JPS5943648Y2 - 再充電可能な電池 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は再充電可能な電池の構造に関するものである。

一般に電池の容量は電極寸法に左右されるものであり、
−次電池においては単Ｉ型或いは単■型の如き大きな寸
法を有するものが市販されている。

一方、再充電可能な電池、例えばニッケルーカドミウム
電池においては充電により再使用しうるため大容量を備
える必要はなく単Ｉ或いは単■型に比して小さな径の電
池として作られるのが一般的である。

又、それはこの種電池を組み込む小型機器において小型
電池はど好都合となる。

さて、通常の単Ｉ型或いは単■型の一次電池を使用する
電池応用機器に適用させるためには単Ｉ型或いは単■型
の再充電可能な電池を用いることが有利である。

本考案は斯る点に鑑みてなされたものであり、簡単なる
構造で電池容量は従来と同様で外形のみ通常の単■型或
いは単■型寸法と同一の再充電可能電池を提供すること
を目的とするものである。

以下本考案を図面に基づき説明するに第１図は単一型寸
法に一致させた例を示し、図に訟いて１は単Ｉ型電池寸
法に一致する外径及び長さを有する陰極端子兼用の金属
製外装ケース、２は絶縁バッキング３を介して前記外装
ケース１に結合された封口蓋であシガス抜穴４が穿設さ
れているっ５は大気連通孔６を形設せる皿状の陽極端子
板であり、その鍔縁がスポット溶接により前記封口蓋２
に固設されている。

７は前記陽極端子板５と封口蓋２とで形成される間隙に
配置された弾性弁体で常時前記封口蓋に設けたガス抜穴
４を開基しており、電池内圧の上昇により変形してガス
抜穴４を開口し電池内圧による破壊を防止するものであ
る。

而して、８は従来より一般的に使用されている再充電可
能な小型電池の渦巻電極体であり、その容量は１２００
ｍＡＨ程度であり通常の単■型（３５００ｍＡＨ）、
単■型（１５ｏｏｍＡＨ）より小で、且つ径及び長さも
小なるものである。

この渦巻電極体は水酸化ニッケルを活物質とする帯状の
陽極板９とカド□ウムを活物質とする帯状の陰極板１０
とをセパレータ１１を介して巻回して得たものである。

との渦巻電極体８を外装ケース１内に収納するのである
が前述したように電極体の外径及び長さは外装ケース１
の内径及び長さに比して小であるため渦巻電極体８を所
定位置に配置すると共にケース内に揺動不能に保持する
必要がある。

１２は前記渦巻電極体８を保持するために用いられる絶
縁筒体であシ、この絶縁筒体は例えばナイロンよりなり
第２図に示す如く前記渦巻電極体の外径に一致する内径
を有し、電極体の一部が嵌合される長さｔｌを有した第
１の空隙部１３と、電極体８の外径より小さい内径で長
さｔ２を有した第２の空隙部１４とを有すると共に前記
外装ケース１の内径に一致する外径を有する。

尚、第１の空隙部の長さｔｌ及び第２の空隙部の長さｔ
２は、！１ ＋ｔ２＋渦巻電極体の露出部分の長さｔ３
が外装ケース内の所定長さｔに等しくなるように決定さ
れている。

次に本考案電池の組立法を詳述するに上下端面に絶縁薄
板１５，１５を夫々配設してなる渦巻電極体８に絶縁筒
体１２を嵌着した状態で外装ケース１内に組込めば電極
体は左右方向への揺動を不能とされ所定位置に配設され
る。

ついで外装グーに溝部１６を形設し、その内方突出部に
より絶縁節体１２の上面部のストッパーとしての効果を
もたらす。

而る後、陰極リード１７を外装ケース１の内底面に電気
接続すると共に陽極リード１８を前記第２空隙部１４を
介して封口蓋２の内底面に電気接続し、最終的に封口蓋
２を絶縁バッキング２を介して外装ケース１の折曲縁に
よりかしめ装着する。

この時前記溝部１６の内方突出部は下向きの圧を受は絶
縁筒体１２の上面部に圧接される。

結果、渦巻電極体８は絶縁薄板１５を介して面加圧され
上下方向にも揺動不能な状態となる。

また、絶縁筒体１２の圧接による力が□渦巻電極体８の
上面に於いて分散されるので、電池構成時の絶縁筒体８
の圧接及び電池構成後の外部からの衝撃によって電極体
が部分的にくずれるｉごとを□防止できる。

第３図は他の実施例ヤ単■型寸法に一致させた例を示す
ものであり、外装ケース１′は単■型電池の寸法に一致
する外径と長さを有し、絶縁筒体１２′は外装ケース１
′の内径に一致する外径を有する。

尚、この絶縁筒体１２′ の第１空隙部１３′ の長さ
Ｚ／ １と第２空隙部１４′ の長さＺ／２はｔ／１＋
ｔ／２＋電極体の露出部分の長さＺ／ ３が外装ケース
内の所定長さｌに等しくなるように決定されている。

本考案によれば、一般的に再充電可能電池に使用されて
いる比較的小さな渦巻電極体をその１捷利用しうるため
工数は増加しないと共にこの電極体にその外径が通例の
電池寸法を有する外装ケースの内径に一致すると共に電
極体を部分的に嵌合する第１空隙部と電極体の径より小
なる径の第２空隙部を連設せる絶縁筒体を嵌着して電極
体の左右方向の揺動を不能にし、且つ外装ケースのシー
ム部の内方突出部で絶縁筒体を圧接することにより絶縁
板を介して電極体を押圧し上下方向の揺動も不能ならし
めるものであり、電極体のくずれによる性能劣化がなく
、通例の電池使用機器に使用しうる構造簡単な再充電可
能電池を提供することができるっ 父、本考案電池構造をニッケルカドミウム密閉電池に適
用する場合には外装ケース内面、絶縁筒体の下面及び渦
巻電極体の最外側に配置される陰極板とで形成される空
隙をガス空間として利用しうる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す再充電可能電池の縦断
面図、第２図は絶縁筒体の斜視図、第３図は他の実施例
を示す再充電可能電池の縦断面図である。 １．１′ ・・・・・・通例の電池寸法に一致する外装
ケース、２，２′ ・・・・・・封口蓋、８・・・・・
・比較的小壜る渦巻電極体、１２・・・・・・絶縁筒体
、１３・・・・・・第１空隙部、１４・・・・・・第２
空隙部、１６・・・・・・シーム部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 通例の電池寸法に一致する外径及び長さを有する金属製
   外装ケースに収納される比較的小なる渦巻電極体の上下
   端面に絶縁板を夫々配設し、その外径か前記ケースの内
   径に一致すると共に前記電極体が部分的に嵌合する第１
   空隙部と前記電極体の径より小なる径の第２空隙部を連
   設させる絶縁筒体を前記上下端面に絶縁板が配設された
   渦巻電極体に嵌着し、前記ケースのシーム部の内方突出
   部で前記絶縁筒体を圧接することにより前記電極体を前
   記ケース内に保持せしめてなる再充電可能な電池。