JPS596702Y2 - リ−ルの釣竿への取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、リールを釣竿に取付けるためのリールの釣竿
への取付構造に関する。

従来、この種の取付構造は、釣竿の手元部の外周一部に
リール取付用のリールシートを取付けると共に、このリ
ールシートにリール本体から延設した取付脚を嵌め込み
、前記取付脚に固定具を係止させることにより、前記リ
ールが釣竿に取付けられるようになっている。

所で、前記取付構造による場合、リールシートが釣竿の
手元部外周に取付けられ、釣竿外周の一部が膨出した状
態となっていて、釣竿の投擲時、或いは、リールの巻き
取り操作時に、前記膨出した部分に手が掛り、膨出した
部分によって釣竿の握持具合が悪く、釣竿やリールの操
作がしにくいものとなっていた。

本考案は、前述の如き問題点に鑑み考案したもので、リ
ールの釣竿への取付を簡単な構造で行なえながら、その
取付を強固にできると共に、その取付部分の外面を平滑
な円筒状にして握り易いものにし、釣竿やリールの操作
をスムースに行なうことができるリールの釣竿への取付
構造を提供するにある。

詳しくは、前記リールの取付脚先端に所要長さの取付筒
を設けると共に、前記釣竿の手元部における竿尻から握
り寸法を残して前方側に、前記取付筒の長さ方向一端に
係合するストッパーを設け、かつ、このストッパーの前
方側にねし筒を設け、このねじ簡の先端と前記ストッパ
ーの当り面との長さを前記取付筒より長くシ、前記釣竿
に挿嵌する前記リールの取付筒を、前記ねし筒に螺合す
るねじ体により固定するごとくしたことを特徴とするも
のである。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

附号１で全体的に示すリールは、リール本体２の前方に
回転枠３及びスプール４などが取付けられていて、ハン
ドル５の回転により伝達機構（図示せず）を介して回転
枠３が回転して、スプール４に釣糸が巻回されるように
なっている。

６は、前記リール本体２に一体的に形威された取付脚で
あって、１本形式のものでもよいが、好ましくは、図面
に示したごとく、２本の脚片通常の握り間隙離して前後
に設ける２本形式とするものである。

しかして、前記リール１の取付脚６の先端には、前記取
付脚６と一体的に形或する所要長さの取付筒７を設けて
なるもので、釣竿８の手元部８ａに挿嵌自在となってい
る。

また前記釣竿８の手元部８ａの外周には、前記手元部８
ａにおける竿尻から握り寸法を残して、前方側に前記取
付筒７の長さ方向一端と係合するストッパー９を設けて
なるものである。

即ち、第１図に示したものは、手元部８ａに取付けるグ
リップ１０の先端部に段部を形威し、この段部をストッ
パー９としたのであり、このストッパー９の前方には筒
部１１をもっているのである。

また、前記グリップ１０は、手元部８ａの外周に接着な
どの取付手段により取付けている。

１２は、前記ストッパー９の前方側に設けたねし筒で、
外周にはねじ部１３を刻設してあると共に、ねじ筒１２
を釣竿８の手元部８ａの外周に接着などの取付手段によ
り取付けてなるもので、このねじ筒１２の先端と前記ス
トッパー９の当り面との長さを、前記取付筒７より長く
しているのである。

１４は、前記ねじ筒１２に螺合自在とするねじ体であっ
て、釣竿８の手元部８ａに挿嵌自在となっている。

また、第２図に示したものは、前記ストッパー９をグリ
ップ１０とは別個に形或したもので筒部１１の後端を外
側方に突出させてストッパー９を形或し、この筒部１１
をグリップ１０の前方に接着などの取付手段によって取
付けたものである。

また、第３図に示したものは、ストッパー９とねじ筒１
２とを一体的に形或したもので、筒部１１の一端に外側
方に突出するストッパー９を設けると共に、他端外周に
ねじ部１３を刻設してなり、前記筒部１１を釣竿８の手
元部８ａ外周に接着などの取付手段により取付けてなる
ものである。

また、前記ストッパー９の前方に延びる筒部１１の外径
が前記ストッパー９の前方に設けるねし筒１２の外径と
ほぼ同径になるごとく構威しているのである。

尚、図中１５は竿尻後部に取付けたキャップである。

また、前記実施例で説明したストッパー９の前方側に設
ける筒部１１の外径形状を、例えば、六角或いは、楕円
形などの異径形状に形成すると共に、前記筒部１１に挿
嵌される取付筒７の挿嵌部分の内孔形状を、六角或いは
楕円形の異径形状に形或してもよい。

この場合、釣竿８に取付けられるりール１の回転を防止
させながらリール１の釣竿８に取付けることができるの
である。

更に、また、前記実施例及び図面では、ねじ筒１２を釣
竿８の手元部８ａに接着などの取付手段により取付ける
ように説明したが、前記ねし筒１２をコレット式のねし
筒にして着脱可能に取付けるようにしてもよい。

本考案は前述の如く構或するもので、釣竿８の手元部８
ａの外周にストッパー９及びねじ筒１２を取付け、この
釣竿８に前記リール１の取付筒７を手元部８ａの先端側
から挿嵌して前記取付筒７の長さ方向一端をストッパー
９に係合させると共に、ねじ体１４を手元部８ａの先端
側から挿嵌して、ねじ筒１２にねじ体１４を螺合するこ
とにより、前記取付筒７をストッパー９とねじ体１４と
の間に固定することができリール１を釣竿８に取付ける
ことができるのである。

しかして、グリップ１０及び取付筒７を握持して釣竿８
の投擲ができ、しかもリールの巻き取り操作時には取付
筒７を握持してリールの操作が行なえるのである。

本考案は以上説明したごとく、リールの取付脚先端に所
要長さの取付筒を設けると共に、釣竿の手元部における
竿尻から握り寸法を残して前方側に、前記取付筒の長さ
方向一端と係合するストッパーを設け、かつ、該ストッ
パーの前方側にねし筒を設け、このねじ簡の先端と前記
ストッパーの当り面との長さを前記取付筒より長くシ、
前記釣竿に挿嵌する前記リールの取付筒を前記ねじ筒に
螺合するねじ体により固定するごとくしたのでリールの
釣竿への取付を簡単な構造で行なえるのであり、しかも
、リールは取付筒を介して取付けられ、釣竿にリールを
強固に取付けることができると共に、所要長さの取付筒
が釣竿の外面となっていてこの部分に手を掛けても何ん
ら突出した部分がなく、釣竿を握持する場合、握り易く
なり、釣竿の投擲操作やリールの操作をスムースに行な
うことができるのである。

また、釣竿の手元部に設けるストツパがグリップである
ごとく構或するとグリップとストツパとを兼用すること
ができ、構戒を簡略化して安価に製作し得るのである。

また、ストッパーの前方に延びる筒部外径が、前記スト
ツパの前方に設けるねし筒の外径とほぼ同径に形或する
ことにより、取付筒をストッパーとねし筒とに挿嵌した
とき、揺動することなく取付けることができ、リールを
強固に取付ることかできるのである。

また、ストッパーの筒部とねし筒とを一体に形或するこ
とにより、その製造が容易となると共に、組立をも簡略
化し得るのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は一部断面
する側面図、第２図及び第３図は他の実施例を示す、要
部の断面図である。 １・・・・・・リール、６・・・・・・取付脚、７・・
・・・・取付筒、８・・・・・・釣竿、８ａ・・・・・
・手元部、９・・・・・・ストッパー、１０・・・・・
・グノツプ、１１・・・・・・筒体、１２・・・・・・
ねじ筒、１４・・・・・・ねじ体。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）リールを釣竿に取付ける取付構造であって、前記
   リールの取付脚先端に所要長さの取付筒を設けると共に
   、前記釣竿の手元部における竿尻から握り寸法を残して
   前方側に、前記取付筒の長さ方向一端と係合するストッ
   パーを設け、かつ、該ストッパーの前方側に、ねじ筒を
   設け、このねじ簡の先端と前記ストッパーの当り面との
   長さを、前記取付筒より長クシ、前記釣竿に挿嵌する前
   記リールの取付筒を、前記ねし筒に螺合するねじ体によ
   り固定するごとくしたことを特徴とするリールの釣竿へ
   の取付構造。
2. （２）釣竿の手元部に設けるストッパーの後方側に、竿
   尻に向うグリップを一体に設けたことを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項記載のリールの釣竿への取付
   構造。
3. （３）釣竿の手元部に設けるストッパーには、前方に延
   びる筒部をもっていて、この筒部外径が、前記ストッパ
   ーの前方に設けるねし筒の外径とほぼ同径となっている
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項又は第
   ２項記載のリールの釣竿への取付構造。
4. （４）ストッパーの筒部と、ねじ筒とが一体になってい
   ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第３項記載
   のリールの釣竿への取付構造。