JPS596774Y2 - 鋏 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は刃縁部分をセラミック製とした鋏の改良に係る
ものであって、セラミック製刃体が破損しずらくかつ交
換可能な鋏を提供することを目的とする。

従来セラミックを使った鋏としてはまず鋏全体がセラミ
ックのものがあった。

この鋏は全体をセラミックで形威しなければならないの
で大変高価なものであり、また誤って床に落下させた場
合や力の入れ具合によっては破損し易いものであった。

第二に鋏本体を金属製とし刃縁部分にセラミックを接合
したものがある。

これによって上記従来品の欠点である高価格性は克服さ
れるが、それでもなお鋏本体とセラミックの材質の相違
により両者の接合がはずれるという欠点と刃縁の交換が
不可能であるという欠点があった。

本考案は刃体部分にセラミックを用いかつ刃体を着脱自
在とすることによって上記従来品の欠点を除去せんとす
るものである。

次に本考案の構或を図面に示す実施例に従って説明する
。

鋏は金属製の鋏本体１とそれに着脱自在なセラミック製
刃体２とから戊る。

該刃体２は細長い角棒形を威しており、刃縁６が二個形
威され、そして刃体２の両側面の長手方向に対称的に段
を設けることによって比較的厚みの薄い段部３が形威さ
れる。

段部３を刃体２の厚みよりも薄くするのは、挾着板部４
で刃体２を挾着する際に挾着板部４が刃体２の厚みより
もはみ出すと上下の刃体同士がせり合わなくなるので、
挾着板部４の厚みの分だけ刃体２の厚みを減らすためで
ある。

前記本体１は前記段部３を挾着するための挾着板部４を
有する。

該挾着板部４は断面がＵ字形に形威されている。

前記挾着板部４には前記段部３を締め付けるためのネジ
５が装着されている。

刃体２の段部３を挾着板部４の内部に嵌挿しネジ５を締
めることによって刃体２は鋏本体１に強固に取り付けら
れ、ネジ５をゆるめることによって刃体２は鋏本体１か
らはずれる。

本考案は上記の如く鋏が鋏本体１とセラミック製刃体２
とから或っているために安価に製造することかでき、ま
たセラミック製刃体２の強度を挾着板部４が補強するこ
ととなるので鋏を誤って床に落下させた場合でもセラミ
ック製刃体２が破損しにくいという効果がある。

セラミック性質は硬いという長所の反面もろいという短
所があるが、本考案の如くその短所を補うことによって
セラミックの長所のみを引き出すことかで゛き、したが
って極めて長期間に亘って良好な切味を保つことができ
る。

また、鋏本体１とセラミック製刃体２の結合は、刃体２
に形戊された段部３を挾着板部４で挾着することによっ
て行うので、刃体２の交換が可能である。

さらに、刃体２の段部３の段の深さは両側同じなので片
方の刃縁６が摩耗したときにもう一方の刃縁６にさし換
えて使うことができるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであって、第１図は鋏
の正面図、第２図はＡ−Ａ線断面図である。 １・・・鋏本体、２・・・セラミック製刃体、３・・・
段部、４・・・挾着板部、５・・・ネジ、６・・・刃縁
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鋏本体１とそれに着脱自在なセラミック製刃体２とから
   戒り、該刃体２は細長であって両側面の長手方向に対称
   的に段差を設けることにより比較的厚みの薄い段部３が
   形威されており、前記本体１には二枚の対称的な板部を
   向かい合わせにした挾着板部４が前記段部３を挾着する
   ために設けられており、前記刃体２の段部３の段差は該
   挾着板部４の厚みと同じであり、かつ該挾着板部４には
   前記段部３を締め付けるための手段が設けられているこ
   とを特徴とする鋏。