JPS598662B2 - タ−ボフアンエンジン - Google Patents

タ−ボフアンエンジン

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JPS598662B2
JPS598662B2 JP50021975A JP2197575A JPS598662B2 JP S598662 B2 JPS598662 B2 JP S598662B2 JP 50021975 A JP50021975 A JP 50021975A JP 2197575 A JP2197575 A JP 2197575A JP S598662 B2 JPS598662 B2 JP S598662B2
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core
turbine
flow
stage
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General Electric Co
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はターボファンエンジンに関し、特に可変バイパ
ス比型のターボファンエンジンに関スル。
先進技術によるターボファンエンジンは広範な飛行状態
にわたって働くよう設計されている。
主として亜音速の今日の航行と異り、先進技術による航
行は亜音速の超音速の両様式でなされる。
先行技術の形状を有するエンジンは両様式の両方ではな
くどちらか一方においてのみ効率の良い運転が可能であ
るということは既に明らかとなっている。
低ハイパスタ・−ボファンエンジンは超音速で最も効率
良く働き、他方高バイパスターボファンエンジンは亜音
速で最も運転効率が高いということも知られている。
これらの事実は共に、先行技術によるエンジンの適用を
どちらか一方の運転様式に限定してきた。
従来長い間求められそして本発明によって提供される理
想的なターボファンエンジンは、高バイパス比および低
バイパス比状態の両方において運転可能なターボファン
エンジンであり、したがって、単一のエンジンを亜音速
および超音速で効率良く運転することができる。
また、運転中の航空機ジェットエンジンによって生じる
騒音が祈しい社会問題となってきている。
個kのエンジンにおいて、その全騒音出力は多様な騒音
によって生じる。
高バイパス比ファンエンジンの場合、主な騒音の一種は
回転中のファン動翼によって生じる騒音である。
低バイパスエンジンの場合、主な騒音の一種は「ジェッ
トノイズ」である。
この騒音はエンジンからの噴流とエンジン周囲の大気と
の間の極めて大きな圧力差およびこれらの流体間のせん
断作用との結果である。
ジェットノイズ問題を解決する従来の方策には複雑なノ
イズ機構が含まれる。
このような機構は運転効率とエンジンの望ましい簡潔性
を損ねるものである。
本発明は、エンジンを複雑にせずしかもその効率を低下
させずにジェットノイズを減らすため、次のようなノズ
ル形状、すなわち、他の点においても本発明に依存する
エンジンの作動変数に独特に適合するノズル形状を用い
る。
可変バイパス原理を利用しようとする従来の試みは、そ
の複雑さのゆえに失敗に帰した。
たとえば、引込み可能ファン、可変面積タービン、可変
ピンチファンおよび可変ピンチ圧縮機は、良効率の運転
には適しないような形態に設計されていた。
またエンジンを「コンパウンド」形にすることが試みら
れた。
「コンパウンド」エンジンは1対のエンジンをタンデム
状に利用するよう設計されたもので、運転様式に応じて
1対のエンジンのうちの一方または両方が働く。
このような機構は、時時使用しなくなるエンジン部分に
関連する死重量等のような明らかな欠陥を有する。
実用的な可変サイクルエンジンを設B↑しようとする比
較的最近の方策は、ファン空気流を複数の代替的なファ
ンダクトに選択的に通すことである。
ダクト間の切換えは弁機構によってなされる。
この種の可変バイパスエンジンの不利な特性の一つは、
ダクト切換え中少なくとも1瞬の間両ファンダクトへの
流れが遅れ、かくてファンの失速が生じやすくなるとい
うことである。
本発明は、2個の別bのファンダクトと、両ダクトの一
方または両方を閉ざす必要なしに両ダクトを通る空気流
量を調整し且つ両ダクト間の流量比を変える手段とを設
けることによって上述の欠点を克服する。
少なくとも1個のファンダクトが連続的に作動するので
、本発明を利用すれば失速は生じない。
したがって、本発明の主目的は、亜音速と超音速で効率
良くしかも静かに運転でき、さらに失速状態に至ること
なく亜音速および超音速運転間の切換えが可能である簡
単な形態の改良された流量調整式可変バイパス比ターボ
ファンエンジンを提供することである。
この目的および以下に明らかとなる他の目的を達成する
ため、総体的に本発明はコアエンジンと第1および第2
ファンバイパスダクトとを有するターボファンエンジン
を提供する。
第1および第2ファンが設けられ、そして第1バイパス
ダクトの入口は両ファンの下流に存し、第2バイパスダ
クトの入口は両ファンの間に存する。
3つのエンジンダクト(コアエンジン、第1ファンダク
トおよび第2ファンダクト)の各hに通す空気の流量比
を調整するため、独立ロー夕、可変案内羽根、可変ステ
ータ、可変ピンチファン動翼等のような調整可能な羽根
装置が設けられる。
後述のごとく、調整可能な羽根装置の各hに対して適当
な作動方式を選択することによって低バイパス比および
高バイパス比において効率の良い運転が可能となる。
加えて、エンジン騒音の抑制を高めるため、排気ノズル
を一体の排気ノズルまたは3個の同軸の順次包囲環状体
を含む形状の排気ノズルとして設ける。
これらの排気ノズルのいずれもコアエンジン流と第1お
よび第2ファン流を周囲の大気へ放出し、その際最低速
流は2番目に低速の流れを包囲し、この第2低速流は3
つの流れのうちの最高速流を包囲する。
このようにして最高速で移動する分子はそれらよシ低速
で移動する分子によって周囲の静止大気からしやへいさ
れ、かくて流れ相互間のせん断作用によるジェットノイ
ズを極めて少なくしつる。
本願の第1の発明の構成は次の通シである。
本願のターボファンエンジンは, (a)軸によって駆
動される第1ファン段と、第1ファン段の下流に第1フ
ァン段から第1のスペースだけ離れて配置されている第
2ファン段とを有するファン部と、(b)第2ファン段
から第2のスペースだけ下流側に配置されているコア入
口、コア圧縮機、燃焼室、コアタービンおよびコア圧縮
機とコアタービンを連結するコア軸を有してコア流を発
生するコアエンジンとを有する。
そして、第1ファンダクトが第1ファン流を導き、その
入口が前記第2のスペース内に配置され、第2ファン流
を導くため、第2ファンダクトが第1ファンダクトと実
質的に同軸に設けられていて、その入口が第1のスペー
ス内に配置されている。
そして、第1ファン段を通る流れの空気流量を第1の調
整可能な羽根装置によって変えられるようになっていて
、第1ファン段を通過する流れのうち第2ファン段をも
通過する部分の空気流量を第2の調整可能な羽根装置に
よって変えられるようになっている。
そして、第1ファン段を通過する流れの残りの部分が第
2ファン流となる。
さらに、ファンタービン装置が第1ファン段と第2ファ
ン段に作動的に結合されていて、該ファンタービン装置
は、コア排気ノズルを通って大気へ放出される圧縮コア
流によって専ら作動されるようになっている。
さらに第1ファン排気ノズルが第1ファン流を大気中へ
放出するようにコアノズルと実質的に同軸に配置されて
いて、第2ファン排気ノズルが第2ファン流を大気中へ
放出するために、第1ファン排気ノズルに対して実質的
に同軸に配置されている。
第1の発明の構成によれば、バイパス比の制御が可能な
3ダクトターボファンエンジンが得られる。
すなわち、ターボファンエンジンのコア流の周囲に第1
ファン流と第2ファン流が設けられていて、飛行態様の
すべてに応じて、これらのファン流を独立に制御するこ
とにより、ファンの失速を防止し、飛行効率を上げるこ
とができる。
また、3つの排気ノズル構成により高速のコア流を低速
のファン流で包囲するようにしてジェット騒音の抑制を
行うことができる。
本願の第2の発明の構成では、第1の発明の構成のター
ボファンエンジンに次の要素が加わる。
前記ファンタービン装置が、第1ファンタービンと、該
第1ファンタービンを第2ファン段と協働させる第1フ
ァン軸とを有し、第2の調整可能な羽根装置には第1フ
ァンタービンの内側に配置された調整可能な羽根を有す
る第1タービンステータが含まれ、第1作動器によって
第1タービンステータの羽根を調整するようになってい
て、これにより第1ファン軸の速度と第2ファン段が制
御可能である。
前記ファンタービン装置が更に、調整町能な羽根を有す
る第2ファンタービンと、該第2ファンタービンを前記
第1ファン段と協働させる第2ファン軸とを有し、第2
作動器によって前記第2ファンタービンのタービンステ
ータの羽根を調整し、これにより第2ファン軸の速度と
第1ファン段の速度が制御可能である。
この構成によれば、第1ファン段(第1調整装置)と第
2フアン段(第2調整装置)がコア流によって各h圧縮
機と独立に制御できる。
本願の第3の発明の構成では、第1の発明の構成のター
ボファンエンジンに次の要素が加わる。
第1ファン排気ノズルが第1ファンダクトからの流れを
制御するように配置され、第2ファン排気ノズルが第2
ファンダクトからの流れを制御するために第1ファンノ
ズルと実質的に同軸に且つそれより半径方向外側に配置
される。
また、コア排気ノズルが実質的に環状であって、第1フ
ァンノズルと同軸に且つ半径方向内側に配置され、そし
て、第2ファンノズルを閉じてそこを通る流れを閉塞す
る機素を配置してある。
この構成によれば、コア排気流の周囲に第1ファン排気
流と第2ファン排気流を重ねることができると同時に第
2ファン流を流さないときは選択的に第2ファン排気流
を閉止することもできる。
本発明は添付の図面に関する以下の説明から一層良く理
解されよう。
以下の説明は本発明の3つの特定実施例に関してなされ
る。
これらの実施例は、3スプール形3重排気ノズル構造、
2スプール形一体排気ノズル構造、および3スプール形
一体排気ノズル構造を包含する。
基本概念は全体を通じて終始一貫しているので、第1実
施例を特に詳しく説明する。
その全般的な概念は後続の実施例に適用しうるものであ
る。
第1図に本発明による機素を備えたターボファンエンジ
ンを示す。
このターボファンエンジンは総括的に守号10で示され
、外側ナセル12を有する。
このナセルは概して筒形の上流リップ部14を有し、そ
して入口16を部分的に画成する。
入口16はさらにスピナまたは弾頭形組立体18によっ
て画成される。
組立体18は断面が概して円形で、その半径は下流方向
に向かって増加する。
入口16は概して環状であり、所定の断面積を有する。
したがって、所与の運転状態において入口16は所定の
空気流量を受入れるような寸法を有する。
エンジン10はまた、入口16からの空気流を部分的に
受入れそして圧縮するためのファン部20と、コアエン
ジン22ヲ含tr。
コアエンジン22は圧縮機24と燃焼室26とタービン
部2Bを含む。
エンジン10の後端には中心体30と符号32で総括的
に示した排気ノズル構造体が存する。
このエンジンは叫型的なターボファンエンジンと概して
類似の方式で働く。
空気流は第1図における入口16を通ってファン部20
によって圧縮され、その後空気流の一部はコアエンジン
22に流入してさらに圧縮機24によって圧縮され、高
エネルギ燃料と共に燃焼室26に送り込まれる。
燃焼室26内で燃料と空気の混合気は燃焼し、かくて第
1図における右方に向かって燃焼室26から出る高エネ
ルギの「コアストリーム」を発生する。
このコアストリームはタービン28の機素に衝突し、そ
れらに運動エネルギを与えることによってそれらを駆動
する。
タービン28はコアストリームから受取った運動エネル
ギの一部分をトルクに変換し、このトルクは適当な形状
の軸系によって圧縮機24とファン部20に伝達されて
それらを駆動する。
ファン部20によって圧縮された空気流のコアエンジン
22に流入しない部分はコアエンジン周囲のバイパスダ
クト(後述)を通るように導かれ、そしてコアエンジン
の作用は受けない。
バイパスダクトを通る質量流量対コアエンジン22を通
る質量流量の比は「バイパス比」として知られている。
上述のごとく、この比はエンジンの効率に影響を与える
極めて重要な変数であり、本発明を適用することによっ
てこの比を変えることができる。
バイパスダクトを通る空気流量の比率を高めるように空
気流を調整すればバイパス比が増し、コアエンジン22
を通る空気流量の比率を高めればバイパス比が減る。
本発明によれば、ファン部20は静翼36,3Bの間に
配設された第1ファン動翼段34と、静翼42,44の
間に配設された第2ファン動翼段40を含みうる。
(ここではファン動翼段34,40はそれぞれ単一ロー
タのファンを構成するが、いくつかの動翼段を用いて各
ファンを構成してもよい。
)ファン動翼段34,40は符号46で総,括的に示す
軸方向スペースによって互いに軸方向に隔たっていて、
各々複数のファン動翼を有する。
本実施例において、各ファン動翼段およびそれぞれの静
翼は可変ピッチ特性を有する。
静翼36,38,42,44のピッチ変更は、空気流に
対して開いているそれぞれの面(plane)において
エンジンの断面積を定めるための弁の働きをなす。
同時に、ファン動翼段34,40のピンチ変更は各ファ
ン動翼段の動作中1回転ごとに該ファン動翼段を通る空
気の量を決めるに役立つ。
コアエンジンの周囲を通過する空気流の所定量をバイパ
スするため、本発明は1対のファンダクトを設ける。
両ダクトの一方は総括的に48で示され、コアエンジン
ナセル49と中間ナセル51の間に画成され、ファンダ
クト48の入口50は第2のファン動翼段40の下流に
依する。
その結果、ファン動翼段34,40によって圧縮された
空気流がファンダクト48を通る。
第2ファンダクト52は中間ナセル51と外側ナセル1
2との間に画成され、第1ファンダクト48の半径方向
外側に画する。
このファンダクト52の入口54はファン動翼段間の軸
方向スペース46内に存する。
この構造によれば、入口54とファンダクト52を通る
空気は、第1ファン動翼段34だけによって圧縮された
空気である。
(もし前述のように多数のファン動翼段でファンを構成
すれば、入口50は全ファン動翼段の下流に存し、そし
て入口54は、軸方向に隔たる2つのファン動翼段の間
に設けられ、これらの両ファン動翼段はそれぞれ各ファ
ンに対応する。
)また、第2ファン動翼段40の下流に、そして入口5
0と概して同じ面内にコア入口56が存し、このコア入
口56を通って空気がコアエンジンのコア圧縮機24に
供給される。
図からわかるように、コア圧縮機24では、静翼の形状
を可変にして圧縮機内に流れの断面積を増減する弁とし
て働きうる。
これらの可変静翼の代表的なものは静翼60,62,6
4であり、静翼の実際の数は圧縮機の段数によって決ま
る。
代表的な圧縮機動翼段を66,68.70で示す。
前述のごとく、コアエンジン22は燃焼室26を含み、
この燃焼室は燃料ノズル12からの燃料の混合物と共に
、高度に圧縮された圧縮機放出空気を受入れる。
この空気と燃料は混合されそして点火される。
この作用により発生する高エネルギのコアガス流は燃焼
室26から右方に排出され、タービン280機素と接触
する。
タービン28はコアエンジンタービン74と第1ファン
タービン16と第2ファンタービン18を含む。
本実施例において、コアエンジンタービンγ4ハ単一ノ
タービン動x段soを有する。
このタービン動翼段は燃焼室26から流出する高速コア
ガス流から運動エネルギを取出すよう働き、そしてこの
運動エネルギを圧縮機の各動翼段を駆動するためのトル
クに変換する。
コアエンジンタービン14によってこのように発生した
トルクは、適当な設計の車板84と協働する軸82によ
って圧縮機動翼段に伝達される。
車板84には複数のタービン動翼が装着されてタービン
動翼段80を形成する。
この軸は86,88で示すような軸受によって回転可能
である。
軸82の回転速度(したがって圧縮機動翼の回転速度)
はタービン動翼段80の回転速度によって決まる。
タービン動翼段80の回転速度を制御するため、本発明
はタービン動翼段80の上流に可変ピンチの入口案内静
翼γ5を設ける。
これらの入口案内静翼はコアタービン14内の流れの断
面積を増減する弁として働いてタービン動翼段80の回
転を制御し、かくてそれに関連する軸82と圧縮機動翼
段66,68,10等の回転を制御する。
コアタービンγ4の下流には、コアタービンを出た高温
ガス流を受け入れる第1ファンタービン1・6が存する
このファンタービンは単一のタービン動翼段90と可変
ピンチの入口案内静翼92を含み、コアガス流からの運
動エネルギをトルクに変えそしてこのトルクをファン動
翼段40に伝える。
このトルクはタービン動翼段90を装着した車板96と
ファン動翼段40を連結する軸94によって伝達される
軸94は軸受98 , 1 00によって軸82とは無
関係に回転しつる。
そして両軸の回転速度はそれぞれ独立的に制御されつる
軸94の速度制御は、第1ファンタービン内の流れの断
面積を増減するよう入口案内静翼92のピンチを作動器
によって変えることによって達成される。
第1ファンタービンγ6の下流には、それからコアガス
流を受入れる第2ファンタービン18が配設される。
この第2ファンタービンは2つのターヒン動翼IR10
2,104と、町変ピッチの入口案内静翼106と固定
静翼108を含む。
第2ファンタービン18は軸110によってファン動翼
段34にトルクを伝達する。
軸110はファン動翼段34とタービン動翼段102,
104をもつ車板との間に延任する。
この軸110は軸受112,114によって回転可能で
ある。
軸110の回転速度は、流れの断面積を増減して軸の回
転速度を増減するよう入口案内静翼106を作動器で方
向づけることによって制御されつる。
したがって、3本の軸の各bは他の2本とは実質的に無
関係の速度で回転しうる。
本発明によるこれら3つの独立的可変速度スプールの主
な利点は以下の説明から明らかとなろう。
第2ファンタービンr8の下流において、高エネルギの
コアガス流は、中心体30とナセル49の間に画成され
た概して環状のコア排気ノズル116によって周囲の大
気中に排出される。
コア排気ノズル116は、第1実施例によれば、排気ノ
ズル3203部構造の1部分である。
前述のように、第1ファンダクト48はコアエンジン2
20半径方向外側にそれと隣接して存し、そしてバイパ
ス空気を通す。
この空気は第1ファンダクト48から出た後、概して環
状のファン排気ノズル118を通って周囲の大気内に噴
出する。
ファン排気ノズル118はナセル49,51の間におい
てコア排気ノズル116の半径方向外側にそれと同軸的
に画成される。
前述の第2ファンダクト52は、図示のごとく第1およ
び第2ファン動翼股間の軸方向スペース46内に存する
入口54から下流方向に延任して概して環状のファン排
気ノズル126に達する。
このファン排気ノズルはナセル51とケーシング12の
間においてファン排気ノズル118の半径方向外側に画
成される。
この第2ファンダクト52はコアエンジン22と第1フ
ァンダクト4Bの周囲を通り過ぎる第2空気流量をバイ
パスするよう働く。
各ノズルから流出するガスは第1図の左方に推力を発生
させる。
かくて、エンジンの全推力は3つの個別流による推力の
和である。
既述のごとく、ターボファンエンジンは亜音速ではバイ
パス比を高くすると効率が良く、超音速では低バイパス
比で効率が良いということがわかっている。
両運転様式で高効率の運転を達成するため、および本発
明の主目的に従って、本発明はエンジン運転中バイパス
比を増減する手段を提供する。
さらに、このバイパス比調整は、様々なバイパス比に次
々に移行する時間を含むすべての時間に両ファンダクl
−48.52の少なくとも一つのファンダクト内に流れ
を維持しておくことによつてファンの失速を誘起する状
況を無くするようにして達成される。
次にファンダクトコアエンジンに流れを分配する手段に
ついて説明する。
ファンダク}48.52(それぞれ前述のように配設さ
れた入口50.54を有する)の存任によって、入口1
6にはいる所定量の空気流は様ルな割合に分割されてコ
アエンジン22と第1ファンダクト48と第2ファンダ
クト52を通ることができ、したがってバイパス比が変
わる。
すなわち、ファンダク}48 .52を通る空気流の割
合を増すとともに、コアエンジン22を通る流れを一定
に保つかまたは減らせば、バイパス比が高くなる。
ダクト48の入口50とコアエンジン220入口56に
対するファンダクト52の入口54の位置は、前述の作
動部材のうちのいくつかの可変状と共に、バイパス比の
変更を可能にする。
第1ファン動翼段34は前述のようにそれぞれの軸線を
中心として回転可能であり、そして作動器35によって
ピッチが変わシうる。
ファン動翼段34の第1所定ピッチは、最大量の空気が
1回転ごとにファン動翼段34を通るような方式の運転
に対応する。
同様に作動器35によって得られる第2ピッチ位置は毎
回転の空気流量が実際上最小となる運転に対応する。
ファン動翼段34のこれらの可変特性に加えて、前述の
ごとく、駆動トルクをファン動翼段34に与える軸11
0は残りの軸と無関係の速度で回転しう,る。
この速度は可変ピッチの入口案内静翼92をセントする
ことによって部分的に決定される。
かくて、ファン動翼段340回転速度を変えると、それ
らを通る空気流量が変わる。
ファン動翼段34のピンチを変えてもその空気流量の変
化が生じる。
第2ファン動翼段40については、前述のように、その
ファン動翼段40も可変ピッチ特性を有し、そしてピン
チの設定は叫型的な性状の作動器41によって制御され
うる。
ファン動翼段40のピッチの様ルな設定により、ファン
動翼段40を・通る空気の1回転当りの流量が増減する
加えて、ファン動翼段40を回転させるトルクを供給す
る軸94は、前述のごとく、残りの軸に対して独立した
速度で回転しつる。
この速度はタービンの可変ピンチの入口案内静翼106
によって部分的に決定される。
かくて、ファン動翼段40の回転速度を変えれば、それ
らを通る空気流量が変わる。
ファン動翼段40のピンチを変えた場合も空気流量の変
化が生じる。
空気流の分配を制御するための他の機素を設けるために
、コアエンジンも前述のように町変形状機素を含む。
入口案内静翼γ5はピッチが町変のものとして図示され
ており、これにより圧縮機動翼の回転速度、したがって
圧縮機24を通る空気の流量が制御されうる。
この制御は次の事実、すなわちタービン動翼段80と圧
縮機動翼段66,68,10等の間に延伍する軸82が
軸94,110から独立して回転しうるという事実によ
る。
機能について述べると、第1ファン動翼段34の[・・
イフ’−(high flow月作動(すなわち、高速
回転または高ピッチ設定またはその両方)と第2ファン
動翼段40の「ローフロー(low flow)作動(
すなわち、比較的低速の回転または低ピンチ設定あるい
はその両方)の組合わせにより高パイ,パス比が得られ
る。
さらに詳述すると、この運転方式では、多量の空気が入
口16にはいり、そ.の小部分だけがコアエンジン22
とファンダクト48を通る。
残りの大部分の空気はファンダクト52を通る。
というのは、「ローフロー」回転中の第2ファン動翼段
はその空気を受入れることができないからである。
第1ファン動翼段34の「ローフロー」作動と第2ファ
ン動翼段40の「ノ・イフロー」作動の組合せの結果、
低バイパス比が得られる。
というのは、この運転方式では、第2ファン動翼段40
は入口16を通る実質的にすべての空気流を受入れ;る
ことかできるからである。
このような運転中、ファンダクト52を通る流れは実質
的に無に等しく、そしてフラップ122を第2図に示す
ように配置することにより、ファンダクト52を閉ざす
とともにファンダクト48に対して効率の良い中J細ノ
ズルを形成する。
上記の各運転方式の間、コア圧縮機240回転速度と静
翼設定は可変である。
(前者は入口案内静翼γ5の調節によって可変である)
かくて各運転方式において、ファン動翼段40を通る流
れ一の多少の部分をコアエンジンに入れることによって
バイパス比をさらに変えることができる。
さらに、これにより、各方式においてコアエンジンは燃
料の利用を最適にするのに最も効率の良い運転速度と混
度にセントされうる。
亜音速および超音速の巡航(それぞれ前述の低バイパス
比および高バイパス比の状態を特徴とする)に加えて、
第3の運転状態として離陸または高加速状態がある。
この状態ではエンジンは最大推力を出すことを要求され
る。
この場合、バイパス比の重要性は二の次であり、そして
本発明は最大推力の発生に適する中間バイパス比の達成
を可能にする。
第1および第2ファン動翼段はそれらを最大量の空気流
が通るようセントされる。
その結果、総合ファン圧力比は最大に達し、それゆえ推
力も最大となる。
この場合、ファンダクト48内に配設された増力器11
9を超音速の場合と同様に利用しうる。
増力器119は引込み可能保炎器120を含む。
第1図はこの保炎器引込み位置を示し、第2図はその使
用可能位置を示す。
このような増力器は本発明の概念にとって必要でないが
、それはファン排気ノズル118を出る流れのエネルギ
を大いに増加し且つエンジンの全推力を補強する手段と
してエンジンの適応性を高める。
エンジン運転中、バイパス比の調整が必要かまたは望ま
しい時、ファン動翼段34,40とコア圧縮機24の相
対速度を増減するよう可変ピッチの入口案内静Ji75
,92,106の位置を変えることができる。
この位置調整とファン動翼段34,40のピッチの調整
によって、バイパス比を最大値(ファンダク}4B,5
2を通る全流量が最大且つコアエンジン22を通る全流
量が最小の場合)と最小値(ファンダク},48.52
を通る全流量が最小且つコアエンジンを通る全流量が最
犬の場合)の間において自由に変えうる。
本発明の主目的によれば、この調整はダクト間の「切換
え」または他の流れ停滞点の必要なしに実施しうる。
かくて、バイパス比率調整は先行技術装置の特徴である
ファンの失速のおそれを無くする。
本発明の第1実施例の残りの前記可変形状機素は、運転
効率を高めるとともに流れの調整を補足するに役立つ。
たとえば、第1ファンの可変ピッチの入口案内静翼36
,38と第2ファンの可変ピッチの入口案内静翼42は
それらの設定に応じてそれぞれを通る空気の量に影響を
与える。
加えて、上記の各可変ピッチの入口案内静翼はそれぞれ
の下流段に対する空気の迎え角に影響を与え、かくてエ
ンジン内の空気力学的効率を高めるに役立つ。
(これはコア圧縮機の静jJR60,62,64につい
ても言えることである。
)本発明の可変形状および町変サイクル特性による適応
性によって、任意の飛行状態において性能特性が最適と
なるようコア温度とエンジンの全流量と圧力比を選ぶこ
とが可能である。
上述のように、本発明は低バイパス比と高バイパス比の
運転によって亜音速と超音速における運転効率を高める
に効果的であるが、本発明はまた抗力損失と摩擦損失を
減らすことによって運転効率を高めることが可能である
従来の経験によれば、ターボファンエンジンに関連する
抗力は、入口の寸法が任意の運転状態においてエンジン
を通る空気の量に対して大き過ぎる時増加する。
換言すれば、入口はそれが大気中を進む時出合う空気の
すべてをのみ込むことができないので空気の「スピレー
ジ(逃げ)」が生じる。
先行技術のターボファンエンジンはこれに対する効果的
な対策をもたない。
本発明は超音速の低バイパス比状態における運転r対し
て入口を従来のような寸法にすることによって抗力を減
らす。
低バイパス比の運転に関してこれを達成するには、第2
ファン動翼段40がその高速流作動状態にあるとき第1
ファン動翼段34を通る空気のすべてを受入れることが
できるように全ファン動翼段に対して一つの入口寸法を
選べばよい。
この場合、外側のファンダクト52を通ってバイパスさ
れる空気の量はほとんどゼロにまで減り、そしてバイパ
ス比は超音速運転に適する低い値に保たれ、同時に入口
はスピレージを発生させずに大気中を進む事ができる。
亜音速の部分出力高バイパス化運転の場合、エンジンを
通る空気流は、流入空気の大部分を第2ファンダクト5
2内に向けることによって入口要件に「マッチ」しうる
したがって、さもなければ入口で「スピレージ」される
空気をファンダクト52内に導流しながら、推力と燃料
消費率を比較的低く保つことができる。
抗力損失に関しては、入口寸法と関連する「スピレージ
」損失のほかに外部ノズル抗力損失が通常発生してエン
ジンの性能に悪影響を与える。
外部ノズル抗力損失はエンジン後端の先細形状とそれに
関連する空気流によって発生する。
先行技術のターボファンエンジンにおいて、この効果は
エンジンの巡航運転中の運転効率に対して特に有害であ
る。
本発明を利用すれば、このような部分出力運転の外部ノ
ズル抗力損失はかなり低下する。
これを達成するために、第1ファン動翼段を通る空気流
量を適当に選ぶことによって前述のようにスピレージを
除去するような空気速度に入口空気流を整合しうる。
同時に、第2ファン動翼段を通る空気流量を減らすこと
により外側のファンダクト52を通るバイパス流量が多
くなる。
この外側バイパス流は、外気に近接するファン排気ノズ
ル126ののど部を通る体積流量を増すことによって、
外部ノズル抗力損失を極めて少なくするよう外部の流れ
状態に整合されうる。
これらの様ルな流れ整合は先行技術のターボファンエン
ジン原理(先行技術の町変サイクル原理を含む)によっ
ては効果的になし得ないことである。
以上の説明からわかるように、本発明によれば、入口抗
力(スピレージによる)、外部ノズル抗力(ノズルのど
部を通る体積流量を増すことによって減少)およびコア
エンジン内部効率(コア速度とコア温度を最適値に合わ
すことによって向上)を含む諸作動変数間の最適妥協点
を見いだすことが可能である。
したがって、本発明は先行技術のエンジンに比べて根本
的に改良された機能特性を有する極めて適応性の高いタ
ーボファンエンジンを提供する。
第3図と第4図は本発明の第2実施例を示す。
この第2実施例と前述の実施例との差異は、以下に第1
図の排気ノズル構造と関連させて詳述する排気ノズル構
造に限られる。
第5図に本発明の第3実施例を示す。
この実施例は第2実施例による排気ノズルを含む。
また、この実施例は第1実施例の「3スプール」構造に
対して「2スプール」構造を示す。
すなわち、3本の軸ではなく2本の独立的に回転しうる
軸を設ける。
第1ファンは可変ピンチの静翼180.182と可変ピ
ンチのファン動翼段184を有する。
第2ファンは可変ピンチの静翼186と固定静翼188
と可変ピンチのファン動翼段190を有する。
第1ファンのファン動翼段184と第2ファンのファン
動翼段190は単一の軸192によって一緒に駆動され
る。
第1および第2ファンダク}1 91 , 1 93は
前の実施例におけると同様に配設された入口195,1
91を備える。
コア圧縮機194は入口199を有しそして可変静翼1
96,198,200等と固定静翼を含む。
さらに、コア圧縮機194は軸192から独立して回転
しうる軸208に支持された動翼段202,204,2
06を含む。
コアタービンについてはタービン動翼段210が車板に
装着され、この車板は軸208と協働してそれを駆動し
、そして町変ピンチの入口案内静翼209の下流に存す
る。
タービン動翼段212,214,216は輔92と協働
してそれを駆動し、かくてファンタービンを構成する。
加えて、このファンタービンは可変ピンチの静翼218
,220を含む。
第1実施例の3本の軸の代わシに2本の独立的に駆動さ
れる軸を用いることを除いて、第5図の実施例は第1図
のそれと同様に働く。
バイパス比の調整はコアエンジンとダクト19L193
に空気流を割当てることによって達成される。
この実施例における流れの割当ては主としてファ滑翼R
184,190のピンチ設定の調整とファン速度および
コア速度の調整とによて達成される。
ファン速度の調整はファンタービンの静翼218,22
0のピンチを調節することによって達成される。
しかし、この実施例では、両ファンは単軸によって駆動
され、したがって同一速度で回転する。
コア圧縮機速度の調整はコアタービンの静翼209のピ
ンチ設定の調整によってなされる。
第1図の実施例におけると同様に、ファンダクN91,
193を通る空気の割合いを増すこともバイパス比を高
める。
他方、コアエンジンを通る空気の割合いをますとバイパ
ス比が低下する。
この実施例はファン動翼段184,190の速度が等し
いので第1図の実施例より適応性が本質的に少ないが、
重量と複雑さを少なくするという点では有利または好適
である。
ジェットノイズ抑制の問題について述べると、第1図と
第2図は、効果的な方法、そして本発明の特性をすでに
備えたエンジンに容易に適用しつる方法でジェットノイ
ズを処理するだめの第1排気ノズル装置を示す。
コアス} IJ−ムが燃焼室とコア排気ノズル116間
の3個の個別タービンを通過するという事実にもかかわ
らず、その排出コアストリームは極めて高速の分子から
なシ、そしてその流れが概して速度ゼロの周囲大気中に
噴出するとき多量の好ましからぬジェットノイズが発生
する。
これは高速コアストリーム分子と相対的に静止している
大気分子との間の「せん断」相互作用によるものであろ
う。
第1図の実施例で、コア排気ノズル116と第1ファン
排気ノズル118と第2ファン排気ノズル126とから
なる3重または3部排気ノズル構造体32は様hの排気
流の分子と周囲人気の分子との間の相対連変を減らすに
役立つ。
これは3個の概して環状の排出ノズル(以下単にノズル
という)を同軸的且つ同面的関係に配設することによっ
て達成される。
ノズル116はノズル118によって概して包囲され、
同様にノズル118はノズル126によって概して包囲
される。
その結果、エンジンを出るコアストリームはノズル11
8を出る第1ファン流によって包囲され、これらの両流
はノズル126を出る第2ファン流によって包囲される
前述のように、コアストリームは極めて高い速度でエン
ジンから噴出し、第1ファン流は〔コアエンジン22に
よる作用を受けないので〕それより実質的に低い速度で
ノズル11Bを出る。
そして第2ファン流は(ただ1個のファンによって圧縮
された流れであるから)他の2つの流れのいずれよりも
低い速度でノズル126を出る。
このようにして、コアストリームとの直接の相互作用は
第1ファン流に限られ、第1ファン流はコアス} IJ
−ムおよび第2ファン流と直接相互作用をなす。
第2ファン流はエンジン排気口近くの相対的に静止して
いる大気と直接係合する唯一のエンジン排気流である。
かくて、分子間の相対速度は本発明のノズル装置による
排気流の「混合」によって実質的に最小となる。
その結果、ジェットノイズの抑制は実質的に改良される
というのは、各流の相互作用分子間のせん断力が概して
最小となるからである。
第1図と第2図のノズル構造の他の特性は、それが低バ
イパス比または高バイパス比において流れの良好率の膨
張を可能にすることである。
第1図において、ナセル51の下流端におけるフラップ
122は高バイパス比の亜音速運転に適する位置にある
この状態において、フラップ122は外側のノズル12
6と中間のノズル11Bの出口表面を画成する。
各ノズルは多量の流れを大気中に放出する。
また各ノズルはその下流端に向かつて先細のノズルであ
り、流れの膨張は主としてノズルの外側および下流側で
生じる。
第2図において、フラップ122は低バイパス比の超音
速運転に適する位置にある。
この状態では、外側のファンダクト52を通る流れは実
質的に無に等しく、他方、内側のファンダクト48内で
は多量の流れが生じる(そして増力されうる。
)この状態に適するのは、ノズル118からなる中細ノ
ズル形状であり、この場合流れの主な膨張はノズルの内
側で、そして周囲大気への噴出に先立って発生する。
したがって、本発明のノズル構造は、ジェットノイズを
抑制するほかに、高効率の空気力学的膨張を助lること
によってエンジンの総合性能を高める。
本発明による3分流の利用は第1図の3重排気ノズルを
用いる場合に特に好適であるが、第3図と第4図のノズ
ル構造を用いても概して同等の騒音抑制と性能が得られ
る。
この第2ノズル実施例の基本的概念は、一体の(排気)
ノズル150を利用することである。
この一体の(排気)ノズルは外側のファンダクト152
と内側のファンダクト154とコアコンジン排気管15
6からの流れを受入れる混合室として働く。
(外側のファンダクト152は外側ナセル158とナセ
ル160の間に形成され、ファンダクト154は中間ナ
セル160とコアエンジンナセル1620間に形成され
る。
)外側ナセル158と中間ナセル160はそれぞれ可変
ノズルフラップ部164,166を含む可変形状を有す
.る。
一体ノズル150は可変ノズルフラップ構造体164の
環状延長体168内に画成される。
延長体168は上流方向に延伍する環状部材1γ0を含
む。
この環状部材は可変ノズル構造体166に近接する一点
まで延任し、そして外側のファン ・ダクトを通る流れ
を無くする時そのファンダクトの閉止を可能にする。
高バイパス比の亜音速運転においては、第3図に示すよ
うに、多量の流れが外側のファンダクト152を通り、
それより少ない流れがファンダク ・ト154とコア排
気管156を通る。
各源からの流れがそれぞれのダクトの下流に達すると、
それは一体ノズル150内に排出され、そこで所定の混
合が生じる。
その後、混合流は周囲大気内に噴出する。
この噴出流は、最低速度がその半径方向外側に、そして
最高速度が流れの中心に保たれるような速度分布を有す
る。
このように、この第2実施例のノズルは前記ノズル実施
例のノズルと類似する。
しかし、この第2実施例では、諸流の混合は一体のノズ
ル150内で生じる。
これに対し、分割ノズルの場合はそれらの下流側でその
混合が生じる。
一体ノズル150内の混流の結果、排気流と周囲大気と
の間の相互作用点で比較的滑らかな速度分布が得られる
両実施例はエンジンの運転効率の向上と共に騒音の減少
に極めて効果的である。
両実施例のいずれを選ぶかは、機械的好適性を大きな根
焚として決定しうろ。
第4図は第2実施例の超音速運転方式における形態を示
す。
またこの図はアフタバーナ1γ1がその引込み可能保炎
器1γ2と共に働いている状態を示す。
この運転様式では、前述の実施例におけると同様、外側
のファンダクト152を通る空気流は実質的に無視しつ
る。
そして全流入空気は内側のファンダクト154とコアエ
ンジンとに分けられる。
ノズル要素164,166,170を含むノズル構造の
可変形状は、ノズル要素166を上流方向延在部材11
0と係合するよう回転させることによって外側のファン
ダクト152を閉ざすに役立つ。
加えて、ノズル要素166のこの回転は、内側のファン
ダクト154の出口を先細形状から超音速飛行に好適な
中細形状に交換する。
このようにして、エンジンのバイパス比は低下し、そし
てファンダクト154とコアエンジン出口からの流れは
一体ノズル150内で混合された後大気中に排出される
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の概念を利用したターボファンエンジン
の断面図、第2図は第1のエンジンの一部分の断面図、
第3図は本発明によるエンジンの第2実施例の二部分の
断面図、第4図は第3図のエンジンの一部分を示す図、
第5図は第3実施例の断面図である。 図において、16は主入口、22はコアエンジン、34
は第1ファン動翼段、36,38.42は可変ピッチの
静翼、40は第2ファン動翼段、48は第1ファンダク
ト、50は第1人口、52は第2ファンダクト、54は
第2人口、60,62,64は圧縮機の可変静翼、γ5
,92,106はタービンの可変ピンチの入口案内静翼
、118は内側ファン排気ノズル、126は外側フアン
排気ノズルを表す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(a)軸によって駆動される第4ファン段と、第1フ
    ァン段の下流に第1ファン段から第1のスペースだけ離
    れて配置されている第2ファン段とを有するファン部と
    、(b)第2ファン段から第2のスペースだけ下流側に
    配置されているコア入口、コア圧縮機、燃焼室、コアタ
    ービンおよびコア圧縮機とコアタービンを連結するコア
    軸を有してコア流を発生するコアエンジンとを有するタ
    ーボファンエンジンにおいて、第1ファンダクトが第1
    ファン流を導き、その入口が前記第2のスペース内に配
    置され、第2ファン流を導くため、第2ファンダクトが
    第1ファンダクトと実質的に同軸に設けられていて、そ
    の入口が第1のスペース内に配置され、そして、第1フ
    ァン段を通る流れの空気流量を第1の調整可能な羽根装
    置によって変えられるようになっていて、第1ファン段
    を通過する流れのうち第2ファン段をも通過する部分の
    空気流量を第2の調整可能な羽根装置によって変えられ
    るようになっていて、第1ファン段を通過する流れの残
    りの部分が第2ファン流となり、さらに、ファンタービ
    ン装置が第1ファン段と第2ファン段に作動的に結合さ
    れていて、該ファンタービン装置は、コア排気ノズルを
    通って大気へ放出される圧縮コア流によって専ら作動さ
    れるようになっていて、さらに第1ファン排気ノズルが
    第1ファン流を大気中へ放出するようにコアノズルと実
    質的に同軸に配置されていて、第2ファン排気ノズルが
    第2ファン流を大気中へ放出するために、第1ファン排
    気ノズルに対して実質的に同軸に配置されていることを
    特徴とす・るターボファンエンジン。 2 特許請求の範囲第1項に記載のターボファンエンジ
    ンにおいて、前記ファンタービン装置カ、第1ファンタ
    ービンと、該第1ファンタービンを第2ファン段と協働
    させる第1ファン軸とを有し、第2の調整町能な羽根装
    置には第1ファンタービンの内側に配置された調整町能
    な羽根を有する第1タービンステータが含まれ、第1作
    動器によって第1タービンステータの羽根を調整するよ
    うになっていて、これにより第1ファン軸の速度と第2
    ファン段の速度が制御可能であり、前記ファンタービン
    装置が更に、調整可能な羽根を有する第2ファンタービ
    ンと、該第2ファンタービンを前記第1ファン段と協働
    させる第2ファン軸とを有し、第2作動器によって前記
    第2ファンタービンのタービンステータの羽根を調整し
    、これにより第2ファン軸の速度と第1ファン段の速度
    が制御可能であることを特徴とするターボファンエンジ
    ン。 3 特許請求の範囲第1項に記載のターボファンエンジ
    ンにおいて、コア排気ノズルが実質的に環状であって、
    第1ファン排気ノズルがコア排気ノズルと実質的に同軸
    でかつそれより半径方向外側に配置され、第2ファン排
    気ノズルが第1ファン排気ノズルと実質的に同軸であっ
    てかつそれより半径方向外側に配置され、そして、第2
    ファンノズルを閉じてそこを通る流れを閉塞する機素を
    配置したことを特徴とするターボファンエンジン。
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