JPS5944203B2 - コンクリ−ト型枠用離型剤 - Google Patents

コンクリ−ト型枠用離型剤

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JPS5944203B2
JPS5944203B2 JP3953377A JP3953377A JPS5944203B2 JP S5944203 B2 JPS5944203 B2 JP S5944203B2 JP 3953377 A JP3953377 A JP 3953377A JP 3953377 A JP3953377 A JP 3953377A JP S5944203 B2 JPS5944203 B2 JP S5944203B2
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JP
Japan
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mold release
release agent
concrete
petroleum
emulsion
Prior art date
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Expired
Application number
JP3953377A
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JPS53125423A (en
Inventor
秀昭 中沢
孝司 新谷
浩 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Toyo Soda Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコンクリート離型剤に関するものである。
さらに詳しくは型枠にコンクリート質が付着せずコンク
リート表面を平滑にし、しかもコンクリート面から極め
て容易に型枠をはずすことが出来るコンクリート離型剤
に関するものである。
従来、建築、構築、道路工事、トンネル工事などの各種
コンクリート工事を行う場合、まず型枠を組み、油など
の離型剤を型枠に塗布してコンクリートを打込んでいた
が、型枠をはずす際に型枠がコンクリートから離れにく
かったり、コンクリート質が型枠に付着して、コンクリ
ートの表面が平滑とならない上、型枠を再使用する際付
着したコンクリート質を除去するのにかHの時間と労力
を要するなど多くの問題が生じていた。
この様な事から、コンクリート型枠用離型剤に要求され
る性能はコンクリートとの密着性がなく型枠のコンクリ
ートからの離型性を良くすること、離型剤の塗布強度が
強く、ある程度のくシ返し使用に耐え、又セメントから
溶出するアルカリ分あるいは水に対しても十分な耐久力
のある事、コンクリート製品の仕上シ面に着色又は、じ
みを付けず平滑な仕上面を与えることなどである。
従来のコンクリート離型剤には、石ケン水、鉱物油又は
、油脂等を用いたもの、ロジン、ナンテン酸と炭酸アル
カリ等との反応生成物にパラフィンやペンタクロルフェ
ノールを加え乳化させたものが木質の型枠を対象に使用
されていたが、これらを用いると、いずれもコンクリー
トに斑点が生じたりコンクリートとの離型性も不十分な
ものであった。
又、廃油、又は重油をそのまま使用したもの、あるいは
、ABS樹脂、パイン樹脂、植物油、尿素−ホルムアル
デヒド樹脂等の揮発性溶剤例えばケト/未溶剤、トルエ
ン、キシレンの様な芳香族系溶剤等の溶液も使用されて
いるが、これらは、いずれも前記のコンクリート離型剤
としての性能は必ずしも十分でなく、型枠にかなりの量
のコンクリート質が付着し、コンクリートの表面が平滑
とならず作業能率の点でも問題があった。
さらに、この様な従来のコンクリート用離型剤は、乾燥
性と離型剤としての粘性とを重要視した事から、比較的
低沸点の溶剤を使用して来た。
したがって作業環境において、一時的に高濃度の溶剤蒸
気が発生する所から、引火の危険性や、大気汚染および
作業環境の安全衛生の点で好ましくなく、又経済的にも
かなりの負担となるものであった 本発明は、かかる従来の溶剤型コンクリート離型剤の欠
点を補い、極めてすぐれた離型性を示し、かつコンクリ
ート表面を平滑にする効果を有する新期なコンクリート
離型剤を提供するものである。
本発明のコンクリート離型剤は各種型枠に対する付着性
がよく、耐水、耐アルカリ性にも優れ、しかも離型剤塗
膜が強く、コンクリートに“しみ”をつけたりコンクリ
ートの硬化反応への影響も全くない。
この様な本発明のコンクリート離型剤はおよそ離型剤に
要求される諸性質をすべて包含し経済的にも優れたもの
である。
本発明の離型剤は、一般コンクリート工事はもちろん、
其他各種コンクリートおよびモルタル成型加工にも使用
する事ができる。
本発明のコンクリート離型剤についてさらに詳しく述べ
ると、本発明の離型剤は水性エマルジョン型離型剤で、
1)石油樹脂10〜65wt%、2)石油系炭化水素油
30〜5wt%、3)水60〜30wt%、4)前記1
)の石油樹脂と同じ<2)の石油系炭化水素油の混合物
100重量部当り1〜10重量部好ましくは、4〜8重
量部の界面活性剤を用いて乳化分散して製造したもので
ある。
本発明に用いる石油樹脂は、石油精製、あるいは石油分
解の際に得られる石油系不飽和炭化丼素を重合して得ら
れる熱可塑性炭化水素樹脂で、このものは一般に酸価、
ケン化価は小さく、耐候性、耐水性あるいは耐アルカリ
性等に優れた性質をもついている、又離型性、特に夏期
における離型性の低下を防止する為に環球式測定法で測
定した軟化点が80℃以上好ましくは100〜160℃
のものが良く、数平均分子量約300〜3000゜好ま
しくは700〜2500、および酸価、ケン化価が1以
下のものが好ましい。
又本発明に用いる石油系炭化水素油は芳香族系、パラフ
ィン系、ナフテン系成分の1種以上で作業性及び作業環
境の汚染の面から沸点60℃〜250℃の石油系炭化水
素が好ましいが、概ね、灯、軽油留分以下の沸点範囲を
有する石油系炭化水素油が望ましい。
本発明のエマルジョン型コンクリート離型剤の製造方法
は、前記1)2)各成分を溶解し、好ましくは40℃〜
120℃に加熱溶解し、均一な溶液とし、60〜90℃
とした界面活性剤を含む水と共にホモジナイザー、ソニ
ックホモジナイザー、コロイドミルなどの乳化機でこれ
らを乳化分散する方法である。
前記1)2)の成分は乳化工程中徐徐に界面活性剤を含
む水中に添加しても良く又その逆でも良く更に又両者一
度に混合して乳化を行っても良い。
この除用いる界面活性剤は非、陰、陽イオン界面活性剤
で非イオン性界面活性剤としては09〜C16の脂肪族
アルコール、オクチルフェノール ノニルフェノール等
のエチレンオキシドの付加物、ポリエチレンオキシド−
ポリプロピレンオキシドブロックコポリマー等の非イオ
ン性界面活性剤およびポリビニルアルコール等である。
さらに陰イオン性界面活性剤としてはC0〜C16の脂
肪族アルコールの硫酸エステル塩、C0〜C16のアル
キルエーテルおよびアルキルアリルエーテルの硫酸エス
テル塩、08〜C12のアルキルベンゼンスルホン酸塩
、アルキルナフタレンスルホン酸塩e C9〜C,6の
アルキルエーテル、アルキルアリルエーテルのリン酸エ
ステル塩あるいは、C0〜C,3の脂肪酸塩、ロジン酸
塩等である。
父、陽イオン界面活性剤としては第4級アンモニウム塩
などである。
勿論これらは単独で又は混合物として用いることが出来
るが、金属製の型枠に用いる離型剤には、陽イオン界面
活性剤は、金属の腐蝕などの面から不適当である。
一般にこの様な離型剤を型枠に塗布するには、・・ケ又
は布製のモツプ等が使用され1回の塗夫作業で所望の厚
さの離型剤を塗布出来る事が、作業上極めて能率的であ
る、この意味から本発明のエマルジョン離型剤の石油樹
脂および石油系炭化水素油のエマルジョン中での濃度は
エマルジョンの安定性をそこなわぬ程度に高濃度である
事が好ましく、本発明の離型剤の好ましい濃度は40〜
70%である。
又、石油樹脂と石油系炭化水素油の組成比も重要であっ
て、離型効果、耐水、耐アルカリ性、型枠材料への密着
性、さらには耐久性の面から前記した組成範囲をはずれ
ると前記の離型剤としての重要な諸性能を損い、しかも
、エマルジョン化にも好ましくない影響が生ずる。
即ち石油樹脂が65wt%より高濃度であるか又石油系
炭化水素油が、5wt%よシ低いと乳化の際粘度が高く
なり、乳化速度に悪影響を及ぼす。
又、同じ石油樹脂が10wt%よシ低いか炭化水素油が
30wt%より多いとエマルジョン組成において相対的
に樹脂固型分が少すくすり後に離型剤として型枠に塗布
する際前記した1回塗布で必要な膜厚が得られない。
これらの条件から本発明の離型剤の組成は決められたも
のである。
さらには、本発明のエマルジョン型コンクリート型枠用
離型剤に分子量約2000以下の低分子量ポリエチレン
エマルジョン、石油系ワックスエマルジョンを必要に応
じて添加して使用することは、離型効果を高める上でも
好ましいととモある。
これらは、本発明の石油樹脂を含むエマルジョンの製造
工程の途中で添加しても良く、又、乳化の終了後添加し
ても良い。
本発明のコンクリート離型剤をさらに具体的に次の実施
例に示す。
実施例 1 表−1に示したようXA酸成分加熱溶解したのち概ねB
成分の加熱温度まで冷却した。
別に表−IBに示す非イオン性界面活性剤等の乳化剤を
含む水溶液を同様に加熱しA成分の加熱溶液を添加しつ
つ保温下に超高速ホモジナイザーを使用して保温下に5
分間乳化してエマルジョン型離型剤を製造した。
次にJISR−5201セメントの物理試験方法に示さ
れているモルタル供試体成型用型枠の仕切ワク(4cT
LX 16cm・8mm厚)にとの離型剤を5011/
rrlの割合で塗布した。
これらの型枠仕切板を使用したJISモルタル型枠を置
き普通セメント1、標準砂3の重量比のモルタル(フロ
ー値210rrrM)を型枠の1/2量を仕切って注入
し、4×4×8cfrLのモルタルを成型した。
湿空′養生2日後に脱型して、モルタルと仕切板との接
着強さ等を測定した。
その結果を表−2に示す。又比較例として、従来用いら
れている 組成物A 鉱油25wt%、軽油70%、大豆油5% 組成物B パイン樹脂40%、キシレン60%組成物
C塩素化パラフィン20%、ワックス30%、灯油50
% 以上3種の組成物を離型剤として使用して実施例に記載
した方法と同じ方法で試験した。
その結果を表−2に示す。
実施例 2 表−3に示した様ZA酸成分B成分とを実施例1に示し
たと同様な方法で乳化してエマルジョン型離型剤を製造
した。
さらに、実施例1に示した方法で合板製仕切板との接着
強さ等を測定しその結果を表−4に示した。
実施例で示した様に本発明のコンクリート離型剤は離型
性が良好で型枠にコンクリート質が全く付着しないとい
うすぐれた効果を示した。
又、本発明のコンクリート離型剤を使用した鉄板は、型
枠から取りはずし、再使用する際にも、表面を清浄にす
る必要がなく本発明のコンクリート離型剤は作業上極め
て、能率の良い優れた性能を有する。
実施例 3 実施例1の実験/162で調整したエマルジョン100
gにポリエチレンエマルジョン(三洋化成社製「パーマ
リンPNJ)100.!i’を混合したもの(PEエマ
ルジョンと称す)及び実施例2の実験Nct6で調整し
たエマルジョン100gに石油系ワックスエマルジョン
(タイヤモンド・ジャムロック社製[ノプコ11055
AJ)50を混合したもの(WXエマルジョンと称す)
を、実施例1と同様の方法で合板製仕切板との接着強さ
等を測定しその結果を表−5に示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 11)石油樹脂10〜65wt%、2)石油系炭化水素
    油30〜5wt%、3)水60〜30wt%。 4)前記l)と2)の混合物100重量部当り1〜10
    重量部の界面活性剤からなる事を特徴とするエマルジョ
    ン型コンクリート型枠用離型剤。 2 環球式測定法で測定した軟化点が80℃以上の石油
    樹脂を用いる特許請求の範囲第1項記載の離型剤。 3 沸点60〜250℃の範囲の石油系炭素化水素油を
    用いる特許請求の範囲第1又は第2項記載の離型剤。 4 ポリエチレンエマルジョン及び/又は石油系ワック
    スエマルジョンを添加した特許請求の範囲第1項記載の
    離型剤。
JP3953377A 1977-04-08 1977-04-08 コンクリ−ト型枠用離型剤 Expired JPS5944203B2 (ja)

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