JPS599735B2 - タ−ボチヤ−ジの制御作動装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はターボチャージャの制御作動装置に関する。

周知のターボチャージャは、通常タービンとエアコンプ
レツサとを有し、タービンによりエアコンプレツサを駆
動し高圧の空気をエアコンプレツサからエンジンに供給
する。

タービンはエンジンからの排気ガスにより駆動され、こ
のタービンの駆動によりエアコンプレツサが駆動され、
エンジンに送る空気が圧縮される。

しかしながら従来のターボチャージャにおいては、エン
ジンの速度ないしは負荷が増加するに応じてタービンお
よびエアコンプレツサの回転速度が必要以上に上昇する
欠点があった。

エンジンの速度又は負荷が高い場合、タービンおよびエ
アコンプレッサは限界値以上の速度で駆動されるか、又
はエアコンブレツサによりエンジンの耐圧より高く昇圧
された空気がエンジンに供給される危惧があった。

ターボチャージャのエアコンプレツサの回転速度を制限
してエアコンプレツサから供給される空気圧を制御する
各種の制御装置が提案されている。

この従来の制御装置はエアコンプレツサ又はタービンに
装着され、通常吹出し弁、タービンバイパス弁、コンプ
レツサ入口部に配設された制御弁等を具備している。

これら弁は、所定の圧力値又は圧力差に応じてタービン
を駆動する排気ガス量、又はエアコンプレツサによりエ
ンジンへ供給される空気量を制限するよう構成されてい
る。

例えば、タービンバイパス弁は通常タービンに併設され
たバイパス路を閉鎖しており、圧力応動弁装置を介し開
放されエンジンからタービンに送られる排気ガスの一部
が大気に放出される。

従って、例えばタービンへの排気ガスの流量が減少され
れば、タービンの回転速度が制限され、延いてはエアコ
ンプレツサの回転速度が制御されて、過度の昇圧が防止
される。

圧力応動弁装置には通常ダイヤフラムを有するハウジン
グが具備さね、ダイヤフラムによりハウジングの内部が
２チャンバに区画される。

２チャンバの入口部は夫々異なる圧力供給源に接続さね
、ダイヤフラムはこの圧力差を受ける。

例えばエンジン速度又は負荷が増減して圧力差が変化す
ると、ダイヤフラムが変位され前記ダイヤフラムと協働
するロンドが変位される。

前記ロンドはハウジングから突出し、ターボチャージャ
に付設された好適な弁装置に連結されており、ロンドの
変位により弁を作動してターボチャージャを匍脚するよ
う機能する。

しかしながらこの種の圧力応動弁装置においては実際上
ロンドとハウジングとを移動可能にする際密封が不充分
であった。

これは特に、ハウジングに連結される圧力供給源が空気
と燃料との混合気であり、ハウジングがエンジンの加熱
部材又はタービンに密着して取り付けられる場合危険を
伴うので問題となっていた。

この場合、周知の密封装置を用いる構成では好適な気密
状態を与えようとすると、ロンドの軸方向の変位が阻害
されていた。

この種の密封装置は特に、ロンドが弁頭と一体に連結さ
れる弁心棒をなしており、ロンドが軸方向に移動し弁頭
を好適に位置決めするよう構成されている。

この構成については、例えば米国特許第３０３５４０８
号，第３０９１０７７号，第３１０４５２０号，第３１
９５８０５号，第３１９６６０６号，第３２７０４９５
号，第３３８９５５３号，第４００５５７８号，第４０
０５５７９号、および第４０１９３２３号に詳示されて
いる。

一方クランクアームを介し低廉なちよう形弁等のような
他の種類の弁を調整することによりタービンへの流量を
調整する構成も提案されている。

この場合、クランクアームをロンドにより回動して弁の
位置を調整するためロンドを、少なくとも僅かに回動ず
るようにしなければならないが、ロンドが軸方向にのみ
変位可能に保持されている従来の装置では、ロンドを所
望に応じて回動可能にするにはロンドと弁構造体との間
に、米国特許第２３５６１２４号，第２３７４７０８号
および第３０９６６１４号に開示されるような複雑な連
結部を配設しなければならなかった。

更にロンドとハウジングとの間を密封しかつロンドを少
なくとも僅かに回動可能になす各種の低廉な構成が提案
されており、米国特許出願第８４３３９２号に開示され
ているようにロンド又はハウジングの一方が弾性材で形
成され、前記弾性材により密封が図られていた。

しかしながらこの構成においてはロンドが回動可能には
なるがターボチャージャが高温で又は振動して長時間駆
動される場合、弾性材が変形し充分な密封が得られなか
った。

本発明はハウジングから外方へ延出するロンドを有し、
ロンドとハウジングとの間を密封し更にロンドがハウジ
ングに対し軸方向に移動可能で且回動可能になし得る密
封装置を備えたターボチャージャの制御作動装置を提供
することにより、従来の欠点を除去することを目的とす
る。

本発明による制御作動装置においては、ハウジンゲの内
部にダイヤフラムが設けられ、前記ダイヤフラムにより
ハウジングの内部が２チャンバに区画されている。

前記ダイヤフラムはロツドに連結され、前記ロンドは前
記２チャンバのーを貫通しハウジングから外方へ延び更
にタービンのバイパス弁のような制御用の弁に連結され
ている。

所定の２圧力供給源から開口部を介し２チャンバに供給
される圧力の圧力差によりダイヤフラムが変位せしめら
れてロツドが移動される。

環形の保持装置がロンドの周囲に配設されハウジングと
協働してハウジングの開口部を貫通するロンドの移動路
を密封すべく保持される。

更に詳述するに、保持装置には、ロツドが摺動可能で且
ロツドを密封可能な環形のプッシュが内設された円筒部
が包有される。

また保持装置の円筒部は球面状の密封部と連接されてお
り、前記密封部はハウジングのロンド用の開口部に設け
られた球面状のリップ部と気密に当接される。

前記の表面状の密封部は更にハウジング内を半径方向外
向きに延び、ダイヤフラムとの間に挿入されるバネの下
端部を支承するベースプレートが連接されている。

前記バネによりダイヤフラムは押圧され、ダイヤフラム
に加わる圧力差が所定の値を越えるまで、ロンドが移動
されないよう構成される。

又バネにより保持装置の密封部がリップ部に押圧されて
ハウジングからのガス漏れを防止する。

従ってこの場合、ロツドはプッシュに対し密封状態で軸
方向に円滑に移動可能であり、保持装置の密封部はハウ
ジングのリップ部に対じ回動可能なので、密封部および
リップ部により、気密な自在継手装置が構成されること
になる。

以下、本発明を好ましい実施例に沿って説明する。

第１図に、ターボチャージャ用の燃焼エンジン１２に装
着された本発明による制御作動装置１０を示す。

燃焼エンジン１２自体はほぼ周知のものと同様であり、
出力用のクランクシャフト１４を有し自動車に適用され
るレシプロエンジンのようなものが使用される。

燃焼エンジン１２の吸入気はターボチャージャ２０のエ
アコンブレツサ１８から吸入マニホルド１６を経て供給
される。

この場合前記エアコンプレツサ１８により、外部から導
入管２２を介し導入された空気が圧縮されて燃焼エンジ
ン１２に送られる。

燃焼エンジン１２から放出される排気ガスは排出マニホ
ルド２６からターボチャージャ２０のタービン２４へ送
られ、更に排気管２８を介しタービン２４の外部へと放
出される。

従って、燃焼エンジン１２の排気ガスによりタービン２
４が回転され、このためハウジング３０内に支承されて
いるシャフト（図示せず）を介しエアコンブレツサ１８
が駆動される。

燃焼エンジン１２と連係される多くのターボチャージャ
２０においては、その機械的部材が耐えられないほどの
高速で駆動される、あるいは燃焼エンジン１２が耐えら
れないほどの昇圧された圧縮空気が燃焼エンジン１２か
ら供給される危惧がある。

特に駆動速度が速い場合、又は負荷が大きい場合、排気
ガスの流量に応じてターボチャージャ２０又は燃焼エン
ジン１２の設計値より高い速度でタービン２４が駆動さ
れる。

従ってターボチヤージャ２０又は燃焼エンジン１２等へ
の損傷を防止しかつ好適に制御するため、ターボチャー
ジャ２０のタービン２４およびエアコンプレッサ１８が
所定値以下の速度で駆動してエアコンプレツサにおける
昇圧を好適に制御する制御装置が具備されることが好ま
しい。

この種の制御装置は第１図に示すようにタービン２４に
装着される弁装置３２で構成され、夕一ビン２４から外
方へ延びかつクランクアーム３６に連結される枢支ピン
３４が包有されている。

前記枢支ピン３４の軸に対し矢印３５のようにクランク
アーム３６が回動すると、ちょう形弁のような内装され
た弁が作動されてタービン２４に付設されたバイパス路
（図示せず）が開閉される。

更に詳述するに、前記弁装置３２の弁は排気マニホルド
２６と排気管２８とを連通せしめる内部のバイパス路に
配設され、前記弁が開放された時燃焼エンジン１２の排
気ガスの一部が駆動中タービン２４のバイパス路を流れ
て、ターボチャージャ２０の回転速度が制御され昇圧度
が制御される。

タービン２４に弁装置３２およびバイパス路を具備させ
る構成自体は当業者に周知であるから詳述する必要はな
かろう。

例えばタービン、弁装置およびバイパス路を含むターボ
チャージャの詳細な構成については、米国特許第４１２
０１５６号に開示されている。

本発明による制御作動装置１０の詳細を第２図および第
３図に示す。

第１図に併せて第２図並びに第３図を参照するに、制御
作動装置１０には、抱合可能な上，下半部４０．４２か
ら成るほぼ円筒状の金属製のハウジング３８が具備され
る。

上，下半部４０．４２はその横断面がほぼ円形をなすよ
う形成されており、夫々半径方向外方に延びる上，下フ
ランジ４４ ．４６を有する。

好適な弾性材で作られた圧力応動装置をなす円形のダイ
ヤフラム４８により、ハウジング３８内が上，下の２チ
ャンバ５０ ．５２に区画される。

前記ダイヤフラム４８の外周縁部は上，下フランジ４４
， ４６間に挾持され、且前記上，下半部４０ ．４
２は下フランジ４６により上フランジ４４の外周縁部を
おおうように嵌合せしめて、抱合され固定されている。

ダイヤフラム４８はたるみが持たせられるように設けら
れ且ハウジング３８の下チャンバ５２内に配設されたピ
ストン部材５４に支承されている。

図示のピストン部材５４の直径はハウジング３８および
ダイヤフラム４８の直径より小さいので、上，下チャン
バ５０ ，５２内の圧力差に応じて円滑にダイヤフラム
４８を移動するように機能する。

前記ダイヤフラム４８はバネ７８を介し第２図において
上方に押圧されている。

所望ならば、ダイヤフラム４８はダイヤフラムの中央部
の剛性を高めるため、例えば対向して配設された保持プ
レート（図示せず）を介しピストン部材５４に固定する
こともできる。

また前記ピストン部材５４の下面にはロンド５８が溶接
により連結される。

前記ロンド５８はピストン部材５４から下方へ延び、チ
ャンバ５２を貫通して更にハウジング３８の開口部３９
から外方へと延出している。

且前記ロンド５８の下端部はブラケット６４の開口部４
１を貫通する。

前記ブラケット６４を介し、制御作動装置１０がボルト
６６によりターボチャージャ２０に固定される。

前記ロンド５８の最下端部には延長部６８が螺合されて
おり、前記延長部６８はピン７０を介し弁装置３２のク
ランクアーム３６の端部に枢支される。

従って、ハウジング３８内のダイヤフラム４８が圧力に
応じて移動すると、前記ロツド５８が変位してクランク
アーム３６が枢支ピン３４を中心に施回され、これによ
りタービン２４に内装された弁装置３２の弁（図示せず
）が開閉される。

この場合、クランクアーム３６が第１図に示す矢印３５
方向に回動ずるので前記ロンド５８は第２図の矢印８５
で示すようにハウジング３８に対し軸方向に移動可能で
あると同時に僅かに回動ずるよう設けられている。

また、所望ならば前記ロンド５８を弁装置３２に連結す
る別の好適な構造を採用できる。

更に第２図乃至第４図に参照するに、ハウジング３８に
対し軸方向に移動可能且若干回動可能な前記ロンド５８
にはハウジング３８の開口部３９を通過する部分におい
て密封装置が付設されている。

図示の実施例の場合、ハウジング３８の開口部３９の周
縁部は下方に膨出されほぼ球面状のリップ部７２として
設けられる。

リップ部Ｔ２には、ロンド５８と同心に漏斗状に形成さ
れた保持装置７４が好適に着座されている。

更に詳述するに、保持装置１４は好適な金属材から作ら
れ、ハウジング３８のリップ部７２と当接可能なほぼ球
面状の密封部７６を有する。

密封部７６は上向きに延びており、且半径方向に延びた
ベースプレート７７と連接され、前記ベースプレート７
７には、保持装置７４とピストン部材５４との間に配設
されたバネ７８の下端部を受容して保持し得るように上
向きに立設されたリング状のリム７９が設けられる。

前記バネ７８によりダイヤフラム４８が押圧されると共
に、保持装置Ｔ４の球面状の密封部７６が押されて、ハ
ウジング３８のリップ部７２と摺接可能であると共に密
封可能に当接される。

前記バネ７８は円すい形に設けられ、前記の円すい形の
バネ７８の直径の小さい側の端部によりベースプレート
７７が押圧されて保持装置７４に軸方向の予荷重が与え
られ、かつハウジング３８のリップ部７２に対し傾斜す
ることなく好適に当接される。

この場合前記保持装置７４のベースプレート７７は矢印
８０で示すようにハウジング３８の下端部から好適な距
離だけ軸方向に空隙を置いて離間されているので、保持
装置１４はリップ部７２に対じ回動可能になる。

従って、保持装置７４およびリップ部７２はいわば自在
継手装置を構成することになり、前記ロンド５８の回動
が許容されかつ保持装置７４とリップ部７２とは確実に
気密に保たれる。

また保持装置７４の密封部７６は下方に延び、ロンド５
８と同心で且前記ロンド５８を囲繞するほぼ円筒状の円
筒部８２と連接されている。

前記円筒部８２の内部には好適な合成樹脂材で作られた
環状のプッシュ８４が前記ロンド５８を囲繞するように
配設されており、これによりロンド５８はプッシュ８４
に対し軸方向に移動可能であると共に気密にされる。

前記プッシュ８４は例えば引締部８６により円筒部８２
に対し適所に保持され、軸方向の変位が防止される。

従ってプッシュ８４に対し密封状態で軸方向に摺動可能
なロンド５８は、例えば矢印８５で示す方向に約１０度
の円弧角の範囲において密封部７６とリップ部７２との
間で円滑に移動可能になる。

更に動作を説明するに、タイヤフラム４８はハウジング
３８上のホース装着部６７．６９から夫々開口部８ Ｂ
，． ９ ０を経て上，下の各チャンバ５０ ．５２
に導入される気体の圧力差を受ける。

このようにして、第１の供給源からの第１の圧力気体が
チャンバ５０に、第２の供給源（減圧源でもよい）から
の第２の圧力気体がチャンバ５２に夫々供給され、ダイ
ヤフラム４８はその供給された気体の圧力差に応じて昇
降される。

この場合、ダイヤフラム４８が圧力差により変位される
前にバネ７８の押上力を抑止しないように各チャンバ５
０．５２に気体が導入されるよう設けることが最適であ
る。

本匍脚作動装置１０を採用する場合、エアコンプレツサ
１８から放出される空気圧即ち燃焼エンジン１２の吸入
マニホルドの圧力をホース装着部６Ｔを介し上チャンバ
５０に加え、一方エアコンブレツサへの導入気体をホー
ス装着部６９を介し下チャンバ５２に加えることが好ま
しい。

このように燃焼エンジン１２の駆動中は、上チャンバ５
０にはほぼ高圧が供結され、一方チャンバ５２には低圧
が供給されることになる。

各チャンバの圧力差がバネ７８のバネカにより決まる所
定の値を越えると、ダイヤフラム４８が下動されてピス
トン部材５４およびロツド５８が軸方向に変位され、ク
ランクアーム３６が旋回されてタービン２４に内装され
た弁装置３２の弁が開閉される。

このとき、保持装置７４の密封部７６とリップ部７２と
の間で相対回転動作が行なわれるが、無論、この動作中
バネ７８により保持装置７４はリップ部７２に対し気密
に維持される。

本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、特許
請求の範囲の技術的思想に含まれる設計変更を包有する
ことは理解されよう。

例えば、弁装置３２はバイパス弁、吹出し弁等の任意の
ものを使用可能である。

本発明の実施態様を要約すると次の通りである。

（１） ハウジングと、前記ハウジング内に配設され
た圧力応動装置と、一端部が前記圧力応動装置に連結さ
れ前記ハウジング内に設けられた開口部から外方へ移動
可能に突出するロンドと、前記ハウジングの前記開口部
において回動可能に支承される密封部と前記ロンドを同
心に受容する円筒部とを有した保持装置と、前記密封部
を前記ハウジングに押圧して前記ハウジングと前記保持
装置とを回動可能な状態に置いて密封する第１の装置と
、前記円筒部内に同心に固定され且前記ロンドを摺動可
能に受容して前記保持装置に前記ロンドを摺動可能な状
態に置いて密封する第２の装置とを備えたターボチャー
ジャの制御作動装置。

（２）第１の装置が保持装置と圧力応動装置との間にお
いて圧縮されて保持されるバネである上記第１項記載の
ターボチャージャの制御作動装置。

（３）ハウジングと、前記ハウジング内に配設された圧
力応動装置と、一端部が前記圧力応動装置に連結され前
記ハウジングに設けられた開口部から外方へ延出する移
動可能なロンドと、前記ロンドを囲繞し同心に受容する
円筒部と前記ハウジングの前記開口部に対じ回動可能に
支承されかつ前記開口部に同心に形成されたリップ部と
協働する実質的に球面状の密封部とを有した保持装置と
、前記密封部を前記ハウジングに押圧し前記保持装置を
前記ハウジングに対じ回動可能にして密封する第１の装
置と、前記円筒部内に同心に固定されかつ前記ロンドを
摺動可能に且密封して保持する第２の装置とを備えたタ
ーボチャージャの制御作動装置。

（４）ハウジングと、前記ハウジング内に配設された圧
力応動装置と、一端部が前記圧力応動装置に連結され前
記ハウジングの開口部から外方へ延びる移動可能なロン
ドと、前記ロンドを同心に受容する円筒部と前記ハウジ
ングの前記開口部に対じ回動可能に支承される実質的に
球面状−の密封部と前記ハウジング内において前記密封
部から半径方向外向きに延びるベースプレートとを有し
た一部材でなる保持装置と、前記円筒部内に前記ロンド
を囲繞するように支承され前記ロンドを摺動可能に且密
封して保持するプッシュ装置と、前記ベースプレートに
当接され前記密封部を前記ハウジングに回動可能にして
密封するバネ装置とを備えたターボチャージャの制御作
動装置。

（５）ハウジングと、前記ハウジング内を２チャンバに
区画するダイヤフラムと、圧力供給源からの圧力を前記
チャンバへ送り前記ダイヤフラムに圧力差を与える装置
と、一端部が前記ダイヤフラムに連結さ．れ前記ハウジ
ングに設けられた開口部から外方へ延びる移動可能なロ
ンドと、前記ロツドを同心に受容する円筒部と前記ハウ
ジングの前記開口部の近傍において回動可能に支承され
る実質的に球面状の密封部と前記ハウジング内において
前記密封部から半径方向外方に延びるベースプレートと
を有した一部材でなる保持装置と、前記円筒部内に前記
ロンドを囲繞するように受容され前記ロンドを摺動可能
に且密封して保持するブシュ装置と、前記ダイヤフラム
と前記ベースプレートとの間に圧縮されて保持され前記
ダイヤフラムを押圧して前記密封部を前記ハウジングに
回動可能にして密封するバネ装置とを備え、前記ハウジ
ングは前記開口部の周縁部に前記密封部と気密に当接す
るリップ部を有してなるターボチャージャの制御作動装
置。

（６｝ ハウジングと、前記ハウジング内に配設され
た圧力応動装置と、前記圧力応動装置に連結され前記ハ
ウジングに設けられた開口部から外方へ延びる移動可能
なロンドとを有したターボチャージャの匍脚作動装置に
おいて、密封部および実質的に円筒状の円筒部を有した
保持装置を形成する形成工程と、前記密封部を前記ハウ
ジングの前記開口部の近傍において回動可能に支承しか
つ前記円筒部が前記ロンドを同心に囲繞するように前記
保持装置を配置する工程と、前記密封部を前記ハウジン
グに回動可能にして密封する第１の工程と、前記円筒部
に対し前記ロンドを軸方向に摺動させるべく前記ロンド
に対し前記円筒部を密封する第２の密封工程とを包有し
て成る、ロンドが軸方向に移動可能且回動可能にすべく
ハウジングの開口部を通る前記ロンドの移動路を密封す
る方法。

（７）第１の密封工程が圧力応動装置と保持装置との間
に圧縮されて保持されるようバネを配置する工程を包有
する上記第６項記載の方法。

（８）ハウジング内の密封部から半径方向外向きに延び
るよう保持装置にベースプレートを形成する工程と、バ
ネの一端部を前記ベースプレートに支承させる工程とを
包有した上記第７項記載の方法。

（９）バネを実質的に円すい状に形成する工程と、前記
バネの直径の小さい側の端部とベースプレートとを協働
させる工程とを包有した上記第８項記載の方法。

（１０） ハウジングからベースプレートを軸方向に
離間して前記ハウジングに対し保持装置の回動を可能に
なす工程を包有した上記第８項記載の方法。

０１）実質的に球面状の密封部を有するよう保持装置を
形成する工程を包有した上記第６項記載の方法。

（１２）第２の密封工程がロッドをプッシュに摺動可能
にかつ密封可能に配置する工程と、前記プッシュを保持
装置の円筒部内に固定する工程とを包有した上記第６項
記載の方法。

０３）ハウジングと、前記ハウジング内に配設された圧
力応動装置と、前記圧力応動装置に連結され前記ハウジ
ングの開口部から外方へ延びる移動可能なロンドとを有
したターボチャージャの制御作動装置において、実質的
に球面状の密封部と実質的に円筒状の円筒部とを有する
よう保持装置を形成する工程と、前記密封部が前記ハウ
ジングの前記開口部の近傍において回動可能に支承され
前記円筒部が前記ロンドを囲繞するように前記保持装置
を配置する配置工程と、バネカにより前記密封部を押圧
して前記ハウジングに対じ回動可能にして密封する工程
と、前記ロンドを前記円筒部に密封しかつ前記円筒部に
対し前記ロンドを軸方向に摺動可能にする工程とを包肴
して成る、ロツドを軸方向に移動可能に且回動可能にす
べくハウジングの開口部を通る前記ロンドの移動路を密
封する方法。

圓 ハウジングの開口部の周縁部にリップ部を形成する
工程を包有し、配置工程は互いに協働すべく密封部およ
び前記リップ部を位置決めする工程を包有した上記第１
１項又は第１３項のいずれか一項記載の方法。

α５）ハウジングと、前記ハウジング内に配設された圧
力応動装置と、前記圧力応動装置に連結され前記ハウジ
ングの開口部から外方の延びる移動可能なロンドとを有
したターボチャージャの制御作動装置において、前記ハ
ウジングの開口部の周縁部に設けられたリップ部と気密
に協働する実質的に球面状の密封部と円筒部と前記密封
部から半径方向外向きに延びたベースプレートとを有す
る保持装置を形成する工程と、前記密封部を前記開口部
に隣接するリップ部に回動可能に支承せしめ前記円筒部
を前記ロンドに対し同心に囲繞させ前記ベースプレート
を前記ハウジング内に位置させるように前記保持装置を
配置する工程と、前記圧力応動装置と前記ベースプレー
トとの間に圧縮して配設されるバネの−バネカにより前
記圧力応動装置を押圧し前記リップ部に前記密封部を回
動可能に気密に支承する工程と、前記ロンドをプッシュ
に摺動可能かつ密封可能に配置し前記プッシュを前記円
筒部内に固定することにより前記ロンドを前記円筒部に
密封する工程とを包有して成る、ロンドを軸方向に移動
可能且回動可能にすべくハウジングの開口部を通る前記
ロンドの移動路を密封する方法。

【図面の簡単な説明】

第１図は燃焼エンジンに連係されたターボチャージャに
使用される本発明の制御作動装置の簡略側面図、第２図
は同一部を切開いて示す部分拡大側面図、第３図は同部
分断面図、第４図は一部を切開いて示す部分斜視図であ
る。 １０・・・・・１１ｍ作動装置、１２・・・・・・燃焼
エンジン、１４・・・・・・クランクシャフト、１６・
・・・・・吸入マニホルド、１８・・・・・・エアコン
プレツサ、２０・・・・・・夕一ボチャージャ、２２・
・・・・・導入管、２４・・・・・・タービン、２６・
・・・・・排気マニホルド、２８・・・・・・排気管、
３０・・・・・・ハウジング、３２・・・・・・弁装置
、３４・・・・・・枢支ピン、３６・・・・・・クラン
クアーム、３８・・・・・・ハウジング、３９，４１・
・・・・・開口部、４０・・・・・・上半部、４２・・
・・・・下半部、４４・・・・・・上フランジ、４６・
・・・・・下フランジ、４８・・・・・・ダイヤフラム
、５０・・・・・・上チャンバ、５２・・・・・・下チ
ャンバ、５４・・・・・・ピストン部材、５８・・・・
・・ロツド、６４・・・・・・ブラケット、６６・・・
・・・ボル｝、６７，６９・・・・・・ホース装着部、
６８・・・・・・延長部、７０・・・・・・ピン、Ｔ２
・・・・・・リップ部、７４・・・・・・保持装置、７
７・・・・・・ベースプレート、７８・・・・・・バネ
、７９・・・・・・リム、８０・・・・・・間隙、８２
・・・・・・円筒部、８４・・・・・・プッシュ、８６
・・・引締部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ハウジングと、前記ハウジング内に配設された圧力
   応動装置と、一端部が前記圧力応動装置に連結され前記
   ハウジングに設けられた開口部から突出し且前記ハウジ
   ングに対し移動可能なロンドと、前記ハウジングの前記
   開口部において密封状態で回動可能に支承され前記ロツ
   ドを囲繞し且前記ロツドを密封状態で軸方向に移動可能
   に保持する密封状態とを備え、前記密封装置には一端部
   にロンドを受容する円筒部と中間部にハウジングの開口
   部近傍において回動可能に支承される実質的に球面状の
   密封部と他端部に前記ハウジング内の前記密封部から半
   径方向外向きに延びるペースプレートとを有した一部材
   でなる保持装置と、前記円筒部内において前記ロンドを
   摺動可能に受容し前記保持装置と前記ロンドとを密封す
   るプッシュと、前記ペースプレートと協働し前記密封部
   を前記ハウジングに回動可能に密封するバネとが包有さ
   れてなるターボチャージャの制御作動装置。 ２ ハウジングの開口部の周縁部がロンドの延出方向に
   膨出する実質的に球面状のリップ部として設けられてな
   る特許請求の範囲第１項記載のターボチャージャの制御
   作動装置。 ３ ベースプレートには、円筒部と反対方向に延びるリ
   ング状のリムが立設されてなる特許請求の範囲第１項記
   載のターボチャージャの制御作動装置。