JPS6010291Y2 - 高密度多極ツ−パ−ツコネクタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は高密度多極ツーパーツコネクタの改良に関す
る。

近年電子装置において特に高密度化の要求が高く、この
あられれとして例えば高密度の集積回路が製品化されて
いる。

この集積回路の製品化にともない電子装置例えば電子計
算機の入出力装置に使用されるプリント板用コネクタ等
においても高密度化が要求されている。

このため、この出願人は次のような構成のプリント板用
コネクタを先に出願した。

すなわち、このコネクタは、プリント板挿入穴およびこ
のプリント板挿入穴に面し複数個のコンタクト接触部挿
入溝を有する絶縁体と、この絶縁体のコンタクト接触部
挿入溝の上下位置に独立した少なくとも２個の接触部が
位置するように前記絶縁体に設けられたコンタクト群と
、前記絶縁体のプリント板挿入穴に挿入され前記コンタ
クトの接触部と電気的に接続される接栓部を有するプリ
ント板とからなっているものである。

このプリント板用コネクタは高密度多極構成となるが、
プリント板の板厚公差が大きく、挿入力のばらつきが大
きく、コンタクトの設計が困難である。

またプリント板にソリがある場合には、コネクタの接触
受部にプリント板を挿入することは困難である。

このことは特にプリント板のコネクタの挿入端側の幅が
広いものにあっては挿入が不可能になることがある。

この考案はこのような事情にかんがみてなされたもので
、雄側コネクタと雌側コネクタとを接離可能にし、両者
の挿入が容易な高密度多極ツーパーツコネクタを提供す
ることを目的とする。

以下この考案について図面に示す実施例を参照して説明
する。

第１図、第２図、第３図ａ、 ｂおよび第４図ａ、 ｂ
はこの考案の一実施例を説明するためのもので、これは
主として雄側（プラグ側）インシュレータ１０とコンタ
クト２０とからなる雄側（プラグ側）コネクタ川と、雌
側（レセプタクル側）インシュレータ４０とコンタクト
５０とからなる雌側（レセプタクル側）コネクタ６０と
で構成されている。

雄側インシュレータ１０は、はぼ直方体基部１０ａの一
側面のほぼ中央に、長手方向に沿って断面凸状突出部１
０ｂつまり上下に互いに対向する第１、第２の壁面１１
ａ、１１ｂを有する突出部が形成されている。

凸状部１１の壁面１１ａ、１１ｂにはそれぞれ複数個の
絶縁隔壁１２が等間隔に形成され、この各絶縁隔壁１２
の先端の角部は面取りされている。

また突出部１０ｂの絶縁隔壁１２相互間であって第１、
第２の壁面１１ａ、１１ｂに沿って直方体基部１０ａに
例えば断面矩形のコンタクト挿入用貫通穴１３が複数個
穿設されている。

さらに、第１、第２の壁面１１ａ、１１ｂの角部に、後
述するコンタクトの先端部が位置決めされる弧状の曲面
部１１ａ、、ｌｌｂ、が形成されているが、この曲面部
１１ａ□、ｌｌｂ、の位置は第１、第２の壁面１１ａｔ
ｌｌｂ毎に位置が異り、ここでは曲面部１１瑞が１１ａ
１よりインシュレータ１０の直方体基部１０ａに近い位
置にある。

このように構成された雄側インシュレータ１０の各コン
タクト挿入用貫通穴１３には、例えば第３図ａ、ｂのよ
うに板状で先端が一方に彎曲した接触部２０ａとラッピ
ング端子部２０ｂとが一体でかつこの連結部近くに係止
部２０ｃを有するＬ形の雄側コンタクト２０がそれぞれ
固定される。

この場合コンタクト２０の先端部を直方体基部１０ａ側
から突出部側に向けて固定するとインシュレータ１０に
係止部２０ｃが係止され、かつ第１、第２の壁面の曲面
部１１ａ□、ｌｌｂ、に、前記接触部２０ａ、２０ａの
先端が位置する。

一方雌側インシュレータ４０はほぼ直方体であってこの
一側面に、前記雄側コネクタ３０の突出部１０ｂが前記
インシュレータ１０の直方体基部１０ａの端面が当接す
るまで挿入できるように凹部４０ａが形成されている。

この凹部４０ａの底部両側でかつ前記雄側コネクタ川の
コンタクト２０の接触部２０ａと対応する位置に複数個
のコンタクト挿入穴４０ｂが形成されている。

このような構成の雌側インシュレータ４０の各コンタク
ト挿入穴４０ｂには、例えば第４図ａ。

ｂのようにばね接触部５０ａと脚部５０ｂとが一体でか
つこの両連結部には係止部５０ｃを有する雌側コンタク
ト５０がそれぞれ圧入される。

この場合各雌側コンタクト５０を雌側インシュレータ４
０の凹部４０ａ側から外側に向けて圧入すると、雌側コ
ンタクト５０の係止部５０ｃがインシュレータ４０に係
止される。

このような構成の雄側コネクタ３０を雌側コネクタ６０
に挿入接続するには、雄側コネクタ川の突出部１０ｂを
雌側コネクタ６０の凹部４０ａに向けて、雄側インシュ
レータ１０の端面が雌側インシュレータ４０の端面に当
接するまで挿入させる。

この状態では第２図のように雄側コンタクト２０の接触
部２０ａが、雌側コンタクト５０のばね接触部５０ａに
、このばね圧でそれぞれが接触するとともに雄側インシ
ュレータ１０の絶縁隔壁１２はそれぞれ雌側コンタクト
５０相互間にはまる。

逆に両コネクタ３０．６０を引離すには前述の操作を逆
に行えばよい。

このようにこの考案によれば、雄側コネクタ１０と雌側
コネクタ６０が接離可能な構成で雄側および雌側コネク
タ３０．６０の少なくともいずれか一方のコンタクト２
０．４０にプリント板を装着することができるので、通
常のプリント板用コネクタのように板厚公差に何ら関係
なく使用でき、この点の信頼性が向上する。

さらに雄側インシュレータ１０の突出部１０ａの第１、
第２壁面１１ａ、ｌｌｂ毎に、設けられるコンタクト２
０の接触部２０ａの突出長さが異るようにしたので、雄
および雌側コネクタ３０．６０の挿入接続時は、最初に
雄側コネクタ１■のコンタクト２０の接触部２０ａの突
出長さの長い方（ここでは突出部１０ｂの第１の壁面１
１ａ側）が雌側コンタクト５０のばね接触部５０ａに接
触し、その後反対側の雄側コンタクト２０の接触部２０
ａが雌側コンタクト５０のばね接触部５０ａに接触する
。

このようなことから雄側コンタクト２０の接触部２０ａ
と雌側コンタクト５０のばね接触部５０ａが同時に接触
する構成のものに比べて、両コネクタ３０．６０の挿入
力が小さくてすみ、抜去力が比較的小さくてすむ。

このことは極数が多いものにあっては特に有益である。

さらにまた、雄側コネクタ１度の種類が多くても雌側コ
ネクタＵが１種類ですむので、省資源および省スペース
対策上からも有利で、生産性も向上する。

なお、この考案は前述したプリント板用コネク夕に限ら
ず他のコネクタにも適用できる。

例えば雌側コネクタＵのコンタクト５０を、第５図ａ、
ｂ、ｃのようにフラットケーブル接続用コンタクト７０
で構成してもよい。

以上述べたこの考案によれば、雄側コネクタと雌側コネ
クタとを接離可能にし、両者の挿入が容易で、かつ雌側
コネクタが１種類ですみ省資源、省スペース上有益な高
密度多極ツーパーツコネクタを提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による高密度多極ツーパーツコネクタ
の一実施例を示す分解斜視図、第２図は同実施例の雄お
よび雌側コネクタを組合せた状態を示す断面図、第３図
ａ、 ｂは同実施例の雄側コネクタのコンタクトを示す
平面図および正面図、第４図ａ、 ｂは同実施例の雌コ
ネクタのコンタクトを示す平面図および正面図、第５図
ａ、 ｂ、 ｃはこの考案の他の実施例に用いるコンタ
クトの平面図、正面図および側面図である。 １０．４０・・・・・・インシュレータ、１１ｂ・・・
・・・突出部、２０，５０・・・・・・コンタクト、２
０ａ・・・・・・接触部、５０ａ・・・・・・ばね接触
部、１３，４０ｂ・・・・・・コンタクト挿入穴。 第３図

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. その−面から一側方に延出し、かつ対向する位置に第１
   および第２の壁面を有する突出部が形成された雄側イン
   シュレータと、前記突出部の第１、第２の壁面ごとに複
   数個の接触部が露出するとともに、その接触部の露出長
   さが、前記第１壁面と第２壁面とは異るように前記雄側
   インシュレータに並設された雄側コンタクトと、前記雄
   側インシュレータの突出部が挿抜可能な凹部およびこの
   凹部に面して前記各雄コンタクトに対応する位置にコン
   タクト挿入穴が形成された雌側インシュレータと、この
   雌側インシュレータの各コンタクト挿入穴にそれぞれ挿
   入され、前記雄側インシュレータの挿抜にともなって前
   記突出部の第１、第２の壁面毎に有するコンタクトの接
   触部と接離する位置にばね接触部を有する複数個の雌側
   コンタクトとからなる高密度多極ツーパーツコネクタ。