JPS599455B2 - 送り装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシート状資材の小出の装置キヤビネツトにおけ
る送り装置に関する。

この送り装置すなわち小出し装置では、駆動ローラと加
圧ローラとによつて形成されたかみ合い部をシート状資
材が通過してゆき、駆動ローラの回転によりシート状資
材をキヤビネツトより小出しをさせる。特に本発明は駆
動ローラの回転をさせる装置に関する。本発明はキヤビ
ネツトからペーパータオルを小出しするために特に有用
である。レバーで駆動され、駆動ローラと加圧ローラに
よつて形成されるかみ合い部を通つてシート状資材が小
出しされるシート状資材小出し装置の公知例の一つがテ
イラ一に与えられた米国特許第３，４５９，３５３号に
記載されている。

この特許では、手動レバーと歯が切られた四分円形部材
とが共通の回転中心を有する。駆動ローラはシヤフトを
有し、このシヤフトには四分円形部材によつて駆動させ
る歯車が取付けられている。前記歯車の回転運動が駆動
ローラに対して歯車の回転の一方向についてのみ伝達さ
れるようにする一方向クラツチ装置が前記歯車と、駆動
ローラとの間に間挿されている。シート状資材はレバー
が一方向に移動するときに小出しされ、レバーが他の方
向に移動するときは小出しされないので、レバーの一回
の駆動当りの資材の所望の長さだけ、小出しするために
は比較的に大きい外径を有する駆動ローラを使用するこ
とが一般に必要である。レバーに加えられる力は、加圧
ローラによつて駆動ローラに加えられる力に打勝たなけ
ればならないので、シート状資材を所望の長さだけ小出
しするためには比較的に小径の駆動ローラを用いること
と、レバーの一回の駆動における駆動ローラの角回転運
動を大きくすることが望ましい。レバーで駆動される小
出し装置であつて駆動ローラの角回転運動を大きくする
一つの公知例による解決策はタツカ一ほかに与えられた
米国特許第３，６０６，１２５号に記載されている。

この特許はすべて同一の回転中心を有する手動レバーと
一対の有歯四分円形部材とを備えたタオル小出し装置を
開示している。この駆動ローラのシヤフトには第１と第
２の歯車が固定されており、そのうちの一つの歯車はレ
バーが・一方向に移動する時に一方の四分円形部材によ
つて１駆動されるようにされ、他方の歯車はレバーが他
の方向に移動する時に他の四分円形部材によつて，駆動
されるようにされており、レバーの往動と復動の両行程
共にメオルを小出しするようにされている。歯屯で駆動
させる１駆動ローラを使用した他のレバーで駆動される
タオル小出し装置はシヤタツクに与えられた米国特許第
１，２２９，５３３号とバトラスほかに与えられた同第
３，１０７，９５７号に記載されている。

これらの特許においては駆動ローラの回転を一方向にの
み制限するつめとつめ車との組み合わせによつて歯車装
置が駆動される。タオルを所望の長さだけ小出しするた
めに比較的に小さい角度だけレバーを回動させることに
は他の利点がある。もしレバーが非常に大きい角度を回
動しなければならないなら、レバーはキヤビネツトの側
部に取付けるかまたはキーヤビネットの前面に取付けね
ばならず、後者の場合キャビネットの操作や使用が非常
に面倒となるであろう。もしレバーは小さい角度だけ回
動するものであれば、レバーはその端部のみが小出し装
置の前部壁を貫通して突出するようにして取付けること
ができる。レバーで駆動される小出し装置は、レバーを
そのスタート位置に戻すためのいくつかの形式のスプリ
ング装置を一般に使用している。レバーがそのスタート
位置から離隔するよう動かされると、レバーに作用する
戻しスプリングの力はレバーのそのスターＭ立置からの
距離と共に増加する。それ故にレバーがそのスタート位
置から離隔するよう動かされるとき送りローラの駆動装
置の機構的利点が増加することが望ましいであろう。こ
のことは少くとも部分的に、戻しスプリングに起因した
レバーに加えられる力の増加に対して補償するものとな
ろう。本発明は、１駆動ローラと加圧ローラとによつて
形成されるかみ合い部をシート状資材が通過するような
シート状資材の小出し装置に関する。

レバーが第１の点のまわりを回動するように支持されて
おり、扇形歯車が第２の点のまわりを回動するように支
持されている。レバーが回動されるとレバー上の点また
は面が扇形歯車止の点または面とすべり接触をする。そ
してレバーの回転中心から前記接触する点までの距離は
扇形歯車の回転中心から前記接触する点までの距離より
大であるが故に、レバーがある任意の回転角だけ回動さ
れると、扇形歯車は前記任意の回転角より大きい回転角
だけ回動される。扇形歯車の歯は駆動ローラの回転をさ
せる歯車装置と駆動的に噛み合わされている。本発明の
他の態様として、前記扇形歯車によつて駆動される前記
歯車装置は扇形歯車の歯に対してほぼ平行に整合された
スロツト内に支持された浮動状態の遊び歯車を有する。
前記遊び歯車を支持するスロツトは前記浮動状態の遊び
歯車が前記扇形歯車によつて噛み合わされるように位置
させられている。レバーが一方向に前進させられると、
扇形歯車の回動は浮動状態の遊び歯車をスロツトに沿つ
て移動させ駆動ローラのシヤフトに固定された歯車と駆
動的噛み合いに入り、このことが駆動ローラを回転させ
ることとなると共にシート状資材を小出しさせる。レバ
ーが戻り位置に向けて逆に回動される時は、扇形歯車は
回動方向を逆転しそして浮動状態の遊び歯車はスロツト
内で反対の方向に移動し駆動ローラのシヤフトに固定さ
れた歯車との噛み合いを解かれ、それにより駆動ローラ
の駆動はなされなくなる。本発明はまた、小出し装置が
故障で動かなくなつた場合において各歯車に過度な力が
加えられることを防止する過負荷装置を使用している。

前記扇形歯車を回動させる装置はレバーとアクチユエー
タとを有し、両者共に同一点のまわりを回動するよう支
持されていると共に、さらにアクチユエータに対するレ
バーの相対的回転を制限するストッパを有する。通常の
状態ではアクチユエータとレバーとが一致して回動する
ように、スプリングがアクチュエータとレバーとを前記
ストツパに向けて付勢している。アクチュエータには接
触点が設けられ、この接触点によつてレバーの運動は扇
形歯車の回動を起させる。もし小出し装置が故障で動か
なくなりまたは扇形歯車がその他により回動することを
妨げられたとすると、ストツパに向けてレバーとアクチ
ュエータとを付勢しているスプリングの力を超える過度
な力がレバーに加えられ、スプリングは伸長させられ、
それによりレバーがアクチュエータに対して相対的に動
くようにさせるであろう。かくしてスプリングはローラ
駆動装置に大きな衝撃力が加えられた時に幾分かのエネ
ルギーを吸収する。本発明の目的は改良されたシート状
資材の小出し装置を提供することである。

本発明の他の目的は，駆動ローラと加圧ローラとによつ
て形成されるかみ合い部を通つてシート状資材が送られ
るような改良されたシート状資材小出し装置を提供する
ことである。

本発明の別の目的は改良されたレバーで駆動されるシー
ト状資材小出し装置であつて、レバーがそのスタート位
置から離隔する方向に動く時にレバーの機構的利点が増
加するような小出し装置を提供することにある。

本発明のその他の目的はレバーで駆動されるシート状資
材小出し装置であつて、シート状資材は駆動ローラと加
圧ローラとによつて形成されるかみ合い部を通過すると
共に、レバーが戻り方向に向けて動かされる時に駆動ロ
ーラの駆動をしなくする簡単な装置を使用しているよう
な、小出し装置を提供することである。

この明細書は発明とみなされるものを特定的に指摘する
と共に明確に特許請求しているクレームで終つているが
、本発明の目的と利点とは添付図面を参照して読みとら
れる以下の好ましい実施例からより容易に確認すること
ができる。

便宜上、同じ部品であつて二図以上に描かれている部品
は各図において同一の部品番号とされている。

図面の第１図を参照すると、本発明に基づく小出し機構
を見せるために小出し装置のキヤビネツト１０が前部壁
および側部壁の一部を切り欠いて示されている。キヤビ
ネツト１０内には、コア１３のまわりに巻き取られる衛
生用ペーパーメォルといつたようなシート状資材のロー
ル１２が示されている。一対の互に離隔した支持部材２
２がキヤビネツト１０内に支持されており、そしてロー
ル１２を回転可能に支持するようにコア１３の両端部内
に延在するようにされている。シート状資材１４のロー
ルの引出し端部は加圧ローラ１６と駆動ローラ１８とに
よつて形成されたかみ合い部に入りそれを通過して送ら
れる。シート状資材は転がり合うかみ合い部を通過する
ものとして記述されているが、加圧ローラ１６は例えば
固定されたなめらかな面に置き代えることができること
は明らかである。ローラ１６，１８のうちの一りの表面
は他の表面よりより大きい摩擦係数を有することが好ま
しい。一つの実施例では、加圧ローラ１６は比較的なめ
らかな表面を有する木でもつて出来ており、そして駆動
ローラ１８は摩擦のある表面を有するラバ一でもつて出
来ている。第３図で最もよく示される好ましい実施例に
おいては、駆動ローラ１８は固定した回転軸線を有する
ように支持されており、一方加圧ローラ１６はその回転
軸線が駆動ローラ１８の回転軸線に向けてまたはそれか
ら離隔するよう移動可能に支持されている。このことが
成し遂げられるように、加圧ローラ１６の端部１７はブ
ラケツト１９内に支持されており、そしてブラケツト１
９内に内装されたコイルばね２１加圧ローラ１６の端部
１７に力を加えて、加圧ローラ１６と駆動ローラ１８と
によつて形成されるかみ合い部内にあるシート状資材１
４に圧力が加えられるようにしている。第１図を参照す
ると、駆動ローラ１８を駆動させる一つの装置が示され
ている。小出し装置のキヤビネツト１０の前部壁を貫通
して突出するつまみ２５を有するレバー２４が小出し装
置のキヤビネツト１０内にあるシヤフト３４のまわりを
回転可能に支持されている。アクチユエータ２６もまた
シヤフト３４のまわりを回転するよう支持されている。
レバー２４に向けて曲げられたアクチュエータ２６の部
分即ちストツパ４３は、アクチユエータ２６に対するレ
バー２４の相対的回転を制限するストツパとしての働き
をする。一端をアクチユエータ２６の切欠き３１内にか
ぎ掛けされると共に他端をレバー２４の孔３３内にかぎ
掛けされているスプリング３２が、レバー２４の上縁を
アクチユエータ２６のストツパ４３に対して付勢する。
レバー２４、アクチユエータ２６およびスプリング３２
は分配装置のキヤビネツト１０内に１体物として組付け
ることができるような半組立部品に予め組付けることが
望ましいかも知れない。この目的のため、シヤフト３４
の取付け孔と同心な湾曲部を有する弓状のスロツト３０
をアクチュエータ２６に設けるよう製作することができ
る。弓状のスロツト３０を通つて延在すると共にレバ・
−２４にリベツト締めされている肩部状リベツト２８は
、レバー２４とアクチユエータ２６との間の一定した離
隔関係位置を保つが、小出し装置のキヤビネツト１０内
に組付けられた時は弓状のスロツト３０の長さによつて
決定される或る角度だけレバー２４をアクチユエータ２
６に対して回動するようにさせている。復数個の歯３８
が外周に設けられている扇形歯車３６がシヤフト４９の
まわりに回転するように支持されている。

扇形歯車３６は、帰還位置でクツシヨンを置いたストツ
パ４６に当つて止まる突起部４４を有し、ストツパ４６
は扇形歯車３６の一方向における回動を制限している。
扇形歯車３６の張出したハブ４８によつて支持されてい
る戻しばね５０は、小出し装置のキヤビネツト１０内に
ある壁部材土に位置する保持用タブ５２によつてその一
端を保持されており、他端は扇形歯車３６上に位置する
同様な保持用タブ５４によつて保持されている。戻しば
ね５０は扇形歯車３６を戻り位置においてクツシヨンを
置いたストツパ４６に対して付勢している。アクチユエ
ータ２６の一部分がフランジ面４０を設けるために扇形
歯車３６の方向に曲げられている。

扇形歯車３６は、アクチユエータ２６のフランジ面４０
と接触する盛り土つたまるみのある部分４２を有する。
レバー２４のつまみ２５が押し下げられた時、アクチュ
エータ２６とレバー２４の双方はシヤフト３４のまわり
を回動するであろう。そしてまるみのある部分４２土に
加えられたフランジ面４０による圧力に起因して、扇形
歯車３６はシヤフト４９のまわりを回動させられる。つ
まみ２５が釈放された時は扇形歯車３６、およびアクチ
ユエータ２６とレバー２４との半組立体、を戻り位置に
向けて帰還せしめるであろう。扇形歯車３６の歯３８は
浮動状態の遊び歯車５６と噛み合つている。遊び歯車５
６のシヤフト５Ｔは、扇形歯車３６の外周に設けられた
歯３８とほぼ平行に整合されたスロツト５８内に支持さ
れている。遊び歯車５６のシヤフト５７が、駆動ローラ
１８に近接した位置であるスロツト５８の端部に位置す
る時は遊び歯車５６は駆動ローラ１８のシーヤフト６１
上に突設された歯６０と駆動的に噛み合いに入る。遊び
歯車５６のシヤフト５ｒが駆動ローラ１８から遠い位置
である第３図で示すようなスロツト５８の端部に位置す
る時は、遊び歯車５６は駆動ローラ１８のシヤフト６１
上に突設された歯６０との噛み合いを解かれている。小
出し装置のキヤビネツト１０の開口部２０を通つて小出
しされるシート状資材１４の長さを選択するために、第
１図で最もよく示されているようにレバー２４に復数個
の停七位置が設けられることが望ましいかもしれない。
かくして、つまみ２５がダツシユライン位置２５Ｃと一
致するようにレバー２４が押し下げられた時、レバ・−
２４の底部エツジ６３Ｃは小出し装置のキヤビネツト１
０内に設けられたクツシヨンを置いたストツパ６２に衝
当する。レバー２４のつまみ２５のダツシユラインによ
る輪部２５Ａ，２５Ｂによつて示される他の２個の停止
位置は、保持ピン６４を分配装置のキヤビネツト１０内
の内側壁に穿設した穴６６，６８のいづれかの中に挿入
することによつて設定することができる。作動において
は、作業者は扇形歯車３６をクツシヨンを置いたストツ
パ４６とストツパピン６４といつたストツパとの間を往
復させる。

通常の小出し状態においては、レバー２４とアクチユエ
ータ２６とはスプリング３２によつてストツパ４３に対
して付勢されていて、一体物のように回動する。レバー
２４が押し下げられそしてシヤフト３４のまわりを回動
すると、扇形歯車３６の盛り土つたまるみのある部分４
２を押しているアクチュエータ２６のフランジ面４０が
扇形歯車３６をシヤフト４９のまわりに反時計方向に回
動させる。扇形歯車３６の歯３８は浮動状態にある遊び
歯屯５６の歯と噛み合つているので、扇形歯車３６が回
動を始めると歯３８は浮動状態にある遊び歯車５６を回
転させると共にスロツト５８に沿つて駆動ローラ１８の
シヤフト６１に突設されている歯６０に向けて遊び歯車
５６を移動させそして歯６０と噛み合いに入る。ひき続
き反時計方向に扇形歯車３６を回動させると駆動ローラ
１８を反時計方向に回転させることになる。かみ合い部
で駆動ローラ１８の表面に対しシート状資材１４の引出
し端部を押す加圧ローラ１６、およびシ・一ト状資材１
４と，駆動ローラ１８との間における５摩擦係数、との
連結作用によづて、１駆動ローラ１８が回転すると駆動
ローラはシート状資材１４をかみ合い部を通過させるよ
う，駆動する。第２図に最もよく示されているように、
レバー２４りζ下方向に向けての移動の終端に到達した
時、即ちレバー２４の底部エツジ６３がストツバ穴６６
内に挿入されたストツパピン６４に接触した時、シート
状資材１４の所望の長さだけ小出し装置のキヤビネツト
１０の前部壁にある開口部２０を通つて小出しされる。
シート状資材１４は小出し装置のキヤビネット１０の底
部に設けられた（図示しない）カツターエツジに対抗さ
せて引つばられることによつて取り去られることができ
る。作業者がレバー２４のつまみ２５を釈放すると、戻
しばね５０は扇形歯車３６、およびレバー２４とアクチ
ユエータ２６との半組立体、を第１図で示すようなスタ
ート位置に向けて戻すであろう。

扇形歯車３６が時計方向に回動する時に、駆動ローラ１
８がシート状資材１４の自由端部をかみ合い部で引つば
り小出し装置のキヤビネツト１０内に巻戻すことを防止
するために、駆動ローラ１８のシヤフト６１に突設され
ている歯６０を駆動する力を除去することが必要である
。第３図に最もよく示されているように、扇形歯車３６
が時計方向に回転し始めると、扇形歯車は浮動状態の遊
び歯車５６を反時計方向に回転させ始めると同時にまた
浮動状態の遊び歯車５６のシヤフト５７をスロツト５８
内で駆動ローラ１８から離隔させる方向に向けて移動さ
せ、このことは歯６０と浮動状態の遊び歯車５６との噛
み合いを解き、このことによつて扇形歯車３６が戻り位
置に向けて回動している間は駆動ローラ１８の駆動をさ
せなくする。時たま、噛み合い部材の一つが故障で動か
なくなりそして回転不能になるかもしれない。このこと
は、例えば加圧ローラ１６と駆動ローラ１８によつて形
成されるかみ合い部内でシート状資材１４が団子状にな
りそれにより駆動ローラ１８の回転を妨げるといつたと
きに起り得る。このような場合、作業者は過度な力をレ
バー２４のつまみ２５に加えることによつて強いてシー
ト状資材１４の小出しをしようと試みるかもしれない。
アクチユエータ２６、レバー２４およびスプリング３２
からなる半組立体は、歯車部材の歯山をすり切らすかそ
うでないと駆動装置を破損する過度な衝撃力が扇形歯車
３６の歯３８に、または浮動状態の遊び歯車５６に、ま
たは駆動ローラ１８のシヤフト６１に突設された歯６０
に、伝達されることを防止する。スプリング３２は通常
レバー２４の上部エツジをアクチユエータ２６のストツ
パ４３に対して付勢する。駆動装置が故障で動かなくな
り、そして作業者がレバー２４のつまみ２５を小出しす
る方向に下に動かした時、故障で動かなくなつた状態に
おいては扇形歯車３６が反時計方向に回動されることを
妨げ、そして扇形歯車３６の盛り上つたまるみのある部
分４２とアクチュエータ２６のフランジ面４０との間の
接触部に加えられる力が大きくなり、この力はアクチユ
エータ２６のリンクを時計方向に回転させようとする。
もし作業者によつてレバー２４のつまみ２５に加えられ
る下方向への圧力が、レバー２４をアクチユエータ２６
のストツパ４３に対して付勢するスプリング３２の力を
超える時は、スプリング３２はレバー２４のアクチユエ
ータ２６に対する相対回転をさせるために伸長するであ
ろう。スプリング３２はこのように伸長することによつ
て過度な衝撃荷重エネルギーの幾分かを吸収して、歯車
をすり切らすかそうでないと駆動装置を破損させるかも
しれない扇形歯車３６に加えられる衝撃荷重を制限する
。第５図は小出装置１０即ち送り装置のペダルで駆動さ
れる形式のものを示す。

キヤビネツトの後部にはプーリ７４のシヤフト７６を支
持するブラケツトJモVが設けられている。扇形歯車３６
に穿設した穴７０にその一端を固定したケーブル７２が
プーリ７４にかけ通されてさらに下方に（図示しない）
フードペダルにつながる。作業者がフードペダルを踏む
と、ケーブル７２は扇形歯車７２を回動させる。このこ
とは加圧ローラ１６と駆動ローラ１８とによつて形成さ
れるかみ合い部を通つてシート状資材１４を上記したよ
うに小出しさせる。作業者がフードペダルから足を離す
と戻しばね５０は扇形歯車３６をクツシヨンを置いたス
トツパ４６に向けてスタート位置まで逆回転させる。小
出しする紙の量および小出し装置を作動させるために必
要とするペダルの力を調節することは、扇形歯車３６の
回転中心即ちシヤフト４９からの異る半径方向距離だけ
離隔されたいくつかの穴を設けることによつて得られる
。小出し装置１０でペダル駆動方式のものでは、ブラケ
ツトJモV内に内装され過負荷のショックアブソーバとし
ての働きをするスプリング７８土にプーリ７４のシヤフ
ト７６を支持することが望ましいかもしれない。

もし小出し装置１０が故障で動かなくなりそして扇形歯
車３６が回転不能である時は、フードペダルに加えられ
た過度な力はスプリング７８の圧縮を惹起し、それによ
り歯市装置に全衝撃荷重を伝達することを防止する。シ
ヤフト４９とい一つたある点のまわりを回動する扇形歯
車を有すると共にシヤフト３４といつた異る点のまわり
を回動するレバー２４とアクチユエータ２６との半組立
体を有することはいくつかの利点を有する。レバー２４
とアクチユエータ２６との半組立体の回転中心即ちシヤ
フト３４からフランジ面４０と扇形歯車３６の盛り上つ
たまるみのある部分４２との接触点までの距離が、扇形
歯車３６の回転中心即ちシヤフト４９からフランジ面４
０とまるみのある部分４２との接触点までの距離より大
である時は、レバー２４の回動は、レバー２４の回動角
度より大きい角度だけ扇形歯車３６を回動させることに
なるであろう。製作した一実施例においては、レバー２
４を約４０作の角度だけ回動すると、扇形歯車３６は約
７０゜の角度だけ回動する。ある一点のまわりを回動す
る扇形歯車３６と、第２の点のまわりを回動するレバー
２４とアクチユエータ２６との半組立体と、を有するこ
との他の利点は、レバー２４が回動するとアクチユエー
タ２６のフランジ面４０に対して扇形歯車３６のまるみ
のある部分４２が接触する点がレバーの回転中心即ちシ
ヤフト３４に向けて後方に移動することである。このこ
とはレバー２４とアクチユエータ２６との半組立体の機
構上の利点を増加させるものであると共に、戻しばねの
作用に基づく小出し装置がおこす増加する力を部分的に
補償する。本発明はそれの特定的実施例を参照（一て説
明されたが、当業者によつて、本発明に含む広範な態様
からして本発明から逸脱することなく種々の変更または
修正をなすことが出来ることは明らかであろう。

例えば第１図に示した実施例では扇形歯車３６を回動さ
せるためにレバー２４、アクチユエータ２６およびスプ
リング３２の半組立を用いているが、当業者にとつては
、アクチュエータ２６とスプリング３２とは扇形歯市３
６を回動させるために必須ではないことは明らかであろ
う。もし衝撃を吸収する特徴を必要としないならば、ア
クチユエータ２６とスプリング３２とは必要とされない
であろう。この場合において、アクチユエータ２６のフ
ランジ面４０と均等であるフランジ面を突設するために
レバー２４の一部分を曲げてもよく、このフランジ面は
扇形歯車３６の盛り上つたまるみのある部分４２と接触
するであろう。さらに、扇形歯車３６はアクチユエータ
２６のフランジ４０と接触するようにその上部表面がま
るみのある盛り上つた部分４２を有するが、もしアクチ
ユエータ２６が扇形歯車３６の平らな表面に接触するま
るみのある部分を有するならば、同等の満足すべき作用
が得られるであろう。他の機構を扇形歯車３６を回動さ
せるために設けることが出来るであろう。例えばアクチ
ユエ一３ｔ２６と扇形歯車３６との間の摩擦を減少させ
るために、盛り上つたまるみのある部分４２をローラー
に置換するなどである。遊び歯車５６はスロツト５８内
に支持されているものとして記述したが、当業者にとつ
て、遊び歯車５６は駆動ローラ１８のシヤフト６１に連
結された歯６０と噛み合い方向と噛み合いを解く方向と
に移動し得ることが重要な特徴であることは明らかであ
る。

この運動は例えば遊び歯車５６をシヤフト４９のまわり
を制限された回転を行うように支持されたアームに支持
させることによつても行わせることがでぎるであろう。
上記で検討したことから、シート状資材を小出しする扇
形歯車を含むレバーで操作されるシート状資材小出し装
置において、第１の点を中心にして回動するレバーと、
第２の点を中心にしてレバーによつて駆動されて回動す
る扇形歯車と、を有することには利点があることが判る
。

レバーと扇形歯車の接触点を適切に選択することによつ
て、扇形歯車はレバーの回動角より大きい角度だけ回動
されることができる。本発明に基づく小出し装置の他の
利点は、レバーが押し下げられるときレバーによつても
たらせられる機構土の利点が増すことであつて、それに
より戻りばね装置に起因する小出しすることに対する抵
抗の増加に対して部分的に補償することにある。本発明
はまたレバーを一方向にのみ動かす時だけ駆動ローラを
回転させるようにした扇形歯車と噛み合う移動可能な浮
動状態の遊び歯車の方式といつた非常に簡単な装置を提
供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例であるレバーで駆動される小出
し装置即ち送り装置を示すためにキヤビネツト壁部の一
部を切欠いた小出し装置のキヤビネツトの側両立面図、
第２図は第１図の部分側両立面図で、レバーが押し下げ
られたときの小出し動作を示しており、第３図は駆動ロ
ーラのための歯車装置の部分側両立面図で、レバーの戻
りストローク中に駆動ローラが歯車装置とどのようにし
て係合を解かれるかを示しており、第４図はレバーに加
えられた過重な力が歯車装置に伝達されることを防止す
る装置を示す駆動装置の部分側両立面図、第５図は本発
明の他の実施例を示すベダル駆動式小出し装置の部分側
両立面図である。 １０・・・・・ヅ」）出し装置のキヤビネツト（送り装
置）、１４・・・・・・シート状資材、１６・・・・・
・加圧ローラ、１８・・・・・・駆動ローラ、２４・・
・・・・レバー（往復動装置）、２６・・・・・・アク
チユエータ、３２・・・・・・スプリング、３４・・−
・・シヤフト（第２の点）、３６・・・・・・扇形歯車
（第１の歯車装置）、３８・・・・・・歯、４３・・・
・・・ストツパ、４９・・・・・・シヤフト（第１の点
）、５６・−・・・遊び歯車、５８・・・・・・スロツ
ト、６０・・・・・・歯（第２の歯車装置）、７２・・
・・・・ケーブル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 回転可能に支持された駆動ローラと回転可能に支持
   された加圧ローラとによつて形成されたかみ合い部を通
   つてシート状資材を送るための小出し装置キャビネット
   における送り装置において、（ａ）第１の点のまわりを
   回転するよう支持された扇形歯車と、（ｂ）第２の点で
   枢動可能に支持されかつ扇形歯車の一部分と動的接触を
   する面を有し、第１の点から前記接触点までの距離が第
   ２の点から前記接触点までの距離より小さく、それによ
   り当該レバーの所定の角度の回動が扇形歯車を前記所定
   の角度より大きい角度にわたつて回動させるようにした
   レバーと、（ｃ）第２の点で枢動可能に支持されると共
   に前記扇形歯車の一部分と動的接触をする面を有するア
   クチュエータであつて、かつ前記アクチュエータに対す
   る前記レバーの回動を制限するストッパを前記レバーと
   共に有しているアクチュエータと、（ｄ）前記レバーと
   アクチュエータとを前記ストッパに向けて付勢するよう
   にされたスプリング装置であつて、前記レバーとアクチ
   ュエータとの所定の角度の回動が通常前記所定の角度よ
   り大きい角度にわたつて前記扇形歯車を回動させるが、
   前記レバーに過度な力が加えられて前記アクチュエータ
   が回動することができない時に、前記アクチュエータに
   対して前記レバーを回動させるように伸びるスプリング
   装置と、（ｅ）前記扇形歯車によつて駆動されかつ前記
   駆動ローラに作動上連結されて扇形歯車の回転により駆
   動ローラを回動させ、それにより前記シート状資材をか
   み合い部を通して送りかつキャビネットから小出しにす
   る歯車装置と、を有することを特徴とする送り装置。 ２ 前記歯車装置は、 （ａ）前記扇形歯車の歯に対してほぼ平行に整合された
   スロット内に支持されていると共に前記扇形歯車に噛み
   合わされた歯車と、（ｂ）前記駆動ローラに作動上連結
   された第２の歯車装置と、を有し、前記扇形歯車が一方
   向に回動される時は前記シート状資材を前記かみ合い部
   を通り前記キャビネット外に送るために前記スロット内
   に支持された歯車は前記スロットに沿つて前記第２の歯
   車装置と駆動的に噛み合いに入るよう移動させられ、前
   記扇形歯車が反対方向に回動される時は前記スロット内
   に支持された歯車は前記第２の歯車装置との噛み合いを
   解くように移動させられる、特許請求の範囲第１項記載
   の送り装置。