JPS6010346Y2 - 田植装置に於ける苗タンクの苗ストツパ−と検知体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は田植装置に於ける苗タンクの苗ストッパーと検
知体に係るものである。

（従来技術） 従来公知の田植装置には、実開昭５４−３００１９号公
報記載のものの如く、苗崩れ防止押え装置は取付けであ
るが、苗降下は阻止する苗ストッパーを有しないものと
、実開昭５１−３０７１７号公報記載のものの如く、単
に苗降下は阻止する苗ストッパーのみ取付たものとあっ
た。

然して、従来公知の苗ストッパーと検知体とを有するも
のの代表例は、第１図に示した如くであった。

即ち、Ａは傾斜状に設けられている苗タンクで、土付苗
は該苗タンクＡの表面Ｂ上に傾斜載置されて下端に自重
で滑り落ちて、下端部の苗受枠Ｃで停止腰少しずつ切取
られて一株ずつ植付ける。

Ｄは検知体で、通常は押圧スイッチにより形成され、土
付苗があるときは、土付苗の自重で検知体りを押圧し、
その旨知らせる。

Ｅは苗ストッパーで、土付苗の自重降下を阻止する作用
位置と土付苗の自重降下を許す非作用位置の間切替回動
自在であり、苗ストッパーＥを仮線の位置として、例え
ば５条植えを３条植えにする。

（考案が解決しようとする問題点） 上記の装置は、それなりの効果を発揮するが、これを下
記のようにすると、前記苗ストッパーＥが、単に土付苗
の有無のみでなく、多条植えの切替の確認が出来る。

即ち、第１図に於ける苗ストッパーＥの位置イを、第１
図の口位置にするものである。

第１図に於ては、公知の苗ストッパーＥは、イ位置であ
る。

従って、例えば５条植えをなうために、その条に就いて
、苗ストッパーＥを実線の位置にして苗タンクＡより離
間させ土付苗の自重降下を許す非作用位置として作業を
継続していたとき、田面の凹凸で苗ストッパーＥがひと
りでに仮線の位置迄下りてしまったとしても、公知の装
置では気付かない。

即ち、検知体りは、依然として苗のあることを示してお
り、運転者は、植付けられているものと思って作業を継
続してしまう。

ところが、苗ストッパーＥが口位置で作用するとすれば
、苗ストッパーＥが衝撃等で下りたとすれば、苗は検知
体りに作用しなくなるので、検知体りはその旨報知する
ことになる。

勿論苗の無いときも、その旨報知する。

従って、検知体りは単に苗の有無だけに止まらず、苗ス
トッパーＥの状態迄も検知することになる。

（問題を解決するための手段） よって本考案は、傾斜している多条用苗タンク３の下部
に、各条毎に、該苗タンク３上に載置された苗の有無を
検知し得る検知体７と、前記苗タンク３に接近して土付
苗の自重降下を阻止する作用位置と前記苗タンク３より
離間して土付苗の自重降下を許す非作用位置の間切替回
動する苗ストッパー５とを設けたものに於て、前記検知
体７は、前記ストッパー５が作用位置にあるときは土付
苗で押圧されないように前記ストッパー５の上端よりも
下方位置に設けたことを特徴とする田植装置に於ける苗
タンクの苗ストッパーと検知体の構成とするものである
。

本考案の一実施例を図により説明すると、１はフロート
、２は植付装置、３は傾斜している苗タンクであり、苗
タンク３の下端部には、苗タンク３の表面４上に載置し
た土付苗が自重で落下することを阻止する苗ストッパー
５を横軸６で軸止する。

該苗ストッパー５は、前記苗タンク３に接近して土付苗
の自重降下を阻止する作用位置と前記苗タンク３より離
間して土付苗の自重降下を許す非作用位置の間切替回動
する。

然して、苗タンク３の下端部に設けられる土付苗の検知
体７は、前記苗ストッパー５の上端位置よりも下方位置
に設ける。

図中９は苗受枠、８は土付苗である。

（作用） 各条の苗ストッパー５を全て、第２図実線の位置にして
おけば、各条の土付苗８は全部自重で滑り落ちて、苗受
枠９に衝突して停止し、植付装置２により通常の如く植
付られ、そのとき、土付苗８はその重量で検知体７を押
圧し、運転席の信号は、例えば５個全部点灯してその旨
運転者に伝え、正常に植付けしていることを知らせ、５
条田植機の場合は５条植えが出来る。

然し、５条田植機でも、田の面積の都合で最後は５条植
が出来なくなることがあるので、最後になる前に調節す
る必要があり、そこで、部分的に苗ストッパー５を第２
図仮線で示した作用位置、又は、第４図の作用位置とし
、苗タンク３に土付苗８を載置すると、土付苗８の自重
による降下は苗ストッパー５で阻止され、従って、例え
ば２条植えが威し得る。

この場合は、土付苗８は、その条にある検知体７のみを
押圧し、運転席の信号は２個だけ点灯するから、運転者
は信号で２条植えであることを知ることができる。

２条植中モの条の土付苗が次第になくなると、検知体７
を押圧しなくなるので、検知体７によってその旨知らせ
るから、直ちに土付苗を補充できる。

２条植中、前記苗ストッパー５が振動等で自然に作用位
置に下りることがあるが、そうすると、土付苗の自重に
よる効果は阻止されるので、同様に検知体７は土付苗８
で押圧されず、運転席の表示灯によりその旨報知するこ
とができる。

（効果） 従来公知の田植装置のうち、従来公知の苗ストッパーと
検知体とを有するものは、第１図に示した如く苗ストッ
パーＥの位置が検知体りより下方であった。

従って、例えば５条植えて２条植を行なっているときな
どで、田面の凹凸で苗ストッパーＥがひとりでに仮線の
位置迄下りてしまったとしても、公知の装置では気付か
なかった。

しかるに本考案は、傾斜している多条用苗タンク３の下
部に、各条毎に、該苗タンク３上に載置された苗の有無
を検知し得る検知体７と、前記苗タンク３に接近して土
付苗の自重降下を阻止する作用位置と前記苗タンク３よ
り離間して土付苗の自重降下を許す非作用位置の間切替
回動する苗ストッパー５とを設けたものに於て、前記検
知体７は、前記ストッパー５が作用位置にあるときは土
付苗で押圧されないように前記ストッパー５の上端より
も下方位置に設けたことを特徴とする田植装置に於ける
苗タンクの苗ストッパーと検知体としたから、各条の苗
ストッパー５を全て、第２図実線の位置にしておけば、
各条の土付苗８は全部自重で滑り落ちて、苗受枠９に衝
突して停止し、植付装置２により通常の如く植付られ、
そのとき、土付苗８はその重量で検知体７を押圧し、運
転席の信号は、例えば５個全部点灯してその旨運転者に
伝え、正常に植付けしていることを知らせ、５条田植機
の場合は５条植えが出来、部分的に苗ストッパー５を第
２図仮線で示した作用位置、又は、第４図の作用位置と
し、苗タンク３に土付苗８を載置すると、土付苗８の自
重による降下は苗ストッパー５で阻止され、従って、例
えば２条植えができ、この場合は、土付苗８は、その条
にある検知体７のみを押圧し、運転席の信号は２個だけ
点灯するから、運転者は信号で２条植であることを知る
ことができ、２条植中モの条の土付苗が次第になくなる
と、検知体７を押圧しなくなるので、検知体７によって
その旨知らせるから、直ちに土付苗を補充でき、２条植
中、前記苗ストッパー５が振動等で自然に作用位置に下
りることがあるが、そうすると、土付苗の自重による効
果は阻止されるので、同様に検知体７は土付苗＼ ８で押圧されず、運転席の表示灯によりその旨報知する
ことができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は公知側図、第２図は本考案の縦断側面図、第３
図は同正面図、第４図は全体の側面図である。 符号の説明、１・・・・・・フロート、２・・・・・・
植付装置、３・・・・・・苗タンク、４・・・・・・表
面、５・・・・・・苗ストッパー ６・・・・・・横軸
、７・・・・・・検知体、８・曲・土付苗、９・・・・
・・苗受枠、Ａ・・・・・・苗タンク、Ｂ・・・・・・
表面、Ｃ・・・・・・苗受枠、Ｄ・・・・・・検知体、
Ｅ・・・・・・苗ストツノマー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 傾斜している多条用苗タンク３の下部に、各条毎に、該
   苗タンク３上に載置された苗の有無を検知し得る検知体
   ７と、前記苗タンク３に接近して土付苗の自重降下を阻
   止する作用位置と前記苗タンク３より離間して土付苗の
   自重降下を許す非作用位置の間切替回動する苗ストッパ
   ー５とを設けたものに於て、前記検知体７は、前記スト
   ッパー５が作用位置にあるときは土付苗で押圧されない
   ように前記ストッパー５の上端よりも下方位置に設けた
   ことを特徴とする田植装置に於ける苗タンクの苗ストッ
   パーと検知体。