JPS598798Y2 - イオン水生成装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はイオン水生或装置における電極構造の改良に関
する。

従米のイオン水生或装置は第１図にその断面図を示すよ
うに、生戒槽１内に生或槽１を二分する浸透性のある多
孔質板から戒る隔壁２が設けられる。

生成槽１の蓋３０には二分された夫々の領域に挿入され
る陽極４０及び陰極５０が固定されている。

これらの陽極４０及び陰極５０間に直流電圧をかければ
、陽極４０の領域には電解質の陰イオン、陰極５０の領
域には水素イオン、ヒドロニウムイオンや陽イオンに富
むイオン水が生威される。

ところでイオン水のｐＨの調整は従来電解電圧を調整す
るか又は通電時間を変更して行っていた。

しかしながら水中に溶存する電解質の量が少なかったり
、電気伝導度の低い電解質イオンが溶存している場合に
は、電解電流がほとんど流れないため陽極領域に所望の
ｐＨ値を得るために長時間の電解を必要とし、時には長
時間かかつても所望のｍｌのイオン水を得られないこと
があった。

このような場合電解電圧を高めることも考えられるが、
回路が複雑になり、耐圧上、電気部品その他構或部品の
コストアップにつながる。

又イオン水の生或時には陰極５０及び陰極領域のイオン
水生戒槽内壁に炭酸カルシウムが析出し、その析出量は
通電時間と共に増加する。

析出した炭酸カルシウムは陰極５０の有効表面に一様に
分布する。

炭酸カルシウムは電流をあまり通さないため電解電流は
炭酸カルシウムの付着量の増大に従って減少し、イオン
水の生或が妨げられる。

この析出した炭酸カルシウムは食酢に浸せば容易に取り
除くことが可能であるが、従来の電極は蓋に固定されて
いるため析出した炭酸カルシウムを完全に取り除くこと
は困難であった。

本考案はこのような従来の欠点を除去することを目的と
するもので、蓋と電極との接続に改良を加え電極間距離
の変更及び電極の着脱を容易に行ないうるイオン水生或
装置を提供する。

以下本考案の構或を実施例につき図面を参照しつつ説明
する。

第２図は本考案のイオン水生或装置を示す破砕断面図、
第３図は電極の取付け部分を示す部分断面図である。

これらの図に示すように本願の陰極５はいずれも蓋裏板
６に取り付けられている。

本願考案による陰極５は第４図に示すように断面Ｌ字形
に曲げられ電極部分５ａと支持部分５ｂから戊る板状電
極であり、その支持部分５ｂに楕円の長穴７が辺に平行
に設けられる。

又長穴７の両側部に長穴７に平行に一定の間隔をあけて
長い土手型の１対の突起８が設けられる。

蓋裏板６には断面丁字形の電極端子９が取付けられ、そ
の頭部分と蓋裏板との間に例えば玉子型ラグ等の接続部
材１０、弾性体１１が挿入される。

電極端子９の先端部分９ａにはねじが切られている。

この電極端子９の先端部９ａを陰極５の長穴に挿入し、
ナット１２を取り付ける。

ナット１２は陰極５の１対の突起８の間に入り動きが制
限されるので、電極端子９を回転させて弾性体１１の弾
力に抗してナット１２を締付け陰極５を蓋裏板６の下部
に固定する。

蓋裏板６の上部には凸起６ａが設けられ、以後電極端子
９が回動しないように略コ字状の電極固定金具１３が凸
起６ａに取付けられる。

以上は陰極５の取付部分の説明であるが陽極４の取付に
ついても同様であるので説明を省略する。

このように構或したイオン水生成装置において、陽極４
及び陰極５は長穴７を貫通する電極端子を介して電源と
接続されているため、第２図に示す位置から見て左右に
動かせたり、回転させることが可能である。

このように可動した後も弾性体１１の弾性力により陽極
４、陰極５と各電極端子とは電気的、機械的に接続され
ているので、接触不良がおこることはない。

又電極端子９は電極固定金具１３により回動が禁止され
ているので、接続がはずれることはない。

この実施例では電極固定金具は蓋裏板に固定する構造と
したが蓋裏板に一体に戊形加工してもよい、又長穴に平
行に設ける１対の突起８はプレス加工、リップ加工、溶
接等任意の手段で構或できる。

以上のように本願の構或によれば、各電極を左右にスラ
イドしたり、１８０゜の角度で回転したりすることで電
解すべき水の性質に応じて電極間の距離を任意に変える
ことができ、電解電流を変化させうる。

又電極を電極端子のねじと逆方向に回転させることによ
って容易に取りはずすことができ、電極の洗浄が容易に
なる効果が得られる。

尚上述の実施例では電極に長穴を設けてスライドを可能
にしたが、その代りに丸穴であってもよい。

この場合もＬ字形の電極を使っているので電極を１８０
゜の間の角度で回転させれば電極間距離が変えられる。

又、弾性部材を用いず、電極間距離の変更の度に電極を
固定する構戒としてもよいことはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のイオン水生戒装置を示す断面図、第２図
は本考案のイオン水生或装置を示す破砕断面図、第３図
は電極の取付け部分を示す部分断面図、第４図は本願の
電極を示す斜視図である。 １・・・・・・生或槽、４，４０・・・・・・陽極、５
，５０・・・・・・陰極、６・・・・・・蓋裏板、７・
・・・・・長穴、８・・・・・・突起、９・・・・・・
電極端子、１０・・・・・・接続部材、１１・・・・・
・弾性体、１２・・・・・・ナット、１３・・・・・・
電極固定金具。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）容器内に浸透性の隔壁を設け、該容器を二領域に
   区分し夫々の領域に陽極及び陰極を有してなるイオン水
   生戒装置において、 前記陽極及び陰極の少なくとも一方の電極板が夫々電極
   部分及び支持部分を一体に構或した断面Ｌ字状の平板で
   その支持部分が止穴を有するものであり、 前記イオン水生或装置の蓋板に、その蓋板を貫通して設
   けられ、その回動が禁止され、且つ前記電極の止穴を貫
   通するねじが切られた断面丁字形の電極端子と、 前記電極端子に係合して電極を前記蓋板部に固定するナ
   ットと、を具備することを特徴とするイオン水生或装置
   。
2. （２）前記電極板の支持部分に設けられた止穴が、前記
   支持部分の側面に平行な長穴であり、電極板下面に該長
   穴に平行な突起を有することを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載のイオン水生或装置。