JPS6010900Y2 - 自動車のル−フ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、サンルーフのための貫通孔を設けた自動車の
ルーフに関する。

従来、第１図及び第２図に示すように、自動車のポデー
１３のルーフ１の透明体よりなるサンルーフ１０を設け
る際、ルーフ１のサンルーフ取付部に貫通孔１５を設け
、この貫通孔１５の周囲に凹形の樋２を形威し、天井内
張り３は、その一端をルーフ１のフロントグラス４側に
固定してから他端を樋２のフランジ１６に沿わせて樋２
の内側へ折り曲げ、フランジ１６と天井内張り３とを両
面接着テープ６で固定した後、樋２のフランジ１６の基
端に沿ってカッター５でカットし、さらにシーラーガン
でシーラを付与してシールしていた。

７はウェザ−ストリップである。しかし、このものは樋
の形状に従い、カッターやシーラーガンを、直線部は真
直ぐ、コーナ一部は曲線に沿って、きれいな線に仕上げ
ることが困難であった。

そして、カッターがまかれば樋の塗膜に傷がつき、錆の
原因になったり、シーラーがまかれば、シールが不完全
になり、外観もよくなかった。

本考案は、このような点を改良したもので、天井内張り
のカットやシールの作業を容易に、能率的にしたもので
ある。

以下、図面に基づいて、本考案の実施例を説明する。

第３図は、本考案の実施例を示す斜視図、第４図および
第５図は、本考案の実施例を用いてカッターおよびシー
ラーガンを使用しているときの断面図である。

ルーフ１のサンルーフ側に設けた貫通孔１５の外周には
樋２を設け、樋２の内側のフランジ１６の基端にはガイ
ド溝８を設けである。

天井内張り３の張設は、第２図のものと同様に、その一
端をルーフ１のフロントグラス４側に固定してから他端
をフランジ１６に沿わせて樋２の内側へ折り曲げ、フラ
ンジ１６と天井内張り３とを両面接着テープで固定した
後、樋２のフランジ１６の基端に設けたガイド溝に沿っ
てカッター５でカットし、さらにシーラーガン９でシー
ラーを付与味シールする。

この際、天井内張３の端部をカットするときは、第４図
に示すように、ガイド溝８に沿ってカッター５を動かせ
ばはみ出すことがなく、シールするときは、第５図に示
すように、シーラーガン９をガイド溝８に沿って動かせ
ば、カッターの傷は確実に塞がれて、きれいに仕上る。

なお、１０はサンルーフ、１１はウェザ−ストリップ、
１２もウェザ−ストリップである。

このように本考案によれば、貫通孔を有する自動車のル
ーフへの天井内張りの張設にあたり、樋のフランジの基
端にガイド溝を設けたので、カットの際にはみ出すこと
もなくきれいにカットでき、カッターがはみ出した傷の
為に起きる錆の心配もなく、さらにサンルーフの形状に
沿って確実にシールすることができ、作業能率も増すこ
とになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、サンルーフを備えた自動車のルーフを示す斜
視図、第２図は、従来の要部の破断斜視図、第３図は、
本考案の実施例を示す要部の破断斜視図、第４図は、本
考案の実施例において、カッターを使用している要部の
破断斜視図、第５図は、本考案の実施例において、シー
ラーガンを使用している要部の破断斜視図。 １・・・・・・ルーフ、２・・・・・・樋、３・・・・
・・天井内張り、４・・・・・・フロントグラス、５・
・・・・・カッター ６・・・・・・両面接着テープ、
８・・・・・・ガイド溝、９・・・・・・シーラーガン
、１０・・・・・・サンルーフ、１１・・・・・・ウェ
ザ−ストリップ、１２・・・・・・ウェザ−ストリップ
、１３・・・・・・ボデー、１５・・・・・・貫通孔、
１６・・・・・・フランジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 貫通孔を有すると共に、該貫通孔の周囲に樋を設けた自
   動車のルーフにおいて、前記樋のフランジの基端にガイ
   ド溝を設けたことを特徴とする自動車のルーフ。