JPS598108Y2 - 加湿装置

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【考案の詳細な説明】本考案は加湿装置に関するもので高温で微小粒蒸気の噴
出及び水の入れ過ぎによる誤使用時でも安定した蒸気の
噴出が得られる加湿装置を提供せんとするものである。

以下本考案加湿装置を電気ストーブに組込んだ実施例に
より詳細に説明する。

１は電気ストーブ本体で、本体加湿装置は側面部Ａに組
込んである。

２は半透明あるいは透明に形或され、内部水位が目視出
来る水タンクで上部に注水口３を備えており、本体外面
がら水位窓４を通して水タンク及び水タンク内の水が見
える様になっている。

５は水位窓４を備えた前面パネルで、通常使用水位の上
限，下限を示す満水，注水等の表示がなされてある。

満水とは、通常使用に於ける水位の上限を示す目印（通
常使用水位の上限），注水とは、通常使用に於ける水位
の下限を示す目印（通常使用水位の下限）で、通常は満
水と注水の間の水位で使用する様加湿装置の取扱説明書
等で説明してある。

６は本体内に立設した管体で耐熱性，熱伝導性良好な材
料（鋼管等）で戒形されている。

７は管体６に密着して取付けたヒーターで、電源に接続
されており上端部７ａは通常使用水位の上限（満水位）
よりＢだけ上位に設定されており、がっ、注水口３の口
端部３ａよりＣだけ上位に設定されている。

８は水タンク２の下部と管体６の下部を連結した耐熱性
，柔軟性，熱絶縁性良好な水密のパイプ（シリコンゴム
パイプ等）である。

９は蒸気噴出口で管体６の上部と耐熱性，柔軟性，熱絶
縁性良好な水密のパイプ（シリコンパイプ等）１０で連
結してある。

以上の加湿装置の使用方法は、水を注水口３より水タン
ク２内に注入すると、水はパイプ８を通り管体６内に同
水位だけ入る。

そしてヒーター７に通電すると、ヒーターの発熱により
管体６が加熱され故に管体６内の水も加熱され、管体内
の水面から蒸気が発生する。

蒸気は管体内を上昇し、蒸気噴出口９より外部に噴出す
る。

ここで本考案に於ては、ヒーター７の上端部７ａを通常
使用水位の上限（満水位）よりＢだけ上位に設定したた
め、管体６内の水面で発生した蒸気は、管体内を上昇す
る際Ｂの範囲で空炊き状態で加熱されている管体上部で
再加熱され、粒の小さな高温の蒸気となって蒸気噴出口
より噴出する。

これにより蒸気噴出口を出た蒸気が床面に落下して床面
をぬらすこともなく、又、高温蒸気であるので、電気ス
トーブ等暖房器で暖めた室内空気温度を下げることなく
加湿出来る利点がある。

更に、ヒーター７の上端部７ａを注水口３の口端部３ａ
よりＣだけ上位に設定したため、使用者が誤って注水口
３の目端部３ａから溢れる迄注水した場合にも、ヒータ
ー上端部７ａは管体内の水面よりＣだけ上位となるので
この場合にも、粒の小さな良質な蒸気の発生，噴出が得
られるようになっている。

本考案加湿装置は、以上の如く、水位とヒーターの・高
さ位置関係を工夫することにより、蒸気噴出口からは高
温に加熱されたつぶの小さい粒の蒸気が噴出し、又、注
水口から水が溢れる程注水する誤使用時でも安定した蒸
気の発生が得られる加湿装置が出釆る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案加湿装置を組込んだ電気ストーブ斜視
図、第２図は本考案加湿装置縦断面図を示す。２・・・・・・水タンク、３・・・・・・注水口、３ａ
・・・・・・注水口の口端部、６・・・・・・管体、７
・・・・・・ヒーター、７ａ・・・・・・ヒーターの上
端部、９・・・・・・蒸気噴出口。

【実用新案登録請求の範囲】

立設した管体６にヒーター７を取付け、該管体６の下部
を注水口３を備えた水タンク２と連結し、上部を蒸気噴
出口９に連結した加湿装置に於て、ヒーター７の上端部
７ａを注水口３の口端部３ａより上位に設定したことを
特徴とする加湿装置。