JPS5940829Y2 - 抽斗の仕切板取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は机の脇抽斗、キャビネットの抽斗等の内部の
仕切りに用いる仕切板の取付装置に関する。

従来、この種仕切板の取付装置としては種々の形式のも
のがあるが、木製抽斗においては一般に仕切板の上端両
側縁に掛止用の突出部を設ける一方、第５図に示すよう
に、抽斗の両側壁１１の上端部に所定間隔訃きに縦方向
の掛止溝１２を切削形成し、この掛止溝１２に仕切板の
両側突出部を嵌め込むことにより仕切板を取付けていた
。

ところがこの溝の切削作業には多大の手間がかかり、製
作能率が悪く製品がコスト高となる欠点があった０ この考案は上記のような点に鑑み、木製抽斗に訃いても
、手間のかかる溝切り作業を必要とせず、製作が容易で
量産性に適する抽斗の仕切板取付装置を提供しようとす
るものである。

而してこの考案は、図示実施例に示すように、抽斗１の
両側壁２に長手方向に所定間隔を訃いて多数の係止孔３
が左右対応位置に突設されると共に、これら両側壁２に
、背面に前記係止孔３に嵌合する突起４が設けられ、か
つ垂直部５内側面に仕切板挿入溝６が設けられた逆り字
状の２個１組の合成樹脂製保持板７が、前記突起４を側
壁２の対応位置の係止孔３に嵌め込１れて左右対向状に
係止固定され、慴切板８がこれら両保持板７の仕切板挿
入溝６間にその両側縁を嵌挿されて両側壁２間に取付け
られた構成を有するものである。

上記実施では、係止孔３は両側壁２の上側部に突設され
ているが、側壁２の上端に開口して設けることも可能で
あり、またこれら両部に設けることもある。

また保持板７の突起４は側壁２の係止孔３に対応して垂
直部５の背面中央部に設けられているが、係止孔３を前
記の如く側壁２の他の部分に設けた場合にはこれに対応
する位置に１個又は２個設けるものとする。

この考案は上述のように構成されているから、抽斗１の
両側壁２には係止孔３をあけるだけでよく、特に木製抽
斗にかいては従来のように手間のかかる溝切り作業を必
要とせず、多軸穿孔機等により所定数の係止孔３を１工
程で一挙に形成でき、製造能率を著しく向上することが
できる。

また、保持板７は合成樹脂の射出成型等により抽斗の寸
法の多少の変化に拘わりなくそれらに汎用しうる定型化
したものを大量生産でき、仕切板８も、従来品のように
両側に係止用突出部等を設ける必要がないから製作が容
易であり、安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図はこの考案の実施例を示すもので、
第１図は脇抽斗付き机の斜視図、第２図はその抽斗の斜
視図、第３図は仕切板を外して示した要部の斜視図、第
４図は保持板の背面側からみた斜視図、第５図は従来品
の抽斗取付手段を示す側壁部分の斜視図である。 １・・・抽斗、２・・・側壁、３・・・係止孔、４・・
・突起、５・・・垂直部、６・・・仕切板挿入溝、７・
・・保持板、８・・・仕切板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 抽斗１の両側壁２に長手方向に所定間隔をむいて多数の
   係止孔３が左右対応位置に突設されると共に、これら両
   側壁２に、背面に前記係止孔３に嵌合する突起４が設け
   られ、かつ垂直部５内側面に仕切板挿入溝６が設けられ
   た逆り字状の２個１組の合成樹脂製保持板７が、前記突
   起４を側壁２の対応位置の係止孔３に嵌め込１れてそれ
   ぞれ前記側壁２に左右対向状に掛は止められ、仕切板８
   がこれら両保持板７の仕切板挿入溝６間にその両側縁を
   嵌挿されて両側壁２間に取付けられてなる抽斗の仕切板
   取付装置。