JPS59779Y2 - ジヨイント - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はジヨイントに関し、さらに詳しくは電気機器に
おけるフレームとプリント板との連結用等に使われる絶
縁性のジヨイントであって、その目的とする処は薄板に
対して特別の取付物を用いることなく直接固定できて、
薄板と他と接続物とを堅牢に連結することのできる簡易
構造のジヨイントを提供せんとするにある。

以下図面に基づいて本考案の実施の一例を詳細に説明す
る。

金属製薄板１の嵌孔２に嵌込まれて一端酸いは途中をカ
シメ付けられ、この薄板１と他の連結すべき対象物９と
を接続するジヨイント３は薄板１よりも硬質性の金属部
材で適宜長さの大略筒状に成型し、その挿入孔４の先端
口１０側に段部１１を設けて、挿入孔４には段部１１と
係止するフランジ１２を一端（第１図、第５図）又は途
中（第９図）に備えた適宜長尺状の合成樹脂製継杆部５
を挿入すると共に先端口１０を一部又は全部カシメて一
体的に固着する。

又、ジヨイント本体３の外側周面には上記嵌孔２よりも
大径の鍔頭部６と、同嵌孔２よりも小径且つ薄板１の厚
さよりも薄い長さの首部７と、同嵌孔２にほぼ等しい径
の胴部８とを順次連成させて形成する。

具体的には首部７の長さは薄板１が１ｍｍである場合に
はほぼＱ、５ｍｍであり、カシメ時において鍔頭部６で
圧潰される縁部２ａが首部７内に喰込み充塞状に噛合し
得るようにその長さを大略半分以下の比とするのが望ま
しい。

鍔頭部６或いは胴部８の周側面にはローレット１３を設
けて、カシメ時に縁部２ａと係合して嵌孔２回りに回転
せぬように形成する。

（第１図、第５図） そのため、胴部８の周縁に設けるローレット１３の外接
円径は嵌孔２よりも大径状とすることは勿論である。

次に本考案ジヨイントＡの薄板１へのカシメ付は状態を
説明すると、薄板１には軸受本体３の胴部８とほぼ同径
の嵌孔２を開口し、この嵌孔２にジョイン）Ａを鍔頭部
６が当接するまで嵌入れる。

然る後、薄板１の縁部２ａ下面をカシメ受型Ｂ１で支承
する（第３図、第７図）、一方カシメ押型Ｂ２にて鍔頭
部６を押圧して縁部２ａ中に全部（第４図）又は一部（
第８図）打込み、縁部２ａを圧潰せしめて首部７内に噛
合カシメ付ける。

これにより縁部２ａは首部７内に変形逃げ込み、同首部
７内に喰込み充塞して噛合し、ジョイン）Ａを上下およ
び嵌孔２回りにガタつきなく固定した。

したがって、斯く固定したジョイン）Ａの継杆部５の一
端（第２図、第６図）又は両端（第９図）に対象物９を
螺子１４で止着して、薄板１と−乃至二枚の対象物９を
連結自在である。

本考案は以上のように構成したので、接続する一方の薄
板に他の取付部材を使用とせず直接カシメ付けて固定で
き、他方の対象物を継杆部に固定させて、薄板と継杆部
とを連結できるものである。

そして継杆部を合成樹脂製としたので、絶縁性を要求さ
れる電気機器におけるフレームとプリント基板との連続
用等に好適である有用性がある。

それにともない、最小部品点数で接続部材同士を連結で
き、その操作も極めて簡単で且つ堅牢であり、簡易構造
であるから製作容易で低置安価である等実用上幾多の効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第５図は本考案ジヨイントの各実施の一例を示
す斜視図で夫々一部切欠する。 第２図は第１図に示す一実施態様のジヨイントを薄板に
カシメ付けて対象物と接続せしめた一部切欠正面図であ
り、第３図および第４図はそのカシメ付は過程を拡大し
て示す各状態図で夫々一部切欠して示す。 第６図は第５図に示す一実施態様のジヨイント薄板にカ
シメ付けて対象物と接続せしめた一部切欠正面図であり
、第７図および第８図はそのカシメ付は過程を拡大して
示す各状態図で夫々一部切欠して示す。 第９図は他の実施態様に基づくジヨイントを薄板にカシ
メ付けて対象物と接続せしめた正面図で一部切欠して示
す。 図中、１は薄板、２は嵌孔、２ａは縁部、３はジヨイン
ト本体、４は挿入孔、５は継杆部、６は鍔頭部、７は首
部、８は胴部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属製薄板の嵌孔にカシメ付けるジヨイントであって、
   金属製ジヨイント本体を大略筒状にして、その挿入孔に
   合成樹脂製継杆部を固着すると共に同本体の外側周面に
   は上記嵌孔よりも大径の鍔頭部と、同嵌孔よりも小径且
   つ薄板厚さよりも薄い長さ状でしかもカシメ時に鍔頭部
   にて圧潰される嵌孔縁部が噛合可能な首部と、同嵌孔に
   ほぼ等しい径の胴部とを順次形成して戊るジヨイント。