JPS5987804A - 超電導磁石用クエンチ検出器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 この発明は超電導磁石のクエンチ検出器に関する。

〔従来技術とその問題点〕

従来の超電導磁石のクエンチ検出器には第１図のような
超電導磁石と並列に接続された抵抗によるブリッジ回路
を用いることが多い。このような回路では超電導磁石の
インダクタンスによる誘導電圧を相殺するように可変抵
抗器３を調節し、ブリッジの平衡をとる。

超電導磁石に常電導部が発生すると超電導磁石に抵抗が
発生するので、プリ゛ツジの平衡がとれなくな力、クエ
ンチ検出器が作動する。

このようなブリッジ回路を用いて速い電流変化率で用い
られる超電導パルスマグネットの超電導部の発生を検出
しようとすると、ブリッジを平衡させることが困難とな
る。一般に、超電導磁石の励磁（電流上昇）中にブリッ
ジのバランスをとると消磁（電流下降）中にバランスが
くずれる。この平衡点からのズレの範囲は、電流上昇率
及び下降率の増加とともに大きくなる。一般のクエンチ
検出器では、このズレをある程度許容出来るように検出
器の感度を変えることが出来るようになっている。感度
を下げるとバランスのズレを許容する範囲を大きくする
ことができるが、常電導部の発生の検出が遅れ、超電導
磁石に損傷を与える可能性が大きくなるという問題があ
った。

〔発明の目的〕

この発明は、上述の問題を無くした、超電導磁石の常電
導部の発生（クエンチ）の検出を感度良く行うことの出
来るクエンチ検出器を提供することにある。

〔発明の概要〕

電流上昇中と下降中のバランスがズレるのであるからバ
ランス調整機構を二つ設け、一方は上昇中にバランスを
、他方は下降中にバランスをとるように調節することに
より、感度を落さずに常電導部の発生を検出することが
出来る。

〔発明の実施例〕

この発明の一実施例を第２図に示す。超電導パルスマグ
ネットの励磁中（電流上昇中）は例えば゛、ブリッジバ
ランス調整用可変抵抗器３で調節し、消磁中（電流減少
中）は可変抵抗器７で調節することによシ、電流上昇中
及び下降中にそれぞれバランス調節が可能となる。尚、
可変抵抗器３，７にはそれぞれダイオード６ａ、６ｂ　
をそれぞれ直列に接続して励磁、消磁中の電流力５それ
ぞれの可変抵抗器３，７に流れるようにしている。

〔発明の効果〕 上の実施例のようなブリッジ回路によフ構成されるクエ
ンチ検出器を用いることによシ、例えば核融合炉用超電
導ポロイダルコイルの工うな毎秒ｌＯテスラの変動磁界
を発生するパルスマグネットや、エネルギー蓄積用超電
導パルスマグネット及び交流用超電導磁石などのクエン
チ検出を高感度で行うことが出来るので、コイルの保護
上非常に有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の超電導磁石のクエンチ検出器を示す回路
図、第２図は本発明のクエンチ検出器の実施例を示す回
路図である。 １・・・超電導磁石、２・・・電源、３・・・可変抵抗
器、４−抵抗器、５・・・電圧計、６・−・ダイオード
、７・・・可変抵抗器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 超電導磁石のブリッジ式クエンチ検出器において、ブリ
   ッジのバランスを電流上昇（励磁）時と電流下降（消磁
   ）時にそれぞれ別々に調節する可変抵抗器を設けたこと
   を特徴とする超電導磁石用クエンチ検出器。