JPS5985264A - 安定した加工米粉とその製造方法とそれを用いて得る食品とその製造方法 - Google Patents

安定した加工米粉とその製造方法とそれを用いて得る食品とその製造方法

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JPS5985264A
JPS5985264A JP57195114A JP19511482A JPS5985264A JP S5985264 A JPS5985264 A JP S5985264A JP 57195114 A JP57195114 A JP 57195114A JP 19511482 A JP19511482 A JP 19511482A JP S5985264 A JPS5985264 A JP S5985264A
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rice flour
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heat
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Kazuo Nishida
一夫 西田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、これまでは、生米粉は粘弾性、粘稠性に乏し
く、α化した米粉は加熱すると弾力性が崩壊すると云う
欠点がある為に炊飯などをなして食用に供する以外の利
用範囲が、極端に狭かつたうるち米(単に米と呼称し、
もみとはうるちもみの事とし、玄米とはうるち玄米の事
とし、白米とはうるち白米の事とする。もち米は、もち
玄米、もち白米と呼称する、以下同じ)を、特殊な方法
によつて、水を加えて練るだけですぐれた粘弾性・粘稠
性を発揮せしめ、その加工熱米粉を、小麦粉などの植物
性粉、魚肉(魚肉すりみを含む、以下同じ)、畜肉(鳥
肉を含む、以下同じ)などと併用して適量の水分を含有
せしめた状態で混練りしたものを加熱しても、弾力性を
崩壊せしめない特徴を保有せしめる事を特徴とし、米や
米粉の利用範囲を飛躍的に拡大し、従つてその使用量も
大いに増量せしめようとする目的を以つてなしたもので
ある本発明について説明すると、米を、含水率15%位
の状態(米は、含水率10%〜20%位までは用いられ
るが、通常の米は含水率15%位に調整して乾燥せしめ
てあるし、含水率が過少であれば、もみを玄米となす為
のもみ殻の除去作業が困難となり易く、玄米を搗精して
白米となす際に研磨、研削などに余分の手間がかかり、
割れ米となり易く、品質が低下する怖れもある。含水率
が過多であれば、米が砕り易くなり、搗精の際の研磨、
研削などにも困難が伴ない易く、過少の場合と同じく、
品質が低下する怖れが生ずる、故にあらゆる面からみて
、米の含水率は15%位の状態が最適である・以下同じ
)となし、その米を、破砕など(研磨・研削、摩擦、圧
擦、圧搾、圧延、剪断、衝撃、搗精、擂潰、撹拌など、
ものを細かくなすすべての方法を含む、以下同じ)をな
して米粉となす第1行程。
第1行程による米粉を、微米粉と、粗米粉(割小米、粗
砕米、砕米を含む、以下同じ)とに撰別し、必要に応じ
て、粗米粉を再破砕などをなして微米粉となす第2行程
第2行程により微米粉を、その品温を60℃以上になさ
しめたり、物性変化をなさしめるなどの加工をなす第3
行程。
斯くの如くになして得るのを特徴とする、安定した加工
米粉(本発明による安定した加工米粉を安定した加工米
粉、若しくは、米すりみと呼称する、以下同じ)と、安
定した加工米粉(米すりみ)の製造方法と、安定した加
工米粉(米すりみ)を用いて得る食品と、その食品の製
造方法に関するものである。
本発明による、安定した加工米粉(米すりみ)は、前述
の、特許請求の範囲に記載された行程によつて、水で練
つただけで、粘弾性や粘稠性(粘弾性などと呼称する、
以下同じ)を発揮し、小麦粉などの植物性粉(小麦粉な
どと呼称する、以下同じ)、魚肉、畜肉などと併用して
適量の水分を含有せしめた状態で混練りしたものを加熱
した場合にそれらのものの保有している弾力性を崩壊せ
しめないと云う特徴を保有せしめ得れば如何なる方法を
用いてこれをなしても差しつかえがない旨を先づ述べで
おく。
それと共に、安定した加工米粉(米すりみ)の製造方法
に就いても順を追うて、例をあげて第1行程から説明す
る。
第1行程。
例1、(イ)玄米を、精米機によつて90%白米(玄米
を100%として、外側の果皮、種皮、胚芽などを摩擦
、研磨、研削などによつて取り除いて90%位にまで細
くなし、茶色の糖分を除去して白米となしたもの、以下
同じ)となす。(但し、市販の米・破砕米、砕米、その
他の白米を用いる場合にはあらためて精米機を用いる必
要はなく直ちに(ロ)に移行する)。
(ロ)粉砕機を用いて(イ)の米を破砕して米粉となす
。粉砕機は如何なる方式のものを用いてもよく・要は適
切な破砕の効果を発揮して米粉となし得ればよいのであ
るが、実験の結果では、先づ、ロール式粉砕機で数回く
りかえして破砕し、それから衝撃式粉砕機によつて破砕
せしめたものが最も本例においては品質がよく且つ効率
もすぐれていた。
又、ロール式粉砕機のみにての破砕ではある程度の粒子
以上の微粉となすのには10回位破砕をくり返す必要を
生じ、効率がよろしくない。又当初から、(イ)の米を
衝撃式粉砕機を用いて破砕すると、理由は不明ながら米
粉の品質が低下してロール式粉砕機を用いてのち、衝撃
式粉砕機によつた米粉には及ばなかつたとの実験例があ
る。
斯くの如くにして得る、第1行程、例1による米粉を、
第1行程試料(1)とする。
例2. (イ)玄米300kgを用意する。
(ロ)精米機のホツパーへ(イ)の玄米を入れる。
(ハ)精米機の運転を開始して、精米機の、精米装置の
作動も開始し、それによつて玄米の粒の外側から、摩擦
、研磨、研削などが作用されはじめる。
(ニ)(ハ)の精米装置によつて、玄米の果皮がまづ摩
擦、研磨、研削などの作用をうけて、つづいてその内側
の種皮がそれらの作用をうけ、果皮、種皮と共に胚芽の
大半も玄米から離脱し、剥離された果皮、種皮などによ
つて生成された糠の一部となるのである。
(ホ)(ニ)の玄米から生成された白米は玄米を100
%としてそのうちの10%位の糠分を、精米機に付設さ
れている、篩装置によつてふるい落して奇麗に除去した
る後も、更に精米装置によつて摩擦、研磨、研削などの
作用をうけて、糊粉層、胚乳と粒の外側から少しづつ少
しづつ気永に粉となしてゆくのであり、その粉は、前述
の篩装置を経て米粉として、少しづつ推積し、貯蔵され
てゆくのである。
玄米を100%として、10%位の糠分を剥離して得る
90%白米(単に白米とも呼称する、以下同じ)は通常
の食用に供し得来る白米であるが、本例は米粉を得る為
でもある精米機による白米と米粉づくりであるから、更
に、80%白米、75%白米、70%白米60%白米、
50%白米などと、その用うる用途に従つて摩擦、研磨
、研削などを継続してゆくのである尚、精米機には、摩
擦式(横型式とも云う)、研磨研削式(竪型式とも云う
)の2種あるが、本例1は、竪型式22型を用いたので
、300kgの玄米を、76%白米となすのに1時間位
、70%白米となすのには2時間弱、50%白米となす
為には4時間余りを必要とした。
50%白米となしたものを、更に摩擦、研磨、研削など
を継続して白米を外側から粉となしてゆくのは可能では
あるが、米は中心部程軟かくて、砕け易いので、以後の
摩擦、研磨、研削などは行わずにそれまでに得た米粉を
取得し、白米はそれを用いうる用途(例えば酒造用米な
ど)に利用するのが賢明であり得策でもある。
そして、本例によつて得る米粉を、第1行程試料(2)
とする。
尚、第1行程試料(2)以外の第1行程試料は、すべて
第1行程試料(1)に包含する事とする。
第2行程。
第1行程試料(1)は、粉砕機などによつて米を破砕し
た米粉なので、第1行程試料(2)に比して米の粒子は
割合にさらりとしているので微米粉と粗米粉との撰別は
、通常の篩器、簡単な振動篩器、若しくは、衝撃式粉砕
機に0.1ミリの篩用金網を内装せしめ再破砕せしめて
から微米粉と粗米粉とに撰別(微米粉は通風布を経て取
得したり、下部ホツパーの傾斜面に堆積したるものを取
取し、下部ホツパーの排出口からは粗米粉を取得する)
したり・2回(0.1ミリ目金網によつて篩別して)破
砕をなす事によつてすべての米粉を微米粉となす方法講
調ずる事が可能である。
第1行程試料(1)に含んだ米粉もまた同じである。
第1行程試料(1)に含んだ米粉とは、例えば、擂潰撹
拌機によつて米を破砕して得る米粉、うすを用いて米を
破砕して得る米粉などを云う。
第1行程試料(2)は、玄米から果種皮(その場合に胚
芽の大半も離脱する)などを摩擦、研磨、研削などして
糠分としてこれを先づ取り除き、その内側の糊粉層、更
にその内側の胚乳部を、外側から摩擦、研磨、研削など
をなす事によつて極く微量づつ粉となす事によつて得ら
れるものであるから同じ微米粉とは称しながらも第1行
程試料(1)やそれに含んだ米粉よりもはるかに微細な
粒子となつているのである。しかしながら、その微米粉
の中には、米を摩擦、研磨、研削などをなす際に必らず
、割れ米(全粒の米が1/2位に破砕する事を云う、以
下同じ)、砕米(全粒の米が1/3〜1/4位に破砕す
る事を云う、以下同じ)、粗砕米(全粒の米や割れ米や
砕米が1/4〜1/10位に破砕され、砂粒のかんじに
なりたるものを云う、以下同じ)などが包含されるのは
避け得ないので、第1行程試料(2)は必らず微米粉と
粗米粉とに撰別しなければ変質な微米粉として用うる事
は不可能なのである。
けれども、第1行程試料(2)は、米粉を微細になした
際に生ずるところのしつとりとした感触を持つているの
で、その中に包含せしめている粗米粉を、微米粉から撰
別分離せしめる事はすこぶる難事とされていたのである
米粉を、振動篩器によつて撰別する際には先づその米粉
をホツパーへ入れ、それからバケツトエレベーターによ
つて振動篩器まで運送せしめるのであるが、これまでの
ホツパーはすべて垂直で、しかも、上部は大きく下部は
小さく、V型となしてあるのが通例であるので、粒状の
ものには好都合であり、粗粉にも別に支障は生じなかつ
たのであるが、第1行程試料(2)の如きしつとりとし
た感触の粉を撰別するとすれば、ホツパー内で、ブロツ
ク(粉が固まつて、下部の粉は移動してもその上の粉は
移動しないでそのままになつてあたかも屋根が石橋の如
くになつた状態を云う、以下同じ)をおこして撰別作業
は忽ちにして不可能となるのである。
さりとて、振動篩器へ、ホツパーも、バケツトエレベー
ターも利用せずして、第1行程試料(2)をまとめて一
時に投入するとすれば、遠心分離作用や偏心行動を行な
つている振動篩器のリズムを崩す事となり、振動篩器の
正常な作動が変調を来たして、振動篩器のリズリカルな
運転に支障を来す結果となり、振動篩器への荷重や負荷
が不均一となつて、ひいては大事故を発生せしめる誘因
ともなり兼ねぬのであり、ホツパーを垂直のV型の状態
の侭になしておいて、その内部に螺旋式送り機を内容せ
しめるのでは、従らに上部からの圧力を強化せしめて、
ホツパーの下部に連なる送り装置への負担を荷重せしめ
るのみであるのでこれも失敗であつた。
斯くの如くにして、精米機を用いてなす製粉の利用は困
難であるので、精米機を用いてなす製粉はこれまでは企
業化された事はなく、精米機を用いて外側からこれを剥
離し、先づ糠分を除去せしめたのち尚も糊粉層や胚乳部
の一部までも剥離せしめたのち、75%白米、70%白
米、場合によつては50%白米にまでなして得る白米を
取得したる後の米粉はすぐれた微米粉であるのにもかか
わらずその中に包含している粗米粉を撰別するのが困難
である為などにより食用としての米粉としては、殆んど
利用される事なく飼料用などに用いられているのが現状
である。
本発明者は、かかる精米機による米粉を確実に撰別し得
る方法を発明する事によつて、精米機を用いて行なう製
粉を企業として成立せしめ得る道を拓いたのみならず、
これまでの、精米機による製粉の撰別方法と、物性を変
化せしめる方法をも発明した事によつて、その米粉の有
効なる利用の途をも開拓し得たものである。
これから、第1行程試料(2)を、微米粉と粗米粉とに
撰別する方法について説明する。
第1行程試料(2)の撰別方法。
(イ)ホツパーの構造を、出来得る限り上部と下部との
ハ型の大きさの差の少なくて内部は滑り易い如くになめ
らかな仕上げとなし、その中え、第1行程試料(2)を
入れるのであるが■型ホツパーの傾斜は、垂直とれとの
中間位か若しくは■型の最も粉の滑降に好都合のが態に
なしてあるものとする。
(ロ)振動篩器、バケツトエレベーター、螺旋式送り器
などの作動を開始して、振動篩器による第1行程試料(
2)の撰別をはじめる。
(ハ)(ロ)の第1行程試料(2)は、微米粉と粗米粉
とに撰別せられて別々の出口から出てそれぞれの貯蔵庫
に貯蔵せられる。
(ニ)(ハ)によつて撰別せられたる粗米粉は、粉砕機
によつて破砕をなす事によつて微米粉となし、すでに貯
蔵されている微米粉と混和せしめてもよく、若しくは別
個の微米粉として貯蔵をなしても差しつかえない。
そしてまた、本例による微米粉は一般の米粉と同称に食
用などに用いても差しつかえなく、更に第3行程の原料
米粉として用いて米すりみとなせばすぐれた製作となす
事が出来る事は云うまでもない事である。
尚、前述した■型、若しくはハ型■型に傾斜せしめたホ
ツパーへ念の為に撹拌器などを内蔵せしめるのは差しつ
かえない。
これから、第2行程による微米粉を、その品温を、60
℃以上(出来得れば、60℃〜100℃位、100℃以
上の品温となしても完全にα化せしめざれば米すりみは
得られるが、100℃以下で米すりみが得られるのであ
るから100℃以上になさしむる事は無駄である、以下
同じ)になさしめたり、微米粉に物性変化をなさしめる
などの加工をなす第3行程について、例をあげて説明す
る。
第3行程。
例1、(イ)耐熱性容器(単に、容器と呼称する事もあ
る、以下同じ)の中え、微米粉を入れ(容器の中で微米
粉が移動し得る程度の量を入れ、若干の空気も共に入れ
る)、その容器を密閉する。
(ロ)(イ)の耐熱性容器を、60℃以上(90℃位)
の湯の中え全没せしめ、容器を廻転せしめる事によつて
容器の中の微米粉を移動せしめながらその品温をまづ6
0℃位になさしめる。(本例においては、容器はアルミ
箔なので10分位で品温が60℃位となるのでその後2
0分位で品温は80℃位となる)(ハ)60℃位になし
てから、20分位で品温を80℃位になさしめたる(ロ
)の微米粉は、容器の中に密閉されているので、その容
器を取り出したる後に、その中の微米粉を広げて放冷す
る。
(ニ)放冷されたる(ハ)の微米粉は、すでに、安定し
た加工米粉(米すりみ)であり、虫の湧く(実際には虫
が湧くのではなくて、すでに混在している虫の卵が日時
の経過によつて虫となるのであるが、虫の卵は肉眼では
識別出来ない位に微細なのであたかも虫が湧いたが如く
に感じられるのである、以下同じ)心配のない(虫の卵
は60℃以上に加熱されると死滅するので、若し虫の卵
が混在していたとしても虫となる事はない、以下同じ)
、そしてまた、品温が60℃以上となる事によつて60
℃以上の品温の微米粉の中では生存をなし得ない細菌類
(酵母、酵素なども含み、単に、60℃以上では生存不
可能で死滅する細菌類と呼称する事もある、以下同じ)
も存在しなくなるので、出来得る限り早目に包装をなせ
ば、外部より侵入若しくは添加せざる限りには、虫も湧
かず、細菌類も生存し得ざる、安定した加工米粉(米す
りみ)となし得るのである。
尚、本例には湯を用いたが、湯の代りに、蒸気(乾熱蒸
気、湿熱蒸気のいづれでもよい)を用いたり、加熱した
気体を用いたり、加熱した油脂を用いてもよい。肝心な
のは、耐熱性容器の中の微米粉の品温を60℃以上にな
さしめ得れば、触媒には何を用いても差しつかえないと
云う事である。
例2、(イ)帯状の運行装置を設置し、それを電力によ
つて廻転運行せしめる如くになす。そしてその周囲にか
こいを設けて、蒸気(乾熱蒸気、湿熱蒸気のいづれでも
よい)を噴気せしめる如くになし、その中の温度を検知
せしめる如くになしてあるものとする。
(ロ)耐熱性でなるべく薄い容器(単に、容器と呼称す
る、本例においては以下同じ)の中え、第2行程による
、微米粉を入れ、若干の空間を残して密閉する。
(ハ)(イ)の運行装置を稼動せしめ、蒸気を噴気せし
めて温度計によつて調節してかこいの中の温度を90℃
位となさしめる。
(ニ)(ハ)の運行装置の中え、(ロ)の容器を入れて
、容器を移動せしめながら、容器の中の微米粉の品温を
10分位で60℃位30分位で80℃位となさしめると
よい。そして、容器を次々と運行装置へ乗せる事によつ
て、連続的な第3行程の逐行が可能となるのである。
ちなみに、本例に用いた運行装置のかこいの部分は約8
mであり、帯状の幅は約0.9mであつた。
そして、容器内の微米粉の厚さは2cm〜3cm位とな
して品温の上昇が平均になさしめる如くに考慮する事に
よつて前記の品温の上昇をみたのである。
(ホ)(ニ)によつて品温を60℃以上となした微米粉
は、虫の湧く心配のない、60℃以上では生存不可能で
死滅する細菌類も存在しなくなるので、容器から出して
、広げて放冷する事によつて、安定した加工米粉(米す
りみ)を得る事が出来る。
例3、(イ)第2行程による微米粉を、耐熱耐圧性容器
(容量25kg位の処え、20kg入れて空間を残しそ
の空気や微米粉の含水を、品温を上昇せしめるにつれて
容器内の湿度を上昇せしる基となさしめるのである、理
由は、無水状態における加熱では100℃以上でも虫の
卵などが生存し得るので、60℃以上の品温下に於いて
加熱の効果を発揮せしめ、しかも微米粉をして、水でこ
ねても粘弾性などを発揮し、小麦粉など、魚肉、畜肉な
どと併用して、適量の水分を含有せしめた状態で混練り
すれば加熱しても弾力性を崩壊せしめないと云う米すり
みとしての特徴を保有せしめる為の物性変化をなさしめ
て、しかも完全にはα化せしめないで、澱粉質などを保
全せしめる為でもある、これまでの例1、例ても同じ理
由による、以下同じ)の中え入れ、蓋を閉ぢ、密閉する
(ロ)(イ)の耐熱耐圧性容器を、廻転式高圧温性殺菌
釜の中え入れ、釜の中で移動せしめない称に固定する。
釜内は、(イ)の耐熱耐圧性容器が6個収容し得る容積
なので、20kg×6=120kgの微米粉を一回の第
3行程に於ける処理をなし得る訳である。そして、釜の
蓋を閉め、作動をはじめる。
(ハ)(ロ)の廻転式高圧湿性殺菌釜は、釜自体が1分
間に6回位廻転をなす如くになしてあり、湯温を90℃
に調節して釜に浸入し、釜に入れた、耐熱耐圧性容器の
中の微米粉の品温を60℃以上になさしめる。
(ニ)(ハ)の微米粉は、釜内に固定されている耐熱耐
圧性容器の中に於いて釜の廻転と共に耐熱耐圧性容器内
で移動して平均に品温が上昇せしめる如くになしてあり
、釜内は圧力を1kg位となしてあつて、耐熱耐圧性容
器内の空気の膨脹による被害の起こるのを未然に防止す
るが如くになしてあるものとする。
その微米粉の品温は10分位で60℃位となり、30分
位で80℃〜85℃位になる如くになしてあるものとす
る。
(ホ)(ニ)の如くになした微米粉は、冷水を注入する
装置によりて、10分間位で微米粉の品温を40〜50
℃位にまで低下せしめる如くになしてあるものとする。
(ヘ)(ホ)の如くになしたならば、釜の廻転を止め・
釜内の温水を、温水貯蔵槽へ還流せしめ、釜の蓋を開き
、耐熱耐圧性容器を釜外へ取り出したるのち、直ちに耐
熱耐圧性容器の蓋を開いて、微米粉を取り出し、帯状の
コンベヤーなどの上に広げ・冷蔵庫の中を運行せしめな
がら放冷せしむるなどの方法を講じる事により放冷した
る微米粉はすでに米すりみとしての特徴を具備している
のであるから、包装をなす事により衛生面からも品質面
からもすぐれた、安定した加工米粉(米すりみ)となし
得るのである。
例4、(イ)電子レンヂに、ベルトコンベヤーを内蔵せ
しめ、電子の照射も、ベルトコンベヤーの運行もなさし
められる如き装置になす。
(ロ)電子の照射可能な容器(本例においては、単に、
容器と呼称する、以下同じ)を複数以上準備し、その中
え、第2行程による微米粉を1cm〜2cm位の厚さに
平均して入れ、上面に薄手のもので覆をして、含水率の
減少を防ぐと共に品温を上昇せしめて微米粉にむらしの
効果や湿度を上昇せしめる効果を発揮せしめる準備をな
す。
(ハ)(イ)の電子レンヂと、ベルトコンベヤーの作動
と運行を開始し、(ロ)の容器を次々にベルトコンベヤ
ーの上えのせ、電子レンヂ内へ移動せしめて微米粉への
電子の照射を開始する。
(ニ)ベルトコンベヤーの運行速度は、電子レンヂ内を
3分〜10分位で入口から出口迄容器を移動せしめ得る
如く速度の調節をなし得るので微米粉の厚さが1cm位
の時の速さは3分間位。2cm位の厚さの時は5分間位
の速さが適当であつた。
すなわち、微米粉の厚さが1cm位の時の品温は10秒
〜90秒位で60℃位となり3分位で80℃〜95℃位
にまで上昇し、微米粉の厚さが2cm位の時の品温は、
90秒〜120秒位で60℃となり5分位で80℃〜9
5℃位にまで上昇した。
尚、これは常温(15℃〜20℃位)の場合の例なので
夏季は一寸短かく冬期には少し来日の時間を照射するの
が望ましい。
(ホ)(ニ)の容器が電子レンヂの出口から出て来たな
らば、すでに、微米粉は物性変化をなさしめられて、安
定した加工米粉(米すりみ)となつているのであるから
、例3、(ヘ)の要領を用いるなどして放冷したるのち
、計量、包装などをなすとよい又、(ニ)の容器が電子
レンヂの出口から出て来た場合に、それらの容器の準備
が充分になされてあり、それらの容器を放置する場所が
あれば急いで放冷させないで、自然にゆつくりと放冷さ
せる事は品質的には問題はない事を付記しておく。
以上によつて、米を、含水率15%位の状態となし(含
水率10%〜20%位までの米、出来得れば含水率13
%〜15%位の米を用いて)、その米を、破砕などをな
して米粉となす第1行程。
第1行程による米粉を、微米粉と、粗米粉とに撰別し、
必要に応じて、粗米粉を再破砕などをなして微米粉とな
す第2行程。(第1行程による米粉を第2行程を省略し
て第3行程に移行せしめる事は可能ではあるが、それで
は、その米粉に微米粉と粗米粉が混在する事となけ、第
3行程におりる米粉の品温の上昇や湿度の上昇、物性変
化などが均一とならず、品質的にも大いなるマイナスと
なる、以下同じ)。
第2行程による微米粉を、その品温を60℃以上になさ
しめたり、物性変化をなさしめるなどの加工をなす第3
行程。
斯くの如くになして得るのを特徴とする、安定した加工
米粉(米すりみ)と、安定した加工米粉(米すりみ)の
製造方法について、第1行程、第2行程、第3行程の順
にそれぞれの行程の例をあげながら説明した 尚、本発明による、米を、微米粉となし、含水率10%
〜20%位の間(出来得れば13%〜15%位、最も好
ましくは13%位)の状態において、微米粉の品温を6
0℃以上(60℃〜100℃位迄の間)になす事によつ
て、微米粉をある程度はα化せしめるなどの物性変化は
なさしめはするが、他のα化米粉の如き完全にα化せし
める事のない称に配慮しながら、澱粉質、蛋白質などの
活性を温存せしめ、他の化学性薬剤などによる場合は、
その薬剤などが残存するかも知れないと云う心配がある
がそれのない方法、すなはち、60℃以上の品温となす
事によつて、虫の卵を死滅せしめ、微米粉をして、米す
りみとなさしめるのを阻害する酵素が包含されている場
合(酵素のうちには、微米粉の澱粉質や蛋白質などを変
質せしめたり、変性せしめたり、失活せしめたり、消滅
せしめたりするものがある)、それらの酵素のうちの6
0℃〜100℃位の微米粉の品温の中では生存をなし得
ない酵素を消滅せしめ得る訳であり、しかも此の方法は
、前述の化学性薬剤とは異なつて、何らの心配を要しな
いのである。
そして、此の事は、第1行程において、米を精米機によ
つて摩擦、研磨、研削などをなして、外側から米粒を少
しづつ超微粒な、微米粉(その中には若干の粗米粉が混
在するが、これは本発明による微米粉(超微粉)の撰別
方法によつて撰別し得る)となしてゆき、所定の粒度の
白米(80%白米、75%白米、60%白米、50%白
米など)となつたならば、それらの白米はそれぞれの用
途(例えば、酒造用米に用いる)にふりむけて用い、余
りに栄養価が高すぎるとて敬遠される事によつて得られ
た処の、微米粉を、米すりみとなす場合に特に有効であ
り、米すりみを得る場合必須の行程(第3行程)である
事が数多くの実験の結果立証されているし、第3行程に
よる超微粉微米粉からの米すりみと、第3行程を行なわ
ない微米粉や超微粒微米粉とを、小麦粉など、魚肉、畜
肉などと併用して、それぞれの、周知の製造方法によつ
て、麺るい、パン類、水産ねり製品、畜産ねり製品を製
造してみた処、すべての製品が、米すりみ(第3行程を
行なつた方)を併用した方がすぐれていたと云う実験結
果がある。
尚、併用割合はすべて重量比で行ない、主原料9.5〜
5位。副原料(微米粉、米すりみ)0.5〜5位であつ
た。
ちなみに米発明に用うる原穀は、うるち米だけでなく、
もち米でも差し支えなく、第2行程、第3行程は、超微
粒となした場合の米以外の穀類にも応用出来るものであ
る。
又、糠の1部分と目されて除去した胚芽は焙煎■■した
後に、そのまま、若しくは微粉となして用うれば、米す
りみの栄養価はすこぶる向上する他の、植物性蛋白との
併用も又、同称である。
特許出願人 西田 一夫

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 米を、含水率15%位の状態となし、その米を、破砕な
    どをなして米粉となす第1行程。 第1行程による米粉を、微米粉と、粗米粉とに撰別し、
    必要に応じて、粗米粉を再破砕などをなして微米粉とは
    ず第2行程。 第2行程による微米粉を、その品温を60℃以上になさ
    しめたり、物性変化をなさしめるなどの加工をなす第3
    行程。 斯くの如くになして得るのを特徴とする、安定した加工
    米粉(米すりみ)。
JP57195114A 1982-11-05 1982-11-05 安定した加工米粉とその製造方法とそれを用いて得る食品とその製造方法 Pending JPS5985264A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017099132A1 (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 日清フーズ株式会社 熱処理米粉の製造方法及び食品の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017099132A1 (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 日清フーズ株式会社 熱処理米粉の製造方法及び食品の製造方法
JPWO2017099132A1 (ja) * 2015-12-08 2018-09-27 日清フーズ株式会社 熱処理米粉の製造方法及び食品の製造方法

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