JPS5973486A - 腐植質物質の製造方法 - Google Patents

腐植質物質の製造方法

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JPS5973486A
JPS5973486A JP18095482A JP18095482A JPS5973486A JP S5973486 A JPS5973486 A JP S5973486A JP 18095482 A JP18095482 A JP 18095482A JP 18095482 A JP18095482 A JP 18095482A JP S5973486 A JPS5973486 A JP S5973486A
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広瀬 春朗
川村 征夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、若年炭もしくは有機質廃棄物から腐植質物質
を製造する方法、更に詳しくは、アルカリ溶液可溶性の
腐植質に富んだ腐植質物質を製造する方法に関する。
元来、農業生産における有機物、特に腐植化した有機物
の役割は極めて大きく、作物の生育向上のみならず農耕
地の地力保全並びに土壌環境の保全上重要な地位を占め
るものである。
従来、堆厩肥はこのような有機物の最も代表的なものと
して古くから使用されてきたが、近年における農業構造
上の変革に伴ないその生産量が急激に低減してきている
したがって、最近では堆厩肥に代わるものとして草炭の
ような腐植質を含有する若年炭を利用した活性堆肥、樹
皮を用いた樹皮堆肥、並びにその他各種の有機質廃棄物
を利用した土壌改良材、が生産、供給されるよりになっ
た。
これらの堆厩肥並ひに土壌改良材の農業生産上における
効果の一部は、これらに含有される腐植質に起因するこ
とは多くの研究結果の示すとζろであp1又、上記効果
は腐植質のうち主として腐植酸並びにフルボ酸と称せら
れるアルカリ溶液可溶両分に因るものであることが知ら
れている。なお、上記腐植質は植物の生長を促進するの
みでなく、土壌の化学的性質、物理的性質並びに生物学
的性質などの改善にも寄与していることも良く知られた
ことである〇 而して、従来、腐植質を含有する腐植質物質として生産
、供給されてしる上述したような堆肥や土壌改良材では
その原料としての若年炭おるいは有機質廃棄物を公知の
手法によp化学的に処理した場合生成する腐植質の量に
可成りの差がみられ且つアルカリ溶液可溶性腐植質の生
成量も少ない。
例えば、若年炭を原料として用いる場合その性状により
そのままか、天日乾燥した後又は火力乾燥した後に粉砕
して化学的処理を行なっているが、はぼ同一の性状を有
するものを原料として用いたときでも上記処理で得られ
る腐植質の生成量に大差が認められる。又、有機質廃棄
物を原料として用いる場合にはその性格上均質のものは
得難く、その化学的処理に↓シ得られる腐植質、特にア
ルカリ溶液可溶性腐植質の生成量も低い。
因みに、上記化学的処理は、特公昭45−3171号公
報に開示されるごとく、通常原料をアルカリと酸を用い
て抽出手法KJニジ処理するものである。
本発明者は斜上のような実情に鑑み、若年炭もしくは有
機質廃棄物を上述のようにして化学的に処理して腐植質
を生成させる際、これらの原料を予め加熱してその品温
を80℃乃至200℃の温度に30分間乃至3時間保持
した後化学的処理を行なうと腐植質特にアルカリ溶液可
溶性の腐植質の生成量が著しく増大するととの知見を得
て本発明をなすに至った。したがって、本発明は、若年
炭もしくは有機質廃棄物から腐植質、詳[〜くけアルカ
リ溶液可溶性の腐植質に富んだ腐植質物質を有利に製造
するための方法を提供することを目的とする。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明の特徴は、若年炭もしくは有機質廃棄物を化学的
に処理して腐植質物質を得るに際して、若年炭もしくは
有機質廃棄物を予め加熱してその品温を80℃乃至20
0℃の温度に30分間乃至3、時間保持した後、化学的
処理を行なうことにある。
ここで言う気若年炭〃とは草炭、泥炭、亜炭のような腐
植質を含有する未だ炭化しでいないもの乃至は炭化度の
低いものを意味し、又、ゝ有機質廃棄物“とは例えば製
紙汚泥や各種発酵残渣のような各種産業廃棄物°並びに
例えば消化汚泥や厨芥のような生活廃棄物などを包含す
るものである。
本発明ではこれらの原料をまずその品温か80℃乃至2
00℃の温度になるように加熱して品温を上記範囲の温
度に30分間乃至3時間保持する。
上記加熱に際しては、使用する原料の性状によってその
まま又は粉砕して加熱処理に付する。この加熱処理は通
常の乾燥機などを用いて行なうとよい。
次に、これらの若年炭並びに有機質廃棄物を加熱してそ
の品温を種々の温度に保持したものについて゛アルカリ
溶液iT溶性腐植質を測定した更験結果を示す。なお、
参考としてこれら原料を加熱しない場合についても同様
にして測定した結果も併せて示す。
実験方法 1 草炭並ひに木質泥炭を粉砕してそれぞれ2,000μの
綱篩を全通させたものを試料とし、この各試料を乾燥機
を用いて60℃、80℃、100℃、120℃、150
℃並びに200℃の品温になるように1時間加熱処理し
、放冷した後、各試料の乾物重量を測定し、その一定量
を取り0.lNNaOH水溶液で抽出し、抽出液中の腐
植酸並びにフルボ酸の量を0.XNKMnO4溶液を用
いて酸化還元滴定法により測定した。測定値は0.I 
N KMnO4溶液の消費量(Il’lt/g″)で表
示した。
なお、上記粉砕して篩に通したものを加熱処理すること
なく、そのまま上記手順により抽出して腐植酸並びにフ
ルボ酸の量を測定した。結果は表1に示すとおりである
表     1 (註)1)抽出腐植質量は0.lNKMnO4の消費量
(峙ヤ)で示し、その数値は無処理乾物の1f当シに換
算したものである。
2)指数は無処理の試料を基準(ioo)としたもので
ある。
表1にみられるように、草炭並びに木質泥炭を80℃〜
200℃に加熱したものでは無処理のもの及び60℃に
加熱したものに比しアルカリ溶液可溶性の腐植質の量は
増大しており、特に80℃〜150℃に加熱したときは
草炭で6〜12%、木質泥炭で7〜18%の顕著な増大
を示す。tた、2oO℃に加熱したものでは各試料とも
に乾物重量の減少率が稍高くなる。なお、表1には示し
ていないが各試料とも250℃にまで加熱すると燃焼す
るに至る。
次に上記各試料について加熱温度と加熱時間との関係に
ついて実験を行なった結果を示す。
実験方法 2 上記の草炭と木質泥炭の各試料を80℃、10゜℃並び
に150℃の品温にそれぞれ30分間、1時間並びに3
時間加熱したものKついて実験1と同様にしてアルカリ
溶液可溶性腐植質の量を測定した。結果は表2に示すと
おシである。
表    2 (註)抽出腐植質量の数値は表1と同様に換算したもの
である。
表2にみられるように、80℃〜150℃の温度に30
分間〜3時間加熱した場合各試料ともアルカリ溶液可溶
性腐植質の量には大きな差がない。
なお、150℃の加熱では乾物重量が若干減少している
が、これは試料中の揮発性有機物の一部の揮弊もしくは
構造水々どの蒸発によるものと考え(れるが、上記腐植
質の量の減少はみられない。因みに、加熱時間が30分
より短いと、上記可溶性腐植質の量の増大は殆んど期待
できない。例えば、草炭を100℃で20分間加熱処理
した場合は抽出腐植質の合計量は7451d/fにすぎ
ない。
実験方法 3 製紙汚泥並びに下水処理場からの消化汚泥の各試料を、
80℃、120℃並びに150℃の温度にそれぞれ30
分間加熱したものについて前記実験1と同様にして乾物
重量の減少並びにアルカリ溶液町溶性腐植質の量を測定
した。結果は表3に示すとおりである。
表     3 (計)抽出腐植買替の数値は表1におけると同じ意味を
示す。
表3にみられるように、製紙汚泥並びに消化汚泥のよう
な有機質廃棄物についても80℃〜150℃の温度に3
0分間加熱することにより若年炭の場合と同様にアルカ
リ溶液可溶性腐植質の生成量が著しく増大する。
上記実@1〜3の結果から明らかなように、若年炭もし
くは有機質廃棄物を本発明に従って80℃乃至200℃
の品温になるように30分間乃至3時間加熱し7たもの
を化学的処理するととによりこtらの原料から農業生産
上有効なアルカリ溶液可溶性の腐植質に富んだ腐植質物
質を生産することが可能となる。
なお、本発明における加熱条件は経済上の観点から80
℃乃至150℃の温度に30分間乃至1時間加熱するこ
とが好ましい。
ま7’h、本発明により肴年炭や有機質廃棄物を加熱す
ることによりこれら原料の殺菌を行なうこともでき、特
に草炭などに含まtlている籍草の種子の発芽を阻止し
得る効果もみられる。
本発明により得られる腐植質物質は懸濁液状腐植の調製
原料としで、又その波ま土壌改良材の原料、丈には肥料
の原料として有効に使用できる。
以下に実施例を示して本発明を更に具体的に説明する。
実施例 1 北海道産の草炭を粉砕して2000μ網篩を通過させた
ものを品温が100℃になるように30分間加熱した。
この加熱した草炭を放冷後その180重量部に対して5
%の苛性ソーダ水溶液500重社部加えて30分間アル
カリ処理を行ない、次いで85cI6のリン酸(HIP
O4)水溶液20重釦゛部を加えて酸処理を行なった。
このように化学的処理を行なっだ草炭に5チの苛性ソー
ダ水溶液を加えてpH6,5に中和した抜水を加えて1
000重量部の懸濁液状腐植質物質を得た。
このようにして得られた懸濁液状腐植質物質の乾物Ig
当漫の0.1%NaOH水溶液可溶性腐植質の量は、O
,1,NKMnO4水溶液を用いて酸化還元滴定法によ
υ測定した結果971rd/gであった。
なお、対照とし、て上記粉砕草炭について上記加熱処理
を行わない以外は同様にして化学的処理を施して得られ
た懸濁液状腐植質物の上記可溶性腐植質の量を同様にし
て測定した結果836R1/j;Iであった。
実施例 2 岐阜児童の木質泥炭の粉砕物を実施例1に記載と同様の
手順により処理して懸濁液状腐植質物質を得た。この腐
植質物質のアルカリ溶液可溶性腐植質の量を実施例1と
同様に17で測定した結果366m1/9であった。な
お、加熱処理を行なわない対照の腐植質物質の上記可溶
性腐植質の量は::125 mA /夕であった。
実施例 3 宮城法度の亜炭を150℃で30分間加熱する以外は実
施例1に記載と同様の手順によシ処理して懸濁液状腐植
質物質をイむだ。
この腐植質物質のアルカリ溶液可溶性腐植質の量を実施
例1と同様にして測定した結果378m1.Jであった
が、加熱処理を行なわない対照の腐植質物質の上記可溶
性腐植質の量は3031d/Elであった。
実施例 4 千葉系の下水処理場からの消化汚泥を80℃の品温にな
るように1時間加熱した。この加熱処理した消化汚泥2
00重量部に放冷後、0.3チの硫酸水溶液300重量
部を加えて10分間攪拌処理し、次いで8%の苛性ソー
ダ水溶液250重量部を加えて30分間アルカリ処理を
行なった。このようにして化学的処理を行なった汚泥に
85チリン酸(H8PO4)水溶液を加えてpH6,5
に中和した後、水を加えて1000重量部の懸濁液状腐
植質物質を得た。
この腐植質物質のアルカリ溶液可溶性腐植質の量を実施
例1と同様にして測定した結果1741171であった
。なお、加熱処理を行なわない対照のものの上記可溶性
腐植質の量は132M/Fであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (11若年炭もしくは有機質廃棄物を化学的に処理して
    腐植質物質を製造する方法において、若年炭もしくは有
    機質廃棄物を加熱してその品温を80℃乃至200℃の
    温度に30分間乃至3時間保持した後化学的に処理する
    ことを特徴とする腐植質物質の製造方法。 (2)加熱を80℃乃至150℃の温度に30分間乃至
    1時間行なうものである特許請求の範囲第1項記載の製
    造法。
JP18095482A 1982-10-15 1982-10-15 腐植質物質の製造方法 Granted JPS5973486A (ja)

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