JPS594835B2 - 内燃機関用スパ−クプラグ - Google Patents

内燃機関用スパ−クプラグ

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Publication number
JPS594835B2
JPS594835B2 JP12424081A JP12424081A JPS594835B2 JP S594835 B2 JPS594835 B2 JP S594835B2 JP 12424081 A JP12424081 A JP 12424081A JP 12424081 A JP12424081 A JP 12424081A JP S594835 B2 JPS594835 B2 JP S594835B2
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JP
Japan
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metal plate
spark plug
noble metal
ground electrode
internal combustion
Prior art date
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Expired
Application number
JP12424081A
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English (en)
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JPS5826480A (ja
Inventor
鋼三 高村
保幸 佐藤
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐電極消耗性のよい内燃機関用スパークプラグ
に関するものである。
従来周知のスパークプラグは、その接地電極および/ま
たは中心電極の放電部に白金ptなとの貴金属をチップ
状にして埋設した構造になっている。
かかる構造のものでは貴金属の使用量が多くコスト高と
なっている。
そこで、本願の出願人は貴金属を薄いプレート状として
上記放電部に接合する構造を採用したものを先に出願し
ている。
この構造によれば、放電部に貴金属を埋設するものでは
ないので、貴金属の使用量を最小限に抑えることができ
、コストの低減を図ることができるのである。
しかしながら、中心、接地電極の放電部は、スパークプ
ラグの使用環境からして直接に燃焼ガスにさらされるた
め、各種の運転条件からくる温度変化に敏感に追従する
高負荷高回転下では、例えば接地電極の放電部は、10
00℃にも達し、また低負荷低回転下では、150℃前
後といった低い温度となる。
従って中心、接地電極と貴金属プレートとの接合面には
、この貴金属プレート材料と両電極材料との間の熱膨張
係数差による熱応力歪が生ずる。
この歪は、運転条件によってくり返えされ、貴金属プレ
ートに過大な負荷となシ、第1図に示す如く、貴金属プ
レート3は断面破断aに至る(第1図は接地電極20例
)。
この現象は、当然温度変化が著しいほど多発する。
この対策として、貴金属プレート3の材料として白金に
イリジウムIrを添加したものを用いてその貴金属プレ
ート3の材料強度を増すことにより、この現象を軽減で
きることを発見した。
第5図にその結果を示す。
第5図において、Irの添加量を増加すれば断面破断発
生比率は低くなるが、Ir20%以上でその効果は特に
顕著となる。
従って、プレート3の材料強度を増すと、上記断面破断
aを防ぐことができる。
しかし、熱応力は、断面破断による緩和がなされないた
め、接合面4(第1図参照)に集中することとなる。
このため、Pt−Irのプレート材料は新たに第2図の
ごとく接合破断すを引き起こすことがわかった。
この接合面破断すは第2図に示すように接合面4のプレ
ート3側の合金属内に発生し、接合面4に沿って進行す
る。
この現象は。Irの添加量と比例して起こり、その結果
を第6図に示す。
なお、第5図および第6図は、スノく一りプラグ型式W
16EXにおいて、その接地電極に直径1−2 m、厚
さ0.2胴のPt−Irの貴金属プレートを抵抗溶接し
たものを用い、1000℃ 150℃(各保持時間1分
30秒)のくり返し、これを1サイクルとして400サ
イクル実施した結果である。
接合面破断すは、第2図を拡大して示す第T図aにおい
て、接地電極2の母材(耐熱Ni系金属)とプレート3
(Pt 80%−Ir 20%)との合金層7内部にて
発生する。
合金層7をEPMAで分析すると、第3図すに示すごと
<、 Pt −Niは全域均一でなく、変化している。
その合金属T内のPt、Niの変化に伴い、第7図Cの
ごとく硬度も著しく変化する。
硬度は、20%Ni−80%Ptの比率近傍が最も高く
なる。
この硬度ピークは、接合面4に発生する熱応力に対し、
一種の切欠き効果と同様の特性を呈し、接合面破断に至
るのである。
本発明は上記の諸点に鑑み、Ni系金属を母材金属とし
て含む、中心電極および/または接地電極の放電部に接
合する貴金属プレートを、Ir1O〜30重量%、Ni
O,5〜2重量係、pt残部の組成で構成することによ
り、中心電極および/または接地電極と貴金属プレート
との熱膨張差による熱応力を緩和して貴金属プレートの
破断を抑制し、耐久性のよい内燃機関用スパークプラグ
を提供しようとするものである。
以下本発明を具体的に説明する。
本発明のスパークプラグの基本的構造は第3図および第
4図のごとくであり、中心電極1の放電部および接地電
極2の放電部にそれぞれ円板状の貴金属プレート3が抵
抗溶接法により接合しである。
なお、図中、8は取付金具、9は絶縁体である。
本発明は前述したごとく貴金属プレート3をPt−Ir
で構成し、かつこれにNiを添加したものであるが、そ
のNiの添加効果について以下詳述する。
第8図は20%のIrと10係までのNiと残部ptと
により成る貴金属プレートにおいて、NiO量に1って
貴金属プレートの硬度がどのように変わるかを見たもの
である。
なお、試料に供したスパークプラグは型式W16EXで
接地電極の方にのみ直径1.2欄、厚さ0.2mの貴金
属プレートを抵抗溶接法で接合してあり、この接地電極
の材質はNi93%、残部Cr yMn 5 Siであ
る。
この第8図から明らかなごとく、NiO量が増加するに
従って貴金属プレートの硬度が上昇している。
第9図はIr20%、Ni2%、残部ptの貴金属プレ
ートを型式W16EXのスパークプラグの接地電極に抵
抗溶接した場合において、そのプレート3と接地電極2
との合金属7における硬度を示したものである。
この第9図から明白なように、前述した80%P t
−20% N iのごとき硬度ピークが消失しているこ
とがわかる。
このことは前述の接合面破断が生じにくいことを意味し
ているのである。
第10図は上記合金属1の厚さがNi添加の有無によっ
て耐久時間とともにどのように変化するかを示したもの
である。
実験に供したスパークプラグは、aWl 6EX型式の
スパークプラグの接地電極に20%Ir−2チーNi−
残部ptの貴金属プレート(寸法は第8図と同じ)を抵
抗溶接したもの、b上記aにおいて貴金属プレートを2
0%Ir−80%Ptで構成したものを用いた。
なお、耐久条件は1500 ccのエンジンに装着し、
5400r、p、mの回転数で行なった。
このように第10図から理解されるように、合金属の厚
さは理由はよくわからないが耐久時間の経過に伴なって
増加することがわかる。
このことは接地電極と貴金属プレートとの熱膨張差によ
る熱応力が合金層でのクッション作用により吸収されや
すい傾向にあることを示している。
以上第8図〜第10図の結果から、貴金属プレートに急
激な熱応力が作用しにくくなり、プレートの破断発生が
抑制されることがわかる。
この点を冷熱サイクル実験にて第11図に示す。
第11図において、実験に供したスパークプラグは型式
W16EXで、その接地電極にのみ貴金属プレートを抵
抗溶接したものである。
プレートの寸法は直径1.2 rrrm、厚さ0.2r
rrmである。
なお、冷熱サイクルは前述の第5図および第6図で説明
したものと同じである。
なお、図中aはNi添加なし、bは0.3%Ni、cは
0.5%Ni、dは1%Ni。
eは2チNiである。
この第11図の結果から明白なごとく、NiO量が0.
5〜2チの範囲で特に効果が著しい。
一方、第11図には前述の第5図、第6図の結果も同時
に示しであるが、プレートの断面破断、接合面破断を共
に低く抑えるにはIrO量は10〜30%であることが
わかる。
より望ましいIrの量は20〜30%であることもわか
る。
なお、プレー中のNiの量が2係を上回ると、そのNi
が腐食雰囲気および火花放電にて酸化飛散し、プレート
の耐消耗性が劣化する。
このことを第12図に示す。
図中、aは20%Ni−残部pt、bは10係Ni−残
部Pt、cは5%Ni−残部Pt、dは2%Ni−残部
pt、eはptのみ、fは20%Ir−残部ptの貴金
属プレートを示しており、その寸法、プラグ型式は第1
1図で説明したものと同じである。
なお、a−eのptO代#)[80%Pt+20%IT
にしても同様の結果が得られている。
条件は、温度400℃、火花回数8000回/分、雰囲
気は空気である。
なお、本発明は前述の実施例に限定されず、以下のごと
く種々の変形が可能である。
(1)中心電極の軸方向側面に接地電極の先端が対向す
るものにも適用できる。
(2)中心電極にのみ貴金属プレートを接合してもよい
(3)第3図、第4図の実施例では中心電極の先端が先
細にしであるが、このようにせず同一径でもよい。
(4)貴金属プレートの接合方法としては、レーザー溶
接、ろう付け、電子ビーム溶接等でもよい。
(5)中心、接地電極の材質としては15%Cr−8%
Fe−残部Niでもよく、要はNi系金属を母材とする
ものであればよい。
(6)貴金属プレートの材料中に、微量の他の金属成分
(不純物も含む)が混入していても差支えない。
以上詳述したように本発明においては、中心電極および
/または接地電極に接合した貴金属フレートの冷熱サイ
クル下における破断を抑制でき、このため貴金属プレー
トによる中心電極および/または接地電極の耐消耗効果
の寿命を延長できる。
また、貴金属プレート自体の消耗も抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の案出基礎の説明に供する
スパークプラグの放電部を示す模式図、第3図は本発明
の一実施例を示す部分破断面図、第4図は第3図の要部
拡大断面図、第5図〜第12図は本発明の詳細な説明に
供する特性図である。 1・・・・・・中心電極、2・・・・・・接地電極、3
・・・・・・貴金属プレート。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ニッケル系金属を少なくとも母材とする接地電極お
    よび/またはニッケル系金属を少なくとも母材とする中
    心電極の放電部に接合した貴金属プレートを備え、この
    貴金属プレートを、10〜30重量%のイリジウム、0
    .5〜2重量%のニッケル、および残部白金より構成し
    た内燃機関用スパークプラグ。 2 前記イリジウムの量は20〜30重量%である特許
    請求の範囲・1記載の内燃機関用スパークプラグ。
JP12424081A 1981-08-07 1981-08-07 内燃機関用スパ−クプラグ Expired JPS594835B2 (ja)

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JPS5826480A JPS5826480A (ja) 1983-02-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5968832U (ja) * 1982-10-29 1984-05-10 日野自動車株式会社 ホイ−ルシリンダピストンの調整歯車

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