JPS5942218B2 - 室内の温度湿度調節方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は室内特に低温蔵庫内に適した温度湿度の調節
方法を提供するものである。

従来より穀類、菓子類、野菜類又は成る種の化学薬品等
は低温で保存するのが好ましいとされている。

然しこれらの物質にはそれぞれそれに応じた適正湿度が
存在するが、一般に低温蔵庫又は冷蔵庫は庫内温度より
低い温度の冷却装置で冷却される関係上庫内気体は該冷
却装置に接触して脱水され、庫壁を通して外気により加
熱される関係上庫内は乾燥し、適正湿度以下の湿度とな
る関係で貯蔵品が次第に脱水する傾向がある。

これを防止するため庫内に加湿機を設置する事も考えら
れるが、湿度調節に大した効果を期待することはできな
い。

本発明者はこの欠点を是正し、室内の温度並に湿度を調
節し、適正条件で管理を行うべく研究を進めた結果、温
度調節は常法により行い室内より気体を引出し、該気体
より低い温度の冷水を噴霧し、飛散する露滴により急速
に冷却し水分を飽和せしめ、得られた気体を更に低い温
度の室内の冷却装置と接触せしめ部分脱水して室内を冷
却し、室内に設けた湿度調節機と連動する絶対湿分調節
装置を介して水分の流入量を規制することにより解決で
きた。

本発明の実施態様を添付図面により説明すると、１は冷
蔵庫であり、その上方に冷却管２を有し、該冷却管２の
下方に波形樋３を固定し、該冷水管２に集った凝縮水は
樋４により冷蔵庫１外に排水する如くしである。

又前記冷却管２は、冷蔵庫１外に設けた冷却器５、圧縮
ポンプ６よりなる冷却装置と管７，７′を介して連通し
、冷蔵庫１内に設けた温度検出機２４と、管Ｉに設けた
開閉バルブ（図示せず）を連動し常法により冷却する。

冷蔵庫１の下方に位置して気体引出管８を設け、ファン
Ｆ１により吸引して第１サイクロン９に送る。

第１サイクロン９内では気体に同伴するごみ等を除去す
ると共に、側面に蒸気管１０を開口させ、必要に応じて
蒸気を吹込み前記気体を殺菌することができるようにな
っている。

ごみ等を除去した気体はファンＦｌによる背圧に押され
管１１より排出し、冷水噴霧冷却装置１２に入る。

該冷却装置１２は通常サイクロン型をなし、その下方は
水貯留部１３を有し、上方に冷水噴霧器１４を固定する
。

又、該冷却装置１２の外部に冷水貯槽１５、冷却装置１
６を設け、所定水温の水を作り冷水貯槽１５中に貯蔵し
、該冷水貯槽１５と前記冷水噴霧器１４０間をポンプＰ
及びパイプ１７で連通させ、且つ水貯部１３と冷水貯槽
１５の間に沢過機３２を設はパイプ３０，３１で連通す
る。

従って、前記気体が冷水噴霧冷却装置１２に吹込まれる
と、ポンプＰによる水圧で噴霧する冷水と接し、微粒水
滴の効果により短時間に冷却し、水分を飽和せしめる。

熱交換後の余分の水は気体中の不純物を溶解又は懸濁し
て、冷水貯留部１３に落下する。

該冷水は沢過機３２で沢過され浄化し、冷水槽１５内に
戻り、冷却装置１６により所定の温度に冷却されて、前
記循環を繰返す。

冷水噴霧冷却装置１２内で急速に飽和冷却した気体は背
圧におされて管１８より第２サイクロン１９内に流入す
る。

該サイクロン１９内で気体は同伴した水滴を分離する。

従って水分を飽和し、冷却した気体のみが管２０に導か
れて流出する。

管２０は一端を前記サイクロン１９に他端を冷蔵庫１に
開口するが、途中にダンパー２１を設けこれまり管２２
を分岐し、管２０の開口部は冷却管２の上方に、管２２
の開口部は波形樋３の下方に位置させる。

このため管２０よりの気体は冷却管２に接して冷却され
、含有する水分を凝縮して自らは脱水し、出ロイを通っ
て冷蔵庫１内に流入する。

このとき管２２は出ロイ部近傍に開口しているので、気
体は互に混合し冷蔵庫１内に流入する。

又２３は冷蔵庫１内に設けた湿度検出機、例えば塩化リ
チューム電気湿度計の如きものであって、この検出量を
適量な制御手段により往復動作に変換しダンパー２１を
稼動させ分配量を規制して前記の如く気体を混合する。

混合した気体は冷蔵庫１内の暖気と合しその温度、湿度
を下げる。

又、冷蔵庫１内の温度は前述のように常法により温度計
２４とパイプ７の気化量を調節して制御するものである
から冷蔵庫１内は常に一定温度並に一定湿度に保たれる
。

本発明は上述の如くしてなるものであるが、気体引出管
８と管２０の間にバイパス管２５を設は該バイパス管２
５に設けたファンＦ２により矢印方向に気体を輸送せし
め、混合した気体を循環させるとか、又管１１よりバイ
パス管を設は管２０に連通させるとかして管２０内の温
度を上げ、湿度を下げて冷蔵庫１内の温度湿度を調節し
てもよい。

又、本発明では気体として空気の外炭酸ガス、窒素カス
、アルゴンガス等の不活性ガスが使用できるようになっ
ているものであり、貯蔵する品物に応じ適宜選択使用す
るとよい。

更に本発明は、上述の如く気体を循環させるものである
から第２サイクロン１９に蒸気を吹込み高温気体として
循環させると冷蔵庫１内の殺菌も容易に行い得る。

本発明の方法を実施する事により得られる利益は前記し
た如く、温度、湿度を調節できる外、貯蔵品が大量入庫
したときファンＦ１及びポンプＰを高速回転させ、冷水
噴霧量を大量とすると、冷蔵庫１内の温度を急速に下げ
ることが可能であり、前述の如く蒸気管２６から蒸気を
吹込み循環させて冷蔵庫内を滅菌することも可能であり
、又冷蔵庫内には特有の臭気が発生するが、該臭気は循
環気体と共に運び出され、冷水噴霧冷却装置で冷水によ
り洗滌せられ係外に取去ることができる。

尚この臭気を取去るためには沢過機３２内に活性炭、骨
炭、その他の吸着剤を層状として付着させ該層を通して
冷却水を沢過するか、或は気体引出管の途中に前記吸着
剤の装置を設けて吸着するとよい。

又、本発明にあっては常時冷水槽に冷水を貯蔵して、気
体の冷却に供するものであるから、圧縮ポンプ６、冷却
管２、冷却装置１６等は小型のものですみ、大型の機械
を使用しないので熱効率が良く設備投資も少くてすむ等
多くの利点を有するものである。

本発明の方法は前記冷蔵庫の温度湿度調節にとどまらず
ビルその他一般室内の冷却に供して極めて便である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の方法の１実施態様を示す図である。 １・・−・・・冷蔵庫、２・・・・−・冷却管、５−・
・−・・冷却器、８・・・・・・気体引出管、９・・・
・−・第１サイクロン、１２・・・・・・冷水噴霧冷却
器、１６・・・・・・冷却装置、１９・・・・・・第２
サイクロン、２０・・・・・・管、２１・・・−・ダン
パー、２３・・・・・・湿度検出機、２４・−・・・・
温度検出機、２５・・・・・・バイパス管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 室内の気体を抜き出し、屋外に設けた冷水噴霧加湿
   装置で冷却加湿し、この気体を室内に設けた冷却装置と
   接触させて脱水し、脱水後の気体を室内空気と混合し、
   前記循環を繰返すと共に室内湿度計の検出量で室内の絶
   対湿分流人量を制御し室内温度の調節は前記冷却装置で
   行うことを特徴とする室内温度の温度湿度調節方法。