JPS596427B2 - イオン化式煙感知器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はイオン化式煙感知器に関する。

従来、この種のイオン化式煙感知器においては空気をイ
オン化するためにＲａ２２６、Ａｍ２４１等の放射性同
位元素が第２図に示すように放射線源３’として積載さ
れているので、人体に対する安全度を高めるよう放射能
強度を低下せしめる必要があつた。

この時、単に放射能強度を低下せしめるだけでは空気の
イオン化量が低下するので、検知回路８’に与えられる
イオン電流Ｉ’を確保するよう電極１’、２’間に高電
圧を印加するを要していた。しかしながら、直流電源７
’の電圧は通常２４Ｖ以下に決定されているので、前記
高電圧を発生するためには複雑な昇圧回路を必要とし、
経費高乃至は信頼性低下等の欠点があつた。本発明は上
述の欠点を除去したイオン化式煙感知器を提供しようと
するものである。以下本発明のイオン化式煙感知器を図
面に沿つて説明する。

図において、１、２はイオン室に配置された平板状の第
１、第２の外側電極で、互いに対向されており、前記第
１の外側電極１にはＲａ２２６、Ａｍ２４１等の放射性
同位元素からなる放射線源３が配置さ一れている。

４、５、６は第１乃至第３の網状電極で、前記第１、第
２の外側電極１、２間に順次適宜の間隔を置いて配置さ
れている。

Ｔは直流電源で、陽極が前記第１、第２の外側電極１、
２及び前記第２の網状電極５に接続され、陰極が検出回
路８を介して前記第１、第３の網状電極５に接続されて
いる。更に本発明のイオン化式煙感知器の動作を詳述す
る。

第１、第２の外側電極１、２及び第２の網状電極５を直
流電源Ｔの陽極に接続し、第１、第３の網状電極４、６
を前記直流電源Ｔの陰極に接続しているので、前記第１
の外側電極１と前記第１の・ 網状電極４との間、前記
第１の網状電極４と前記第２の網状電極５との間、前記
第２の網状電極５と前記第３の網状電極６との間、及び
前記第３の網状電極６と前記第２の外側電極２との間に
は夫夫略直流電源７の両極間電圧が印加されている。

Ｊ この時、放射線源３から放射される放射線によつて
前記イオン室即ち前記第１、第２の外側電極１、２及び
前記第１乃至第３の網状電極４、５、６の近傍の空気が
イオン化されると、第１図に図示したように各イオンが
移動される。これにより５ イオン電流Ｉが回路に流れ
ている。今、イオン室内の電極間に煙等のエアロゾルが
侵入するとイオン化されたイオンが前記エアロゾをりー
ルの微粒子に付着する。

しかしながら、前記エアロゾルの微粒子は易動度が小さ
いため電流１が減少する。この減少を検出回路８で検知
し異常を後続の表示器等に表示する。上述のように、本
発明のイオン化式煙感知器においては、イオン室の第１
、第２の外側電極間に網状電極を挿入し、前記第１の外
側電極と奇数個の網状電極と第２の外側電極とを順次交
互に直流電源７の陽極と陰極とに接続しているので、（
イ）直流電源を高電圧とすることなくイオン室内に高電
界を形成し得る（ロ）積載する放射線源の放射能を低下
し得る延いては（ハ）安全性を確保し得る （ニ）信頼性を確保し得る （ホ）経費節減を達成し得る 等の効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のイオン化式煙感知器の実施例、第２図
は従来例を示す。 １，２・・・・・・外側電極、３・・・・・・放射線源
、４，５，６・・・・・・網状電極、７・・・・・・直
流電源、８・・・・・・検出回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 放射線源を有するイオン室と、前記イオン室に電界
   を形成するよう接続された直流電源と、前記イオン室と
   直流電源とに直列に接続された検出回路とを備えてなる
   イオン化式煙感知器において、前記イオン室内に第１、
   第２の外側電極を対向配置し、前記第１、第２の外側電
   極間に奇数個の網状電極を配置し、前記第１、第２の外
   側電極と網状電極とからなる電極を互いに隣接する電極
   が前記直流電源の異なる電極に接続されるよう前記直流
   電源に接続してなることを特徴とするイオン化式煙感知
   器。