JPS597672B2 - 硫酸カリをカリ源とするク溶性硅酸カリ肥料の製造方法 - Google Patents
硫酸カリをカリ源とするク溶性硅酸カリ肥料の製造方法Info
- Publication number
- JPS597672B2 JPS597672B2 JP9094178A JP9094178A JPS597672B2 JP S597672 B2 JPS597672 B2 JP S597672B2 JP 9094178 A JP9094178 A JP 9094178A JP 9094178 A JP9094178 A JP 9094178A JP S597672 B2 JPS597672 B2 JP S597672B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はク溶性硅酸カリ肥料の製造方法に関する。
火力発電所等の微粉炭燃焼炉から発生するフライアツシ
ュ中には多量の硅酸を含み、このフライアツシュにカリ
源を混合して焼成炉で６００〜１１００℃で焼成すると
カリとフライアツシュ中の硅酸とが化学反応してクエン
酸溶解性（以下、「ク溶性」という。
ュ中には多量の硅酸を含み、このフライアツシュにカリ
源を混合して焼成炉で６００〜１１００℃で焼成すると
カリとフライアツシュ中の硅酸とが化学反応してクエン
酸溶解性（以下、「ク溶性」という。
）の硅酸カリに変わる。本発明者らはカリ源として苛性
カリあるいは炭酸カリを用いてク溶性硅酸カリ肥料を製
造する方法を提案した。
カリあるいは炭酸カリを用いてク溶性硅酸カリ肥料を製
造する方法を提案した。
この方法によれば原料を焼成する際に硫黄酸化物（ＳＯ
Ｘ）を生じないので脱硫を施す必要がない利点がある反
面、苛性カリあるいは炭酸カリはかなり高価で得られる
製品も割高のものとなる欠点がある。
Ｘ）を生じないので脱硫を施す必要がない利点がある反
面、苛性カリあるいは炭酸カリはかなり高価で得られる
製品も割高のものとなる欠点がある。
そこで本発明者らは種々の研究の結果、自然界に存する
硫酸カリ（Ｋ２ＳＯ４）をカリ源として使用し得ること
を見いだした。
硫酸カリ（Ｋ２ＳＯ４）をカリ源として使用し得ること
を見いだした。
硫酸カリをカリ源とする場合は苛性カリ（ＫＯＨ）ある
いは炭酸カリ（Ｋ２ＣＯ３）をカリ源とする場合に比べ
原料中の酸化力’Ｊ （ Ｋ２ ０ ） の金額は半
分以下となる。
いは炭酸カリ（Ｋ２ＣＯ３）をカリ源とする場合に比べ
原料中の酸化力’Ｊ （ Ｋ２ ０ ） の金額は半
分以下となる。
一方硫酸カリをカリ源とする場合は原料の焼成工程にお
いて硫黄酸化物（ＳＯｘ）を生じ、その脱硫のために苛
性カリあるいは炭酸カリをカリ源とする場合に比べラン
ニングコストは嵩むが、原料が安価に入手できることよ
りして製品のコストは硫酸カリをカリ源とする場合は苛
性カリあるいは炭酸カリをカリ源とする場合に比べ犬幅
に低減する。
いて硫黄酸化物（ＳＯｘ）を生じ、その脱硫のために苛
性カリあるいは炭酸カリをカリ源とする場合に比べラン
ニングコストは嵩むが、原料が安価に入手できることよ
りして製品のコストは硫酸カリをカリ源とする場合は苛
性カリあるいは炭酸カリをカリ源とする場合に比べ犬幅
に低減する。
以下、本発明の方法を実施した実施例を説明する。
硫酸カリ（Ｋ２ＳＯ，）、フライアツシュ、水酸化マグ
ネシウム（Ｍｇ（ＯＨ）２）と液体バインダー、例えば
アルコール廃液とを混合し、造粒機で２〜３ｍｍの粒状
物に造粒した後乾燥したものを原料として流動焼成炉１
の原料供給口２から流動床目皿３上に供給し、原料を流
動状態にして９００〜１０００℃で焼成する。
ネシウム（Ｍｇ（ＯＨ）２）と液体バインダー、例えば
アルコール廃液とを混合し、造粒機で２〜３ｍｍの粒状
物に造粒した後乾燥したものを原料として流動焼成炉１
の原料供給口２から流動床目皿３上に供給し、原料を流
動状態にして９００〜１０００℃で焼成する。
するとと化学反応し、ク溶性硅酸カリ肥料が得られる。
得られた製品は製品取出口４より取出し、必要に応じて
粉砕機で粉砕し（粉状製品）、あるいは粉砕したものに
液体バインダーを加えて造粒（粒状製品）して製品とす
る。
粉砕機で粉砕し（粉状製品）、あるいは粉砕したものに
液体バインダーを加えて造粒（粒状製品）して製品とす
る。
焼成の際に生じる硫黄酸化物（ＳＯＸ）は上部流動床目
皿５ａ，５ｂ，５ｃ上の生石灰（ＣａＯ）あるいは消石
灰（ＣａＣＯ３）と化学反応させて硫酸カルシウム（Ｃ
ａＳＯ４）として回収口６より回収して脱硫する。
皿５ａ，５ｂ，５ｃ上の生石灰（ＣａＯ）あるいは消石
灰（ＣａＣＯ３）と化学反応させて硫酸カルシウム（Ｃ
ａＳＯ４）として回収口６より回収して脱硫する。
その際循環リフト７で循環させると共に、補充口８から
適宜生石灰あるいは消石灰を補充する。
適宜生石灰あるいは消石灰を補充する。
実施例
原料
Ｋ２ＳＯ４ ３９重量％
フライアツシュ ５６重量％
Ｍｇ（ＯＨ） ２ ５重量％
バインダーとしてアルコール廃液
ただしＫ２Ｓ０４の純度は１００％として計算造粒機で
２〜３ｍｍに造粒後乾燥した原料を５ｔ／ｈの割合で流
動焼成炉に供給し、９００〜９５０℃で焼成した。
２〜３ｍｍに造粒後乾燥した原料を５ｔ／ｈの割合で流
動焼成炉に供給し、９００〜９５０℃で焼成した。
燃料
燃料としてはＬＮＧ、重油または微粉炭、あるいは原料
中に微粉炭を混練して流動床目皿上で自燃させるように
してもよいが、この実施例では流動床目皿下方よりガス
を供給した。
中に微粉炭を混練して流動床目皿上で自燃させるように
してもよいが、この実施例では流動床目皿下方よりガス
を供給した。
ガス条件
原料 ガス量
５ｔ／ｈ ３０００Ｎｍ２／ｈ
この部分でのＳＯＸ濃度（ＳＯ２換算）
ただし燃料中のＳ分は計算外とする。
脱硫条件
石灰法乾式脱硫装置の脱硫率を９０％とすると（多段流
動床方式とする） となる。
動床方式とする） となる。
その後例えば湿式であるマグネシウム法二（Ｍｇ（ＯＨ
）２を脱硫剤として使用する方法）にて二段または三段
洗滌することにより最終出口のＳＯＸを５０〜９０ｐｐ
ｍ以下にすることは充分可能である。
）２を脱硫剤として使用する方法）にて二段または三段
洗滌することにより最終出口のＳＯＸを５０〜９０ｐｐ
ｍ以下にすることは充分可能である。
ランニングコスト
原料５ ｔ／ｈに対して
Ｋ２Ｓ０４を原料とすることによりＫ２ＣＯ３あるいは
ＫＯＨを使用するのに比べて１日当り約￥３ＱＯＯＯＯ
／円〜￥５ ０ ０ ０ ０ ０／円程度のコストアッ
プになる。
ＫＯＨを使用するのに比べて１日当り約￥３ＱＯＯＯＯ
／円〜￥５ ０ ０ ０ ０ ０／円程度のコストアッ
プになる。
コストダウンの要素としてＫ２ＣＯ３単価￥８ ０ ０
０ ０ ／ Ｔｏｎ，．Ｋ２ ＳＯ４単価￥２ ５
０ ０ ０／Ｔｏｎ とした場合 Ｋ２ＣＯ３のとき Ｋ２ＳＯ４のとき 結論 以上説明したようにカリ源として硫酸カリを使用する本
発明の場合は、苛性カリあるいは炭酸カリをカリ源とし
て使用する場合に比べて大幅にコストを低減することが
でき、きわめて有益な発明であるということができる。
０ ０ ／ Ｔｏｎ，．Ｋ２ ＳＯ４単価￥２ ５
０ ０ ０／Ｔｏｎ とした場合 Ｋ２ＣＯ３のとき Ｋ２ＳＯ４のとき 結論 以上説明したようにカリ源として硫酸カリを使用する本
発明の場合は、苛性カリあるいは炭酸カリをカリ源とし
て使用する場合に比べて大幅にコストを低減することが
でき、きわめて有益な発明であるということができる。
図面は本発明の方法敷実施するための装置の概略図であ
る。 １・・・・・・流動焼成炉、２・・・・・・原料入口、
３，５ａ，５ ｂ ，５ ｃ・・・・・・流動床目皿、
４・・・・・・製品出口、６・・・・・・硫酸カルシウ
ム回収口、７・・・・・・循環リフト、８・・・・・・
石灰補充口。
る。 １・・・・・・流動焼成炉、２・・・・・・原料入口、
３，５ａ，５ ｂ ，５ ｃ・・・・・・流動床目皿、
４・・・・・・製品出口、６・・・・・・硫酸カルシウ
ム回収口、７・・・・・・循環リフト、８・・・・・・
石灰補充口。
Claims (1)
- １ 微粉炭を燃焼したとき生じるフライアツシュ硫酸カ
リ、その他ク溶性硅酸カリ肥料を製造するに必要な粉体
原料と液体バインダーとを混合し、それを造粒した後乾
燥して流動焼成炉に供給し、流動焼成炉で焼成して、フ
ライアッシュ中の硅酸と硫酸カリ中のカリとを化学反応
させてク溶性硅酸カリに変えることを特徴とする硫酸カ
リをカリ源とするク溶性硅酸カリ肥料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9094178A JPS597672B2 (ja) | 1978-07-27 | 1978-07-27 | 硫酸カリをカリ源とするク溶性硅酸カリ肥料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9094178A JPS597672B2 (ja) | 1978-07-27 | 1978-07-27 | 硫酸カリをカリ源とするク溶性硅酸カリ肥料の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5520218A JPS5520218A (en) | 1980-02-13 |
| JPS597672B2 true JPS597672B2 (ja) | 1984-02-20 |
Family
ID=14012470
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9094178A Expired JPS597672B2 (ja) | 1978-07-27 | 1978-07-27 | 硫酸カリをカリ源とするク溶性硅酸カリ肥料の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS597672B2 (ja) |
-
1978
- 1978-07-27 JP JP9094178A patent/JPS597672B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5520218A (en) | 1980-02-13 |
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