JPS5951592B2 - 蝋含有炭化水素油の脱蝋方法 - Google Patents

蝋含有炭化水素油の脱蝋方法

Info

Publication number
JPS5951592B2
JPS5951592B2 JP7738277A JP7738277A JPS5951592B2 JP S5951592 B2 JPS5951592 B2 JP S5951592B2 JP 7738277 A JP7738277 A JP 7738277A JP 7738277 A JP7738277 A JP 7738277A JP S5951592 B2 JPS5951592 B2 JP S5951592B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wax
dewaxing
molecular weight
oil
vinyl acetate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7738277A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5411104A (en
Inventor
敬 小野寺
喜久治 小峰
文雄 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Toa Nenryo Kogyyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toa Nenryo Kogyyo KK filed Critical Toa Nenryo Kogyyo KK
Priority to JP7738277A priority Critical patent/JPS5951592B2/ja
Publication of JPS5411104A publication Critical patent/JPS5411104A/ja
Publication of JPS5951592B2 publication Critical patent/JPS5951592B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、蝋含有炭化水素油(以下、単に含蝋油と略す
)の溶剤脱蝋法に関し、特に、含蝋油に沖過促進作用を
有する沖過助剤を加え、溶剤の存在下に脱蝋を行う方法
の改良に関するものである。
更に詳述すれば本発明は、沖過助剤(以下、助剤と略記
することもある。
)として比較的大きな平均分子量を有し、かつ分子量分
布が比較的広範である脂肪族アルコールとメタクリル酸
もしくはアクリル酸とのエステル共重合体成分(A)と
オレフィン−酢酸ビニル共重合体成分(B)とを併用す
ることにより、含蝋油の濾過速度および脱蝋油の収率を
向上し、しかも何ら後処理を要する事なく、脱蝋油のヘ
イズ(微結晶の析出による曇り)の発生を防止する等の
優れた脱蝋効果を与える溶剤脱蝋方法に関するものであ
る。
一般に含蝋油の蝋付は溶剤を使用しあるいは使用せずに
含蝋油を適当な方法で冷却し、沈澱析出した固形の蝋を
沖過あるいは遠心分離等の操作によって分離することに
より除かれる。
工業的な脱蝋法としては冷却のみによるプレス脱蝋法あ
るいは脱蝋油を溶剤と混合して冷却分離する方法、例え
ばプロパン脱蝋油や脂肪族ケI・ン/芳香族炭化水素、
すなわちケI・ン/ベンゼン溶剤脱蝋法等が拳けられ、
減圧蒸留による軽質留分(パラフィン留分)は冷却濾過
法により、又重質留分(潤滑油留分)および残渣油は溶
剤脱蝋法により処理することが多い。
溶剤脱蝋法は蝋付の濾過温度において油の成分に対して
選択的な溶解性を有する溶剤を含蝋油に混合して冷却す
ることにより蝋を晶出させて分離する方法であり、溶剤
としては例えばプロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン
等の如き低沸点炭化水素類、メチルエチルケトン/トル
エン、アセトン/ベンゼン等の如きケトン類と芳香族炭
化水素類との混合溶剤を使用するものである。
かかる溶剤脱蝋法の処理能力は冷却工程につづく濾過工
程における脱蝋油の濾過速度あるいは効率に依存すると
ころが大きいが、濾過速度は又分離される蝋の結晶構造
によって著しく影響をうけることが知られている。
すなわち冷却により析出する蝋の結晶構造は冷却条件に
依存する関係上、原料油特にその中の蝋の特性と冷却条
件との関連が極めて重要視されるのである。
しかるに前述の如き脱蝋方法においては、蝋の組成およ
び析出条件により析出する蝋結晶の粒度、微細構造、油
分の蝋結晶に対する吸着ならびに結晶内残留の状況に著
しい差が生じ、これが蝋付の濾過速度、油分の収率に大
きく影響し、又時には濾過等の際の微晶蝋の通過をも招
くことにもなる。
かかる蝋付の結晶構造は脱蝋工程における種々の運転条
件によって影響をうけるが、前述の如く特に冷却条件に
依存するところが最も大きい。
従ってプロパン脱蝋の如き液化プロパンの蒸発潜熱によ
って油の冷却を行なう方法においては、急冷、すなわち
ショック・チリングが惹起されやすいので、これがため
濾過性の良くない微結晶構造の蝋付が析出し、濾過速度
の低下、脱蝋油収率の減少あるいは結晶蝋の通過による
脱蝋油の流動点が上昇し、またはヘイズ等が生ずること
になり、これの解決法が切望されてきた。
従って、かかる溶剤脱蝋法の脱蝋工程における沢過速度
または脱蝋油収率を向上させるために種々のプロセス改
良が加えられている。
その一つとして容易な操作で大きな効果が得られるとさ
れている濾過助剤を用いる方法がある。
例えば、助剤として、ポリステアリルメタクリレートを
含蝋油に添加する方法(特公昭40−4210号)等が
知られており、又本発明者らも、オレフィン−酢酸ビニ
ル共重合体と、アクリル酸もしくはメタクリル酸と炭素
原子数2〜20の脂肪族アルコールとの不飽和エステル
共重合体を助剤として使用する方法(特公昭45−15
379号、同49−26992号)を提案した。
これら従来公知の方法に依れば、ある程度の脱蝋効果を
得ることができる。
しかしながら、これらに使用する助剤の脱蝋能力はまだ
充分といえず、脱蝋効果を高めるためには、助剤の濃度
を高めるか、含蝋油への添加量を増加させねばならず、
また、残渣油抽残物を脱蝋する場合、蝋結晶が濾過に適
当なまで大きさに成長せず、炉布の目を通過し、室温で
又は低温で長時間放置した場合、結晶が析出しヘイズと
なって外観的機能的に商品価値を低下させる。
このヘイズの発生を防止するために、脱蝋工程の後に、
焼結金属、ポリビニルアルコール等のフィルターで漏洩
した蝋を補集する等の方法を付随させる事が行なわれる
が、工程が複雑化し、経済的でない等の問題を呈してい
る。
本発明者らは、上記問題に鑑み、検討を重ねた結果、助
剤として平均分子量300.000を越え2゜ooo、
ooo以下である脂肪族アルコールとメタクリル酸も
しくはアクリル酸とのエステル共重合体成分(A)と、
平均分子量50.000〜1.000.000で酢酸ビ
ニル含有量約15〜40重量%のオレフィン−酢酸ビニ
ル共重合体成分(B)を組合せて使用する事により、濾
過速度、脱蝋油収率を著しく改善ししかも脱蝋油のヘイ
ズを発生させる事がないという予期せざる効果を見い出
し、本発明を完成した。
すなわち、本発明者らは、冷却条件下の濾過温度のおけ
る蝋の結晶構造と助剤の作用機構の考察を基に蝋結晶の
微細化並びに、無定形蝋結晶の防止につき、鋭意検討を
加えた朱、助剤が、脱蝋工程中の冷却条件下に順次析出
せる蝋と共晶化し濾過に不適な板状あるいは無定形の蝋
結晶を濾過に好適な均一かつ20〜100μ程度の大き
さの球状蝋結晶に変換するためには、当該助剤は、平均
分子量が大きく、しかも分子量分布が比較的広範である
ことが必要な事を見い出したものである。
詳述すれば、本発明は、含蝋油に対し、炭素原子数6〜
30の脂肪族アルコールとメタクリル酸もしくはアクリ
ル酸とのエステル共重合体成分(A)と酢酸ビニルを約
15〜40重量%含有するオレフィン−酢酸ビニル共重
合体成分(B)を95〜5:5〜95(重量比)の範囲
で組合せた濾過助剤を約0.005〜0.5重量%の割
合で添加し、溶剤の存在下において、冷却濾過し、脱蝋
する方法で脂肪族アルコールとメタクリル酸もしくはア
クリル酸とのエステル共重合体成分(A)は平均分子量
300.000を越え2、000.000以下であり、
オレフィン−酢酸ビニル共重合体成分(B)は平均分子
量50.000〜1゜ooo、 oooである事を、特
徴とする溶剤脱蝋法に関するものである。
本発明の(A)成分たる脂肪族アルコールとメタクリル
酸もしくはアクリル酸とのエステル共重合体は、分子中
に約6〜30個の炭素原子、好ましくは約10〜20個
の炭素原子を含有する脂肪族アルコールの1種又は2種
以上とメタクリル酸もしくはアクリル酸とのエステル共
重合体である。
例えば、脂肪族アルコールとしては炭素原子数10のア
ルコール0〜30重量%、炭素原子数12のアルコール
1.0〜40重量%、炭素原子数14のアルコール10
〜40重量%、炭素原子数16のアルコール10〜40
重量%、炭素原子数18のアルコール10〜40重量%
及び炭素原子数20のアルコール0〜30重量%からな
るものを拳げることかできる。
炭素原子数5以下あるいは31以上の脂肪族アルコール
からなるものは好ましい脱蝋効果を与えない。
当該エステル共重合体(A)の平均分子量は300゜0
00〜2.000.000の範囲にある高分子物質であ
り、好ましくは400.000〜1.500.000の
範囲が良い。
また分子量分布は5,000〜3,000゜000、好
ましくは10.000を越え2.500.000以下の
範囲にあることが必要である。
すなわちGPC分子量分布曲線は、はぼ中央部にピーク
を持つ正規分布を示し当該曲線における示差屈折は、分
子量500.000を1とした場合、分子量20.00
0で0.01〜0.1、分子量100.000で0.1
〜0.8、又分子量soo、 oooで0.5〜2.5
、分子量1.500.000で0.01〜0.5にある
ものが好ましい。
かようなエステル共重合体は、蝋結晶との共晶が容易で
、しかも適切な大きさ、形状の結晶を生成できるため、
脱蝋油収率の増加、脱蝋速度の向上、ヘイズの防止等の
効果を示現できるものとみられる。
しかし、公知の脂肪族アルコールとメタクリル酸もしく
はアクリル酸とのエステル共重合体の如く、平均分子量
が300.000以下であるが2゜ooo、 ooo以
上の場合は前記の様な脱蝋上の諸問題を解決できない。
また、分子量が5,000以下の成分は、脱蝋効果を示
さず、一方分子量3.000.000以上の成分は、溶
媒に対する溶解性が悪いために、却って脱蝋効果阻害す
る。
そのため、従来公知のエステル共重合体の様に分子量分
布が狭く低分子量側に偏っている場合、あるいは極端に
広い場合、 (例えば、500〜10.000.000
)においても所望の脱蝋効果を得ることができない。
本発明に使用するエステル共重合体はその分子量が5,
000〜3.000.000、特に10.000〜2゜
500、000の範囲にほぼ正規分布しているものが好
ましい。
また、重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn
)は約1.5〜5.0、好ましくは約2.0〜4.0に
あるものがよい。
本発明のエステル共重合体は以下の如き方法で製造する
ことができる。
まず、メタクリル酸あるいはアクリル酸と、炭素原子数
6〜30の脂肪族アルコールの一種と直接エステル化反
応させるか、メタクリル酸アルキルあるいはアクリル酸
アルキルを炭素原子数6〜30の脂肪族アルコールの一
種でエステル交換する事によりエステルの単量体を合成
する。
次いで、これらのエステル単量体の二種以上を反応容器
に入れ触媒として、例えばα、α′−アゾビスイソブチ
ロゾイル、ベンゾイルペルオキシド等を約0.1〜1重
量%加え、大気圧下、約30〜150℃で約5分から5
時間重合する。
この場合、反応溶媒として水をエステル単量体の約1〜
5倍容量使用する事もできる。
さらに、界面活性剤の存在下に乳化重合させる事もでき
る。
本発明の特徴である大なる平均分子量を製造するには、
なるべく約30〜90℃という比較的低い温度でしかも
なるべく長時間重合させるが適切な重合触媒を採用する
事による。
かような方法によれば、分子量分布も本発明の範囲に収
める事が可能であるが、必要に応じ分子量分布の異なる
成分を適当量混合する等の方法によっても達成すること
ができる。
(B)成分のオレフィン−酢酸ビニル共重合体は酢酸ビ
ニルを約15〜40重量%含有し、又固有粘度が0.5
〜1.5ポアズ(30℃における0、25重量%のトル
エン溶液中で測定。
)の範囲のものが好適である。
又、好ましいオレフィン成分はα−オレフィン、とくに
エチレンである。
当該共重合体の平均分子量は、50.000〜1.00
0.000、好ましくは100、000〜soo、 o
ooであり、分子量分布が2゜000〜1.500.0
00好ましくは、10.000〜1゜0OO5OOOの
範囲にあるものを採用することができる。
当該共重合体は、オレフィン及び約15〜40重量%の
酢酸ビニルを反応容器に入れ、有機過酸化物、例えば゛
第3ブチルハイドロパーオキサイドのような触媒の存在
下、300〜3000気圧、好ましくは1000〜30
00気圧の圧力、100〜250℃の温度で回分的にま
たは連続的に約0.5〜3時間重合することにより得る
ことができる。
市販品としてはエルパックス(テ゛ユポン製)、エバフ
レックス(三井ポリケミカル製)及びウルトラセン印本
ポリケミカル製)等を用いることができる。
本発明の分子量分布2000〜1.500.000のオ
レフィン−酢酸ビニル共重合体を得るには、上記重合条
件で製造するか、異なる分子量分布を有する成分を適当
量混合する等による事ができる。
本発明において使用する助剤は、(A)成分だけではあ
まり脱蝋効果を改善せしめる能力を有せず、(B)成分
であるオレフィン−酢酸ビニル共重合体を組合せた場合
に、顕著な効果を発揮する。
(B)成分のみを使用する場合は、蝋結晶の嵩張りは少
いが、蝋結晶の面に、相互の密着がみられ、その結果油
分の通過が困難となり、濾過速度が低下し十分な効果を
発揮し得ない。
当該(A)成分、(B)成分は、別々に、鉱油等の溶媒
に約30〜50重量%程度溶解させておおよそ500〜
7000センチストークス@98,5℃)の粘度を有す
るように調製する。
(A)、 (B)両成分は95〜5:5〜95、好まし
くは60〜90 : 40〜10の重量割合で混合し、
原料含蝋油に対して、約0.005〜0.5重量%、好
ましくは約0.01〜0.3重量%の範囲で添加する。
添加量が約0.005重量%以下では、脱蝋効果は充分
ではなく、約0.5重量%以上の濃度としても、経済的
に無駄であるばかりでなく、かえって脱蝋速度を落とす
ことになる。
本発明において、分子量は、次の方法で測定した。
即ち、(A)成分の脂肪族アルコールとメタクリル酸も
しくはアクリル酸とのエステル共重合体の場合で、分子
量50.000以下については、気相浸透圧法(日立−
117型を使用。
詳しくは「高分子測定法、構造と物性(上)」高分子測
定法、培風館昭和48年発行第57〜75頁参照)、分
子量50.000以上については膜浸透圧法(横河ヒュ
レツトパツカードモデル502.使用。
同上第48〜56頁参照)を採用した。
この方法により数平均分子量が得られる。
重量平均分子量は下記に示すGPC法により算出した。
(B)成分のオレフィン−酢酸ビニル共重合体の場合の
重量平均分子量は光散乱法(島津PG−21型を使用、
同上第33〜47頁参照)により測定した。
分子量分布は、ゲル浸透クロマI・グラフィー(GPC
)法印本分析工業■LC−08型を使用。
同上第76〜89頁参照)で示差屈折を測定することに
より求めた。
本発明において用いる原料含蝋油としては減圧蒸留出油
及び残渣油のいずれでもよく、如何なる原料油に対して
も本発明の特徴とするすぐれた濾過効果を示現するもの
であるが特に原料含蝋油として残渣油溶剤精製抽残物を
脱蝋する場合、得られる効果が大きい。
本発明を実施する好ましい態様の一例としては、当該(
A)成分および(B)成分を、適当な石油留分等の溶媒
に溶解させた液を含蝋油に添加、混合し、鎖状炭化水素
あるいはケトン、芳香族炭化水素等の脱蝋溶剤の存在下
に、脱蝋油に所望の流動点を与えるような温度に保持さ
れている冷却濾過帯域に導入し、蝋を濾過分離させる。
この温度は他の脱蝋条件にも依るが一般に0℃〜−50
℃の間であり、例えばメチルエチルケI・ン/1−ルエ
ンを脱蝋溶剤とする場合−10℃〜−30℃、プロパン
を脱蝋溶剤とする場合は通常−20℃〜−40℃の間に
調節される。
この濾過工程は大気圧にて、液相で行う。
蝋を濾過する際の圧力は臨界的でなく、濾過温度及び使
用する脱蝋溶剤の種類により、一般に+10psig(
+ 0.7kg/cm2)から−10psig (−0
,7kg/cm2)の間で、変化させることができる。
脱蝋溶剤としては、特に限定するものではない。
すなわち、脱蝋条件たる低温で含蝋油中の油分に対して
選択的溶解力を有する溶剤を使用することができる。
例えば、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクテン、エチレン、プロピレン、ブチ
レン、ペンテン、ヘキセン、およびオクテン等の一分子
中2〜10個の炭素数を有する鎖状炭化水素の少なくと
も一種、もしくはアセI・ン、ジメチルケトン、メチル
エチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチ
ルケトン等のケトン類の少なくとも一種とベンゼン、ト
ルエンその他の芳香族炭化水素の少なくとも一種との混
合体、例えば、メチルエチルケトン−トルエン、メチル
イソブチルケトン−トルエン等の混合溶剤またはN−ア
ルキルピロリドン、例えば、N−メチルピロリドン、N
−エチルピロリドン等の溶剤を使用することができる。
さらに、上記の如き鎖状炭化水素とアセ1ヘンの如きケ
トンとの自己冷却性混合溶剤も使用することができる。
本発明の実施において特に好ましい溶剤は、プロパンそ
の他の自己冷却性溶剤、およびケトンと芳香族炭化水素
との混合溶剤である。
溶剤の含蝋油に対する混合割合は0.5〜10倍容好ま
しくは2〜7倍容の範囲で採用することができるが、最
適量は原料油の含蝋量、粘度、脱蝋の前処理の有無ある
いは運転条件の如何によって適当に選択することができ
る。
又、本発明の助剤は、本発明者らが先に提案した如き条
件で、減圧蒸留し、粗蝋から分離回収し、回収した助剤
をくり返し、何度も脱蝋工程に、使用する方法に適用す
ることができるから、経済的価値は、極めて大きい。
以上述べた如く本発明は、(A)および(B)の両成分
を併用して濾過助剤として使用し、脱蝋溶剤の存在下に
おいて脱蝋し、沖過速度の増大、脱蝋油の収率増加ある
いは、蝋結晶中の含油量の減少等を経済的に行う溶剤脱
蝋方法に関するものであり、脱蝋油のヘイズ発生防止の
ための後処理が不要であるなど、工業的価値の高い方法
を提供するものである。
以下本発明を実施例及び比較例によって説明する。
実施例 1〜3 中東原油を蒸留して得た残渣油のラフイネ−1・(含蝋
油19.8重量%、比重15/4℃0.8995、粘度
28.5cst (98,9℃))をオートクレーブに
移し、第1表に示す。
A3とB、A4とBを組合せた濾過助剤並びに溶剤とし
て含蝋油の4倍容量のプロパンを導入した。
混合物を60℃に加熱し、内容物を均一に溶解させた後
、熱文型プレチラーを通して30℃まで冷却しチラーに
移した。
チラーでは攪拌しながら2℃/分の速度で10℃まで冷
却槽内で外部冷却し、10℃に達した後、溶剤のプロパ
ンを蒸発させ、その潜熱により、2℃/分の冷却速度で
−40℃まで冷却した。
冷却後−40℃において、油−蝋混合体(スラリー)を
フィルターに導き、濾過差圧500mmHgで40秒間
濾過し、濾過量を求めた。
結果は第1表に記載のとおりであった。
比較例 1〜6 実施例1〜3と同じ要領で、第1表に示す助剤(A4、
B、A、/B、 A2/B、 A5/B)を用い中東原
油を蒸留して得た残渣油のラフイネ−1・をプロパン脱
蝋に供した。
助剤を使用しない場合についても行ない、結果を第1表
に記した。
実施例 4〜5 原料油を、中東原油を蒸留して得た軽質潤滑油留分〔含
蝋油16.1重量%、比重15/4℃、0、8820、
粘度7,42cst (98,9℃)〕とし第1表に示
すA3と13.A4とBを組合せた助剤に変更したこと
以外は、実施例1〜3と同一の方法でプロパン脱蝋を実
施した。
結果を第2表に示す。
比較例 7〜11 実施例4〜5に記した原料油(軽質潤滑油留分)に、第
1表に示す助剤(Aa、B、 AI/B、A5/B)を
使用しプロパン脱蝋を行った。
助剤を使用しない場合についても実施し、結果を第2表
に併記した。
実施例 6 長円形の容器に、含蝋油〔実施例1に示した中東原油を
蒸留して得た残渣油のラフィネート〕及び濾過助剤(第
1表に示す、A3/ B )をとり、更に含蝋油に対し
、4倍容量の溶剤〔メチルエチルケトン/トルエン=5
0150 (容量%)〕をとり、70℃に加熱し、内容
物を均一に加熱した後、攪拌しながら2℃/分の速度で
一30℃まで外部から冷却した。
この冷却混合物をフィルターに導き、差圧600mmH
gで濾過した後含蝋油に対し1.0倍の予め一30℃に
冷却した溶剤を炉布上の結晶蝋にかけ洗浄した。
結果は第3表に示す。
比較例 12〜15 実施例6と全く同一な方法で含蝋油の溶剤脱蝋を行った
含蝋油は、実施例1と同じ中東原油を蒸留して得た残渣
油のラフィネートで沖過助剤は、第1表に示すA3、B
、A、/Bを添加した。
結果は濾過助剤を使用しない場合と併せて第3表に示し
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭素原子数6〜30の脂肪族アルコールから選択さ
    れる1種又は2種以上の脂肪族アルコールとメタクリル
    酸もしくはアクリル酸とエステル共重合体で、平均分子
    量が300.000を越え2.000゜000以下であ
    る成分と、酢酸ビニル含有量が約15〜40重量%であ
    るオレフィン−酢酸ビニル共重合体で平均分子量が50
    .000〜1.000.000の成分を組合せた濾過助
    剤を、0.005〜0.5重量%の割合で蝋含有炭化水
    素油に添加し、濾過脱蝋する事を特徴とする蝋含有炭化
    水素油の溶剤脱蝋方法。 2 エステル共重合体が炭素原子数10〜20の脂肪族
    アルコールから選択される1種又は2種以上の脂肪族ア
    ルコールとメタクリル酸もしくはアクリル酸とのエステ
    ル共重合体で平均分子量が400゜000〜1.500
    .000である特許請求の範囲第1項記載の脱蝋方法。 3 オレフィン−酢酸ビニル共重合体の平均分子量が1
    00.000〜soo、 oooである特許請求の範囲
    第1項記載の脱蝋方法。 4 オレフィン−酢酸ビニル共重合体がエチレン−酢酸
    ビニル共重合体である特許請求の範囲第1.2又は3項
    記載の脱蝋方法。 5 脂肪族アルコールとメタクリル酸もしくはアクリル
    酸とのエステル共重合体が10.000〜2゜500、
    000の範囲に分子量分布を有する特許請求の範囲第1
    項又は第2項記載の脱蝋方法。 6 オレフィン−酢酸ビニル共重合体が2,000〜1
    .500.000の範囲に分子量分布を有する特許請求
    の範囲第1項、第3項又は第4項記載の脱蝋方法。
JP7738277A 1977-06-29 1977-06-29 蝋含有炭化水素油の脱蝋方法 Expired JPS5951592B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7738277A JPS5951592B2 (ja) 1977-06-29 1977-06-29 蝋含有炭化水素油の脱蝋方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7738277A JPS5951592B2 (ja) 1977-06-29 1977-06-29 蝋含有炭化水素油の脱蝋方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5411104A JPS5411104A (en) 1979-01-27
JPS5951592B2 true JPS5951592B2 (ja) 1984-12-14

Family

ID=13632331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7738277A Expired JPS5951592B2 (ja) 1977-06-29 1977-06-29 蝋含有炭化水素油の脱蝋方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5951592B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4451353A (en) * 1982-09-29 1984-05-29 Exxon Research And Engineering Co. Solvent dewaxing waxy hydrocarbon distillates using a combination poly acrylate polymer and polymethacrylate polymer dewaxing aid
US4406771A (en) * 1982-09-29 1983-09-27 Exxon Research And Engineering Co. Solvent dewaxing waxy hydrocarbon oil distillates using a combination poly di-alkyl fumarate-vinyl acetate copolymer having pendent carbon side chain length of predominantly C22 and polyalkyl(meth-)acrylate polymer dewaxing aid
JP3841404B2 (ja) 2002-02-22 2006-11-01 東邦化学工業株式会社 新規脱ロウ助剤
WO2020050369A1 (ja) * 2018-09-07 2020-03-12 Jxtgエネルギー株式会社 ワックスの製造方法、ワックス、潤滑油基油の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5411104A (en) 1979-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3239445A (en) Solvent dewaxing with a polystearyl methacrylate dewaxing aid
CA2889773A1 (en) Polymer formulations in solvents with a high flash point, method for the production thereof and use thereof as pour-point depressants for crude oils, mineral oils or mineral oil products
JPH07116454B2 (ja) ポリアクリレート重合体とポリメタクリレート重合体との混成脱ろう助剤を用いる含ろう炭化水素留分の溶剤脱ろう
JPS5951592B2 (ja) 蝋含有炭化水素油の脱蝋方法
CA2242428C (en) Copolymers based on ethylene and unsaturated carboxylic esters and their use as mineral oil additives
EP0107917B1 (en) Solvent dewaxing waxy hydrocarbon oil distillates using a combination poly di-alkyl fumarate-vinyl acetate copolymer having pendent carbon side chain length of predominantly c 22 and polyalkyl (meth-)acrylate polymer dewaxing aid
US20140166287A1 (en) Polymer formulations in solvents with a high flashpoint, processes for production thereof and use thereof as pour point depressants for crude oils, mineral oils or mineral oil products
US5232963A (en) Dispersing gums in hydrocarbon streams with β-olefin/maleic anhydride copolymer
US3262873A (en) Filter aid for dewaxing mineral oils
NO172650B (no) Anvendelse av et additiv til forbedring av lavtemperatur-flytegenskapene til en destillat-petroleumsbrenselolje
CA1237238A (en) Dialkyl fumarate-vinyl acetate copolymers useful as dewaxing aids
US5098550A (en) Method for dewaxing waxy petroleum products
US3682812A (en) Dewaxing of waxy petroleum distillates
JPS5950199B2 (ja) 含蝋炭化水素油の脱蝋方法
JPS61247793A (ja) フマル酸ジアルキル/ラウリン酸ビニル共重合体脱ワツクス助剤を使用する含ワツクス炭化水素油の脱ワツクス
US7388122B2 (en) Dewaxing aid
JPH1171587A (ja) 中間留分およびエチレンと不飽和カルボン酸エステルとのコポリマーを基材とする燃料油
WO2021228701A1 (en) Paraffin inhibitor composition, method and use
US4339619A (en) Solvent dewaxing waxy hydrocarbon oils using dewaxing aid
JPH0224875B2 (ja)
JPS5951591B2 (ja) 炭化水素油の脱蝋法
US4015063A (en) Crude oils and residual fuel oils containing a terpolymer of ethylene, vinyl ester, and dialkylvinyl carbinol
US3165485A (en) High quality sealing wax
JPS5950198B2 (ja) 炭化水素油の脱蝋方法
RU2434930C1 (ru) Способ депарафинизации нефти