JPS5945512B2

JPS5945512B2 - 通気性を存するフイルムの製造装置

Info

Publication number: JPS5945512B2
Application number: JP56058329A
Authority: JP
Inventors: 「こう」三平野
Original assignee: SHIMOMURA KAKOSHI KK
Current assignee: SHIMOMURA KAKOSHI KK
Priority date: 1981-04-16
Filing date: 1981-04-16
Publication date: 1984-11-07
Also published as: JPS57173164A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は紙、不織布等の通気性フィルムの片面に合成樹
脂等の非通気性物質をラミネートしたフィルムの非通気
性物質を加熱軟化せしめ、針状突起の数を変更自在とし
、該ラミネート層への針状突起の接触強さを一定となる
ようにしたブラシロールにより非通気性物質を掃除して
通気性を付与する通気性を存するフィルムの製造装置に
関するものである。

従来、この種装置としては受けロールに対峙した一本の
コール状金属または木等に植込み式或いは切削等により
針状等の突起物を成形し、非通気性物質を掃除している
が、突起物の数を容易に変更できないので、通気孔の数
を変更したい場合等に種々の針数のロールを予め用意し
ておく必要があり、コスト高に付く等の不便を存し、ま
た突起物はラミネート層への接触強さが非通気性物質の
最適な掃除が可能な位置に固定されるので、フィルムに
厚薄があると、突起物はラミネート層に沿つて回転しな
かつたり、ラミネート層の動きにすばやく追随せず（即
ちラミネート層に一定の接触強さで接触せず）、通気性
フィルムに穴を明けたり、十分に非通気性物質を掻き取
れず通気性付与が不十分だつたりする大なる欠点を存す
るレバある。

然るに本発明に於いては、支点軸に回動自在に軸支した
一組のバランスアームの一端に受けロールと対峙して上
下調節自在に架設したロール軸を設け、該ロール軸に針
状突起物を放射状に細巾のリング状ホルダーの周面に植
込んだブラシロールを適宜枚数挿嵌固定し、バランスア
ームの他端に設備したバランスウェイト軸に針状突起物
がラミネート層を掃除する最適接触強さになるようバラ
ンスウェイトを載置し、バランスアーム下面をスプリン
グを内蔵したパランス支持具により、バランスが崩れる
とすばやく元のバランスを保持するよう支持したから、
フィルム面の通気孔の数の変更は挿嵌するブラシロール
の枚数を各ホルダー間にスペーサーを介在せしめること
等により増減することができ、容易に変更が可能で、従
来の如く種々の針数のロールを準備しておく必要はなく
、ブラシロールの針状突起物はバランスアームを介して
バランスウエイト及びバランス支持具によつてラミネー
ト面に対して適当な接触強さとなるようバランスされて
いるので、フイルムの流れ方向に厚薄の部分があつても
、該針状突起物を植込んだブラシロールは支点軸を中心
とする上下運動を行なうため、その厚薄に沿つてすばや
く上下し、ラミネート層に常に一定の接触強さで接触し
、通気性フイルムに穴を明けたりすることがなく、十分
に非通気性物質を掻除することができるものである。ま
た合成樹脂等のラミネート層の厚さに応じて針状突起物
の先端のラミネート層への接触強さを変更しなければな
らないが、従来はそのための調整をロール軸を上下して
行なつているが、微調整が困難であるというこれまた大
なる欠点を存するものである。然るに本発明に於いては
、ロール軸を上下させずともバランスウエイトを適宜増
減するのみで例えばラミネート層の厚さが０．０１５μ
の場合と０，０５μの場合を考えると、０．０１５μの
場合は針状突起物先端の接触強さを弱くするため、バラ
ンスウエイトを多く載置し突起物先端を軽くし、反対に
０．０５μの場合はバランスウエイトを少なくＬ，突起
物先端を重くして接触強さを強くする等の微調整が可能
で安定した通気孔が得られるものである。

今、ここに本発明実施の一例を示す添付図面について詳
細するに、１は支点軸で、機枠２の両側面上端部に機枠
２より突出設備した取付台３，３上に軸受４，４を固定
して回動自在に軸支したものである。

５，５ぱ該軸受４，４の内側寄りに中間部をベアリング
６，６を介して回動自在に軸支した一組のバランスアー
ムである。

７は前記取付台３，３の上方内面に夫々該バランスアー
ム５，５の一方端方向に突出したロール取付板８を付設
したロール取付台９を固定し、夫々該取付板８の上方に
軸受１０を固定し、回動自在に軸支した受けロールであ
る。

１１はバランスアーム５，５の前記一方端部内面にバラ
ンスアーム５，５の内面方向に突出し、上端より下方向
に溝１３，１３を穿設し、下端部を連続としたスライド
ガイド１２，１２を固定し、該溝１３，１３にスライダ
ー１４，１４を挿嵌し、該スライダー１４，１４にベア
リング１５，１５を介して両端部を回動自在に軸支した
支点軸１と平行なロール軸で、前記受ロール７に対峙し
て設備するものである。

１６は一方のバランスアーム５の上端より下方に穿設し
た長孔で、該長孔１６を通してロール軸１１の一端の延
長部を突出し、先端にプーリ１７を固定するもので、支
点軸１の一方の軸受４外側に固定したＶブ一り１８より
Ｖベルト１９を介して回転を伝達するものである。

２０は夫々前記ロール軸１１の両端部を軸支したスライ
ダー１４，１４をスライドガイド１２，１２内を上下に
摺動せしめるねじで、バランスアーム５，５の夫々上端
に固定したねじ孔を切つたねじ板２１に螺嵌し、夫々該
ねじ２０下端を回動自在にスライダー１４，１４上面に
固定（図示せず）したものである。

２２は巾６Ｉのフランジ付きリング状ホルダー２３のフ
ランジ部にゴム板２４を敷き、放射状方向に植える針数
だけの溝２６を穿設したリング状押え板２５をねじで軽
く止め、該溝２６に中間を円形２８に丸めてばね作用を
付与して振動による折れを防ぐと共にフイルムに柔らか
く接触するようにした針状突起２７を植込み、押え板２
５をねじにより締め付け固定したブラシロールである。

２９はバランスアーム５，５の他端部の支点軸１に対し
てロール軸１１とほぼ対称な位置に孔３０，３０を穿設
し、支点軸１と平行に貫設したバランスウエイト軸で、
馬蹄形状のバランスウエイト３１が載置できるよう前後
面を平行に切欠いたもので、バランスアーム５，５の後
端部に穿設したねじ孔３２，３２に夫々ボルト３３で締
め付け固定するものである。

３４，３４はバランスアーム５，５の両端部下面に成形
した先上がり状勾配面である。

３５，３５は夫々バランスアーム５，５の前後下方の機
枠２上に設備した台座３６，３６上に夫々スライドガイ
ド３７，３７を固定し、該スライド３７，３７内を前後
方向に摺動可能としたバランス支持用スライダーである
。

３８，３８はバランスアーム５，５の前後下方に設備し
た前記スライダー３５，３５に夫々前後方向に貫設した
ねじ孔３９に螺嵌したねじ軸で、両端部を前記台座３６
，３６上に固定し、ベアリング４０，４１を内蔵した軸
受４２，４２に回動自在に固定したもので、夫々ねじ軸
３８，３８の前或いは後の一端を延長し・・ンドル４３
，４３を固定し、該・・ンドル４３，４３を回すことに
より前記のスライダー３５，３５を前後方向に摺動せし
めるものである。

４４，４４は夫々スライダー３５，３５の上面に固定し
た第１図に示す如くスプリング４５を内蔵して上下方向
伸縮自在としたバランス支持具で、先端にバランスアー
ム５，５の前記の勾配面３４，３４と当接し押し上げる
アーム支え４６，４６を付設したもので、一・ンドル４
３，４３を回すことによつてスライダー３５，３５を前
後方向適宜位置に移動せしめ、アーム支え４６，４６の
バランスアーム５，５を支える力を調整し、バランスア
ーム５，５がバランスした位置からバランスを崩すと、
直ちに元のバランス状態に復帰せしめるものである。

４７は支点軸１のプーリ１８の外側に固定したプーリで
、駆動軸４８に固定したプーリ４９からベルト５０によ
り支点軸１に回転を伝え、ロール軸１１を回転せしめる
ものである。

本発明は以上の如き構成で、ラミネートフイルムは前方
の巻出ロールから加熱ロール（共に図示せず）を通り、
ガイドロール５１を経て受けロール７上面を通り、ガイ
ドロール５２，５３を経て駆動プーリ５４により回転可
能とした引込み三本ロール５５ｆ１Ｃより後方へ流され
、巻取ロール（図示せず）に巻き取られるもので、これ
を使用するに当つては、適宜設けたい通気孔の数だけの
ブラシロール２２をロール軸１１に挿嵌し、フイルムの
巾方向の厚薄に対処してブラシロール２２と受けロール
７間の間隙を調整するため、ロール軸１１の両端部のス
ライダー１４，１４を上下せしめる夫々ねじ２０を回し
調整し、フイルムの合成樹脂等のラミネート厚さに応じ
てバランスウエイト３１をバランスウエイト軸２９に適
宜数載置し、フイルムのラミネート層を掻除する最適接
触強さに合わせてバランスせしめ、夫々前後のバランス
支持具４４，４４を・・ンドル４３，４３を回すことに
より、バランスアーム５，５がバランスを崩しても直ち
に元のバランスに復帰するよう最適バランス位置に設定
すればよいもので、ブラシロール２２はフイルムの流れ
方向の厚薄に追随して上下し、支障なくフイルムのラミ
ネート層を掻除するものである。なお、通気孔の数を変
更したい場合等には夫々ねじ板２１をバランスアーム５
，５上端より取り外し、スライダー１４，１４ごとロー
ル軸１１をバランスアーム５，５のスライドガイド１２
，１２より抜出し、一方のスライダー１４をロール軸１
１より抜出してそこからブラシロール２２を増減すれば
よいものである。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明実施の→ｌを示すもので、第１図は本
発明装置の一部断面とした要部側面図、第２図は受けロ
ール部の詳細を示す一部断面とした要部正面図、第３図
は第１図Ａ−Ａ線要部断面図、第４図はブラシロールの
正面図、第５図は第４図Ｂ−Ｂ線断面図、第６図はリン
グ状押え板の背面図である。１・・・支点軸、２・・・機枠、３・・・取付台、４・
・・軸受、５・・・バランスアーム、６・・・ベアリン
グ、７・・・受けロール、８・・・ロール取付板、９・
・・ロール取付台、１０・・・軸受、１１・・・ロール
軸、１２・・・スライドガイド、１３・・・溝、１４・
・・スライダー、１５・・・ペアリング、１６・・・長
孔、１７，１８・・・Ｖプーリ、１９・・・ベルト、２
０・・・ねじ、２１・・・ねじ板、２２・・・ブラシロ
ール、２３・・・リング状ホルダー、２４・・・ゴム板
、２５・・・リング状押え板、２６・・・溝、２７・・
針状突起、２８・・・円形、２９・・・バランスウエイ
ト軸、３０・・・孔、３１・・・バランスウエイト、３
２・・・ねじ孔、３３・・・ボルト、３４・・・先上が
り勾配面、３５・・・バランス支持用スライダー、３６
・・・台座、３７・・・スライドガイド、３８・・・ね
じ軸、３９・・・ねじ孔、４０，４１・・・ベアリング
、４２・・・軸受、４３・・・ハンドル、４４・・・バ
ランス支持具、４５・・・スプリング、４６・・・アー
ム支え、４７・・・Ｖプーリ、４８・・・駆動軸、４９
・・・プーリ、５０・・・ｖベルト、５１，５２，５３
・・・ガイドロール５４・・躯動プーリ、５５・・・引
込み三本ロール。

Claims

【特許請求の範囲】１通気性フィルム片面に非通気性物質を積層したフィ
ルムを巻出ロールから巻き出し、加熱ロールにより該片
面の非通気性物質を加熱軟化せしめ、受けロール上で該
非通気性物質を掻除して通気性を付与し、巻取ロールに
巻き取る通気性を存するフィルムの製造装置に於いて、
中間部を支点軸で機枠に回動自在に軸支した一組のバラ
ンスアームの一端に受けロールに対峙してロール軸を回
動自在に且つ受けロールとの間隙を調節自在に軸支し、
該ロール軸に薄いリング状ホルダーに放射状に針状突起
を植込んだブラシロールを適宜枚数挿嵌固定し、該バラ
ンスアームの他端に適宜にバランスウェイトを載置する
バランスウェイト軸を設備し、前記バランスアームの両
端部下面を、スプリングを内蔵して上下方向に伸縮自在
に且つ前後方向に摺動可能としたバランス支持具で支持
し、駆動軸よりの回転を支点軸を介してロール軸に伝達
するようにしたことを特徴とする通気性を存するフィル
ムの製造装置。２ブラシロールとして中間を円形に丸めた針状突起を
放射状に植込んだことを特徴とする特許請求の範囲第１
項記載の通気性を存するフィルムの製造装置。