JPS599617Y2 - ナプキン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はナプキンに関するものである。

従来のナプキンとしては次のようなものがある。

（イ）第１，２図に示すような綿又は綿状の合戊繊維又
は粉砕パルプ又はクレープ紙１に防水紙２をしき、不織
布３で被覆し両端の切断面を物理的に接着４したもの。

（ロ）第３，４図に示すような吸収体１を被覆した不織
布３と防水フイルム２とを合或糊又はホットメル１・（
樹脂糊）で接着したもの。

（イ）の場合は使用中長手方向に皺がより易く細くなっ
て漏れによる下着を汚す不安感を与える。

（ロ）の場合は糊で不織布と防水フイルムとを接着して
いるため、防水フイルムの縦方向の端部と素材の不織布
の接着部分が糊で固まって堅くなり、使用中皮膚に当っ
て痛みを伴なう欠点がある。

又ホットメルトタイプの糊で接着する場合、糊がはみだ
すのを防ぐためや製造工程上の問題もあり、端部まで接
着することができない。

そのため使用時に防水フイルムの端部が皮膚に直接接触
し、そのためにも痛みを生じさせている。

本考案のナプキンはこれ等従来品の欠点を改善したもの
である。

すなわち、経血透過性に富み、熱可塑性を有する繊維で
少くとも戊型された吸収体の片側に熱接着可能な合或樹
脂性の防水フイルムを熱接着したものでナプキンを構威
したものであって、吸収体を被覆した不繊布又は吸収機
能を保持しうる不織布単体からなるナプキンに防水フイ
ルムが熱接着されているので、合戊糊による接着に比し
て堅さがとれて皮膚に当る部分がソフトになりしたがっ
て装着時の痛みがなく、シかも防水フイルムの端部が完
全に吸収体あるいは不織布に熱接着できるので、端部が
離れることなく従って皮膚を損傷することがないのであ
る。

以下図面に示す実施例について説明する。

第５，６図において１は吸収体であり、２は防水フイル
ム、３は不織布であるが、防水フイルム２と不織布３と
を熱接着できるようにするために不織布３として、本考
案にあっては経血透過性に富み熱塑性を有する繊維を採
用し、低温で熱接着可能である素材、例えばポリオレフ
インやレーヨンなどの合或繊維、半合或繊維を混織した
ものを用い、防水フイルムとして熱接着可能な合戊樹脂
素材を用いる。

吸収体１としては綿、綿状合戊繊維、バルブ等の吸収材
に高分子ポリマーを添加し帯状型に或型したものを用い
る。

高分子ポリマーとしては一般に用いられるゲル化剤を使
用するが、高分子ポリマーを使用することにより経血を
ゲル化して保持することができる。

しかして防水フイルム２と不織布３との熱接着に当って
は第６図に示す如く、縦条型に接着する。

その６は長手方向の接着線を示す。

図面からわかるように一端が一体的に接着されており、
したがって従来のもののようにこの部分が２〜３ｍｍ離
れて肌に当り痛みを感ずることがない。

接着方法としてはナプキンの長手方向に縦状にする他に
、第７図のようにあるいは第８図に示すような網目状の
ものでもよい。

又第９図に示す如く短平方向のみの熱接着線５のある横
条型でもよい。

全面接着なら勿論問題はない。

特に第７．８．９図の如く、防水フイルムの熱接着を少
くともナプキンの短手方向に複数条一定間隔をおいて行
なえば、使用中原形を保つ強度を持たせることができ、
長手方向の皺がよらない効果がある。

かく構或することにより防水フイルムの両端部が吸収体
本体と離れることがなく、シかも縦皺が生ずるのを防ぐ
ので使用中原形を保つ強度を持たせることができるのみ
ならず端部が離れて皮膚をいためることがない。

そして防水フイルムが熱接着されているので合戊糊によ
る接着に比して合戊糊による堅さがとれてソフトな仕上
りとなり、装着時の違和感がないし糊接着を行なう工程
がなくなるため製造コスト上も効果的である。

次に第１０図に示すように経血透過性に富み、熱塑性を
有する繊維を混織した吸収機能を保持しうる不織布単体
からなる吸収体により戒型された吸収体３に熱接着可能
な合或樹脂製の防水フイルム２を熱接着して形或しても
よい。

このように吸収機能を保持しうる織布単体からなるナプ
キンに防水フイルムが熱接着されていることにより、前
記した実施例のものと同様な作用効果を期待できる。

本考案のナプキンは何れにしても経血透過性に富み、熱
塵性を有する繊維で少くとも戊型された吸収体の片側に
熱接着可能な合或樹脂製の防水フイルムを熱接着して形
戊されるものであるからその接着形態と相俟って使用中
にも原形を保つ強度を持たせることができて縦皺を生ず
ることがなく、シたがって細くなって漏れによる下着を
汚すことがないし、皮膚に当る部分がソフトになるため
装着時の痛みがなく違和感を感ずることがないという特
徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１，２図は従来のナプキンの切断斜面図と横断面図。 第３，４図は第１，２図とは異なる従来のナプキンの斜
面図と横断面図。 第５，６図は本考案のナプキンの切断面図と下面図。 第７．８．９図は第５，６図のものと異なる実施例にか
・る本考案ナプキンの下面図。 第１０図は第５，６図のものと異なる実施例にか・る本
案ナプキンの切断面図である。 １・・・・・・吸収体、２・・・・・・防水紙又は防水
フイルム、３・・・・・・不織布、５，６・・・・・・
接着線。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）経血透過性に富み熱塑性を有する繊維で少くとも
   戊型された吸収体の片側に熱接着可能な合或樹脂性の防
   水フイルムを接着してなるナプキン。
2. （２）吸収体が経血透過性に富み熱塑性を有する繊維か
   らなる不織布あるいは布で包被したものからなる実用新
   案登録請求の範囲第１項記載のナプキン
3. （３）不織あるいは布で包被された吸収体が綿、綿状合
   戒繊維、パルプ等の吸収材に高分子ポリマーを添加した
   ものからなる実用新案登録請求の範囲第２項記載のナプ
   キン。
4. （４）吸収体自体が経血透過性に富み、熱塑性を有する
   繊維を混織した吸収材より或型されたものからなる実用
   新案登録請求の範囲第１項記載のナプキン。
5. （５）防水フイルムの熱接着が少くともナプキンの短手
   方向に複数条一定間隔をおいて施されてなる実用新案登
   録請求の範囲第１項乃至第４項記載のナプキン。