JPS597786B2 - 金属に異種金属を被覆する方法 - Google Patents

金属に異種金属を被覆する方法

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JPS597786B2
JPS597786B2 JP17009380A JP17009380A JPS597786B2 JP S597786 B2 JPS597786 B2 JP S597786B2 JP 17009380 A JP17009380 A JP 17009380A JP 17009380 A JP17009380 A JP 17009380A JP S597786 B2 JPS597786 B2 JP S597786B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、金属に異種金属を被覆する方法に関する。
一般に、アルミニウムのような母材金属に、銅のような
異種金属を被覆する方法としては、母材 ・金属の表面
に強固に生成している酸化皮膜を水溶液中において除去
する前処理の後、亜鉛、ニッケル、錫などの重金属を置
換させることによつて下地被覆層を形成し、この下地被
覆層の上に電気メッキまたは無電解メッキを行う方法が
よ<知られている。
しかしながら、このような方法においては、各種の酸や
アルカリによるエッチングと水洗とを幾度も繰返さなけ
ればならず、操作がきわめて煩雑である。また、このよ
うな方法によつて得られる下地被覆層は、母材金属との
密着性が悪〈耐食性にも問題が多い。そこで、このよう
な問題を解決する方法として、従来、以下に説明するよ
うなガス法、浸漬法、散布法、塗布法等、乾式の置換反
応を利用することによつて母材金属表面に異種金属を被
覆する方法が提案されている。すなわち、従来のガス法
は、例えば特公昭49−33253号「アルミニウムま
たはその合金の複合金属材料製造法」に示されるように
、アルミニウムまたはその合金を350℃〜600℃に
予熱し、この予熱されたアルミニウム合金を、混合され
たハロゲン化金属とフラックスとの加熱によつて発生す
る・・ロゲン化金属ガスに接触し、アルミニウム合金の
表面層を還元除去すると同時に、・・ロゲン化金属ガス
の異種金属をアルミニウム合金に拡散浸透せしめること
を特徴としている。しかしながら、このような従来のガ
ス法には下言αハ〜0)の欠点がある。すなわち、(ハ
ハロゲン化金属をガス化するために使用する溶融塩の容
器は金属またはセラミックスによつて形成されるが、通
常の金属製容器においては腐食が著しく使用に耐えない
場合が多く、セラミックス製容器においてはセラミック
ス単体で大型の容器を製造することが困難であることか
らセラミックスのブロックを構築することによつて形成
することになるが、その構築上の目地には高度な防食技
術が必要とされ、さらに間歇操業において目地が・・ロ
ゲン化金属の膨張収縮によつて損壊する危険も大きい、
(2)ガス化されている雰囲気中で使用される治具、そ
の他の機器が著しぐ腐食、損耗する、(3)・・ロゲン
化金属を融点以上に加熱して蒸発する工程に卦ける蒸発
速度が非常に遅く、被覆層生成の律速因子となつて生産
性が悪い、(4)ガス雰囲気として、・・ロゲン化金属
ガス自体が酸化することのないように不活性雰囲気を与
えてやる必要がある。従来の浸漬法は、例えば特開昭5
5−31164号「銅被覆ステンレス鋼の製造方法」に
示されるように、オーステナイト系ステンレス鋼の表面
に銅被覆層を形成する方法に卦いて、銅を過剰に含みか
つ450℃〜700℃の溶融塩化銅の浴に、オーステナ
イト系ステンレス鋼を浸漬することを特徴としている。
゛しかしながら、このような従来の浸漬法に卦いては、
下言α1)−(2)の欠点がある。
すなわち、(1)容器、治具、その他の附属設備が腐食
され易い、(2)異種金属が被覆された金属を、反応終
了後に・・ロゲン化金属のソルトバスから引き上げる場
合に、母材金属に余分に付着する・・ロゲン化金属が外
部に持ち出Aれる損量が多く、外部に持ち出されたハロ
ゲン化金属は洗浄時に廃棄されて無駄となるとともに、
洗浄作業に手間がかかる。従来の散布法は、例えば特公
昭43−8161号「アルミニウムまたはアルミニウム
合金からなる母材表面にピンホール皆無の合金層を形成
する方法」に示されるように、母材であるアルミニρム
合金の表面に、バインダーとして、ハイドロカーボンの
内、粘着性のあるものを薄く塗装する第1工程と、第1
工程終了後の母材表面に・・ロゲン化金属の微粉末を散
布付着する第2工程と、第2工程を経たものを炉中に卦
いて・・ロゲン化アルミニウムの昇華現象が起る温度以
上に加熱した後、放熱する第3工程とからなることを特
徴としている。
しかしながら、従来の散布法に卦いては、下記(1)−
(4)の欠点がある。
すなわち、(1)・・ロゲン化金属塩を母材金属表面に
付着保持するためのバインダーが必要であり、またこの
バインダーを母材金属表面に塗布する工程が独立して必
要となる。その上、バインダーの性状が液状であるかペ
ースト状であるかにかかわらず、母材金属表面の必要な
部分にのみ過不足なく均一に塗布することは技術的に制
御困難である。さらに、バインダーは最終的には除去す
る必要があり、加熱ロスを多くするとともに、後処理に
も多大な手間を必要とする、(2)母材金属表面に散布
付着する・・ロゲン化金属の付着量のコントロール等も
、バインダー塗布量、一・ロゲン化金属の粒度と関連し
て技術的に非常に困難である。特に、最終製品に卦ける
被覆金属の目標厚さを尺度に塗布量等を制御することは
実質的に不可能であり、実際の生産に卦いては、常に過
浄な程度に塗布しているのが実状である。(3)バイン
ダー}よび・・ロゲン化金属が付着した状態下で母材金
属を加熱する必要があり、加熱方法の選択が制約される
。一般に、加熱方法は、対流もしくは輻射によつて行わ
れるが、母材金属の被処理面の各部の温度上昇を均一に
設定することは、非常に困難であり、母材金属の被処理
面の各部に卦ける反応開始時点にバラツキを生じ、被覆
層の仕上りにバラツキを生ずる、(4)加熱段階に訃け
るバインダーの粘性低下に伴い、保持力が低下し、・・
ロゲン化金属が剥落、垂れ落ちて、被覆層が不均一とな
る。従来の塗布法は、例えば特公昭55−23910号
「アルミニウムまたはアルミニウム合金サ材の表面に金
属層を被覆する方法」に示されるように疎水性溶剤と脂
肪族無極性ポリマーと3価のアルキルアミンの1種また
は2種以上とからなる分散液に、被覆すべき金属のハロ
ゲン化物を加えた塗布液を、アルミニウム合金母材の表
面に均一に塗布し、・・ロゲン化アルミニウムの昇華現
象が生じる温度以上に加熱して被覆すべき金属のハロゲ
ン化物とアルミニウムとの間に置換反応を生じさせ生成
したハロゲン化アルミニウムを昇華させることによつて
、母材表面に異種金属の被覆層を形成することを特徴と
している。
しかしながら、このような従来の塗布法に卦いては、下
言α1)−(,4)の欠点がある。
すなわち、(1)ハロゲン化金属とバインダーからなる
塗布液を予め製造して卦〈必要があるが、・・ロゲン化
金属とバインダーとの混練には特殊で高度な技術を必要
とし、特に高価な分散剤を使用しないと均一な混線分散
状態を得ることができず、また、均一に塗布するために
は、塗布液の性状を塗布方法に応じた性状に常にコント
ロールして卦〈必要がある、(2)前記散布法の欠点<
71)(3)と同じ〈、塗布液を塗布した母材の加熱は
、特に急速加熱の場合に温度分布の不均一を招き、品質
にバラツキを生ずる、(3)母材表面に均一な塗布が行
われても、加熱工程に卦けるバインダーの粘性低下によ
つてハロゲン化金属の垂れ落ちが避けられず、従つて垂
れ落ちを見込んで過剰に塗布液を塗布する必要がある。
そこで、母材処理面に訃けるハロゲン化金属の付着量は
、最終的には不均一となり、品質にバラツキを生じる、
(4)バインダーを分解除去するために、過剰のエネル
ギーと時間とを必要とする。本発明は、上記のような従
来の欠点を解消すべくなされたものであつて、高度な設
備、バインダー等を用いることなく、生産性の良好な金
属に異種金属を被覆する方法を提供することを目的とす
る。
上記目的を達成するために、本発明に係る金属に異種金
属を被覆する方法は、ハロゲン化金属と置換反応を生ず
る温度以上に加熱された母材金属を、ハロゲン化金属の
微粉末が浮遊している雰囲気に曝らし、・・ロゲン化金
属と置換反応させた後冷却し、かつ残渣を取り除〈よう
にしだものである。
以下、母材金属を・・ロゲン化金属と置換反応が生ずる
温度以上に予め加熱する工程を第1工程とし、加熱され
た母材金属を・・ロゲン化金属の微粉末が浮遊している
雰囲気に曝らす工程を第2工程とし、置換反応を起こさ
せた後の母材金属を冷却し、かつ残渣を取り除〈工程を
第3工程とし、各工程について詳細に説明する。
第1工程は、前述のように、母材金属をハロゲン化金属
と置換反応が生ずる温度以上に予め加熱する。
ここで、母材金属は、例えば鉄、チタン、アルミニウム
等の金属、ならびにそれらの合金であり、・・ロゲン化
金属は、例えば塩化銅、塩化錫、塩化亜鉛、沃化錫、臭
化銅、卦よび弗化銀等である。もつとも、ハロゲン化金
属である金属は、母材金属とは異種のものとされている
。この第1工程に卦ける母材金属の加熱温度は、・・ロ
ゲン化金属が母材金属と置換反応を生ずる温度以上であ
ることを必要とし、例えば塩化第1銅をアルミニウム母
材に反応させる場合にはアルミニウム母材を370℃以
上に加熱する必要がある。
この母材金属の加熱温度の設定は、後続する第2工程に
卦いて、噴霧、噴射、ふりかけもしくは静電付着等の方
法によつて浮遊状態にある・・ロゲン化金属の固体(微
粉末)を母材金属に接触ないしは付着させるだけで、・
・ロゲン化金属が母材表面と反応可能とするに必須のも
のである。な卦、フラツクスを用いることにより母材金
属とハロゲン化金属との置換反応を生ずる温度を下げる
ことが可能であり、例えば上記塩化第1銅をアルミニウ
ム母材に反応させる場合に、45%塩化アンモニウム−
50%塩化第1銅の微粉末を用いると、アルミニウム母
材は300℃程度の加熱状態下で一・ロゲン化金属と置
換反応を生ずることが可能になる。この母材金属の加熱
方法は、対流、輻射、伝導のいずれの方法をも自由に選
択することが可能であり、また、母材金属の圧延、押出
し工程の残熱を利用することも可能である。
また、ハロゲン化金属の微粉末が浮遊するチヤンバ一に
卦いて、前もつて母材金属を加熱し、引き続いて・・ロ
ゲン化金属の微粉末を浮遊させて、これに母材金属を曝
すようにしてもよい。な卦、母材金属は、上述のように
加熱▲れるがこの加熱工程以前に母材表面に付着してい
る加工油、ダスト等の汚れを予め脱脂洗浄して清浄化し
て卦〈と、後述する良品質の金属被覆をより容易に得る
ことが可能となる。
すなわち、母材を加熱工程以前に脱脂洗浄して卦くこと
が好ましいが、上述の加熱過程に卦いて蒸発、分解また
は燃焼して除去されるような例えば油汚れなどについて
は特に脱脂洗浄を施さなくても、通常品質の金属被覆が
得られる。次に第2工程は加熱された母材金属を、ハロ
ゲン化金属の微粉末が浮遊している雰囲気に曝し、・・
ロゲン化金属の微粉末を直接的に母材金属に接触する。
・・ロゲン化金属の微粉末は、粒径が500μを越える
ものが存在していても、浮遊過程に}いで粒子が相互に
摩擦接触もしくは衝突して微細化される場合もあるが、
本発明者の実験結果によれば、・・ロゲン化金属の良好
な浮遊状態を維持するためには、ハロゲン化金属の微粉
末の90%以上を粒径500μ以下の微粉末粒子によつ
て占めることが望ましい。このような・・ロゲン化金属
の微粉末が浮遊する雰囲気は、例えば流動層法、噴霧法
、ふりかけ法、静電気による方法、機械的に振動などを
与える通常の方法またはこれらの方法を組合わせる方法
等によつて形成される。このハロゲン化金属の浮遊雰囲
気の温度は、常温でもよいが、・・ロゲン化金属の融点
未満の温度に加熱して卦いてもよい。
後者のように、浮遊雰囲気が加温状態に設定される場合
には、用いられる・・ロゲン化金属の吸湿が防止され、
良好な浮遊状態を維持可能となるとともに、加熱された
母材金属の温度降下速度を減少して・・ロゲン化金属と
母材金属との反応速度を迅速化し、母材金属の微粉末雰
囲気に対する曝露時間の短縮化が可能となり、生産性を
向上することが可能となる。な卦、ハロゲン化金属が浮
遊する雰囲気温度によつて、ハロゲン化金属自体が空気
中の酸素により酸化される虞れがある場合には、アルゴ
ン、窒素などの不活性ガスを用いることによつてハロゲ
ン化金属自体の酸化が防止される。母材金属表面への・
・ロゲン化金属の付着量は・・ロゲン化金属の浮遊濃度
、曝露時間、母材温度によつて制御され、例えば、アル
ミニウム表面に塩化第1銅を反応させ、銅被覆を行う場
合には、アルミニウム表面への塩化第1銅の付着量を最
少0.3y/dイとする必要がある。
第1図は、静電気の利用によつて形成されるハロゲン化
金属の微粉末浮遊雰囲気に母材金属を曝す方法の1例を
示す説明図である。
曝露ボツクス1の底部には下部電極2が設けられ、下部
電極2の上方部には、絶縁板3を介して上部電極4が設
けられている。曝露ボツクス1の上方部には接地された
コンベア5に吊り下げられているハンガー6が、母材金
属7を保持する状態で図に卦いて右から左へ移送可能と
Aれている。曝露ボツクス1内の粉体供給ノズル8から
供給される・・ロゲン化金属9の微粉末は曝露ボツクス
1の底部に落下して電極により帯電されて、上向きの矢
印で示される電気力線10の方向に浮遊可能となつてい
る。な卦、曝露ボツクス1には上部カバー11が設けら
れている。すなわち、予め加熱された母材金属7は、コ
ンベア5のハンガー6に吊り下げられ、粉体供給ノズル
8から供給されるハロゲン化金属9の微粉末が電気力線
10に沿つて浮遊状態とされている曝露ボツクス1の内
部を通過することにより、・・ロゲン化金属9の微粉末
と直接的に接触可能となつている。な卦、母材金属の一
部分のみを・・ロゲン化金属の浮遊雰囲気に曝し、部分
的な異種金属の被覆状態を得ようとする部分には、母材
金属表面の被覆を望まない部分に予めマスキングが施さ
れる。
このマスキングは、母材金属の形状に適合する金属テー
プなどで容易にできる。な卦、母材金属と・・ロゲン化
金属との置換反応を十分に行わせしめたり、被覆金属を
母材金属の更に内部に拡散させるために、以上のような
母材金属の・・ロゲン化金属の浮遊雰囲気中への曝露の
後、引続いて母材金属に所要の加熱を与えることが有効
である。
また、第2工程は、加熱後の母材金属の・・ロゲン化金
属の微粉末浮遊雰囲気に曝すばかりでな〈、置換反応を
生じ得る温度にまで加熱された母材金属への加熱を継続
しつつ、・・ロゲン化金属の粉体を噴霧、ふりかけ、吹
付けあるいは静電気等によつて接触せしめるようにして
もよい。最後に第3工程は、前記第2工程で置換反応を
起した後の母材金属を冷却し、かつ母材金属表面の置換
反応生成物残渣、あるいは未反応残渣を取り除き、母材
金属に所要の異種金属が被覆された状態を得るようにな
つている。ここで、母材金(属の冷却は、母材金属を・
・ロゲン化金属の微粉末浮遊雰囲気外に出してもよく、
またはハロゲン化金属の浮遊雰囲気をなくしてその位置
で空冷または水冷するようにしてもよい。
以上のような本発明に係る金属に異種金属を被覆する方
法によれば、・・ロゲン化金属と置換反応を生ずる温度
以上に加熱された母材金属を・・ロゲン化金属の微粉末
が浮遊している雰囲気に曝らし、バインダーなしで直接
反応させるので、設備等に害のない加熱方法を選択でき
て高度な設備等を必要とせず、またバインダー、塗布液
等を用いることな〈直接反応させて、均一な異種金属の
被覆を有する金属を得ることができる。
すなわち、詳述すれば、次のような効果が得られる。(
1)第1工程に卦ける母材金属の加熱の場合は、・・ロ
ゲン化金属が付着されていない状態の母材金属に対して
行なわれることから、加熱方法が限定されず、加熱効率
、加熱費用、加熱時間、加熱温度の均一性等を勘案し、
種々の加熱方法の中から最適な方法を自由に選択可能と
なり、品質の向上、エネルギーの低減、生産性の向上等
に貢献できる。
(2)また、上記のように・・ロゲン化金属が付着され
ていない母材金属を加熱することから、母材温度の均一
化が容易となり、母材温度の均一化により、次の第2工
程に卦ける母材金属と・・口ゲン化金属との反応速度卦
よび反応量の均一化が可能となつて、被覆状態が均一で
、光択卦よび物性などが良品質の製品が得られる。
(3)母材金属の全表面を加熱することができ、次の第
2工程で母材金属の全表面に対して・・ロゲン化金属を
接触反応させることができる。
(4)母材金属の加熱に用いられる装置または容器は、
高温状態の・・ロゲン化金属に曝?れることがなく、腐
食または損傷を受けることがない。
(6)第2工程は、一・ロゲン化金属が浮遊している雰
囲気に、均一な温度に加熱されている母材金属を曝すよ
うになつていることから、加熱温度、浮遊条件などの制
御によつて、母材金属表面は複雑な窪み部、突部となつ
ている場合にも、母材金属表面に・・ロゲン化金属を均
一に付着するすることができる。また、母材金属が加熱
工程を経た後に・・ロゲン化金属と直接接触して反応す
ることから、散布法、塗布法に卦けるように反応前に・
・ロゲン化金属が垂れ落ちたり剥落することがな〈、歩
留り卦よび品質が向上する。(6)母材金属への・・ロ
ゲン化金属の付着速度は従来のガス法に卦けるように蒸
発速度によつて付着量が規制されることがな〈、浮遊量
の制御によつて高速度化が可能になり、生産性を向上す
ることができる。(7)母材金属への・・ロゲン化金属
の付着量は、浮遊量、曝露時間等の制御により任意に制
御可能であり、最小必要量のみを均一に付着させること
ができることから、・・ロゲン化金属の無駄がな〈、次
の第3工程に卦ける洗浄作業を容易化することができる
(8) ・・ロゲン化金属の微粉末の固体が所要の母材
金属に噴霧、噴射、ふりかけあるいは静電付着等の方法
によつて付着可能となつていることから、従来のガス法
、浸漬法等に見られる操業卦よび設備上の問題がない。
すなわち、・・ロゲン化金属の気体または液体を取り扱
うガス法または浸漬法Vc卦いては、・・ロゲン化金属
の気体または溶融塩液体によつて被覆設備としての容器
または浴槽がはなはだしく腐食Aれ、稼動中に}ける補
修、維持管理に多大な費用、時間卦よび努力を必要とす
るものの、本発明に卦いては、固体のハロゲン化金属を
浮遊させていることから、浮遊用の容器その他の環境部
分に特に腐食を生じることがな〈、被覆設備の維持、補
修管理をきわめて容易に行うことが可能となり、また被
覆設備を耐蝕性材料で形成する必要もない。(9) ・
・ロゲン化金属の微粉末は直接的に母材金属に接触する
ことから、従来の散布法、塗布法に卦けるようなバイン
ダーを必要とせず、従つて・・ロゲン化金属とバインダ
ーの調合、バインダーの塗布作業が不要となり、また、
従つてバインダーの材質の選定、調合あるいは塗布のた
めの設備、作業時間等が不用となつて作業の簡便化が達
成される。
また、このようにバインダーを介在することな〈・・ロ
ゲン化金属の微粉末が直接的に母材金属に反応すること
から、母材金属の表面に生成した被覆金属の剥離、脹れ
等が著しく少な〈、ほとんど皆無な状態となる。(10
)更に、予め加熱された母材金属に・・ロゲン化金属が
直接接触し、バインダーを必要としないことから置換反
応が迅速に行われるだけでな〈、第3工程に卦いて処理
すべき残渣が少な〈てすむ。また残渣は簡単に剥離する
ことができ、残渣除去作業を容易にかつ迅速に行うこと
ができる。01)最後に、母材金属に生成される被覆層
は、母材金属の表層に形成される異種金属の薄膜と、こ
の薄膜の下の母材金属に異種金属が拡散して生成する拡
散層とからなり、従つて異種金属の薄膜と母材金属の結
合が強固となり、異種金属の剥離、脹れ等の欠陥が発生
し難い。
従つて、通常の電気メツキあるいは無電解メツキ等で得
られるメツキ層と比べて、以後の切断、曲げ、穴開け等
のブレス加工に際し、剥離することがほとんどな(卓越
した加工性をもつていることから、従来のメツキに卦い
ては、そのメツキ工程をプレス加工後に取らざるを得な
いような場合にも、本発明に卦いては母材金属に異種金
属を被覆した後にプレス加工等を行うことができる。な
卦、本発明によつて得られる母材金属の被覆層の土に必
要に応じて更に、銅、ニツケル、錫などを電気メツキ、
無電解メツキ等によつて施してもよ〈、そのようなメツ
キ工程の付加により仕上げメツキ金属の密着性を非常に
良好とし、優れた耐蝕性を与えることが可能となる。
次に、本発明に係る金属に異種金属を被覆する方法の具
体的実験結果について説明する。
第1の実験に卦いては、10×100X200?のJI
S−AllOOのアルミニウム板を、アルミナ粉体を用
いた430℃の流動炉内に挿入して2分間保持すること
によつて均一に加熱した後、!流動炉内からアルミニウ
ム板を取り出し、この加熱されたアルミニウム板を、2
00メツシユの篩下(粒径で74μ以下)の塩化第1銅
を150℃の窒素ガスによつて浮遊させている槽内に直
ちに入れ、30秒間保持して塩化第1銅を0.87/D
rr?1の割合で付着させて反応?せ、その後、浮遊槽
からアルミニウム板を取り出して冷却、洗浄して残渣を
取り除いた。
この第1の実験によればバインダーを使用することな〈
アルミニウム板に塩化第1銅を直接的に反応させ、アル
ミ“ニウム板に2〜 13μの薄膜状の銅層からなる銅
被覆表面を形成させることができた。またその処理時間
は3分間と短かく、浮遊槽の腐食もな〈、簡単な水洗で
反応残渣を除去することができた。第2の実験に卦いて
は、5X50×100WrfrL(r) 5JIS−S
US3O4のオーステナイト系ステンレス鋼板を700
℃のアルゴンガス雰囲気の電気炉内で20分間加熱し、
ステンレス鋼板を電気炉から取り出し、直ちに40メツ
シユの篩下(粒径で約420μ以下)の塩化第1銅粉を
3t/Ddの割合で振りかけ、5分後にこのステンレス
鋼板を水冷、洗浄して伐渣を取り除いた。
この第2の実験に卦いても、バインダーを使用すること
な〈ステンレス鋼板に塩化第1銅を反応させ、ステンレ
ス鋼板の表層に約3μの銅被膜を形成することができ、
残渣の洗浄も簡単に行うことができた。第3の実験に卦
いては、8×50×400TmのJIS−A2Ol4の
アルミニウム合金の板を赤外線加熱し、温度が400℃
以上の第1表記載の各温度に達した各段階で、静電気を
利用して飛散噴霧させた塩化第1銅の微粉末の雰囲気中
に曝し置換反応を起こさせた。この場合、加熱チヤンバ
一と同一のチヤンバ一で塩化第1銅の雰囲気を与える方
法と、加熱チヤンバ一とは別個のチヤンバ一で塩化第1
銅の雰囲気を与える方法との両方法で実験した結果、第
1表に示Δれるように両方法に本質的な差異のない厚さ
の銅薄膜を形成することができた。な卦、上記第1、第
2実験例と同様に、この銅薄膜の性状をチエツクするた
め、この銅薄膜の上に更VC5Oμの電気銅メツキを施
した後、塩水噴霧試験を行なつたところ、脹れも、ピン
ボールも認められない良好な品質が認められた。以上の
ように、本発明に係る金属に異種金属を被覆する方法は
、母材金属をハロゲン化金属と置換反応が生ずる温度以
上に予め加熱し、この母材に曝した置換反応を起こΔせ
た後、冷却し、かつ残渣を取り険くようにしたので、設
備、機器、操業などに害のない加熱方法を選択できて、
高度な設備、機器などを使用しなくてもよいし、また、
バインダー、塗布液等を用いることなく、母材金属と・
・ロゲン化金属とを直接反応させて、均一な異種金属の
被覆を有する金属を得ることができ、生産性も良好とす
ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は静電気の利用によつて形成したハロゲン化金属
微粉末浮遊雰囲気に母材金属を曝す状態を示す断面図で
ある。 1・・・・・・曝露ボツクス、7・・・・・・母材金属
、9・・・・・・・・ロゲン化金属、10・・・・・・
電気力線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ハロゲン化金属と置換反応を生ずる温度以上に加熱
    された母材金属を、ハロゲン化金属の微粉末が浮遊して
    いる雰囲気に曝らし、ハロゲン化金属と置換反応させた
    後、冷却し、かつ残渣を取り除くことを特徴とする金属
    に異種金属を被覆する方法。
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