JPS6010411Y2 - 救命服の収容袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は難船事故に於て使用する成金服の収容袋に関す
る。

従来、種々の成金服、成金具が開発され、且つ実用され
ているが、それらは浮力を得る工夫については十分なさ
れているが、保温性を十分満していない為に、冬期又は
北方海域に於ける難船の際に、乗組員がそれら成金具、
成金服を使用し得たとしても体温の降下を防止できない
為に、はとんど役に立たないのが実情である。

又浮力性と保温性の双方に富むものと考案されているが
、特別な形状と構成のものであって、誰でも短時間に着
用できないから、実際の難船時の成金には役立たない。

そこで、上記の欠点を改善すべく第１図、第２図に例示
する如き成金服が開発された。

この成金服Ａは、上衣１とズボン２が一体的になってい
るだけでなく、フード３、手袋４、ブーツ５が全て一体
的になっており、着用した時外部に露出するのは目と鼻
だけの構造であり、緊急の際、体に合ったサイズを捜し
ている時間など全くないであろうとの考慮の下に、大概
の人が着用できる余裕をもった一定の大きさのもの、即
ち１サイズである。

材質はネオプレンスポンジゴムの如き独立気泡組織のも
ので、浮力性、保温性、防水性に富み、フロントジッパ
−６も防水構造となっているものである。

そして、成金に便宜なように反射テープ７が貼り付けら
れ、笛も備えられていると共に排水に便宜なようにブー
ツ５の部分にチェックバルブ式の排水弁８が配設され、
且つ波間に浮遊した際海水の浸入を防止できるようにシ
ールマスク９が設けられている。

モして成金浮輪１０も装着可能なものである。

難船事故の緊急時には、上衣とズボンが一緒になった一
般の服を着るのと同じようにした着用する。

即ち足を入れ、袖に腕を通し、手袋４の中に手を通し、
フード３をかふり、ジッパ−６をあごの上の所まで閉め
る。

そしてマジッククロス式のシールマスク９を閉める。

このようにして着用する平均着用時間は、初めて着る人
でも１分以内である。

着用した後は、海水の中にすべり落ちるか、ジャンプし
て飛び込み救助を待つ。

成金服Ａ自体は、独立気泡組織仕上であって、浮力性を
有し、保温性に富み、防水性を有しているので、海面に
楽に浮揚腰冷水による体の冷却を効果的に防止できる。

水難事故時、通常の従来タイプの成金具を得たとしても
、冬期又は北方海域の下では、多くの場合存命時間は数
分であるが、この成金服によれば長時間存命でき、成金
隊によって救助される確度がすこふる高い。

このように、この成金服Ａは保温性、浮力性、防水性に
富み、且つ特段の構造を有することなく、着用容易性、
動作のし易さ等をも併せて具備しているので、冬期又は
北方海域に於ける成金服として現状に於ては最も勝れた
ものであるが、本考案はこのような成金服の利点を更に
助長すべく、この成金服を収容する為の収容袋を提供せ
んとするものである。

即ち本考案の要旨とする所は、袋状の収容袋に於て、開
口上縁の一側と他側を内側に折り曲げ、上記内側に折り
曲げた一側の開口上縁と他側の開口上縁の互いの対向面
に互いに係合する線錐スナップボタンを配すると共に袋
の底部に吊り下げ帯を付設したる成金服の収容袋であっ
て、その目的とする所は、成金服を整理貯蔵できると共
に難船事故に際して成金服を直ちに出すことのできる収
容袋を提供するにある。

次に添附図面第３図〜第５図に従い本考案の実施例を詳
述する。

１１は収容装本体であって、その上部が開口し底部１２
が閉じている。

１３．１４は互いに対向する開口部の上縁であって、開
口上縁１３，１４を内側に折り曲げて、その互いに対向
する面に互いに係合する雄スナ゛Ｚプボタン１５と雌ス
ナツプボタン１６を取着する。

そして上記袋の底部１２に吊り下げ帯１７を付着するも
のである。

次に使用例を説明する。

通常は第１図、第２図で示した如き成金服Ａをズボン２
の足先の方から丸めて筒状に丸め、それを収容袋の中に
収容しておく。

そして互いに対向する線錐スナップボタン１５と１６を
互いに係合して閉じておく。

その状態を示したのが第４図である。

図から判るように収容された状態に於ては、開口上縁１
３と１４が内側に折り曲って、各々のスナップボタン１
５と１６により係合閉止している。

このようにして成金服Ａを収容した袋を常時船上の所定
の場所へ置いておき、非常の事態に備えておくものであ
る。

次いで難船事故の非常事態が生じた場合、成金服が収容
された袋の底部の吊り下げ帯１７を持って、袋をさかさ
まにして振る。

その状態を示したのが第５図である。

袋をさかさまにして振ると筒状に丸められた成金服Ａの
荷重が、互いに線錐スナップボタンによって係合する内
側に曲った開口上縁１３と１４の所にかかるから、線錐
スナップボタン１５と１６が外脱して、開口上縁１３と
１４がまっすぐになり、そして大きく口が開く。

開いた口より筒状に丸められた成金服Ａが飛びだし、成
金服Ａは自からの復原力により平たく開き、直ちに着用
できるような状態になる。

着用方法については前述した通りである。

このように本考案は、袋状の収容袋に於て、開口上縁の
一側１３と他側１４を内側に折り曲げ、上記内側に折り
曲げた一側の開口上縁１３と他側の開口上縁１４の互い
の対向面に互いに係合する線錐スナップボタン１５と１
６を配すると共に袋の底部に吊り下げ帯１７を付着した
構成より戒るので、丸めた成金服を整理して収容でき、
特に非常の緊急時に於ては袋をさかさまにして、吊り下
げ帯１７を持って振れば、直ちに成金服が出るので、非
常時の行動を敏速に行うことができ、勝れた特徴を有す
る成金服を更によりよいものにするものである。

【図面の簡単な説明】

添附図面は本考案の実施例を示し、第１図は成金服を着
用した正面要因、第２図は成金服を着用した背面要因、
第３図は収容袋の斜視図、第４図は第３図のＸ−Ｘ線に
沿う断面を含む図、第５図はさかさまにして成金服を出
す所を示した断面を含む図であり、図中１１は収容装本
体、１２は底部、１３と１４は開口上縁、１５と１６は
線錐スナップボタン、１７は吊り下げ帯である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 袋状の収容袋に於て、開口上縁の一側１３と他側１４を
   内側に折り曲げ、上記内側に折り曲げた一側の開口上縁
   １３と他側の開口上縁１４の互いの対向面に互いに係合
   する雄雌スナップボタン１５と１６を配すると共に袋の
   底部に吊り下げ帯１７を付着した成金服の収容袋。