JPS597091Y2 - タイプライタのプラテンシ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はタイプライタとくに和文タイプライタのプラテ
ンの表面に巻きつけて印字の際下敷として使用するプラ
テンシ一トに関する。

和文タイプライタのプラテンに巻きつけてゴム製プラテ
ンの表面を保護し、原紙の抜けを良くする目的で、合或
樹脂等のシートを使うことは公知であり、広く普及して
いる所である。

しかし、近年リボンを使用する清打ちには前記シートは
硬質に過ぎる傾向があり、このため、性質の異なる材料
を２枚乃至３枚重さねた構或をもつプラテンシ一トが開
発されたが、このものはその表面が軟質できすが付き易
く、活字の押圧により印字表面が容易に凹むため印字部
に滲みを生じる難点がある。

本考案は前記欠点を解消し、表面にきすがつき難く、活
字面に馴しみ易く、且つ適当な反撥力を持ち、均一で滲
みのない印字を得ることができると共に製造容易なタイ
プライタのプラテンシ一トを提供することを目的とする
。

この目的を達戒するため、本考案のタイプライタのプラ
テンシ一トは厚さＱ．３ｍｍ以上Ｑ．５ｍｍ以下の硬質
合戊樹脂シートの裏面に、連続する細い凹凸面を形或し
、且つこの凹凸面の厚さ方向の寸法範囲をシニト厚さの
１０分の１以上２分の１以下とすることを特徴とする。

本考案の実施例を図面を参照して説明する。

１はシートで、その一側に取付け用切欠２が複数設けら
れている。

シ一ト１は塩化ビニル等の硬質合或樹脂よりなり、その
裏面３は平滑にされ、裏面は連続する細かい凹凸面４と
される。

この凹凸面４の凸部の最高点５と凹部の最低点６との差
ｔはシ一ト１の厚さＴの１０分の１以上、２分の１以内
とされる。

そして、シ一ト１はその厚さが９．３ｍｍ以上、Ｑ．５
ｍｍ以下である。

このシ一ト１は第３図に示すようにその裏面の凹凸面４
をタイフ゜ライタのフ゜ラテン８に当接するようにして
巻装し、その表面３に用紙７を装着して活字９によって
印字する。

すると、活字９の圧力によってシ一ト１は用紙７を介し
てプラテン８に押付けられる。

この際、シ一ト１の裏面には連続する細かい凹凸面４が
形或されているため、活字９によって押圧された部分の
凹凸面４はよく撓み、このため、活字９の印字面が平均
的に用紙７の面に馴しんでこれを押圧する。

この作用を奏するためには、シ一ト１の厚さを９．３ｍ
ｍ以上Ｑ．５ｍｍ以下とし、凹凸面４の凸部の最高点５
と凹部の最低点６との差ｔをシ一ト１の厚さＴの１０分
の１以上で２分の１以内とするとよい結果が得られる。

以上に述べたように、本考案のタイプライタのプラテン
シ一トは厚さＱ．３ｍｍ以上Ｑ，５ｍｍ以下の硬質合或
樹脂製のシートの裏面が連続する細かい凹凸面で、且つ
該凹凸面の凸部の最高点と四部の最低点との差がシート
厚さ１０分の１以上２分の１以内であることを特徴とす
るので、シー１・表面のかたさは大きくきすがつき難い
が印字の際、活字の印字面に馴じみが良く、且つ適当な
反撥力をもつプラテンシ一トが得られ、また、文字の全
面に互って均一で軟質のシートを印字したときのように
印字面の滲みのない印字が得られ、さらに、本考案のシ
ートは砂目のロールにより容易に製造することができ従
って安価である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は全体の平
面図、第２図は一部の拡大断面図、第３図は使用状態の
要部断面図である。 １・・・・・・シート、４・・・・・・凹凸面、５・・
・・・・凸部最高点、６・・・・・・凹部最低点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 厚さＱ．３ｍｍ以上Ｑ，５ｍｍ以下の硬質合或樹脂製の
   シートの裏面が連続する細かい凹凸面で、且つ該凹凸面
   の凸部の最高点と凹部の最低点との差がシート厚さの１
   ０分の１以上２分の１以内であることを特徴とするタイ
   プライタのプラテンシート。