JPS5955706A - 電気泳動鋳込み成形方法 - Google Patents

電気泳動鋳込み成形方法

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JPS5955706A
JPS5955706A JP16330982A JP16330982A JPS5955706A JP S5955706 A JPS5955706 A JP S5955706A JP 16330982 A JP16330982 A JP 16330982A JP 16330982 A JP16330982 A JP 16330982A JP S5955706 A JPS5955706 A JP S5955706A
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voltage
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casting
electrodes
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は高密度の耐火物又は金属成形体の成形方法に係
る。より特定的には、本発明は電気泳動鋳込み成形方法
に係る。
背景技術 下記の刊行物が本願の出願日において本発明者が知る最
も近い先行技術の代表的なものである。
米国特許 2765512 1956年10月 9日 R,A、 
Ne5blt2942991 1960年 6月28日
 E、Sm1th2964823 1960年12月2
0日 J、 I 、 Fredrikgon37185
64 1963年 2月27日 J、A、 C,Ebr
ey他3882010 1975年 5月 6日 E、
 J、 5zab。
4121987 1978年10月24日 Wi 11
 jam Ryan他その他の特許出願 英国特許出願第2003183A号 1979年3月7
日その他の刊行物 ”’ Elephant ’ modernizes 
Whiteware Process ” 。
30〜32.44頁、 Ceramic Indust
ry、1980年5月。
F、S、Entells他著” Design of 
Cathodes forElectrophoret
ic Forming of Porcelain C
ups”、S cienceFor The Cera
mic Industry、 Vol、 36 、19
80年6月。
(7) 683〜685頁+ [: 5teklo ;Kera
mika、No、12゜11〜12頁、1979年12
月からの翻訳〕。
Glass and Ceramics。
E、Smjth  の米国特許第2942991号は水
系泥漿を慣用的な多孔質の型に鋳込む基本的な鋳込み成
形方法を開示している。この方法で使用される粘度1″
9σ泥漿(スラリー)は臨界的ではなく、広範囲の粘度
のものが使用可能であるという第3欄、第19〜21行
の記載が重要である。これはその当時の当業者の信念で
あったし、現在でもまだ信じられている。
J、 J、 Fredrlkasonは、さらに慣用的
な多孔質型鋳込み方法に使用するとき、泥漿(スリップ
)に二相粒子径分布(bimodel particl
e 5ize distribu−tion )の耐火
物粒子が含まれることの重要さを開示する。彼は鋳込み
成形される物の気孔率即ち密度を、0.1〜8ミクロン
の粒子約50%と45〜150ミクロンの粒子50%と
で作成した泥漿を使用することによってコントロールす
ることが可能であることを発見した。
(8) Ebery他の特許は慣用の泥漿鋳込みと電気泳動を結
合することによって、ポタリ−(陶磁器)などのセラミ
ック製品の鋳込み成形のだめの電気泳動泥漿鋳込み方法
を教示する。Ebery他は慣用タイプの多孔質焼石膏
型を使用し、その多孔質型の外側に低融点金属の導電性
被覆を形成している。
多孔質型に粘土泥漿を流し込み、短い時間例えば2〜4
分間を初期鋳込み(cast−Ill) )期間として
放置させる。この初期鋳込み期間後、金属電極を泥漿中
に沈めて200〜300,1−”ルトの電位を印加する
。電極金属は臨界的ではないが、あまり容易に電解しな
いものが最も望ましい。好ましい電極金属は錫、亜鉛及
びビスマスの合金である。余剰泥漿及び水をデカントし
、生鋳込み体を部分的に乾燥し、脱型する。
無機材料、即ち耐火物粒子の電気泳動鋳込み方法のもう
一つの変稲は5zaboによシ開示されたものである。
この引例は電極が例えば金属被覆であるときの沈着側電
極におけるガス発生の問題を認識している。電極が起こ
すガスの発生は結果として鋳込み成形体に空隙又は穴を
もたらす。5zab。
は、先行する技術における型への金属被覆をグラファイ
トと耐火ぎグラファイト(refractory pl
ggraphlte )粉末とアルきす又はシリカによ
る多孔質導電性被覆で置き換えることによって、問題を
解決する。この被覆の孔は1〜10H?ルト/crnの
電圧を用いて電気泳動的に沈着(着肉)せられている耐
火材料から気泡が移動除去されることを許容する。グラ
フプイト耐火物被覆を適用した型の形状はワックス又は
熱可塑性ytl’ IJママ−作成する。
沈着した耐火物成形体を乾燥し、ワックス(又はプラス
チック)の型は溶かし去って鋳込み成形体を自由にする
Ryan 他の引例は、やはり、セラミック又は耐火物
水系泥漿の電気泳動鋳込み中に発生するガスに主として
関係し、その問題を多孔性沈着型で解決する。好ましい
態様において、導電性鋳込み型は完全に多孔質であり、
粉末炭素と、粘土、炭化珪素、セメント、燐酸アルミニ
ウムのような無機材料の粒子、熱硬化性樹脂、などの混
合物から作成される。選択的に、型の主要部を、型の作
業表面即ち耐火物泥漿が沈着される表面だけに、多孔性
、炭素質の導電性表面又は被覆を持つプラスチックで構
成することができる。Ryan  仙は発生するガスの
最適の除去が達成されるべき場合には導電性の型におけ
る穴の寸法が臨界的であることを認識している。従って
、導電性型を作成するのに使用する粉末材料の粒子径は
注意深く選択及び作成して所望の気孔率を持つ型にする
。これは最大粒子径70〜200ミクロンのグラファイ
トその他の材料のみを使用することによって達成される
他の電極は亜ハのような金属であることもできるし、沈
着型のそれと類似の炭素質材料であることもできる。R
yan 他は約50〜80?ルトの陽極−陰極間型位差
を使用するが、それより高いあるいは低い電位差も形成
される成形体の寸法に応じて使用できることを認めてい
る。この方法は、通常、処理の鋳込み成形段階の後、焼
成の前に乾燥工程を伴なう。
英国特許出願第2003183A号はセラミツ(11) り粉体の泥漿に、一方の電極として働く泥漿保持金属製
容器と沈着側電極として働くでンドレルとを用いて電圧
を印加する、セラミック部品の電気泳動泥漿鋳込み成形
法を開示している。電圧を印加し、チューブを製造する
場合にはマンドレルが回転することが好ましい。しかし
、マンドレルはあらゆる所望の形状そあることが可能で
ある。引例によると、成形物品の気孔率は泥漿中のセラ
ミック材料の粒子径を変えることによって変えることが
可能である。鋳込み工程の終了後、生成形体を乾燥し、
等圧的に加圧し、マンドレルを除去する。処理の最終工
程は加圧された生成形体の焼成である。これらの物品は
かなり薄肉であり、5■のオーダーである。
Ceramic Industry (1980年5月
)誌はホワイトウェア製造用の商業的電気泳動方法を記
載している。それは23.t”ルトの電圧、亜鉛被覆電
極を使用し、成形製品がまだ可撓性でかつ10〜18w
t%の水を含んでいる事実が重要である。この手段はり
、gン又はプレート製品だけを製造する。
(12) F、 S、Entelim他は、電気泳動鋳込み成形法
の改良を開示し、それによると、陰極(非沈着側電極)
が系内の一様な電位勾配を生ずる特定形状に曲げた1又
は2以上の金属製ストリップであり、よって沈着側電極
(即ち陽極)への泥漿粒子の最適な沈着を与える。同様
に、彼らは陽極又は陰極のいずれかが回転されなければ
ならないことを見い出した。形成される成形体の全外側
表面が全陰極によって形成される。li:ntelis
他の教示と本発明の間の主要な相違点は本発明では陽極
が沈着側電極であり、形成される成形体の全表面より実
質的に小さい部分を成していることであり、それによっ
て泥漿(スリップ)、電極間の相互作用を減少させ、そ
して電解を起こす印加電圧を減少させることである。部
分的電極の使用は、均一な厚さを得るための均一な電場
の必要を減らし、付加的表面(引例の技術ではコントロ
ールして製造可能でない不均一な肉厚部分の表面を含む
)を電気的に不活性な表面で形成することが可能である
Ne5bitの引例は脱型を促進するために生泥漿鋳込
み成形製品を凍結することを教示する。このよく知られ
た方法は本発明でも同じ目的で採用することが可能であ
り、解凍前に残留する水の真空除去によってそれを修正
することもできる。
従来技術のすべての場合において、使用される電圧は直
線的又は純DC電圧であった。本発明は基準DC電位差
にのせたAC信号の電圧並びに直線的DC電位差を使用
する。
発明の開示 本発明は、全セットアツプ型又はセットアツプ型の形状
規定部分の全表面が導電性である従来技術と比較して、
鋳込み成形用セットアツプ型の形状規定部分の一部分だ
けが電気的に活性であり、即ち、沈着側電極は型の形状
規定部分の一部分だ行である、改良電気泳動鋳込み成形
方法である。
これは、殆んどの従来技術方法において気付かれた、泥
漿加水分解及び電極腐食生成物の有害な相互作用を、減
少させ又は劣化が成形体の最終特性を損わないような成
形部分に分離することを許容する。
この因子及び以下に記載する変形は、厳しい微視構造的
異種性(heterogeneities )なしで、
より高い電圧の鋳込み成形への使用を許容する。本発明
の方法による主要な結果物としては、従来技術の生成形
体よりも実質的に少ない泥漿液体を含む非常に緻密で高
強度の生成形体が得られる。
加えて、本発明は、成形体に微視構造的欠陥をもたらす
泥漿液体の電解による沈着側電極におけるガス生成とい
う、従来技術の方法に本質的な主要な問題点を克服する
。これは主として、本発明のセットアツプ型では、沈着
側電極が本質的に形状規定全表面を成す従来技術と対照
的に、沈着側電極が型の形状規定部分の小部分のみを成
すことによって達成される。これは普通正極又は陽極で
ある。これの例はEnlelig他、 Ebrey r
 RaY他。
及び英国特許出願第2003183A号の引例にある。
こうして、陽極でのガス発生を減少することによって、
成形体の多孔質表面の不所望な問題が除去又は局所化さ
れる。従来技術の方法のさらガる修正は鋳込み成形の始
めに低くした電圧を使(15) 用することである。これは電気化学作用による電極の腐
食を大きく減少させる。鋳込み層が電極に一度着肉する
と、長い拡散経路のために電極は腐食から実質的に保護
されるので、電圧を増加して、鋳込み成形速度を速くし
、かつ沈着側電極の懸濁粒子吸引力を増大することがで
きる。この増大した吸引力は結果として最少含水量の硬
質で緻密な成形体をもたらす。増大しだ鋳込み成形速度
はより粗い粒径の「安定さ」の少ない非コロイド状懸濁
体の使用を許容し、それが更に成形体密度を増加させる
電解及び腐食を更に減少する第三の方法が前面に出てく
る。殆んどの従来技術は成形体における気孔率の主な原
因として泥漿液体の電解を挙げている。それらは電極腐
食がそこで役割を演じることを認めているが、実験では
電解ではなく電極腐食が主要力問題であることが示され
た。鋳込み成形電圧における泥漿電解液及び泥漿粒子に
結合した解膠剤の両方に不活性々電極材料を注意深く選
択すれば、「いわゆる電解」の問題はほぼ解消す(16
) ることか可能である。
本明細書を通して用語「沈着側電極(deposito
ryelectrode ) Jを使用する。この用語
が単数的である場合にも、それは1個以上の沈着側電極
が所与のセットアツプ型(mold set −up 
)に実際に使用される本発明の態様をもカバーするつも
シである。
場合によってはセットアツプ型が所与の時間に一対の電
極だけが活性的である数対の電極を含むが、所望又は適
当な場合には、所与の時間に2以上の電極が使用される
こともできる。
同時に、本明細書で使用する用語「電圧」は特にことわ
らない限り直流電圧、いわゆるクリップされたAC,及
i♂寺シブされたACを意味する。クリップされ又フラ
ンジされた電位差の使用は本発明の開示によって電極腐
食及び加水分解の問題をさらに減少しさえすることが示
される。理由は明らかでないが、電位差の周期的な低下
(極性逆転を含む)は電解及び腐食機構の背後の純粋な
駆動力を低下させると推定される。
本明細書において「動く(移動)電極」という表現を使
用する場合、1又は2以上の電極の機械的動き即ち現実
の物理的動き、そして、セットアツプ型に含まれる一連
の電極に交互に又は連続的に電位差を印加することによ
り電位差をセットアツプ型内で動かし又は位置変化する
電気的な動きを意味することを意図している。この動く
電極現象は以下にもっと詳しく説明する。
好ましい形において本発明の方法はすべての種類:不溶
性金属、無機物、有機物、等の荷電粒子の電気泳動鋳込
み成形に向けられている。
セットアツプ型の非電極部分の材料は最も有利には不透
過性の絶縁材料で作成する。そうした材料は可撓性の例
えばシリコーン、二) IJル、炭化水素ゴム、等であ
ることができ、又はワックス、熱可塑性プラスチック、
等のような化学的に若しくは熱的に除去可能な材料であ
ることができる。
しかしながら、焼石膏のような吸水性材料も使用できる
。形状規定表面としてのこれらの電気的に不活性な材料
の使用は、成形体が型全部に着肉して脱型が困難である
従来技術の型材料と較べて、泥漿の相互作用を減少し、
結果として大きく改良された表面(滑らか)を与え、脱
型を容易にする。
本発明で操作可能な鋳込み泥漿(スリップ)は、一般的
に、すべての公知の泥漿であり、金属粒子又は耐火材料
粒子の懸濁体である。受は入れ可能な泥漿の詳細はSm
1thの引例に記載されており、アルミナ、窒化珪素、
炭化珪素、クロマイト、シリカ、シリマナイト、珪酸ジ
ルコニウム、並びにその他の耐火材料、及び200メツ
シユ(英国標準篩)を通過する粒子径の耐火材料の混合
物を含む。しかしながら、その好ましい形では、本発明
はFredrikgonの引例に教示されたものにより
よく類似した泥漿を使用する。この好貰しい泥漿は平均
粒子径1〜8ミクロンの粒子40〜90 wt4と平均
粒子径45〜150ミクロンの粒子10〜6 Q wt
%からなる二相(bimodal )粒子径分布を有す
る。粘度は絶対的に臨界的ではないが、泥漿の粘度は約
Q、5〜ioo、oooセンチ?イズに維持し、理想的
には0.5〜4000センチポイズである。泥漿中の固
体粒子の量は45〜90 wt%で、(19) 残りは泥漿液体であることが最も理想的である。
前述したように、本発明は安定さの少ない泥漿を従来技
術において述べられたよりも多い固体含有量で使用する
ことを許容する。これらのよシ高密度の泥漿(75〜9
0 wt%の固体)は、本発明で製造される改良された
緻密成形体を部分的に準備する。
普通は解膠剤を添加するけれども、それは絶対的に必要
ではない。好ましい解膠剤は珪酸ナトリウム、ジオクチ
ルスルホ琥珀酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウ
ム、エチルアミン、メチルアミン、トリエタノールアミ
ン、及び商標名タモールやダーパンなどの物質、そして
一般に湿潤剤である。単純なイオン電解質を含み、鋳込
み泥漿を安定化するのに十分な電荷をコロイド粒子に生
じさせるすべての種類のものは使用できる。主な関心事
は帯電粒子が存在することであって、それを得るために
用いる方法ではない。
ずっと前に述べたように、本発明の本質は、型の形状規
定部分のうちの小部分だけを成す沈着側(20) 電極(陽極)を利用することによって、改良された電気
泳動鋳込み成形が実施され得るという発見にある。陽極
における電解副生成物の発生で起きる成形体表面の損傷
を除去又は大きく減少させるという従来技術に優る大き
な利点の他に、本発明は電極の電気化学的腐食を減少さ
せ、かつ成形可能な製品の形状が極めて多種豊富である
。本発明の利点及び応用性は図面を参照する以下の説明
により更に明らかにされる。゛ 第1図及び第2図は緻密な球状耐火物製造用の電気泳動
鋳込み成形部を示し、第1図は第2図の線1−1で切っ
たセットアツプ型の断面図である。
第1,2図の1で指示されたセットアツプ型の部分はそ
の中に球状空隙2を有する型本体部分である。球状空隙
は開口通路5,6で外側表面3.4まで連通している。
型本体は、電気端子8を設けた金属板7上に密封される
ように置く。鋳込み泥漿を調製し、受は部9に空隙2が
満たされるまで流し込み、受は部9にもその頂部要部又
は端部10の僅かに下まで満たす。セットアツプ型の頂
部に、受は部9に含まれる泥漿と接触する下方に突出し
た部分12を有する金属板11を置く。金属板11は電
気端子13を含む。それから端子を電源に、金属板7の
露出小面積6が陽極に々るように接続する。金属板7及
び11から型本体の開口部5゜6を通してその金属板と
接触した泥漿を通して電位差をつくり出し、維持する。
泥漿粒子は陽極即ち底の電極7に向って下向きに泳動し
、粒子を濃縮するとともに、球状空隙2が泥漿粒子で満
たされるとき泥漿液体が陽極を含む受は部9に引かれて
除去される。電気的沈着処理が終了すると、即ち球状空
隙を固体粒子が満たすと、電気泳動処理を止め、電極1
1をはずし、過剰泥漿をデカントし、生の球状成形体を
セットアツプ型の本体1から取り出し、焼成する。セッ
トアツプ型の本体1がシリコーンゴムのような弾性のポ
リマーで作られている場合には、球状体は単純にはじき
出すことができる。しかしながら、何か別のよシ硬質の
非導電性材料を使用する場合には、セットアツプ型の本
体1は分割型タイプであるべきである。又、脱型中の球
状体の損傷を防止するために、生球状体を脱型前に凍結
することが有利である。
球状体を形成可能な従来技術は球の表面が不可欠的に導
電体で包囲されることを必要とした。電極腐食と加水分
解が多孔質の表面をもたらした。
?−ルを研削媒体又は回転接触支持部材として使用しガ
ければ寿ら寿いとき、多孔質表面は非常に不所望である
。慣用の石膏鋳込み成形及び従来技術の電気泳動鋳込み
成形は本発明よりも乏しい表面の仕上り状態である。慣
用の石膏鋳込み成形では中実のが−ルを形成することは
不可能である。
液体が排出されるとき液体と入れ換わる新しい固体の供
給源がないので、大きい穴が成形体内に発生する。大き
いゴールの場合、慣用の鋳込み成形体は半径方向に密度
勾配を有するので、それを焼成又は焼結すると破壊が起
きる。液体を除去する凝集性の方法なしで鋳込み成形を
行なう、即ち不透質の空隙を充満させる試みは、ついに
、泥漿液体の蒸発によって中実の品物を与える。しかし
ながら、この品物はその中の密度勾配のために重大(2
3) な欠陥を持つ。
第3図はセラミック環状シール体(ring 5eal
 )製造用の電気泳動鋳込み成形型である。セットアツ
プ型の本体14は溝15.16で環状シール体の外側形
状を規定し、成形されるべき環の内側は軸体17で規定
される。軸体17及び型本体は電気端子19を含む金属
板18上に密封関係になるように置く。金属板18は沈
着側電極、即ち陽極として働くべきである。第二の電極
20を設けるが、第3図に示したような環状であること
が好ましい。二つの電極18.20を電源に接続し、電
極18を陽極即ち沈着側電極にする。図から1電気泳動
処理で電極として実際に働く陽極18の一部21はセッ
トアツプ型の形状規定表面積のほんの小部分であること
が容易にわかる。鋳込み泥漿をセットアツプ型に上側電
極20と接するまで流し込む。電圧を印加すると、懸濁
粒子の陽極18、特定的には21で指示される部分への
泳動が起きる。電圧は電気的沈着物がセットアツプ型の
形状規定空隙即ち15.16.17.21.22で構(
24) 成される容積を満たす壕で維持する。鋳込み成形体の厚
さが一度第3図の22に達すると、電気泳動処理を終了
する。そのとき泥漿液体(電解液)が鋳込み物本体の上
側の容積を実質的に占める。
それから生成形体を脱型し、焼成する。電極20゜21
を除くセットアツプ型のすべての部分は電気的非導電性
材料から成っている。その材料は非常に可撓性のあるゴ
ム、例えばシリコーンゴム、あるいはすべてのより硬質
の非導電性材料であることができる。この場合、成形体
の形状からしてセットアツプ型の本体14が二分割部分
からなることが好ましい。しかし、生成形体が最初に凍
結されるならば、非常に可撓性の一体物の本体を使用し
てもよい。
慣用の泥漿鋳込み成形法はこのような品物を多孔質の型
で形成することが可能であるが、石膏が硬質なので石膏
からの抜き取りが困難で、屡々品物及び型を損傷する。
厚さ1/2インチのシール体の鋳込み成形時間は半時間
を越える。本図に示した態様ではずっとスピーディであ
る。従来技術の電気泳動方法も、このような形状を、前
述のようにより低密度においても形成することができる
であろう。しかしながら、多孔性の型又は導電性表面を
円周状の溝に部分的に使用するので石膏型と同じ困難が
起きる。
第4図及び第5図は動く電極を使用しU字形溝物品を電
気泳動鋳込み成形するだめの本発明に依るセットアツプ
型のそれぞれ断面図及び立面図である。再びこの場合に
もセットアツプ型の本体23及び凹部表面規定部材24
は電気的非伝導性材料そして好ましくは可撓性シリコー
ンゴムからなる。
沈着側電極25は本体230本質的に全長にわたって存
在し、セットアツプ型の凸部形状規定表面26の非常に
小部分を成す。成形されるべき部品の全体形状は第4.
5図の27に示される。陽極は端子を有しかつ下方に延
びる突出部30を含む金属製棒状体である。陽極は第5
図に示す電気的接点又は端子31も含む。セットアツプ
型を図のように組み付け、電源に接続する。泥漿が下方
突出部30と接触する点まで鋳込み泥漿を形状規定空隙
27内に流し込む。電圧を印加すると、泥漿粒子の電気
泳動が陽極に向って下向きに起きる。
電気泳動の当初は、陽極28がセットアツプ型の極めて
端の一箇所に局所的に存在することが好ましい。形状規
定空隙のその端の部分が所望な程度にうめつくされると
、陽極は反対側の端部へ向って漸増的に空隙27の全長
を横ぎるまで移動する。
この漸増的移動は空隙の十分かつ均一な充填をもたらす
。沈着が完了すると電圧を切断し、セットアツプ型を分
解し、生成形体を脱型する。セットアツプ型の本体23
はシリコーンゴムのような可撓性の非導電性材料からな
ることが理想的である。
このU字形溝物品のような簡単なデザインの成形製品で
は損傷なしの脱型を促進するために生成形体を凍結する
必要はない。それから生成形体を慣用の手法で焼成する
石膏型における慣用の泥漿鋳込み成形法でも図示のよう
な物品を形成することが可能であるが、実験では断面積
が変化する物品では成形体の肉厚の増加にともなう毛細
管作用の減少のために成形(27) 体が密度勾配を含んでしまい、それが焼成あるいは強度
の問題を起こす。従来の電気泳動技術もこの形状をつく
シうるが、上述の電極の運動ができず、印加電圧が等し
く々如、一様な印加電界をもたらす。この電界の一様性
が型の中における一様な吸引力を、従って、一様な微細
構造をもたらす。
従来技術の動かない電極では密度勾配が生じて、強度を
下げあるいは焼成損失を増やす。
第6図は動く電極という概念のもう一つの態様を示す。
この場合、沈着側電極は物理的に動くのではなく電気的
に動く。第6図はチーーブを鋳込み成形するだめの電気
泳動セットアツプ型である。
チューブの幾何学的形状は、比較的単純であるが、厳し
く規定された内径及び外径寸法に鋳込み成形することは
難しい形状である。しかしながら、沈着側電極を電気泳
動中チーーブの型の長さに沿って動かすことによって、
非常に精密な寸法を有しかつ含水量の少ない非常に緻密
な生チューブが得られる。セットアツプ型の本体32は
電気的非伝導性材料で形成し、好ましくは頂部から底部
へ非(28) 常に僅かに内側にテーノ9を成す。コア又は中心軸体3
3も電気的非伝導性材料で構成し、本体32の底部に設
けられた凹所で密封されかつ32で規定された同筒状空
隙内の中央に位置せられる。一連の小電極35〜42が
セットアツプ型の円筒状本体32の壁に含められ、後者
の内側壁の一部を成す。各環状電極は、所定時に二つの
環状電極間に電圧を印加し、かつ電極対が一連の電極を
上下に動く可能性を持つように、電源に配線43されて
いる。例えば、電気泳動が始まるとき、電極対40.4
2がそれぞれ陽極及び陰極を成して電気的に活性化され
、所望電極40.42が電気的に切断されると電極39
.41が活性化され、そしてこのようにして最終対35
.374で一連の電極を動いてゆく。生の耐火チューブ
の作成では、本体32と軸体33とで形成される円筒状
空隙44に泥漿を流し込む。最初の電極対40−42を
活性化し、電圧は、形成される成形体の底部が電極41
に達したことを指示する41−42間電圧がゼロ近くな
るまで維持する。この時点で電極対40−42の電圧を
切断し、次の電極対39−41を活性化し、41−40
間の電圧がゼロに近くなるまで電圧を維持し、その時点
で同じ手順を38−40の電極対に、こうしてセットア
ツプ型の全長に及ぶまで繰シ返す。泥漿液体は、前記の
工程手順を通じて、セットアツプ型の頂部へ次第に移行
する。電気泳動が起きてし1うと、セットアツプ型への
電気的入力を切り、生耐火チューブを脱型し、後に焼成
する。
電気泳動又は毛細管脱水によるチューブの泥漿鋳込み成
形はよくわかっている処理である。1/4インチより大
きい肉厚の固体鋳込み成形又は排泥鋳込み成形によるチ
ーーブ(毛細管脱水)は、長い鋳込み成形時間が固化を
減らすために非常に安定な泥漿を要求するので、困難で
ある。大きい部材では泥漿の静水圧頭が密度変化をもた
らす。14インチよ如厚い排泥鋳込み成形は半径方向の
密度勾配(乾燥及び焼成りラック)のために複雑であり
、固体鋳込み成形は通常内部孔を含む。
従来技術の電気泳動鋳込み成形方法は、長い間チーーブ
の製造を検討している。現存の技術は、主として、1/
8インチ又はそれより薄い肉厚の薄肉チューブのための
ものである。従来技術に依りチーーブを複製する試みは
限られた厚さであることが示された。大きな電極面積を
伴なうために、一定電位差を維持すること及びよシ厚い
鋳込み成形体を得ること(乾燥時クラック)は困難であ
る。
ある特許は強度及び密度を高めるために電気泳動鋳込み
成形で静水圧的にプレスするところまでいっている。こ
の付加的な工程及び厚さの限界は本発明の方法によって
克服される。
前記のものは肉厚のチューブを特に指向するが、その他
の肉厚成形体、例えば板状物をこの方法で形成すること
もできる。
型作成方法は周知であるのであまシ検討しない。
本発明の型と従来技術の型との僅かな相違は、本発明で
は上述の最後の二種類のセットアツプ型のような多くの
場合に、型を金属電極のまわシに成形しなければならな
いことである。この対策は電極/絶縁体界面における泥
漿漏れを減らすために(31) 必要である。
電極材料はどの導電性材料であることもできる。
特に適当なものは鋼、亜鉛めっき鋼、鉄、クロム、モネ
ルメタル、タンタル、チタン、銅、ニッケル、青銅、黄
銅、銀、金、白金、炭化珪素、珪素含浸炭化珪素、金属
−ポリマー複合材料、及び導電性有機ポリマーである。
極めて平滑な仕上げが望ましい特別の場合には、沈着側
電極は液体水銀であることができる。
上に述べた電圧又は電位差はDC又はAC電位差であり
、ACは基準電圧の付近を変化する。実質的に「クリッ
プされた」又は整流されたAC電圧友僅かなAC成分を
有するDC電圧(クランプされたAC)は電極の腐食を
実質的に減少させる。
これらの電圧、DC又は修正ACのいずれかは、一定に
維持することができるが、電気泳動鋳込み成形処理を始
めるに当って、陽極又は沈着側電極に泥漿粒子(金属又
は耐火材料)の薄い層の沈着が起きるに十分な時間の間
非常に低い電位差、例えば、0.05〜20がルトを初
めに適用するとと(32) が好ましい。この低い電圧が陽極の電気化学的腐食及び
泥漿液体の電解を著しく減少する。すると、沈着粒子の
薄層及び含まれた電解質が両方とも陽極の保護被覆とし
て、そして続いて陽極自身として働く。この時点では電
位差を大きく例えば5〜1000&ルトにして泥漿粒子
の十分に迅速ガ沈着を起こさせることができる。
純粋のAC電圧は有利な鋳込み成形体を与えない。
最小のクリッピングによる結果は泥漿の抵抗性乾燥(加
熱)又は沸騰を示す。
印加電圧は一定に維持することもでき、又変化させるこ
ともできる。上述の処理の実施においては、印加電圧を
変えることが好ましい。沈着処理が進むにつれて成形体
の厚みが増加するので、形成される層の抵抗の増加によ
って印加電圧の有効性が次第に低下し、従って少ない電
圧が沈着側電極に作用し、吸引力が低下する。結果は特
に厚さ15−を越えると成形体の厚み中にかカリの密度
勾配ができ、それが屡々乾燥クラックを引き起こす。従
って、沈着が起きている界面に作用する電圧を当初の印
加電圧とほぼ等しく維持することが望ましい。これは一
定電流入力を用いることによって可能である。操作可能
な一定電流値はゼロ・アンペア/(インチ)2よりいく
らか大きい値から1.5アンペア/(インチ)壕で、好
1しくはぜ口よυ僅かに大きい値から約0,5アンペア
/(インチ)2までである。
好ましい態様の例 例1 固体の高密度炭化珪素球状体を下記の様にして鋳込み成
形した。
第1及び2図の1として示すセットアツプ型の本体は慣
用の型作成技術を利用し、かつゼネラルエレクトリック
社が供給するRTV 700シリコーン樹脂及びB−4
硬化剤を用いて作成した。シリコーンゴムは、非常に可
撓性であるので、鋼球を第1及び2図の空隙2用のij
ターンとして使用し、鋼球の直径の太きさまで容易に拡
がり又は伸びる溝5又は6からそれを容易に押し出すこ
とを許容した。この材料のこの特徴は後の処理の主炎化
珪素鋳込み成形球状体の脱型にも臨界的である。
まだ第1及び2図を参照すると、電気泳動セットアツプ
型の残部は本体1を密封する銅板7を用いて作成した。
銅板7は沈着側電極即ち陽極として働くべきでおり、か
つ電気端子8を含んだ。上方電極11は黄銅製であり、
型に載置したとき泥漿と接触する下方延長突出部12を
有する第1゜2図に示した形状を有し、かつ電気端子1
3を含んだ。所定の位置にあるとき黄銅電極11はセッ
トアツプ型の本体1及び周囲10のまわりと接触した。
図に見られるように球状空隙2はセットアツプ型の本体
1の開口部6を通って銅板電極7に連通し、同様に開口
部5を通って受は部9に連通している。
高純度炭化珪素の懸濁液又は泥漿を米国特許第2964
823号に記載された方法に従って調製した(該文献参
照)。炭化珪素は二相系、即ち、50 wt%が100
〜325メツシユ(ティラ一部列)通過物で50 wt
%が平均粒子径5ミクロン又はそれ未満からなるもので
あった。泥漿は上記炭(35) 化珪素86 wtaり、水13.9 wt%、及び珪酸
ナトリウム(解膠剤)0.1 wt%からなっていた。
頂部電極11をセットアツプ型から取り外し、泥漿を各
球状空隙2にそれぞれが完全に満たされかつ上方接続溝
5を含むまで流し込んだ。追加の泥漿を受は部9に、上
方電極を所定位置に置いたときその下方延長突出部12
が泥漿と接触する高さまで流し込んだ。この時点で陽極
7から下方溝6、球状空隙2、上方溝5、及び受は部9
を通って上方電極11の下方部分12まで泥漿による連
続的な連絡が存在する。
完全に組み付けたセットアツプ型に、可変トランス及び
整流ブリッジ回路を通し、電極7及び11のそれぞれの
電気端子8及び13を用いて、直流(DC)電力を供給
した。回路は電極7が陽極、電極11が陰極であった。
約10ゼルトの初期電圧を30秒間供給した。それから
電圧を1分間にわたって徐々に150ゼルトに上昇させ
、その電圧に15分間保持した。これによって泥漿液体
に関して電気的に負である炭化珪素粒子が陽極即ち底(
36) 部電極7に向って迅速に移行させられた。電圧を解除し
た。
セットアツプ型を電気的に切断し、分解し、本体1を自
由にした。電気泳動的に形成された炭化珪素球状体を型
本体1の開口部5を介して押すと型本体は球の寸法にな
らって容易に伸延した。溝5.6で形成されたスプルー
を除去した。「湿潤」高密度を計算すると6チ未満の液
体含有量で2.9397ceであった。鋳込み成形体は
StCの理論密度の87係を々す2.79 ji/ c
cの乾燥高密度を示した。これは類似の組成の慣用的鋳
込み成形についてのFredriCkson  の特許
におけるよ)もかない高い密度である。球状体の表面は
スプルーを除いて非常に平滑で、電極/泥漿相互作用が
起きた場合に可能であるよりも平滑であった。毛細管作
用型でのこの品物の鋳込み成形時間は前述の微細組織的
問題を伴って20〜25分間であろう。
品物は80℃で夜越し乾燥した後、アルゴン雰囲気の誘
導炉で15分間2000℃にて焼成した。
焼成したが一ルは炭化珪素の再結晶体であシ、直径10
.87〜10.97m、密度2.75 g/cm  (
理論密度の86%)であった。生球状成形体からスプル
ーを除去した点を除いて表面は平滑であり、本質的に気
孔がなかった。これらの?−ルを切断して分析したとこ
ろゼールの内部には密度勾配はなく、最大気孔寸法約5
0ミクロンであった。得られた密度の均一性は従来技術
におけるものよりも良好であった。
例2 第3図の断面図に示したセットアツプ型を用いて炭化珪
素のシール素材を製造した。公知の方法及び例1に述べ
た硬化可能シリコーンイムを用いてセットアツプ型の本
体14を成形するために、0リングシール溝を含むシー
ル体素材用・卆ターンを使用した。それからセットアツ
プ型の本体14を、電極端子19を含んだ黄銅製円板状
電極18に接着して取り付けた。非導電性の軸17を電
極18の中央に置き、固定した。次いで第二の電極20
を第3図のように置いた。電気泳動的に鋳込み成形され
るべきシール体素材の形状は電極18の表面21、表面
15.16.22.及び、表面15・16間に置かれた
峰部で、規定された。
二つの電極18.20に、電極18を陽極即ち沈着側電
極とし、電極20を陰極として、例1と同じ仕方で電気
的に接続した。
炭化珪素泥漿を例1に記載のようにして調製した。セッ
トアツプ型のシリコーンゴム本体14の内側表面に、空
気の連行を最小限にするためにモノオレイン酸グリセロ
ールの薄膜を形成してシリコーンゴム表面の湿潤性を増
大させた。セットアツプ型全体を振動テーブル上に置き
、泥漿を上方電極20と接触をなす点まで満たした。こ
の充満はセットアツプ型を振動させながら行なった。
20ゼル) DCの初期電圧を印加したところ80ミリ
アンにアの電流が流れた。この電圧を約1分間維持した
。それから電流を80ミリアンペア又はそれ以下位に維
持するように電圧を徐々に約150デルトまで上げた。
10分後アンペア値が約10ミリアンペアに落ち、はぼ
全部の固体が泥漿から電極へ沈着してしまったことを指
示しだ。
(39) 電極20を取り外し、電極18を切断した。使用済みの
泥漿液体を流し去った。シール体素材の形状が生の状態
で比較的こわれやすいものなので、この時点で損傷なし
で常に脱型が可能ではなかった。従って、セットアツプ
型を15分間−120’Fの温度にさらし、生成形体に
残っている少量の水を凍結させ、成形体を硬質にならし
めた。陽極18及び軸17はセットアツプ型から容易に
除去された。生成形体を凍結したので、セットアツプ型
のシリコ−ノコ9ム本体14は成形体を損傷なく取り出
すのに十分に曲げることが可能であった。生成形体を例
1に記載のように、70℃で夜越しに乾燥し、焼成した
鋳込み成形及び脱型時間は石膏鋳込み成形(毛細管作用
)技術でこの形状を形成するのに必要な時間の1/3よ
り少なかった。鋳込み成形は全部スムーズであシ、オリ
ジナルの79ターンからの複製マークは完全に形成され
た。凍結成形体の高密度は4.8〜6.3%の液体を保
有して2.83〜2.8797ccであった。5個の連
続の成形体の乾燥藁密度は(40) 2、70 g/ ccより大きかった。これはFred
rikssonが特許請求の範囲に記載している密度を
越える。
鋳込み成形体は硬質で鋳込み成形処理が終了後直ちに脱
型された。これは従来技術に依って行なわれる場合には
不可能であろう。さらに実験は破壊による約10係の損
失があることが示され、従って凍結を行なった。Oリン
グ溝なしの類似物品は凍結なしで直ちに脱型できる。
例3 第4図及び第5図は、陰極が可動性でありかつ陽極即ち
沈着側電極がセットアツプ型の本体23の底部に置かれ
た形状のような狭いス) IJッデを有する、耐火トラ
フの電気泳動鋳込み成形用セットアツプ型のそれぞれ断
面図及び立面図である。
セットアツプ型の本体23はゼネラルエレクトリック社
のRTV664を用いて公知の方法で作成した。メスを
用いて23の底に溝を彫ってそこに黄銅製電極25を置
いた。セットアツプ型のシリコーンゴム本体23の壁の
一つを通して端子31を電極25に固定した。成形体の
凹部を規定する表面は、本体に設けられた凹所の位置に
保持されたフェノールアルデヒド樹脂硬化体からなる半
球断面棒状体24であった。陰極28は、本質的に、二
本の下方延長突出部30と上側の端子29とを有する矩
形片であった。
鋳込み成形泥漿を例1で採用したようにして調製し、セ
ットアツプ型の空隙27に流し込んだ。
二つの電極25.28に、25を陽極、28を陰極とし
て例1に記載のように電気的接続を行なった。陰極28
はセットアツプ型の一端に位置せしめ、150?ルトの
DC電位差を印加し、陰極28の位置を一定にして7分
間その電圧を維持した。
それから陰極28は、型の空隙27の全長を約20分間
で縦断する約7111I+l/分の速さで24の頂部に
沿って漸進的に動かした。陰極28のこの様な動きはホ
ットスポットの形成なしかつ陽極25における著しい量
のガス発生なしにおける鋳込み成形体のほぼ全形成をも
たらした。セットアツプ型を電気的に切断し、分解し、
成形体を脱型した。生成形体を前述のように乾燥及び焼
成した。
例4 第6図に示したようなセットアツプ型を用いて肉厚の耐
火チー−ブを電気泳動的に鋳込み成形した。このセット
アツプ型は動く電極方法を利用したが、例3の動く電極
とちがい、この場合の動く電極は単一電極ではなく対即
ち陽極と陰極とであり、そしてこの対は例3における単
一電極のように物理的に動くのではなく電気的に動いた
第6図のセットアツプ型の本体32は一連の9モ置した
1、 3 cm厚の銅製リング35〜42(各リングは
リード線43を含む)の周りにRTV664シリコーン
コ9ムをキャスティングすることによって作成した。こ
れは慣用の仕方で行なった。得られる電気泳動鋳込み成
形用型は4インチの外径、3インチの内径、及び軸33
をぴったり取り付けるべき凹所34を有した。型の本体
32を長手方向に二つの部分に割った。外径1インチの
厚紙チューブにワックスを塗布して軸33として使用し
た。
三片からなる型の本体32を一緒に固定し、軸33を凹
所34に挿入した。環状電極35〜42をす(43) 一ド線を通して電気的に接続し、単一対の電極が陽極及
び陰極となることができ、従って随意にその対を第二の
対と交換でき、そのようにして電極35〜42のすべて
を通るようにした。
炭化珪素泥漿を先行例におけるようにして調製し、空隙
44に流し込んだ。150ポルトのDC電位差を電極4
0.42間に印加し、電極42を正極即ち沈着側電極と
した。同時に電極42.41間の電位差をモニターした
。沈着している炭化珪素の位置が電極41の高さに達す
ると、41と42間の電圧が1がルトより下に落ちる。
この時点で活性電極対を42と40から41と39とに
変え、41と40間の電位差をモニターした。電位差が
1?ルトより下に落ちると活性電極を次の対へ動かし、
そのようにしてすべての電極対が使用されるまで続け、
完全な半炭化珪素チューブを鋳込み成形した。セットア
ツプ型を電気的に切断し、使用済の泥漿を捨て、セット
アツプ型を分離し、生成形体を脱型した。この時点でワ
ックス塗布厚紙軸33は1だ所定の位置にあった。−イ
ンチの(44) 壁の全鋳込み成形時間は長さ1インチ当り15分以下で
あった。この鋳込み成形速度は毛細管作用鋳込み成形の
それよりもずっと速い。成形体は2.65 g/ec 
(理論密度の82係)の均一な密度を有した。
生成形体は先行例におけるそれと同じ仕方で乾燥及び焼
成した。焼成中、厚紙軸33は熱分解し、密度2.60
fl/ecの完全な焼成炭化珪素チューブが残った。
例5 脱イオン水49.5wt9I+、Na2SIO3溶液Q
、5wt%、及び、平均粒径5ミクロン未満に研摩材ジ
ェットミリングした、イオン1チ未満を含む珪素金属粉
末50 wt%とからなる鋳込み成形泥漿を調製した。
例2のセットアツプ型を使用して環状シールを鋳込み成
形した。3(lルトのDC電位差を15分間にわたって
印加した。セットアツプ型を例2で述べたように壊し、
品物を取り出し、50℃で夜越し乾燥した。成形体の萬
密度は1.4 g/ ec (珪素の理論密度2.33
 g/ ccの60チ)であった。この品物を標準的な
窒化処理で813N4に変化させ、実際の高2.3g/
ccを得た。試験棒状体をダイヤモンドソーで切断し、
破壊係数(室温三点支持)を測定したところ平均290
00 psiを有していた。
例6 炭化珪素鋳込み成形体を基本的に前述したようにして、
但し、実質的に整流したAC%r圧、即ち普通「クリッ
プされたAC電圧」と呼ばれる電圧、及び直線的DC電
圧を用いて、作成した。クリップの程度が増加すると共
に鋳込み成形体の品質が増加し、陽極の損傷は減少した
。即ち、電圧波形がDC電圧の特性に近づく程、電気泳
動処理はより有効かつ効果的になった。
以上は本発明の主要な態様及び最良の実施形態である。
しかしながら、本発明の範囲内にあるその他の態様を当
業者は導くことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は球状固体の形成用電気泳動鋳込み成形セットア
ツプ型の断面図、 第2図は第1図のセットアツプ型の立面図、第3図は環
状シーツ蓄鋳込み成形するセットアツプ型の透視図、 第4図はU字形溝部材を製造する電気泳動鋳込み成形セ
ットアツプ型の断面図、 第5図は第4図のセットアツプ型の立面図、第6図はチ
ューブ形成用の複数電極対を含むセットアツプ型の断面
図である。 1:型本体、2:球状空隙、7.11:電極、14:型
本体、17:軸体、18.20:電極、23:型本体、
25.28 :電極、32:型本体、33〜42:電極
。 以下余白 図面の浄書(内容に変更なし) 第1図 第2図 第3図     第4図 第5図     第6図 手続補正書(方式) 昭和58年1月1?日 特許庁長官 若杉和夫 殿 1、事件の表示 昭和57年 特許願  第163309号2、発明の名
称 電気泳動鋳込み成形方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 名 称 ツートン カンパニー 4、代理人 (外 3名) 5、補正命令の日付 自発補正 6、補正の対象 図   面 7、補正の内容 図面の浄書(内容に変更なし) 8、添付書類の目録 浄書図面     1通

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(イ)鋳込み泥漿が0.5〜100,000センチ
    ポイズの粘度を有するような割合において液体ビーヒク
    ルと無機粉末とを混合することによって鋳込み泥漿を調
    製し、 ←)沈着側電極及び非沈着側電極を含み、かつ該沈着側
    電極がセットアツプ型の形状規定部の全表面より少ない
    領域を覆う、電気泳動セ、ドア、デ型に前記鋳込み泥漿
    を流し込み、 (ハ)前記電極間に電圧を印加して前記鋳込み泥漿中の
    無機粒子の沈着側電極へ向う泳動を起こさせ、 に)所望な程度の粒子沈着が起きるまで電圧を維持し、 (ホ)前記電圧を切断し、 (へ)過剰泥漿液体を除去し、 (ト)セットア、デ型から生鋳込み成形体を取り出し、
    そして (イ)該生鋳込み成形体を焼成する、 工程を含む電気泳動鋳込み成形方法。 2、前記鋳込み泥漿が解膠剤を含む、特許請求の範囲第
    1項記載の方法。 3、前記解膠剤が、珪酸ナトリウム、ジオクチルスルホ
    琥珀酸ナトリウム、ナトリウムポリアクリラート、アン
    モニウムポリアクリラート、エチルアミン、メチルアミ
    ン、トリエタノールアミン、タモール、ダーバン、及び
    これらの混合物から成る群から選択される、特許請求の
    範囲第2項記載の方法。 4、前記電圧印加を、前記沈着側電極の電気化学的腐食
    及び前記液体ビーヒクルの分解を回避するには十分に低
    いが前記無機粉末の薄い層の沈着を起こすには十分に高
    い初期電圧を印加し、続いて、前記無機粉末の迅速力沈
    着速度を実現するために電圧をより高い値に上げ、それ
    から相対的に一定の速度を維持するために電圧を徐々に
    上げて、遂行する、特許請求の範囲第1項記載の方法。 5、前記初期電圧が0.05〜20.t”ルトであり、
    前記より高い電圧が5〜1000,3?ルトである、特
    許請求の範囲第4項記載の方法。 6、前記鋳込み泥漿が50〜4000センチポイズの粘
    度を有する、特許請求の範囲第1項記載の方法。 7、前記微細無機粉末が多相粒子径分布を有し、かつ前
    記鋳込み泥漿が液体10〜55重量係と無機粉末45〜
    90重量係とで作成される、特許請求の範囲第1項記載
    の方法。 8、前記微細無機粉末が、平均粒子径0.1〜8ミクロ
    ンの粒子40〜90%と平均粒子径45〜150ミクロ
    ンの粒子10〜60チとで構成された二相粒子径分布を
    有する、特許請求の範囲第7項記載の方法。 9、前記電圧が、一定電流を維持することによって可変
    にされている、特許請求の範囲第1項記載の方法。 10、  前記一定電流が沈着側電極面積の平方インチ
    当り0〜1.5アンにアである、特許請求の範囲第9項
    記載の方法。 11、前記一定電流が沈着側電極面積の平方インチ当り
    O〜0.4アンペアである、特許請求の範囲第10項記
    載の方法。 12、前記電極が、鋼、亜鉛めっき鋼、鉄、クロム、モ
    ネルメタル、タンタル、チタン、銅、ニッケル、青銅、
    黄銅、銀、金、プラチナ、炭化珪素、及び導電性有機ポ
    リマーから成る群から選択された材料で構成される、特
    許請求の範囲第1項記載の方法。 13、前記沈着側電極が液体水銀である、特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 14、前記電極が珪素含浸炭化珪素である、特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 15、前記セットアツプ型の少なくとも一部が変形可能
    であるのでそれから前記生鋳込み成形体を取り出すこと
    を特徴する特許請求の範囲第1項記載の方法。 16、前記セットアツプ型の少なくとも一部が分解可能
    であるのでそれから前記生鋳込み成形体を(3) 取り出すことを特徴する特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 17、  前記セットアツプ型の少なくとも一部が溶解
    可能であるのでそれから前記生鋳込み成形体を取り出す
    ことを特徴する特許請求の範囲第1項記載の方法。 18、少なくとも一方の電極が他方の電極に関して動か
    される、特許請求の範囲第1項記載の方法。 19、両方の電極が、形成中の鋳込み成形体に関して動
    かされる、特許請求の範囲第1項記載の方法0 20、前記液体ビーヒクルが水である、特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 21、前記液体ビーヒクルが有機液体である、特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 22、前記生鋳込み成形体が前記セットアツプ型からの
    取り出しの前に凍結される、特許請求の範囲第1項記載
    の方法。 23、前記電気泳動鋳込み成形セットアツプ型が、前記
    鋳込み泥漿と接触する、モノオレイン酸グリ(4) セロールで被覆された表面を有する、特許請求の範囲第
    1項記載の方法。 24、前記印加電圧が直流電圧である、特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 25、前記印加電圧が実質的に整流された交流電圧であ
    る、特許請求の範囲第1項記載の方法。 26、(イ)鋳込み泥漿がQ、5〜100,000セン
    チポイズの粘度を有するような割合で液体ビーヒクルと
    無機粉末とを混合することによって鋳込み泥漿を調製し
    、 (ロ)電極が鋳込み成形される生製品の直角断面形状に
    倣った外形を有しかつ、該電極け〒すべでの対を成す電
    極が鋳込み成形される形状の全表面積の小部分のみを成
    すような寸法である、複数の電極を含む電気泳動セット
    アツプ型に、前記鋳込み泥漿を流し込み、 t−S前記複数電極の第一の対の間に電圧を印加して前
    記第一電極対の陽極へ向う前記無機粒子の泳動を起こさ
    せ、かつ、前記電極の第一対間の電圧を維持しながら、
    該第一対の一方と隣の電極との間の電圧をモニターし、 に)前記第一電極対の一方と隣の電極との間の電圧が1
    デルトより低く落ちだとき前記第一電極対間の雷、圧を
    切断し、そして該第−電極対の隣の第二電極対間に電圧
    を再印加し、 (ホ)前記第二電極対間に電圧を印加し、そして前記第
    一電極対に採用した処理工程を繰り返し、(へ)前記第
    −及び第二電極対に採用した工程を隣合って後続する電
    極対に、所望の生鋳込み成形体が完全に形成される壕で
    、繰り返し、(ト)前記電圧を切断し、 (1)過剰泥漿を除去し、 (男生鋳込み成形体をセットアツプ型から取り出し、そ
    して 0)該生鋳込み成形体を焼成する、 工程を含む、薄肉のチーーブ又は板状物を形成するだめ
    の、特許請求の範囲第1項記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20210032955A (ko) * 2018-07-03 2021-03-25 3디베터리즈 리미티드 슬러리 및 epd 욕 안정화제로서의 해교제 및 이의 용도

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