JPS5944331B2 - 螢光体 - Google Patents
螢光体Info
- Publication number
- JPS5944331B2 JPS5944331B2 JP12704878A JP12704878A JPS5944331B2 JP S5944331 B2 JPS5944331 B2 JP S5944331B2 JP 12704878 A JP12704878 A JP 12704878A JP 12704878 A JP12704878 A JP 12704878A JP S5944331 B2 JPS5944331 B2 JP S5944331B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphor
- afterglow
- present
- firing
- electron beam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Luminescent Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は電子線により深赤色に発光し、著るしく長い
残光性を有する新規の螢光体Mg3(BO3)F3:M
nに関するものである。
残光性を有する新規の螢光体Mg3(BO3)F3:M
nに関するものである。
レーダーシステムの最終段には、物体までの距離、方向
などの視認の方法として、通常ブラウン管が用いられて
いる。レーダー用ブラウン管では、画面中心から半径の
位置を直接の電子ビームが走査し、かつ、これが円周に
沿つて回転する、いわゆる極座標方式が採られているこ
とが多い。その走査および回転速度はレーダーの監視距
離とブラウン管の大きさによつて異る。物体からの反射
電波(レーダーエコー)は、電子ビームの走査したあと
に残像として映し出される。
などの視認の方法として、通常ブラウン管が用いられて
いる。レーダー用ブラウン管では、画面中心から半径の
位置を直接の電子ビームが走査し、かつ、これが円周に
沿つて回転する、いわゆる極座標方式が採られているこ
とが多い。その走査および回転速度はレーダーの監視距
離とブラウン管の大きさによつて異る。物体からの反射
電波(レーダーエコー)は、電子ビームの走査したあと
に残像として映し出される。
したがつて、この目的のためには残光時間の長い螢光体
を使用する必要がある。JEDEC(JointEle
ctronDevicesEngineeringCo
uncil)に登録されている螢光体のうち代表的なも
のを挙げるとPT、P26などがあり、現在も使用され
ている。PTは緑、P26は橙に発光し残光時間BIO
%(刺激停止後輝度が10%に低下する時間)はそれぞ
れO、3sec、1.2secである。この目的で赤色
に発光する螢光体としてはP13(Mg2SiO4:M
n)が知られているが、明るさが不充分で、かつ、残光
時間がO、05secと短かく、実用的には不満足な特
性のため現在ほとんど用いられていない。本発明は上記
実情に鑑みてなされたものであり、上記従来の螢光体の
欠点を排除し、前記目的によく適合する新規な螢光体・
ふつ化ほう酸マグネシウム:マンガンを提供するもので
ある。
を使用する必要がある。JEDEC(JointEle
ctronDevicesEngineeringCo
uncil)に登録されている螢光体のうち代表的なも
のを挙げるとPT、P26などがあり、現在も使用され
ている。PTは緑、P26は橙に発光し残光時間BIO
%(刺激停止後輝度が10%に低下する時間)はそれぞ
れO、3sec、1.2secである。この目的で赤色
に発光する螢光体としてはP13(Mg2SiO4:M
n)が知られているが、明るさが不充分で、かつ、残光
時間がO、05secと短かく、実用的には不満足な特
性のため現在ほとんど用いられていない。本発明は上記
実情に鑑みてなされたものであり、上記従来の螢光体の
欠点を排除し、前記目的によく適合する新規な螢光体・
ふつ化ほう酸マグネシウム:マンガンを提供するもので
ある。
この母体結晶構造はMg3(B03)F3とあられされ
、天然鉱物Fluoborite(フルオボライト)と
同一であり、活性体MnはMgの一部を置換して固溶し
ている。これらのことはX線解析により確められた。適
当な量のMnを含有させたとき、電子線刺激によつて深
赤色に発光し、残光時間も充分長く刺激停止後数秒経過
してもまだその発光を視認することができる。これは結
晶場の影響をうけたMn発光中心のエネルギ準位に基い
ており、励起された電子が発光を示して基底状態へ戻る
過程において、一たん準安定状態に捉えられ、時間の経
過に従つて発光しながら基底状態に戻る過程が多く含ま
れているためと考えられる。2価のMnは比較的多くの
母体結晶中でこのような挙動を示すことが知られている
が、赤色発光のものは、JEDECP13Mg2Si0
4:Mnのみである。
、天然鉱物Fluoborite(フルオボライト)と
同一であり、活性体MnはMgの一部を置換して固溶し
ている。これらのことはX線解析により確められた。適
当な量のMnを含有させたとき、電子線刺激によつて深
赤色に発光し、残光時間も充分長く刺激停止後数秒経過
してもまだその発光を視認することができる。これは結
晶場の影響をうけたMn発光中心のエネルギ準位に基い
ており、励起された電子が発光を示して基底状態へ戻る
過程において、一たん準安定状態に捉えられ、時間の経
過に従つて発光しながら基底状態に戻る過程が多く含ま
れているためと考えられる。2価のMnは比較的多くの
母体結晶中でこのような挙動を示すことが知られている
が、赤色発光のものは、JEDECP13Mg2Si0
4:Mnのみである。
しかしながら、このものは特性的にあまり優れたものと
いえず、ことに残光時間が短く、レーダー用ブラウン管
には不適当である。本発明のふつ化ほう酸マグネシウム
:マンガン螢光体は電子線刺激により深赤色に効率よく
発光し、残光時間はP13の4倍以上の値を有するもの
である。以下この発明の実施例について述べる。
いえず、ことに残光時間が短く、レーダー用ブラウン管
には不適当である。本発明のふつ化ほう酸マグネシウム
:マンガン螢光体は電子線刺激により深赤色に効率よく
発光し、残光時間はP13の4倍以上の値を有するもの
である。以下この発明の実施例について述べる。
実施例 1
上記各原料粉末を秤量し蒸発皿に入れて純水約40m1
を加えてよく混合する。
を加えてよく混合する。
120℃で約3時間乾燥後、蓋付石英ポートに充填し7
00℃で1.5時間空気中電気炉により焼成した。
00℃で1.5時間空気中電気炉により焼成した。
これを取り出し乳鉢で粉砕し、再び蓋付石英ポートに充
填、1030℃で1.5時間焼成した。この2次焼成に
おける雰囲気は5V01%水素を含む窒素ガスを用いた
。得られた物質は白色粉末状で電子線刺激により深赤色
に発光し、長残光性を示す。実施例 2 上記を秤量して蒸発皿に入れ、純水約60m1を・加え
て混和したのち120℃で4時間乾燥した。
填、1030℃で1.5時間焼成した。この2次焼成に
おける雰囲気は5V01%水素を含む窒素ガスを用いた
。得られた物質は白色粉末状で電子線刺激により深赤色
に発光し、長残光性を示す。実施例 2 上記を秤量して蒸発皿に入れ、純水約60m1を・加え
て混和したのち120℃で4時間乾燥した。
これを蓋付石英ポートに充填し600℃で2時間空気中
で焼成した。これを取り出し乳鉢で粉砕混合したのち、
再び蓋付石英ポートに充填し1030℃で1.5時間、
5V01%水素含有窒素気流中で焼成して実施例1と同
様の物質を得た。これらの実施例において1次焼成温度
を600乃至700℃の比較的低温で行うのは、原料成
分の一つであるほう酸の溶融反応を適当な状態に保つた
めで、あまり厳密なものではないが、高すぎると突沸状
態を呈するので好ましくない。
で焼成した。これを取り出し乳鉢で粉砕混合したのち、
再び蓋付石英ポートに充填し1030℃で1.5時間、
5V01%水素含有窒素気流中で焼成して実施例1と同
様の物質を得た。これらの実施例において1次焼成温度
を600乃至700℃の比較的低温で行うのは、原料成
分の一つであるほう酸の溶融反応を適当な状態に保つた
めで、あまり厳密なものではないが、高すぎると突沸状
態を呈するので好ましくない。
2次焼成温度は1030℃の上下10℃以内が望ましい
。
。
これは焼成温度が高くなると焼結が進行して固くなり、
低い場合は明るさが充分でないからである。また、焼成
雰囲気を微還元性とすることは、体色が白い粉末を得る
ためで、もし空気中で行うと褐色となり易い。なお、上
記焼成条件等は好適なものの例を示したにすぎず、適宜
変更し得ることは勿論である。
低い場合は明るさが充分でないからである。また、焼成
雰囲気を微還元性とすることは、体色が白い粉末を得る
ためで、もし空気中で行うと褐色となり易い。なお、上
記焼成条件等は好適なものの例を示したにすぎず、適宜
変更し得ることは勿論である。
例えば焼成回数を1回又は3回以上とし、雰囲気を空気
あるいは不活性ガスなどに置き換え、ほう素の原料とし
て四ほう酸アンモニウムを用いることもできる。なお、
Mnの添加量は母体1モルに対し0.01乃至0.03
モルの範囲で明るい実用的な螢光体を得ることができた
。
あるいは不活性ガスなどに置き換え、ほう素の原料とし
て四ほう酸アンモニウムを用いることもできる。なお、
Mnの添加量は母体1モルに対し0.01乃至0.03
モルの範囲で明るい実用的な螢光体を得ることができた
。
これより少い時は明るさが不足となり、多い時は濃度消
光の現象が生じ始め、また体色が褐色となり易い。本発
明螢光体の特性を従来のものと比較した結果を表に示す
。
光の現象が生じ始め、また体色が褐色となり易い。本発
明螢光体の特性を従来のものと比較した結果を表に示す
。
これらは5インチ丸形ブラウン管として測定したもので
、その条件は加速電圧20にV、電流密度1μA/Cd
である。
、その条件は加速電圧20にV、電流密度1μA/Cd
である。
残光時間はBIO%の値を示した。第1図及び第2図は
本発明になる螢光体と従来の螢光体Pl3について測定
、対比されたそれぞれ発光スペクトル分布及び残光特性
を示す。
本発明になる螢光体と従来の螢光体Pl3について測定
、対比されたそれぞれ発光スペクトル分布及び残光特性
を示す。
第2図から明らかなように、本発明の螢光体が残光特性
において優れていることは歴然である。上記実施例から
明らかなように、本発明の螢光体はいずれも刺激停止後
、数秒経過しても、その残光を視認することができる。
このような特性はレーダー用ブラウン管に適用して優れ
たものであり、とくに深赤色に発光することは、夜間監
視の機会が多い船舶搭載レーダー用などに有利なもので
ある。
において優れていることは歴然である。上記実施例から
明らかなように、本発明の螢光体はいずれも刺激停止後
、数秒経過しても、その残光を視認することができる。
このような特性はレーダー用ブラウン管に適用して優れ
たものであり、とくに深赤色に発光することは、夜間監
視の機会が多い船舶搭載レーダー用などに有利なもので
ある。
第1図は本発明の螢光体ど従来の螢光体P−13の発光
スペクトル分布を示し、第2図は同じく電子線刺激停止
後の残光の減衰曲線を示したものである。
スペクトル分布を示し、第2図は同じく電子線刺激停止
後の残光の減衰曲線を示したものである。
Claims (1)
- 1 一般式Mg_3−x(BO_3)F_3:Mnxで
あらわされxの値が0.01乃至0.03である螢光体
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12704878A JPS5944331B2 (ja) | 1978-10-16 | 1978-10-16 | 螢光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12704878A JPS5944331B2 (ja) | 1978-10-16 | 1978-10-16 | 螢光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5554385A JPS5554385A (en) | 1980-04-21 |
JPS5944331B2 true JPS5944331B2 (ja) | 1984-10-29 |
Family
ID=14950310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12704878A Expired JPS5944331B2 (ja) | 1978-10-16 | 1978-10-16 | 螢光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5944331B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0123298Y2 (ja) * | 1985-06-18 | 1989-07-18 |
-
1978
- 1978-10-16 JP JP12704878A patent/JPS5944331B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0123298Y2 (ja) * | 1985-06-18 | 1989-07-18 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5554385A (en) | 1980-04-21 |
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