JPS6010474Y2 - 浴そう - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、浴室内の備品の載置ないし設置用アタッチメ
ントの取付ならびに浴そう据付時の治具の取付けを可能
にした浴そうに関するものである。

浴そうを据付位置に正確に設置する際には、浴そうの重
量（例えば７０〜１００ｋｇ）等のため、浴室の広さな
どによって据付作業が困難な場合が多い。

例えば第８図Ａ−Ｃに示すように、浴そう１を浴室の内
壁２の角部等に設置する場合、×印部等、内壁２と接す
る部分では手がかりがなくて持ち上げることができず設
置作業が困難である。

一方、入浴時において、浴室の広さによっては、室内に
石鹸箱、カミソリ、ミラー等が乱雑に置かれると、快適
な入浴が行なえず、これらを使用し易い位置に置くため
の載置台などが要求される。

本考案は、このような問題の解消を目的としたもので、
以下その一実施例を図面に基づいて説明する。

すなわち、本考案は、浴そう本体３の開口周縁に設けら
れたフランジ４の上面に、アタッチメントの取付および
浴そう本体３の持ち上げ時の把手の取付に兼用される孔
５を設けたことを特徴とするものである。

孔５はフランジ４の下面のボス部６まで貫通したねじ孔
からなり、フランジ４の４隅部に設けられている。

なお、孔５はめくら孔であってもよい。

７は浴そう本体の底壁に設けられた排水口、８は脚部で
ある。

浴そう本体３は鋳鉄ホーロー、ステンレス、その他各種
の材質のものであってもよい。

このような構成の浴そうによると、その運搬および浴室
への据付にあたっては、第４図、第５図に示すような把
手９をフランジ４の孔５に螺着することができる。

把手９は三角（又は丸）環状の把持部１０、雄ねじ部１
１およびゴムバッキング１２からなるものである。

雄ねじ部１１の代りに第７図のようにひっかけ部１１′
を設けてもよい。

そのため、第８図Ａ−Ｃに示したような設置状件の場合
であっても、把手９を把持して持ち上げながら設置する
など、浴そうを自由に取り扱うことができ、据付作業を
円滑に行なうことができる。

据付が完了すると把手９は取り外され、代りに浴室内の
備品の種々の載置用アタッチメント等が取付けられる。

第６図、第７図はその一例を示し、１３はフランジ４の
孔５に螺着された取付部材、１４は石鹸入れである。

取付部材１３は環状の凹部１５を有しており、石鹸入れ
１４はその本体に突設されて上記凹部１５に係合する保
合爪１６により、取付部材１３に取付けられている。

１７は水抜き孔である。

石鹸入れ１４は、入浴時に必要に応じ自由に着脱可能で
あり、また係合爪１６と同様な爪を有するアタッチメン
トを、石鹸入れ１４と自由に取換えて使用することがで
きる。

ところで、このように浴そうに石鹸入れ１４等を取付け
ると、浴そう内の湯の使用等と共に、身体の位置を変え
ることなく石鹸等の使用が行なえて非常に便利であり、
また浴室面積の有効利用が図れる。

なお、上記実施例では、孔５をねじ孔に形威したけれど
も、必ずしもねじ孔に形威しなくてもよい。

本考案は、以上説明したように実施し得るものであり、
これによると、浴そうのフランジに孔を設けたので、浴
室内の備品の載置用アタッチメント等を取付けて入浴者
の便に供することができ、しかも浴そうの据付にあたっ
てはフランジの孔を把手の取付孔として利用でき、据付
作業を円滑に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第７図および第９図は本考案の一実施例を示し
、第１図は浴そうの平面図、第２図は同側面図、第３図
は第１図の■−■線拡線断大断面図４図は把手のフラン
ジへの取付状態を示す断面図、第５図は把手の平面図、
第６図は石鹸入れのフランジへの取付状態を示す断面図
、第７図は石鹸入れの平面図、第８図Ａ−Ｃは浴そうの
浴室への設置例を示す平面図、第９図は把手の変形例の
側面図である。 ３・・・・・・浴そう本体、４・・・・・・フランジ、
５・・・・・・孔、９・・・・・・把手、１３・・・・
・・取付部材、１４・・・・・・石鹸入れ（アタッチメ
ント）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴そう本体の開口周縁に設けられたフランジの上面に、
   アタッチメント取付用および浴そう本体持ち上げ時の把
   手取付用の兼用孔を設けたことを特徴とする浴そう。