JPS5941071B2 - 油送管用ねじ継手 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ねじ山部をもつ雄パイプ要素と雌パイプ要素
とから成る油送管用ねじ継手に関する。

各パイプ端のねじ長さは２つの部分に区分され、ねじ込
み制限の働きをする突き当て面は、パイプ部品の間がシ
ールされた状態でねじ部分の間で結合される。

油田でねじ継手を求める要求が高まるにともない、さま
ざまなシールが必要とされる。

各ねじ端にガスケットを用意することのほか、本管の先
端部に設けられたリップ部と、これに対応するカップリ
ングの内面に設けられたストッパとの間の金属面接触に
よりシールする管継手が、特開昭４８−９９７１８号に
よって提案されている。

しかし、この管継手は、シールが一重であるので、使用
条件の厳しい油送管用としてシールの信頼性に乏しい。

また、２つのねじ部分の間にこのようなシールをほどこ
してねじ込み制限の働きをなす突き合わせ面を接合する
ことが、米国特許第２，２１１，１７９号によって提案
されている。

この接合の欠点として、ねじ端におけるシールが突き当
て面による助けを生かしきれず、したがって負荷が大き
い場合、信頼性がほとんどないことを挙げることができ
る。

それだけでなく、相互に間隔をへだてて複数のシール部
が配設されるとき、非常に精密に製作することと、相互
にねじ込むべき部品をできるだけ個々に適合させること
が欠くことができないことである。

本発明の目的は、公知の継手にみられる前述の欠点を避
け、ねじ長さの範囲内に設けられるねじ込み制限とシー
ル部が製作上の許容公差を相殺する程度まで曲がりたわ
むよう、前記ねじ込み制限とシール部を形づくるこきで
ある。

本発明は、前述のねじ継手に基づく、その特徴きすると
ころは、ねじ山部は２つの部分に区分され、両ねじ山部
の間に段部が設けられ、一方のパイプ要素の突き当て面
上他方のパイプ要素の突き当て面とが、シール状態で接
合されるきともに、上記雄パイプ要素は、ねじ山部の間
の突き当て面に軸方向のアンダカットを備え、該アンダ
ヵットによって可撓性を有するリング部が形成され、該
リング部は、その球状の外表面において雌パイプ要素の
円錐状あるいは球状の受は面とシール状態で協働し、さ
らに、雌パイプ要素に突き当て面を有する受は部が設け
られ、上記突き当て面は、雄パイプ要素の突き当て面と
接合されるとともに、上記骨は部は、上記突き当て面お
よび端部の球面状外周さシール状態で協働するようにし
たことにある。

以下、図示の２つの実施例について本発明の詳細な説明
する。

両実施例とも、雌パイプ要素１と雄パイプ要素２は、ね
じ込まれた状態で示されている。

ねじ山部３および４により、ねじ込みが行なかれる。

雌パイプ要素１には、内側のねじ端に、突き当て面５を
有する受は部６が設けられており、該受は部６は、雄パ
イプ要素２の突き当て面７および端部の球面状外周８と
協働する。

この場合、突き当て面５は、突き当て面７と接合してね
じ込み限界の役割を果し、同時に受は部６さ球状面８と
の間のシールを助ける働きをする。

ねじ山部３と４との間に、受は面１２をもついまひとつ
の突き当て面１０が雌パイプ要素１に設けられている。

この面１０も突き当て面９およびシールとしての球面状
の外周面１３ａと協働する。

そしてこれらの面１２，１３ａのシールは、突き尚て面
１０と突き当て面９との協働によって助けられる。

面５吉７に比し面１０と９のねじ込み制限に由来するリ
ング部分１３の曲がりが比較的大きいのは、アンダーカ
ット１１によって生じたものである。

リング部１３は前記アンダーカット１１により形づくら
れている。

面１０と９上に生じるすべりを助けるため、たとえばポ
リ沸化エチレンのような鋼に対しすべり特性がすぐれた
材料より作られたディスク２５が、前記の而１０と９の
間にはめこまれるかまたは装着される。

アンダーカット１１は、逆に雌パイプ要素１に設けるこ
ともできる。

雌パイプ要素１の端部１５に、雌パイプ要素１の内ねじ
端に設けられたガスケットに類似した金（転）製のガス
ケットを用意するこきができる。

突き当て面５，１０と７，９は、ねじ込みを制限する。

ねじ部分の間の突き当て面９は、ねじ接合の他方の突き
当て面までの長さの差を相殺するため弾性を備えている
。

それと共にアンダーカット１１により形づくられたリン
グ部１３は主として弾性による曲げ変形を受けることが
できる。

この曲がりは、受は面１２きリングの球面状の外周１３
ａとのシールを助ける。

アンダーカット１１がパイプ断面を弱めることはなく、
したがって、パイプ端側のねじ部分は、完全な支承力を
発揮することができる。

たとえば、リング部１３が、雄パイプ要素２に、またい
まひきつの突き当て面が雄パイプ要素２のねじ端１４に
設けられるきき、雌パイプ要素１の両方の突き当て面５
と１０との間の距離は、製作上の許容公差の範囲内で、
雄パイプ要素２の突き当て面７よりとの間の距離より大
きめに選ばれるのが効果的である。

両パイプ要素１，２がいっしょにねじ込まれると、まず
、リング部１３の突き当て面９が雌パイプ要素１のねじ
部分の間の突き当て面１０に当たる。

さらにねじ込みを行なうと、リング部１３は広がり、シ
ール球面１３ａは、ねじ端側の突き当て面５と１０が限
界値までねじ込みに対する抵抗を高めるまで、雌側要素
１の受は面１２に広がる。

雄パイプ要素２を他力の雌側部分といっしょに再びねじ
回わすと、ねじ部分間の信頼性のあるシールは、主とし
て、先に行なったねじ回わしのさい広がったリング部１
３の弾性スプリング・バックが端部側の突き当て面５と
１０の弾性圧縮より大きいことにより確保される。

それだけでなく、新たにねじ込みが行なわれるときのリ
ング部分１３の広がりは、雌パイプ要素１のねじ部分３
と４との間に設けられた受は面１２により勲・消するこ
ともできる。

本発明を用いて、相互に距離をへだでて配設された金属
対全屈あるいは金属対金属シートの種類の複数のシール
を具体化し、ねじ込みを何回性なっても職能状態を維持
することに成功した。

第２図に従かった実施形態の場合、支承面または突き当
て面９と１０との間に弾性シールリング２４が設けられ
、そして該シールリング２４の屈曲部２４ａがアンダー
カット１１の中に挿入されている。

シールリング２４のこの部分２４ａは、アンダーカット
１１に比しわずかにオーバーサイズに作られており、し
たがってシールリング２４は、前記のアンダーカット１
１の中にしつかりき着座し、自重あるいははがれによっ
てずれ落ちることはない。

雄パイプ要素２の前方のねじ山部４を後部のねじ山部３
より長めに設計することが有利である。

この処置は、シールリング２４の位置の確保に役立つも
のである。

なぜなら、前部のねじ山部４でもって雄パイプ要素２を
案内する場合、シールリング２４が雌パイプ要素１の中
へ装着される前に、対応した雌パイプ要素１のねじ部分
ですでに心合わせが生じているからである。

実際には、パイプ要素１，２はリング部１３がしっかり
とねじ込まれたとき、容易に内にむかって容易に押圧さ
れるよう寸法ぎめされており、したがってシールリング
２４の屈曲部２４ａは圧縮された状態に置かれ、シール
リング２４が突き当て面９，１０の間でずれることは困
難である。

好ましくは、シールリング２４は、合成樹脂のごとき耐
油性弾性材料より形成する。

以下に本発明の好ましい実施態様を記載する。

（１）ねじ山部をもつ雄パイプ要素と雌パイプ要素吉か
ら成る油送管用ねじ継手において、上記ねし山部は２つ
の部分に区分され、両ねじ山部の間に段部が設けられ、
一方のパイプ要素の突き当て面と他方のパイプ要素の突
き当て面きが、シール状態で接合されるとともに、上記
雄パイプ要素２は、ねじ山部３，４の間の突き当て面９
に軸方向のアンダカット１１を備え、該アンダカット１
１によって可撓性を有するリング部１３が形成され、該
リング部１３は、その球状の外表面１３ａにおいて雌パ
イプ要素１の円錐状あるいは球状の受は面１２とシール
状態で協働し、さらに、雌パイプ要素１に突き当て面５
を有する受は部６が設けられ、上記突き当て面５は、雄
パイプ要素２の突き当て面γと接合されるとともに、上
記受は部６は、上記突き当て面７および端部の球面状外
周８とシール状態で協働するようにしたことを特徴とす
る油送管用ねじ継手。

（２）上記アンダカット１１の軸方向の深さが、少なく
さも、球状面１３ａをもつリング部１３の軸力向の長さ
にほぼ等しい大きさであることを特徴とする前記第１項
言已載のねじ継手。

（３）突き当て面９に向かいあった雌パイプ要素１の突
き当て面１０がパイプ断面と形成する角度を１０から３
０度とし、しかして、突き当て面１０の傾斜の方向は、
該突き当て面１０が外向きにはね戻るようなぐあいに選
ばれているこきを特徴とする前記第１項あるいは第２項
のうちのひとつの記載に従ったねじ継手。

（４）いまひとつの突き当て面５が少なくとも両方のね
じ端部のひとつに設けられていることを特徴とする前記
第１項から第３項までのうちのひとつの記載に従ったね
じ継手。

（５）雌パイプ要素１の両刀の突き当て面５，１０の間
の距離が、雄パイプ要素２の対応した突き轟て面７，９
の間の距離より大きいこ吉を特徴とする前記第１項から
第４項までのうちのびさつの記載に従ったねじ継手。

（６）突き当て面９，１０の間に弾性を有するシールリ
ング２４が配設され、該シールリング２４の屈曲した部
分２４ａがアンダカット１１の中へ突入されていること
を特徴とする前記第１項から第５項才でのうちのひとつ
の記載に従ったねじ継手。

（７）シールリングが合成樹脂のごきき耐油性をもった
弾性材料より成ることを特徴とした前記第６項の記載に
従ったねじ継手。

（８）雄パイプ要素２の手前側のねじ山部４が後側のね
じ山部３より長いことを特徴とする前記第１項から第７
項までの記載に従ったねじ継手。

【図面の簡単な説明】

第１図は、雄パイプ要素にアンダーカットを設計、金属
ガスケットを使用した継手の１実施例の軸方向断面図。 第２図は、一部、金属ガスケットを用い、一部、弾性材
よりなるガスケットを用いた第２の実施例の軸方向断面
図。 １・・・・・・雌パイプ要素、２・・・・・・雄パイプ
要素、３゜４・・・・・・ねじ山部、５−・・・・・突
き尚て面、６・・・・・・受は部、７・・・・・・突き
当て面、８・・・・・・球面状外周、９・・・・・・突
き当て面、１０・・・・・・突き当て面、１１・・・・
・・アンダーカット、１２・・・・・・受は面、１３・
・・・・・リング部、１３ａ・・・・・・シール球面、
１４・・・・・・ねじ端、１５・・・・・・雌パイプ要
素の端部、２４・・・・・・弾性シールリング、２４ａ
・・・・・・屈曲部、２５・・・・・・ディスク。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ねし山部をもつ雄パイプ要素と雌パイプ要素とから
   成る油送管用ねじ継手において、上記ねじ山部は２つの
   部分に区分され、両ねじ山部の間に段部が設けられ、一
   刀のパイプ要素の突き当て面と他方のパイプ要素の突き
   当て面とが、シール状態で接合されるとともに、上記雄
   パイプ要素２は、ねじ山部３，４の間の突き当て面９に
   軸方向のアンダカット１１を備え、該アンダカット１１
   によって可撓性を有するリング部１３が形成され、該リ
   ング部１３は、その球状の外表面１３ａにおいて雌パイ
   プ要素１の円錐状あるいは球状の受は面１２とシール状
   態で協働し、さらに、雌パイプ要素１に突き当て面５を
   有する受は部６が設けられ、上記突き当て面５は、雄パ
   イプ要素２の突き当て面７と接合されるとともに、上記
   骨は部６は、上記突き当て面７および端部の球面状外周
   ８とシール状態で協働するようにしたことを特徴とする
   油送管用ねじ継手。