JPS597624Y2 - クラツチ - Google Patents

クラツチ

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Publication number
JPS597624Y2
JPS597624Y2 JP1976023872U JP2387276U JPS597624Y2 JP S597624 Y2 JPS597624 Y2 JP S597624Y2 JP 1976023872 U JP1976023872 U JP 1976023872U JP 2387276 U JP2387276 U JP 2387276U JP S597624 Y2 JPS597624 Y2 JP S597624Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
diaphragm spring
thrust ring
release bearing
center hole
Prior art date
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Expired
Application number
JP1976023872U
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English (en)
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JPS52116650U (ja
Inventor
慎治 加藤
晴司 柴田
Original Assignee
トヨタ自動車株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by トヨタ自動車株式会社 filed Critical トヨタ自動車株式会社
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Publication of JPS52116650U publication Critical patent/JPS52116650U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主として自動車に用いられるダイヤフラムス
プリング式のクラッチに関するものである。
一般にクラッチ側とトランスミッション側とは相互の組
み付けに際してクラッチハウジングの加工精度の不足な
どにより、ある程度の芯ずれが生じるのは避けられない
ものである。
即ち、この芯ずれは、通常知られているようにクラッチ
側のダイヤフラムスプリング(クラッチカバーアツセン
ブリ)と、トランスミッション側のベアリングリテーナ
円筒部に備え付けられているクラッチレリーズベアリン
グとの回転中心のずれとなって現われるのである。
これにより、一般に知られている半クラッチ操作時やク
ラッチ解放操作時における前記のダイヤフラムスプリン
グとクラッチレリーズベアリングとの摩擦接触状態は、
相対的に半径方向へ振れ動くような摩擦動作を起こすこ
ととなり、これがフレツテイング摩耗やかなり大きな異
音(キュル・キュル音)の発生原因となっていた。
また、一般にダイヤフラムスプリングはプレス或型によ
るため、クラッチレリーズベアリングとの接触部分であ
る複数(普通は18本〜20本)のフィンガ一部が、全
て同一面上となるような或型精度は望めない。
従って、レリーズベアリングが実質的に接触するのは少
数(2本〜5本)のフィンガ一部であり、これによって
相互の接触面圧が大きくなり、もってクラッチレリーズ
ベアリングにおけるレースの摩耗が激しくなるという問
題が生じていた。
そこで、前記したクラッチハウジングやダイヤフラムス
プリングの加工精度を向上させるとともに、クラッチレ
リーズベアリングにおいてダイヤフラムスプリングと摩
擦接触するアウタレースあるいはインナレースの二部を
含油焼結金属とすることにより、上記した摩耗や異音の
発生をある程度おさえることができるが、この手段は材
料コストや製作コストが大幅にアップする欠点を伴って
いた。
本考案の目的は、上述した従来の問題点を解消すること
で゛あって、ダイヤフラムスプリングの中心孔内周にス
ラストリングを装着することにより、レリーズベアリン
グにおけるレースの耐摩耗性を向上し、前述した異音の
発生を防止するとともに、このスラストリングとダイヤ
フラムスプリングとの回転バランスを常に適正に保持し
得るクラッチを提供することにある。
即ち、本考案の構或は上記の目的を達或するために、ク
ラッチレリーズベアリングに対し均一に摩擦接触させる
ためのC型のレリーズスラストリングを、ダイヤフラム
スプリングの中心孔内周に対し、軸方向の規制をなし、
かつその合い口部により半径方向へ収縮させ、その復元
弾力によって取り付けたことを特徴とするものである。
以下、上記した本考案の構或を図面に示す実施例に基い
て詳細に説明する。
まず、自動車のクラッチを断面で表した第1図において
、図示左側のエンジン側から延出しているクランクシャ
フト1の端部にはフライホイール2がボルトによって一
体的に固定されている。
一方、図示右側のトランスミッション側から延出してい
るインプットシャフト3の端部は、前記クランクシャフ
ト1の中心部に対しパイロットベアリング4によって回
転自在に支持されている。
そして、トランスミッション側から前記のインプットシ
ャフト3と同軸に突出しているペアリングテーナの円筒
部12外周には、クラッチレリーズベアリング14を有
するレノーズベアリングハブ13が軸方向への摺動自在
に備え付けられている。
また、前記のフライホイール2に対しボルトによって一
体的に固定されているクラッチ力バー5の内側には、通
常よく知られているようにダイヤフラムスプリング6が
一対のピボットリング7を回動支点としてリベット8に
より取り付けられている。
さて、このダイヤフラムスプリング6における各フィン
ガ一部6aの先端によって構或される中心孔6b (即
ち前記インプットシャフト3が貫通する孔)の内周には
、第2図〜第4図からも明らかなように、断面L型で、
全体としては合い口部20を有するC型に形威されたレ
リーズスラストリング11が取り付けられている。
このスラストリング11は鋼材などの弾性素材で形或さ
れており、その合い口部20を利用して弾性的に縮径さ
せ、その状態から拡開方向へ復元しようとする弾力によ
って、その外周面11 aを上記中心孔6bに圧接保持
させている。
つまり、レリーズスラストリング11は、その自由状態
における外径が、ダイヤフラムスプリング6の上記中心
孔6bの内径よりも大きく設定されているのである。
また、このスラストリング11において半径方向に立ち
上がっている係止部11 bは、第2図からも明らかな
ようにクラツチレリーズベアリング14のアウタレース
14aと接触可能に位置し、かつこの係止部1l bに
よってダイヤフラムスプリング6に対するスラストノン
グ11の軸方向の位置規制もなしている。
なお、第1図において前記クラッチ力バー5の内側には
通常知られているようにプレツシャプレート15がスト
ラップ(図示しない)を介して弾性支持されており、こ
のプレツシャプレート15と前記ダイヤフラムスプリン
グ6との外周部の相互は第1図に示す如くリトラクテイ
ングスプリング16によって結合されている。
また、プレツシャプレート15と前記フライホイール2
との相互間にはクラッチディスク17が位置していて、
このクラッチディスク17のクラッチハブ18は前記イ
ンプットシャフト3のアウタスプライン部分3aに対し
軸方向への摺動自在にスプライン嵌合している。
つまり、第1図で示されているクラッチの接合状態では
、前記のクラッチディスク17は、その両面のクラッチ
フエーシング19が、フライホイール2とダイヤフラム
スプリング6の弾力を受けているプレシャプレート15
との相互によって挾みつけられて摩擦回転力を受け、エ
ンジン側のクランクシャフト1とトランスミツヱヨン側
のインプットシャフト3との間のトルク伝達を行うよう
になっている。
そこで、第1図に示されているクラッチの接合状態から
クラッチを開放する操作について説明する。
まず、クラッチペダルの踏み込みにより、油圧作用など
に関連して作動するレリーズフォーク(図示しない)を
介して前記のレリーズベアリングハブ13が、そのクラ
ッチレリーズベアリング14と共にベアリングリテーナ
の円筒部12に沿って第1図の左方、つまりダイヤフラ
ムスプリング6側へ向って摺動操作される。
これにより、クラッチレリーズベアリング14のアウタ
レース14 aが、ダイヤフラムスプリング6の中心孔
6b内周に取り付けられている前記レリーズスラストリ
ング11の係止部11 b側面に接触する。
そして、クラッチレリーズベアリング14が引きつづき
図示左方へ摺動操作されて、レリーズスラストリング1
1を通じてダイヤプラムスプリング6のフィンガ一部6
a先端が押圧されると、通常知られているようにダイヤ
フラムスプリング6の外周部分が、ピポットリング7を
回動支点としてプレッシャープレート15と共に第1図
の右方へ後退作動する。
これによってクラッチディスク17はフリー状態となり
、クランクシャフト1とインプットシャフト3との間の
トルク伝達は遮断される。
このクラッチ解放操作時において、クラッチレリーズベ
アリング14のアウタレース14 aをスラストリング
11に摩擦接触させることは、このアウタレース14
aとレリーズスラストリング11との均一な接触が得ら
れ、もって相互の接触面圧を低く保つことができる。
また、上記のクラッチ解放操作時におけるダイヤフラム
スプリング6の中心孔6bは、第1図で示すクラッチ接
合状態と比較してその内径が変化(増大)する。
しかし、上記スラストリング11は合い口部20を有し
、その拡開方向の弾力によって上記中心孔6bに取り付
けられているため、この中心孔6bの内径の変化に対し
て無理なく追従し、クラッチの開放、接合いずれの状態
でもダイヤフラムスプリング6とスラストリング11と
の芯出し状態を適正に保持する。
しかも、このように中心孔6bの内径変化にスラストリ
ング11が追従することは、この中心孔6b内周とリン
グ11の外周面11 aとの間に隙間が生じるといった
不都合も防止され、上記の芯出し保持機能とも相まって
スラストリング11の回転バランスが良好に保たれる。
なお、レリーズスラストリング11は前記したように合
い口部20を有するC型のリングであるため、それ自体
の円周方向に関して回転バランスの不均り合いが生じや
すいが、これは合い口部20の肉厚を他の部分の肉厚よ
りも大きくするなどの手段によって解消し得るものであ
る。
次に第5図及び第6図で示されている実施例について説
明する。
この実施例は、上記ダイヤフラムスプリング6の各フィ
ンガ一部6a先端を、第1図におけるフライホイール2
側へ折り曲げてスラストリング11用の取付面9を形威
した例である。
この取付面9に対し、レリーズスラストリング11の外
周面11 aを前述した如く、スラストリング11の拡
開方向の復元弾力によって取り付けるのであり、その取
り付け状態は上記した実施例の場合よりも安定化する。
なお、第5図および第6図で示す実施例において、第1
図〜第4図で示すものと同一もしくは均等構或と考えら
れる部分には、図面に同一符号を記入し,て重複する説
明は省略する。
また、上記の各実施例におけるレリーズスラストリング
11の材質としては、例えば鋼材、鋳鉄、鋳鋼、非鉄鋳
物、銅及び銅合金、アルミニューム及びアルミニューム
合金、熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂などがあげられる
また、上記の樹脂に含油させた含油樹脂、鉄系焼結品と
して含油(グリースも含む)焼結品及び樹脂含浸焼結品
を用いることも考えられる。
さらに上記の材質を用いて、熱処理(焼入焼戻し、浸硫
など)や表面処理(溶射、樹脂コーティング、メッキな
ど)を施してもよい。
本考案は、以上の説明からも明らかなように、クラッチ
の開放操作時や半クラッチ操作時におけるクラッチレリ
ーズベアリングとの摩擦接触を、ダイヤフラムスプリン
グに取り付けられたレリーズスラストスプリングによっ
てなし、均一な接触面を得ることにより相互の接触面圧
を低く保持し得る利点がある。
このことは、相互の摩擦接触時における異音の発生を著
しく低減し、かつクラッチレリーズベアリングにおける
アウタレースなどの耐摩耗性を向上し、もってこのアウ
タレースなどの耐摩耗性の要求されない安価な材料を用
いることのできる効果がある。
特に本考案のスラストリングは合い口部を有し、その拡
開方向の弾発力によってダイヤフラムスプリングの中心
孔内周に取り付ける構或であるため、このスラストリン
グをダイヤフラムスプリング側へ取り付ける際の相互の
芯出しが行い易く、またその取り付け状態が良行に保持
され、そのうえクラッチの操作に伴うダイヤフラムスプ
リングの中心孔の内径変化に対してスラストリングがス
ムースに追従し、もって相互の芯出し状態がクラッチの
解放、接合いずれの状態においても適正に保持される。
これらの機能によってスラストリングの回転バランスが
常時良好に保たれ、このリングの付設に伴う異音や振動
発生といった悪影響を未然に回避し得る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図はダイヤフラム式
クラッチの断面図、第2図は第1図の部分拡大断面図、
第3図はダイヤフラムスプリングに対するレリーズスラ
ストリングの取り付け状態を表した部分平面図、第4図
は第3図のIV−IV線断面図、第5図は異なる実施例
を第3図と対応して表した部分平面図、第6図は第5図
のIV−IV線断面図である。 6・・・・・・ダイヤフラムスプリング、6a・・・・
・・フィンガ一部、6b・・・・・・中心孔、11・・
・・・・レリーズスラストリング、11 b・・・・・
・係止部、14・・・・・・クラッチレリーズベアリン
グ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ダイヤフラムスプリングにおける複数のフィンガ一部先
    端によって構或される中心孔内周に対し、合い口部を有
    するC型レリーズスラストリングを、その半径方向に関
    して拡開しようとする弾発力によって取り付け、しかも
    このスラストリングはクラッチレリーズベアリングと対
    向する側で、このベアリングと接触し得る係止部を有し
    、この係止部によってダイヤフラムスプリングに対する
    軸方向の規制をなしていることを特徴としたクラッチ。
JP1976023872U 1976-02-28 1976-02-28 クラツチ Expired JPS597624Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1976023872U JPS597624Y2 (ja) 1976-02-28 1976-02-28 クラツチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1976023872U JPS597624Y2 (ja) 1976-02-28 1976-02-28 クラツチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS52116650U JPS52116650U (ja) 1977-09-05
JPS597624Y2 true JPS597624Y2 (ja) 1984-03-08

Family

ID=28483777

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1976023872U Expired JPS597624Y2 (ja) 1976-02-28 1976-02-28 クラツチ

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4423851Y1 (ja) * 1965-10-21 1969-10-08

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4423851Y1 (ja) * 1965-10-21 1969-10-08

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JPS52116650U (ja) 1977-09-05

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