JPS597904Y2 - 清掃用具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は清掃用具に関し、より詳細には軽量で耐久性に
優れしかもダスト付着性やダスト保持性にも優れた清掃
用具に関する。

従来、洋服のほこり、カーペット、床等の清掃用に、粘
着テープや粘着シートを利用することは、良く知られて
いるが、この種の清掃具は粘着面にダストがある程度付
着すると、すぐ粘着機能がなくなってしまい清掃の用を
なさなくなる。

このため、粘着剤と離けい剤を表裏に塗布したシートを
積層して清掃ロールに巻き付け、ダストがついて清掃機
能がなくなると、一枚づつ手でめくって新しい粘着面を
出して清掃をするが、その都度汚れたシートを手でつか
んでめくらねばならず不便である。

又、粘着テープを使用する時は、清掃ロールの回転につ
れて供給用ロールより新しい粘着面が供給されるが、ロ
ール幅一ぱいのテープを用いているため、ダスト付着機
能がまだ充分あるにもかかわらず、次々に新しいテープ
が上に重なっていくため、非常に不経済で実用的でない
という欠点を有している。

即ち、本考案の目的は上記従来の粘着剤利用清掃具の欠
点を改良した簡便で経済的なカーペット等の清掃用具を
提供するにある。

本考案によれば、ハンドルのついた支持具と該支持具に
設けられた清掃用ローラ及び供給用ローラとから戊り、
前記供給用ローラは該表面に連続した粘着糸乃至は粘着
テープをラセン状に巻回して或り、且つ前記清掃用ロー
ラの回転に伴って前記粘着糸乃至は粘着テープを前記清
掃用ローラに連続的に且つラセン状に供給されることを
特徴とする清掃用具が提供される。

以下、本考案を添付図面に示す具体例に基づいて説明を
する。

本考案による清掃用具の一態様を示す第１図において、
支持具１，１には、それと一体にハンドル２が設けられ
ている。

この支持具１，１には更に清掃用ローラ３及び供給用ロ
ーラ４がピン（図示せず）等で着脱自在に取り付けられ
ている。

この供給用ローラ４の表面には、粘着糸乃至は粘着テー
プ５がラセン状に巻回されている。

粘着糸としては、人造のモノフィラメント糸或いはマル
チフィラメント糸、天然乃至は人造の紡績糸から威る糸
基質に粘着剤を塗布したものが使用され、粘着テープと
しては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル
、ナイロン繊維等から或る樹脂テープに粘着剤を塗布し
たものが使用される。

粘着剤は、所謂感圧型接着剤と呼ばれるもの、例えば天
然ゴムにロジン、ロジン誘導体、ポリテルペン樹脂、石
油樹脂等の粘着付与剤を配合したもの、アクリル酸２−
エチルヘキシルやメタアクリル酸２一エチルヘキシルと
アクリル酸との共重合体が使用され、所望とあらばこれ
らの粘着剤にプロセスオイルなどの軟化剤、充填剤、酸
化防止剤等を添加したものを使用してもよい。

これら糸基質或いは樹脂テープに塗布する粘着剤の量は
、糸基質、樹脂テープ或いは用いる粘着剤の種類によっ
ても異なるが、一般に粘着糸の場合は基質当り７０乃至
２５０重量％、粘着テープの場合は２０〜１１０ ｇ／
ｍ２、の範囲内にあることが望ましい。

この粘着剤の量が上記範囲よりも少いと、浄掃に際して
望ましいダスト付着性及びダスト保持性が得られず、ま
た、上記範囲よりも多いと、粘着剤自体が凝集して、清
掃に際して粘着剤が被清掃面へ移行してしまうという不
都合を生じる。

本考案において重要な特徴は、清掃用ローラ３の回転に
従って供給用ローラ４にラセン状に巻回されている粘着
糸乃至は粘着テープ５が徐々に清掃用ローラ３にラセン
状に巻き取られ、清掃用ローラ３の清掃面には清掃に際
して、ダスト等の付着した上を徐々に粘着糸乃至は粘着
テープが覆い常にダスト付着に最適な粘着面が提供され
経済的で便利な清掃が行われることである。

本考案においては更に、歯車６に係合する係止用突片（
ラチェット）７を設け、清掃用ローラ３及び供給用ロー
ラ４の一方向のみの回転を許容する様にすることが望ま
しい。

これにより清掃用ローラ３及び巻き込みローラ４の逆回
転が防止され、粘着糸乃至は粘着テープ５が巻き戻りす
るトラブルを有効に防止し得るのである。

本考案の清掃用具は、上述した様にわずかの部材で構或
されているため、堅ロウでしかも清掃用具自体軽量で簡
便に清掃作業が行えるものである。

更に本考案の清掃用具は、ダストを強固に物′理的に付
着し、しかも付着されたダストの上には、供給用ローラ
より常に未使用の粘着糸乃至は粘着テープが補充される
ため付着したダストが離散して被清掃面に移行すること
がなく、優れたダスト付着性及びダスト保持性を保ち続
けることが可能である。

従って、従来の粘着剤利用の清掃用具では出来なかった
経済的で手を汚さない連続清掃可能な優れた効果を発揮
するものである。

また本考案においては、清掃用ローラ及び供給用ローラ
の対をカートリッジ式にして、粘着糸乃至は粘着テープ
を使いきったら、カートリッジごと取り換える様にする
ことも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による清掃用具を示す斜視図であって
、引照数字１は支持具、２はハンドル、３は清掃用ロー
ラ、４は供給用ローラ、５は粘着糸乃至は粘着テープ、
６は歯車、７はラチェットを夫々示す。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）ハンドルのついた支持具と該支持具に設けられた
   清掃用ローラ及び供給用ローラとから或り、前記供給用
   ローラは、該表面に連続した粘着糸乃至は粘着テープを
   ラセン状に巻回して戒り、且つ前記清掃用ローラの回転
   に伴って前記粘着糸乃至は粘着テープが前記供給用ロー
   ラから前記清掃用ローラに連続的に且つラセン状に供給
   されることを特徴とする清掃用具。
2. （２）前記清掃用ローラの一端に歯車を設け、且つ該歯
   車と係合するラチェットを設けて或る実用新案登録請求
   の範囲第ｌ項記載の清掃用具。