JPS598697B2 - Ｖ形ブロツクベルト要素 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は機械要素と機構とに関し、更に詳細にいえば、
Ｖ形ブロック構成要素とＶ形ブロックベルトとに係るも
のである。

Ｖ形ブロックベルトは、可変速のベルト駆動装置の所望
の速度比の変化に対応して幅に対する厚みの比率が小さ
な構造をとることができるので、可変速ベルトとして広
範に使用されている。

米国特許第４１７７６８７号明細書には、平たいバンド
型荷重支持部材を包囲し少《とも部分的にエジストマー
に埋め込まれている補強体を使用することにより、Ｖ形
ベルトの多《の鳴力およびトルク問題を解決する方法が
記載されている。

この特許明細書にはリブを有する事前に硬化した平たい
バンド型荷重支持部材のまわりにツーピース構造の補強
体を組み合わせ、次いでそのように組み合わせた補強体
の斜めの側部部材のまわりに重合体物質を射出成形して
各ブロックにＶ形側部を形成することが記載されている
。

斜めの側部部材と荷重支持部材とのまわりにかけられる
高い圧力は、荷重支持部材に関係した補強体の横方向の
並びを乱すか横方向に変位させあらっぽく走行するベル
トとなることがある。

同時に、い《つかの順次の斜めの側部部材のまわりにエ
ジストマーを射出成形すると型のスペースの制約のため
エジストマー成形の可能性を可成り制限する。

本発明によれば、Ｖ形ブロック型伝動ベルト用のブロッ
ク構成要素が提供される。

エジストマーブロックがほぼ平行な脚部材を有するほぼ
Ｕ形の補強体の斜めの側部部材のまわりに成形される。

エジストマーブロックには、Ｕ形補強体の各脚部材と並
置して配向された脚部材収容空所が成形されている。

２つの空所が、第２の同様な形状の補強体の脚部材を収
容する手段と、平たいバンド型の荷重支持部材のまわり
に両方の補強体を並べる手段とを形成している。

本発明の１つの利点は、エジストマーブロックが個々の
Ｕ形補強体の斜めの側部部材に個々にあらかじめ成形で
き、ブロックを補強体に相対的に正確に位置決めし、ま
たベルトがあらっぽく走行する結果となるよう不整部分
を極限するということである。

本発明の他の１つの利点は、多空所ベルト成形型により
型の寸法が制約を受けず、従って、改良されたブロック
形状を有して改良されたベルト作用特性を向上する目的
で入り組んだ形状を有する個々の構成要素の型で成形で
きるようにすることである。

本発明の前記した特徴およびその他の特徴は添付図面と
それを参照しての説明とにより明らかになることと思う
。

図示した本発明のブロック構成要素１０は、２つの間隔
をあけたほぼ平行な脚部材１８．２０を有するＵ形補強
体１６の斜めの側部部材１４のまわりに一体に成形され
た重合体ブロック１２を有している。

ブロック構成要素１０は、２つのＵ形補強体が平たいバ
ンド型荷重支持部材のまわりに組み合わせてある米国特
許第４１７７６８７号明細書に記載した型式のベルト用
に改良されたものである。

この米国特許のものと同様に、平たいバンド型荷重支持
部材２２が使用され、この部材は織布２８の如き繊維質
の補強体を含むことのできるエラストマー母体２６の層
間に位置決めされたらせん巻きコード２４の如き引張補
強体を有している。

荷重支持部材には、脚部材のリブ係合部分３２にはまり
合うようにした横方向に配向したリブ３０を前作できる
。

リブ３０は、いくつかのブロック構成要素１０を組み合
わせた後に、米国特許第４１７７６８７号明細書に記載
した如き以後の成形作業において荷重支持部材に任意に
位置決めできる。

重合体ブロック１２は適当なエジストマーまたは天然お
よび合成ゴム、フェノール樹脂、ウレタンおよびそれら
の配合物の如きプラスチックで作ることができる。

繊維質の補強体を重合体ブロックに埋め込んで構造の一
体性を向上できる。

重合体ブロック１２ぱ、斜めの側部部材と並置して正確
に成形された摩擦駆動面を形成するＶ形側部３４と２つ
の脚部材収容空所３５とを有していて、空所３５はそれ
ぞれ補強体の１つの脚部材と並置して配向され成形され
ている。

成形された空所は別の同様な形状にしたブロック構成要
素の脚部材を収容して並べる手段を形成する。

オプションとして、ブロック１２は成形された空所間に
それらに垂直に位置決めされ荷重支持部材の縁部３７に
係合してベルトの組立て中ブロック構成要素を荷重支持
部材と横方向に更に並べやすくする手段を形成する溝３
８を有する。

ベルトは、２つのブロック構成要素を平たいバンド型荷
重支持部材上で反対方向から脚部材が成形された空所に
侵入するようすべらせ押圧することにより組み立てられ
る。

荷重支持部材にその内外面に沿い間隔をあけた横方向の
リプが前作される場合、リブ係合部分３２がリブに係合
するよう位置せしめられる。

各ブロック構成要素の成形された空所が侵入する脚部材
を把持し、組合わせたブロック構成要素が点溶接３８か
、接着剤接合４０か、組み合わせた脚部材をエラストマ
ー母材４２に埋め込むかすることにより一層堅固に互い
に取り付けられるまで、両方のブロック構成要素を保持
する。

最後の取付け方法では、米国特許第４ １７７６８７号
明細書に記載した如く組み立てたブロック構成要素と未
硬化の荷重支持部材とを追加のエラストマー４６を入れ
た多空所型に入れ、次いで荷重支持部材を加圧すること
によりリプは同時に成形できる。

前作されたブロックは型の空所の壁により封じ込まれて
いるので、横方向に並んだ状態を保持する。

使用する場合、溝は荷重玄持部材の縁部に接触して埋込
み作業中ブロック部材の荷重支持部材との横方向の並び
を良《する。

斜めの側部部材は、各脚部材の端部に設げた突起５０を
収容するアパーチャ４８を任意に有することができる。

各脚部材収容空所には、突起を収容しそれを斜めの側部
部材のアパーチャと並べる四所５２が成形されている。

アパーチャと突起とは更にまたブロック構成要素を平た
いバンド型荷重支持部材に並べ、取り付けまた接続する
手段として作用する。

成形した空所は、取付け中ブロック構成要素が荷重支持
部材上で誤整列するのを防止する。

正味の効果は、ブロック構成要素の摩擦駆動面が互いに
円周方向に並び脚部材が荷重支持部材と横方向に並ぶと
いうことである。

ブロック構成要素は、ブロックベルトを製作するのに唯
一の構成要素の形状しか必要としないよう任意にか好ま
しくは雌雄両性質のものである。

以上の説明は例示にすぎず前記特許請求の範囲に定義し
た本発明の範囲を制限する意図ではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のＶ形ブロックベルトを＝部切欠いて示
す分解斜視部分図、第２図は従来技術のほぼＵ形補強部
材の等角斜視図、第３図は第１図の３−３線に沿い見て
成形した凹所の形状を影線で示す拡大部分図、第４図は
第１図の４−４線に沿い切断して示した断面図である。 １０・・・・・・ブロック構成要素、１２・・・・・・
重合体ブロック、１６・・・・・・補強部材、１８．２
０・・・・・・脚部材、２２・・・・・・荷重支持部材
、３５・・・・・・空所。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 平たいバンド型荷重支持部材を有するＶ形ブロック
   型伝動ベルト用のブロック構成要素であって、該ブロッ
   ク構成要素が それぞれが荷重支持部材に係合する手段を有し斜めの側
   部部材に接続されそれから同平面に延びている２つの間
   隔をあけた平行な脚部材を含むほぼＵ形の補強部材と、 斜めの側部部材のまわりに、かつ互いに接続された脚部
   材の隣接する部分のまわりに一体に成形されている重合
   体ブロックとを備え、 各ブロックが２つの脚部材のそれぞれほぼ平行にかつ密
   接隣接して成形された脚収容空所を有し、２つの脚収容
   空所が斜めの側部部材にまで延び、共動する他方のブロ
   ックの脚部材を収容しこれによって両ブロックを整合せ
   しめる手段を形成し、ブロックには斜めの側部部材に隣
   接して位置する摩擦駆動面が形成されていることを特徴
   とするＶ形ブロック構成要素。 ２ ２つの脚部材収容空所間の重合体ブロックが荷重支
   持部材の縁部を収容する手段を形成する溝を有している
   特許請求の範囲第１項記載のＶ形ブロック構成要素。 ３ 斜めの側部部材が脚部材収容空所のそれぞれに開放
   している孔を有している特許請求の範囲第１項記載のＶ
   形ブロック構成要素。 ４ Ｕ形補強体と重合体ブロックとが雌雄両性質の構成
   要素である特許請求の範囲第１項記載のＶ形ブロック構
   成要素。