JPS5944539B2 - ラジアル軸パツキン輪 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、パツキン箱と、その中に配設され、その摩擦
面から繊維が突出する柔軟なパッキン輪よりなるラジア
ル軸パッキン輪に関する。

ハウジングの穴を貫く軸貫押部の密閉のために、様々な
理由からパツキン対策が必要である。

多種多様な使用例に応じて、多かれ少なかれ広汎な用途
にそれぞれ適した、かなり多数の型式が開発された。

ラジアル軸パッキン輪は通常、金属製の剛直な取付部と
、これに直結されたエラストマ一部からなる。

ニジストマ一部は特殊な形状の密閉リップを有する。

このリップは密閉すべき軸の外周に当接してすべり、そ
れによって密閉する。

最近、西独公告公報第２３３９３５３号でニジストマ一
部を軸方向に軸に当接する構成体に置換え、軸に面する
その表面から繊維端が突出するという解決法が公知され
た。

この種のパツキンは機械的損傷に対してすこぶる丈夫で
あることが立証されており、密閉機能に関してすぐれた
性質を示した。

ところがこのパツキンについては、高価な製造過程の故
に、これまで大した普及を得ることができなかった。

このパツキンの製造過程は大体において、取付部への繊
維含有密閉要素のめんどうな定着によってきまる。

十分に密な、機械的に強力な接続を得るために、多（の
場合、金属締付リングの使用が避けられなかった。

リップ形パツキン輪のように、簡単な金属リングに繊維
含有ニジストマーを直接に射出成形することは、成る前
提のもとで可能であるが、しかしこのようなやり方では
埋込み繊維によって減摩効果が生じるだけであり、密閉
効果は西独公告公報第２３３９３５３号のそれに相当し
ない。

本発明の根底にあるのは、西独公告公報第２３３９３５
３号による密閉要素の多面的な構成の可能性が保証され
、その場合、公知のリップ形パツキン輪と同様に簡単に
作成されるラジアル軸パッキン輪を開発する問題である
。

この問題は本発明により、パツキン箱１と、その中に配
設され、摩擦面から繊維が突出する柔軟なパッキン輪２
よりなるラジアル軸パツキンにおいて、パツキン箱がプ
ラスチックすなわち熱塑性プラスチック、熱硬化グラス
チックまたはポリウレタンよりなり、パツキンに直接に
一体に形成されていることを特徴とするラジアル軸パッ
キン輪によって解決される。

また特殊な構成によれば、パツキン箱は金属リングの形
の補強挿入物１１を含む。

別の構成によれば、パツキン箱はポリプロピレンよりな
る。

本発明によるラジアル軸パッキン輪の実施例を図面に示
し、次に詳述する。

第１図は本発明によるラジアル軸パッキン輪の半裁断面
図を示す。

これは、西独公告公報第２３３９３５３号による任意の
パツキン要素に、直接にパツキン箱１をプラスチックで
形成したものである。

ここで西独公告公報第２３３９３５３号で説明され本発
明に用いられるパツキン要素について述べれば、軸との
摩擦面から繊維が突出する材料としては種々のものが、
繊維物や不織布が多く用いられうる。

このような材料では、可動な突出した繊維は軸との当接
面で軸のねじれの方向に適合するものであり、中でも織
物で繊維の自由端（突出端）を有するものや、無端の繊
維から作成された不織布で、表面が磨〔す〕られて繊維
突出端を有するものが屡々好適である。

さらに、可動な（突出した）繊維を付加的に多数備える
ようにした織物、不織布も好適である。

考えられる他のものは、可動な（突出した）繊維を多数
備えた箔、ゴム、エラストマ部材などである。

用いられる繊維としては、上記西独公告公報にも記載の
ように、必要とされる繊維の復元力からして合成繊維が
特に好ましいが、天然繊維であっても要求される性質を
備える限りは用いられる。

さらに金属繊維や鉱物繊維、炭素繊維、及びこれらの繊
維を混合して用いることもできる。

製作は例えば下記のように行うことができる。

繊維含有パツキン部分を適当な連続帯条から円環状板片
の形に押抜く。

射出成形ダイスの中で、この板片の内側の、後に密閉機
能を担当する部分を遮蔽し、他方、その外縁は型穴の中
に突出する。

型を閉めた後、型穴に熱塑性または熱硬化プラスチック
、例えばポリプロピレンを射出し、こうしてラジアル軸
パッキン輪の箱を形成する。

その場合、パツキン箱へのパツキン要素の密接な定着が
得られる。

パツキン部分として不織布または織物を使用する時は、
その気孔はパッキン箱接続部区域の射出成形の後、パツ
キン箱のグラスチックによって完全にふさがれる。

第２図は金属または他種のプラスチックの支持リング１
１でパツキン箱を補強した、同様のラジアル軸パッキン
輪を示す。

上記のリングは型の中に挿入し、パツキン部分と共に、
その周囲に射出成形する。

このような補強挿入物の使用は特に大型の場合に、取付
けの際に簡単な打撃工具によってノ・ウジングの受は穴
に押込むことを予定するならば、好都合である。

その場合、特殊な構成とパツキン箱１の中またはかたわ
らへの配置は、適当な観点から定める。

本発明によるパツキン要素の特別の利点は、比較しうる
性質を備えた、同様の公知のすべてのパツキンよりも遥
かに有利なコストで製作されることに認められる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるラジアル軸パッキン輪の半裁断面
図、第２図は補強挿入物を有する同様のラジアル軸パッ
キン輪の半裁断面図を示す。 １・・・・・・パツキン箱、２・・・・・・パッキン輪
、１１・・・・・・補強挿入物っ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ パツキン箱１と、その中に配設され、摩擦面から繊
   維が突出する柔軟なパッキン輪２よりなるラジアル軸パ
   ッキン輪において、パツキン箱がプラスチックすなわち
   熱塑性プラスチック、熱硬化プラスチックまたはポリウ
   レタンよリナリ、パッキン輪に直接に一体に形成されて
   いることを特徴とするラジアル軸パッキン輪。 ２ パツキン箱が適当な断面と適当な配列の金属または
   プラスチックの補強挿入物１１を含むことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載のラジアル軸パッキン輪。 ３ プラスチックパツキン箱がポリプロピレンよりなる
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項または第２項記
   載のラジアル軸パッキン輪。