JPS599692Y2 - 試験管収納ラツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は試験管収納ラックに関する。

従来の試験管収納ラックは、通常管径が一律の試験管を
収納するように製作されるか、もしくは大きめの試験管
収納穴を設けて異なる管径の試験管が収納可能に製作さ
れている。

このような試験管収納ラックを用いて、ラック内に収納
された試験管がら収納物を自動的に採取するには、前者
の収納ラックにおいては試験管の径が異なる毎に収納ラ
ックを用意しなければならず不経済である。

一方後者の収納ラックにおいては試験管の位置決めがな
されないため、自動採取装置によって採取することがで
きないという欠点があった。

この考案は上述の問題を解決するためになされたもので
、試験管収納穴径を大径の試験管に合わせて製作してお
き、試験管収納穴内に試験管収納ラックの一側面に向か
つて付勢する板バネを設けることによって、小径の試験
管の場合でも一定位置に保持されるようにしたものであ
る。

以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図は試験管収納ラツク１の一部を切断した正面図で
、試験管収納穴２内に板バネ３と試験管破損防止の為に
ゴムあるいはスポンジ製のストッパ４が設けられている
。

前記板バネ３はＸ−Ｘ′断面を示す第２図に図解してい
るように試験管収納ラツク１の短側面方向に試験管を付
勢するように設けられているが、長側面方向に付勢して
もよい。

長円孔５は大径の試験管が収納された場合の板バネ３の
逃げ穴である。

窓６は試験管が収納されているかどうかを収納ラツク１
側面から見えるように設けられており、穴７は収納ラツ
ク１が他のラックホルダ（図示せず）等に取付けられた
場合の位置決め用に設けられている。

第３図に試験管収納ラツク１の一部上面図が示されてい
る。

試験管収納穴２に収納される試験管が板バネ３によって
付勢される方向に溝８が設けられており、この溝８と収
納穴２の接続点で構威される角面９によって収納穴２内
に収納される小径の試験管は正確に位置決めされる。

以上のようにこの考案によれば、試験管収納穴に溝を設
けて、この溝の両淵を利用して正確な位置決めをするこ
とができる。

また、板バネを長手軸方向に設けて試験管の径の違いに
よる押圧力の変化を小さくしているので、試験管の径が
大きくなっても無理なく挿入することができる。

また、板バネが挿入方向に対して傾斜面を有しているの
で、試験管の底がこの傾斜面によって案内されるので試
験管をきわめてスムーズに挿入することができる。

さらに、板バネを試験管収納穴に挿入することによって
固定されるよう形威したので組立てがきわめて容易であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は試験
管収納ラックの一部を切断した正面図、第２図は第１図
のＸ−Ｘ断面図、第３図は試験管収納ラックの一部上面
図である。 １：試験管収納ラック、２：試験管収納穴、３：板バネ
、８：溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の試験管収納穴が設けられた試験管収納ラックにお
   いて、前記試験管収納穴に長手軸方向に溝を設けるとと
   もに、前記長手軸方向にくの字形を形或しかつ前記くの
   字形の一端を屈曲して前記試験管収納穴の底面に当接す
   る面を形或した板バネを備え、前記板バネを前記試験管
   収納穴に前記溝と前記くの字形の突部とが対向するよう
   挿嵌してなることを特徴とする試験管収納ラック。