マスト、
１０・・・・・・水平支杆、１２・・・・・・可動杆、
１４・・・・・・アーム、１６・・・・・・アタッチメ
ント、１６．’、１６゜′・・・・・・爪部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

フォークリフト２のマスト５に、該マスト５から前方に
突出する水平支杆１０を昇降自在に取付けるとともに、
該水平支杆１０の下方にパケット４を昇降自在且つ角度
調節自在に取付け、また該水平支杆１０に沿って前後方
向に摺動する可動杆１２にアーム１４を回転自在に軸支
し、該アーム１４の先端にアタッチメント１６を角度調
節自在に取付けて戊り、該アタッチメント１６の前部と
後部に、それぞれ爪部１６．’、１６゜′を該アタッチ
メント１６の横方向に沿って並設し、前部の各爪部１６
１′と後部の各爪部１６２′を互いに位置をずらして千
鳥状に下方に向って突設して成る漁用水運搬用フォーク
リフト。