JPS5967195A - 船舶の石炭石油混合物用タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、船舶におけるタンクに関し、特に石炭石油混
合物を収容するためのタンクに関する０ 近年、石油価格の高騰に伴いエネルギ源として石炭が見
直されるようになり、石炭の需要が増大してきている。

ところで、石炭を燃料として使用する場合、石炭は固体
であるため、輸送等その取扱いが石油に比べて困難にな
るという問題点がある。

そこで石炭を微粉化し、原油または重油と混合（７１：
輸送し燃焼させる方式が考え出されてきた。

このような石炭と石油との混合物では、微粉炭と液体燃
料との比重が異なるために、そのままでは比重の大きい
微粉炭が下方に沈降して、貯蔵タンクからの払い出し等
に支障を来たすことになる。この微粉炭の沈降防止のた
め添加剤が混合されると、この添加剤の作用によって微
粉灰量に疑似凝集体が形成され、通常の場合は微粉炭が
沈降することなく貯蔵できるようになる０ （７かしながら石炭石油混合物全海上輸送する場合は、
船内のタンクに積載された石炭石油混合燃料が、船体の
動揺によって、その疑似凝集体を破壊され、これにより
微粉炭が下方に沈降するという問題点がある。

本発明は、このような問題点の、解−決をはかろうとす
るもので、後述の実験結果に基づき、船内タンクの底板
の傾斜角を適切に選定して、りンク内からの石炭石油混
合物の荷揚げを能率よく行々えるようにした、船舶の石
炭石油混合物用タンク全提供することを目的とする。

このため本発明は、船内に配設されたタンクにおいて、
同タンク内に収容された石炭石油混合物の排出時におけ
る残留物の累積性を減少させるべく、同タンクの底板が
１５度以上に傾斜して鰻けられていることを特徴として
いる。

以下、図面によシ本発明の実施例について説明する。

まず、本発明の基礎となる実験について説明すると、第
１図はテストタンクの破断斜視図、第２図は上記テスト
タンクによる実験結果を示すグラフである。

第１図に示すように、テストタンクＴは種々の傾斜角を
もつ底板Ａ５〜Ａｅｏ　ｋそなえており、これらの底板
Ａ５１　Ａｌ０Ｉ　Ａｌ５１　Ａ２０１　Ａ２５＋　Ａ
３０１　Ａ４５１Ａ６ｏの傾斜角は、それぞれ５度、１
０度、１５度、２０度、２５度、３０度、４５度、６０
度となっている。

そし７でタンクＴの最下部には溝Ｇが形成されて、この
溝Ｇ内に開口する配管Ｐｅ通じて、タンクＴ内の石炭石
油混合物が排出されるようになっている。

このテストタンクＴは船舶に搭載され、石炭石油混合物
をナス１〜タンクＴに積込んで輸送することにより実験
が行なわれた。

第１回の実験では、テストタンクＴに石炭石油混合物を
積載して船舶で輸送後、このテストタンクＴから石炭石
油混合物を払い出し、テストタンクＴ内に沈降した残留
物を計測することが行なわれた。

第２図のグラフａは、上述の第１回目の実験結果を示す
ものである。

次に第２回目の実験では、第１回目の実験でテストタン
クＴ内に残留したもの全除去せずにそのまま残しておき
、その上に新しい石炭石油混合物を積載して船舶で輸送
してから、第１回目の実験と同様に石炭石油混合物をテ
ストタンクＴ内から払い出し、その際、沈降した残留物
全計測することが行々われだ。

このようにして、第２図における第２回目の実験結果を
示すグラフｂは、石炭石油混合物の排出時における残留
物の累積性を示している。

第２図のグラフから判るように、石炭石油混合物の排出
の際の残留物は、テストタンク底板の傾斜角によって差
を生じ、傾斜角の大きい碩ど残留物は少なくなる。

そして、第２回目の実験結果を示すグラフｂから明らか
なように、残留物の累積性はテストタンク底板の傾斜角
が１５度以上になると急激に減少する。

したがって、本発明による船舶の石炭石油混合物用タン
クでは、そのタンク底板の傾斜角が１５度以上とされる
のである。

第３図は本発明の一実施例としての船舶における石炭石
油混合物用タンクを示す船体横断面図であって、船底外
板１よりも内方の内底板２、フレーム４を有する船側外
板３およびビーム６を有する甲板５によって囲まれた船
内空間には、石炭石油混合物用タンク１０．１０が搭載
されている。

さらに、タンク１０の上面、側面および底面をそれぞれ
補強するための補強材１９；１６゜２２；１２が設けら
れている。

タンク上面用の補強材１９は、タンク上面板１８の内側
に配設されておシ、タンク側面用の補強材１６は、タン
ク側面板１５の内側に配設さオしている。

なお、補強板２２は、タンク仕切壁板２１における図中
右方のタンク側の面に取付けられている。

タンク底部には、石炭石油混合物がその排出時に排出用
溝２３へ流れるように１５度以上の傾斜角αでやや傾斜
して配設されたタンク底板１１が設けられており、この
タンク底板１１とタンク側面板１５あるいはタンク仕切
壁板２１との間には、約４５°の傾斜角β含有するタン
ク底傾斜板１４が介装されている。

そし、て、これらのタンク底板１１およびタンり底傾斜
板１４の外側に、タンク底面用の補強材１２が配設され
ている。これによりタンク底は補強されながら、しかも
その内面が平滑化σれる。

なお、タンク側面用の補強材１６．２２の下端部は、タ
ンク底傾斜板１４の上部に寸で延在している。

また、タンク上面および側面用の防熱材２０゜１７はそ
れぞれタンク上面板１８およびタンク側面板１５の外側
に配設されており、タンク底面用の防熱材１３は内底板
２のタンク側の面上に配設されている。

上述の構成により、本タンク内に、石炭石油混合物を収
容して輸送した後、と′ｉ″Ｌヲ荷揚げするために排出
する場合に、その排出をきわめて円滑に行なうことがで
きる。すなわちタンク底の内面が平滑で、しかも１５度
以上傾斜しているから、タンク１０内の石炭石油混合物
は、その残留物の累積性を減少された状態で、その流れ
全良好にすることができ、これによりこの石炭石油混合
物をタンク外へ円滑に排出することが−・二きるのであ
る。

・トた、石炭石油混合物は粘度が高く、その流動性を確
保するため、５０〜９０℃に保温されており、この保温
性を確保するために、防熱材１３゜１７＋　２０が設け
られているが、これらの防熱材は、前述のとどく、タン
ク外面板１８、タンク側面板１５および内底板２の平滑
面に取付けられ２）ので、取付工事を容易に且つ確実に
行なうことができ、したがって防熱性も十分に確保でき
る。

さらに、タンク］０の上面および側面には、これらのた
めの補強材１９，１６．２２がタンク内面に配設されて
いるので、タンク容積効率が低下することもない。

なお、タンク仕切壁板２１付きの補強材２２は、必要に
応じこの壁板２１の両面に配設することもできる。

以上詳述したように、本発明の船舶の石炭石油混合物用
タンクによれば、タンク内に収容された石炭石油混合物
の排出時における残留物の累積性全減少させるべく、同
タンクの底板カニ１５度以上に傾斜して設けられるとい
う簡素な構成で、次のような効果ないし利点が得られる
。

（１）　　タンク底板が１５度以上の傾斜角を有してい
るので、タンク内の石炭石油混合物の排出時における残
留物の累積性を減少させて、その排出を円滑に行なうこ
とができる０ （２）　　タンク底板の補強材を開底□板の外側に設け
て、タンク底面を滑らかにするととにより、石炭石油混
合物の排出を一層円滑に行なうことができる。

（３）　　タンク上面および側面用の補強材をタンク内
側に設けることにより、タンク容積を±ａ−に確保でき
、さらにタンク外面への防熱材の取付も容易に行なうこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１，２図は本発明の基礎となるタンク実験を示すもの
で、第１図はそのテストタンクを示す破断斜視図、第２
図はその実験結果を示すり′ラフであり、第３図は本発
明の一実施例としての船舶の石炭石油混合物用タンクを
示す船体横断面図である０ 】・・船底外板、２・・内底板、３・・船側外板、４・
・フレーム、５・・甲板、６・・ビーム、１０・・タン
ク、１１・ψタンク底板、１２・・補強材、１３・・防
熱材、１４・・タンク底傾斜板、１５・・タンク側面板
、１６・・梢勇コ材、１７・・防熱材、１８・・タンク
上面板、１９・◆補強材、２０・・防熱材、２１・・タ
ンク仕切壁板、２２・・補強材、２３・・抄出用溝０ 復代理人　弁理士　　飯沼　義彦 第１図 第２図 タンク底部傾斜角　（度）−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 船内に配設されたタンクにおいて、同タンク内に収容さ
   れた石炭石油混合物の排出時における残留物の累積性を
   減少させるべく、同タンクの底板が１５度以上に傾斜し
   て設けられていることを特徴とする、船舶の石炭石油混
   合物用タンク。